エピクテタスの言葉
１．第１節
あなたがこのマスターシークレット － あるものはあなたがコントロールできるが、あるものはできない － を知れば、あなたは幸福で居られるでしょう。
あなたの意見はあなた自身のものですし、あなたがとる行動はあなたが選ぶことができ、また何に注意を向けるか、ということもあなた自身が管理しています。
しかし、他の人の身体に起きていることに対しては無力であり、したがって、他の人の感じ方や考えに対してあなたは何もできないのです。
あなたが、自分でコントロールできることに焦点を当てるとき、あなたはあなた自身に独立という贈り物を贈り、何者にも邪魔されずに宇宙の自然な流れの一部となります。
反対に、もしあなたが自分ののエネルギーをあなたが変えることが出来ない物事に対して浪費するなら、それは必然的にあなたの宇宙の流れとの一体感を弱め、結果として何かに囚われていると感じ、他者の許しを求めなければならなくなります。
すなわちあなたは、被害者・犠牲者の役割を自ら演じるのです。
あなたは考えます。
「誰かが、私にしたのだ」
と。
２．第２節
あなたが、本当はコントロールできないものをコントロールできると考えた時、あなたは身体の内外にある自然なエネルギーの流れを妨げ、かき乱しているのです。
あなたは自分に起きたことについて、他者 － 時には「神」さえも －を非難し始めます。
しかしながら、もしあなたが自分の注意をあなたが変えることができるものに向けたとしたら、そして自分の努力をコントロールできないものから引き上げたとしたら、もう誰もあなたに影響を及ぼすことはできません。
誰もあなたが望むものを得ようとすることを妨げることはできません。
あなたはあなたの状況を取り巻く何者に対しても責めることを止め、同時に、望んでいないことをすることを止めます。
信じる、信じないに関わらず、あなたの「敵」は徐々に消えうせるのです。
そして、究極的には、他者のすることがあなたに影響しないようにすることにより、誰もあなたを傷つけることが出来なくなるのです。
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