ラッコの映画生活

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2007.08.28
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
RICORDATI DI ME
Gabriele Muccino
120min
(レンタルDVD)

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モニカ・ベルッチが出ているからそのうち見るものがなかったら借りようかと思っていたが、知人がレンタルしてきたので一緒に見た。夫婦とほぼ成人した一男一女の4人家族。崩壊とまでは言わないけれど各自バラバラ。そんな家族の絆のお話。家族が主人公という考えかも知れないが、家族4人(と父の愛人)の誰か1人か2人をもっと中心に据えて描いた方が良かったと思う。このバラバラの家族だけでなく、映画そのものも求心力に欠けた。最後にほんのちょっとヒネリがないわけではないけれど、ある事件をキッカケに家族が再統合の様相を示す持って行きかたもちょっと疑問だった。

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夫は同窓パーティーで若い頃つきあいのあったアレッシア(モニカ・ベルッチ)に再会する。彼女には夫も子供もあって、目下夫と関係修復中とか言っているのだけれど、たちまち2人は焼け木杭に火がついて不倫の逢瀬を始める。この夫、軟弱と言うか、夢見がちというか、ロマンティストと言うか、若い頃に書きかけの小説かなんかがあって、その続きをまた書き始め、上司と喧嘩して仕事も辞めちゃったりしてしまう。その夫と仲が特に悪いというのではないけれど互いに無関心で家庭内離婚とでも言った状況にある妻は、かつて舞台女優だったのだと思うけれど、再び舞台にカンバック。バラバラの家庭生活で生き甲斐を求めたのか。でもブランクがあるから自信がないのだけれど演出家が励ます。で夫が不倫してることもあって、段々にその演出家に惹かれていく。で告白すると彼はゲイだった。娘はダンスをやっていて芸能界デビューを狙ってオーディションを受けたりだけれど、歌うと音痴で落選。でも彼女に目を付けた人気芸能人に家を出て押しかけ恋人になったり。息子は自信のない性格で好きな女の子には相手にされない。で親のカードでお金下ろしてマリファナを大量に買って家でパーティーを開くのだけれど、慣れない彼は気持ち悪くなっちゃって、薬がなくなるとみんな帰ってしまう。

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ネタバレの結末は後で書くけれど、最初からもの凄いテンポで、まあイタリア人は早口でしゃべる、しゃべる。でも最後までほぼ同じ感じで、各登場人物をこっち、あっちって次から次へと描いていく。編集はかなり大変だったんじゃないでしょうか。どの人物にもリアリティーがないとまでは言えないけれど、そして上の方でも書いたように 家族 を描きたかったのかも知れないけれど、結局どの人物の描き方も中途半端な感じ。夫と妻の2人ぐらいをもう少し丁寧に描いていたら面白かったと感じた。

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でも家族って何なんでしょうね。自分勝手なんて非難もあるかも知れないけれど、所詮はそれぞれ独立した個人であるはず。それをはっきり踏まえないで家族という集合に幻想を抱いてはいけないんでしょうね。放っといたって実は子供だ親だって感情はあるはずだし、一緒に家族の歴史を生きてきたわけだから親しみとか愛着はあるはず。これは夫婦なんてカップルについても言えることだろうけれど、それぞれがそれぞれの個人であることを前提とした上で家族という組織や愛情関係を築くべきなのだと思います。この映画の妻(母)はなかなか魅力的でもあるけれど、娘や夫に対してどこか支配欲のようなものがある。娘の行動にとやかく口を出して娘に「ママは私に嫉妬してるのよ」なんて言われもしていたけれど、自分の人生を充実させればそういうのって人はないはずだと思います。最後のちょっと「でも・・・」って終わらせ方は結局本質的に何ら変わっていない家族を描いているのかも知れません。

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以下ネタバレを含む映画の結末なんですが 、これが結構拍子抜けと言うか安易で安っぽい。夫は家を出て愛人アレッシアのもとに走ろうとするのだけれど、言い争って引き止める妻を逃れるように家から道路に飛び出した時、なんとなんとなんと車に轢かれてちゃうんですね。夫と別れてきたアレッシアだけれど、事故で病院に運ばれてしまった男はもちろん約束の場所に来ないし、何の連絡もない。で2人はそれっきり。夫は重傷を負ったものの幸い生命はとりとめ、リハビリをすれば再び歩けるようになるという。この事故がキッカケとなって家族は再び統合していく。ちょっと安易な、哲学のない物語ですね。アレッシアの方は夫と別れて暮らしているのだけれど、スーパーマーケットで2人は再会。で再び彼は彼女に電話を・・・。

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Last updated  2007.09.29 20:36:17
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