今日のタイトルを見て、「あ、この曲なら知ってる」「これなら感想書けそうだ」と思った人も多いのではないだろうか。はい、いいですよ。どんどん感想書いて下さいよ。もちろんこの曲に関する思い出なんかあったら、大歓迎ですよ。お待ちしてますよ。 実は11/10 の日記に「どんどこももんちゃん」さんがレスをつけてくれて、その中で「もし、よかったら「be my baby」の解説もして下さいませ」と書いてくれました。僕としても、この曲のことはいずれ書かなければと思っていたので、いつか必ず書くと約束したのです。おーい、約束果たしたぞ~、ハマショー・フリークの「どんどこももんちゃん」さ~ん。とか言ってこのまま終わってはいけない。(笑)
“Be My Baby”を初めて聴いたときの印象までは記憶にないが、当時中学生だった僕は、たぶん弘田三枝子の日本語バージョンとロネッツのオリジナルをほぼ同時に聴いているはずだ。その時は「どっちもいいなあ」と思っていた。何しろ僕はとりあえず日本語で覚えたからね。 「♪ 忘れられない ひーとみー 離れられない そのみりょーくー」ってさ。ただ、何度か聴いているうちに、バックコーラスの歌詞の違いが気になりだしたんだよね、これが。 サビの部分のコーラスは "♪ Be my be my baby, my one and only baby" って言ってると思うんだけど、日本語バージョンは、後ろの "♪...my one and only baby" を無視して "♪ Be my be my little baby,..." を繰り返すだけ(littleは余計だし...)。オリジナルを聴いてからこの日本語バージョンを聴くと、どうしてもそこの部分だけは違和感があって気になってしまう。いっそのこと "♪...my one and only baby" の部分も日本語にしてしまった方がよかったんじゃないの。「♪...わたーしだけのものー」とかさ。 「どうせわかりゃしないんだから」と手を抜くと、あとで後悔することになるんだ。などと今さら怒ってみたところで、どうにもならないが、弘田三枝子のバージョンは、訳詞もいいし(またまた漣健児!)、彼女の声と歌い方にとても合った曲なだけに、残念だ。もっとも、アレンジについては比較するのもかわいそうなくらい、初めから勝負にならないけどね。予算の関係とかもあっただろうしね。
プロデューサー、フィル・スペクターが日本でも注目され始めたのは、おそらくこの曲のヒットからだろう。彼の作り上げた厚みのある独特の音の世界は、"Wall of Sound" と呼ばれ、この曲にもそれは遺憾なく発揮されている。 まず、誰もが1発でこの曲だと言い当ててしまうあのイントロのドラム2小節。単純なバスドラとスネアだけの組み合わせだが、これが無いと当然この曲は始まらない。そして、これがないとこの曲は終わらない。なぜなら、エンディングに行く前にもう1度全く同じパターンが入るからだ。この辺の作りは本当に感心してしまう。「ドッ、ドドッ、タン! ドッ、ドドッ、タン! 」
歌詞はといえば、タイトルからも想像できるように、例によって「他愛もない愛の歌」なのです。「初めて逢った夜、わたしには分かったの。とってもあなたが必要なんだっていうことがね...」ってな具合に始まりまして、「...だから、わたしを愛してると言って。あなたがわたしを自慢できるようにしてあげる。どこへ行っても、みんなを振り向かせてみせるわ...」という感じ。この最後の "♪ We’ll make them turn their head, every place we go" は、この詞で一番好きかな。あと2番の "♪ For every kiss you give me I’ll give you three(あなたが1回キスしてくれたら、わたしは3回お返しするわ)" っていうのも気に入ってます。