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2007.03.02
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カテゴリ: フランス映画
CONFIDENCES TROP INTIMES
Patrice Leconte
(104min)

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寸評:役者は良いし、映画作り自体は上手いので雰囲気はあるが、また同じルコント調。同じことの繰り返しにはもう飽きました。

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主演の2人、サンドリーヌ・ボネールとファブリス・ルキーニは好演だし、魅力的。ただいつもと同じ中味の希薄なルコント映画ですね。昨今フランスの監督というと日本で有名なのはリュック・ベッソンとジャン=ジャック・ベネックスでしょうか。そしてこのルコントは人気が高いですね。で、ちょっとフランス本国での人気を調べてみました。この『親密すぎるうちあけ話』はフランスでの観客動員数は85万人。まあかなり入っているんでしょうね、この数字は。映画の内容の違いはあるけれど、『アメリ』の864万人は別格として、『みんな誰かの愛しい人』が163万人、クロード・ソーテの『とまどい』が153万人等と比べると約半分ですか。『ドゴラ』なんていうのは4万人くらいしか入ってません。大衆に受ける映画が良い映画だとは言えないけれど、もういつも同じルコントはいいよ、って感想の人も少なからずいるようです。新聞雑誌評など見ると、一見褒めてるようで、「ルコントの作品としては最良」ってニュアンスが感じられます。映画として最良とは言ってるのとは違いますね。

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物語はサンドリーヌ・ボネール演ずるアンナが精神分析医を訪ねてきて、間違って税理士事務所に入って、税理士のウィリアムに夫婦の問題などを語り始め、ウィリアムも間違いを指摘できなくて・・・、ってものです。監督が描きたかったのはどちらかと言えばウィリアムという男の方だと思います。『仕立て屋の恋』のイール氏とほぼ同じ人物です。女の方はボネールを写したかったのでしょう。イール氏と比べると、一緒に暮らしていて別れたジャンヌの存在があるからまあ多少は異常性は少ないですね。でもジャンヌに言われるように「自分からは女性にアプローチできない」男。身だしなみは神経質でマニアックなほどにキチンとしていて、女を求める深い欲求はあっても、なんというか女が怖いとでも言うか、どちらかと言うと女のペースに翻弄されるばかりの男。ストーカーのように尾行して覗き見る男。この人物は『橋の上の娘』のガボールの親戚でもある。直接的に女にアプローチはできない。そして『親密すぎる・・』のラストがそうであるように愛の形は「カウンセリングの話す・聞く」の関係で、これは『橋の上の娘』のナイフ投げに相当しますか。こういう言い方をして理解や受容をしていただけるかどうかはわかりませんが、実にルコントの生まれ星座であるサソリ座にいるタイプの男ですね。そういう男を描くことは、まあいつも同じではあってもいいですが、そこを描くだけで特別なストーリーも展開もない映画はどんなものでしょうか。やるなら一度でいいですね。映画作り自体はお上手だし。でも「ルコントさん、もうそれは分かりました」って感じです。だからそれでどうするの?。その心理の微妙なところばかりを描くのはもういいです。もっとちゃんと別の映画にしましょうよ。

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この映画ではカウンセリング、別のではナイフ投げ、そういう直接的愛の行為でなく男女が交歓するわけですが、ようするに映画作りという形でボネールなりパラディ、あるいは役のアンナなりアデルと交歓する監督の一種のマスターベーションなんですね。まだ見てないので断言はできませんが『ドゴラ』も監督の自慰行為のような感じだし。今回この『親密・・・』を見て改めて確認した、この監督の映画にどこか嫌悪感を感じるのはそこなんですね。

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Last updated  2007.03.09 02:02:11
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