ラッコの映画生活

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2007.08.09
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今は劇場公開されなくてもDVD化されるものがあって状況は少し良いけれどそれにも限りはあるので、フランスPAL盤DVDや米国NTSCビデオを買わなければ見られないものもある。それでも送料込みで安いと千円~2千5百円くらいで買えるものもあり、まあ映画館に行ったと思えば大して料金は変わらない。とりあえず自分はある程度フランス語が解るので、フランス映画以外でもフランス語字幕があればポーランド映画でもイタリア映画でもスウェーデン映画でもなんとかなる。

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この最後の点で思ったことがある。それはフランスならフランスにも、そしてもちろん世界各国にも、日本映画ファンや、日本文化ファンがいる。海外でDVD化などされない日本映画を見たがっている少数ではあってもマニアックな人々が存在する。フランス人のブログ等を読んでいると、AMAZON.JP等で日本盤DVDを買って見ている人が存在する。そういう人々は必ずしも日本語が解る人ではない。それでも彼等は字幕のまったくない日本語オンリーであることを承知の上で、必ずしも安くはないだろう日本盤DVDを買っている。

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そこでなのだけれど、そして自分にとっては何の直接的利益はないけれど、日本映画の日本盤DVDに英語字幕を入れるようにしたらどうだろう。業者としては経費的に無駄だからそんなことはしたがらないだろうが、文部科学省とか文化庁でも外務省でも、そういうことに助成金を出せないものだろうか。UNESCOの統計によれば2004年に商業上映用に日本で作られた映画は294本という。そのうち何本がDVD化されているかは分からないけれど、そして旧作も含めて1年間に日本でDVD化されている日本映画がどれだけあるかは分からないけれど、日本映画を、日本文化を、そして日本を海外に紹介し、振興するには安い費用ではないだろうか。確かにほんの一部の外国人が対象であり、また映画というのは芸術や文化であると同時に単なる商売や娯楽であるものも多いけれども、長い目で見て日本の国益に必ずつながることだと思う。

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フランス映画のクレジットを見ていると多くのフランス映画にはフランスの国立機関CNC(Centre National de la Cinematographie)が助成金を出している。映画文化の興隆や映画産業の保護というまずは国内的目的が中心だろうが、フランスは自国の文化の海外での振興が国益につながると知っている。だから(今の制度は知らないが)かつては国の指定する海外の学校等で一定期間フランス語を教えることで兵役が免除された。それで多くの思想家・学者・作家等の文化人が日本を含め世界各国に滞在してフランスの文化を広める役割を担った。経済や軍事関係とは違って直接目に見えないが、こうした草の根の人々の文化理解や交流は長い目で必ず国益となる。そのためには歌舞伎だ能だ相撲だと言った伝統日本ではなく、映画・マンガ・アニメといった現代日本の紹介も重要だ。たしかに表面的には単なる趣味としての「日本映画ファン」や「日本文化ファン」でしかないけれど、こういう人々を増やすことを蔑ろにしてはならないと思う。

以上、偉そうなことを書きましたが、単純には自分と同じようなマニアックな海外の映画ファンとの仲間意識であり、また良い日本映画をなるべく多くの海外の方に見て欲しいという気持ちです。

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『秋刀魚の味』小津安二郎監督(1962)
『カリスマ』黒澤清監督(1999)
『ツィゴイネルワイゼン』鈴木清順監督(1980)
『あずみ』北村龍平監督(2003)
『菊次郎の夏』北野武監督(1999)
『極道戦国志 不動』三池崇史監督(1996)





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Last updated  2007.08.21 04:10:25
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