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^-^◆ 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群[5]
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群[4]
【文化的な価値について<中>】
「では、沖ノ島で行われた数々の祭祀と、
発見された宝物などについて説明して頂けますか?」
「断っておきますが……、言うまでもなく、
私は太古の時代に生きていた訳ではないのです(^。^)」
「えっ?先輩!今での話は全て目撃証言ではないのですか?
ふふふふっ……なんちゃって……( "^ ∇ ^" )」
「ははははっ……冗談キツイね。
だから、宗像大社が発行されているものや、
その他出版物、ネット上の情報などを引用して、
解説しています。そこのところをよろしく頼みます」
「はいはい、(^-^) よく分かっておりますよ。(^O^)」
「最も古い祭祀から入ります。
4世紀後半に対外交流の活発化を背景に、巨岩の上での
祭祀が始まりました。
これを
『岩上祭祀』(四世紀後半~五世紀)
といいます」
「巨岩の上というのは、各地に残っている、巨岩や巨木信仰の
一端何でしょうかね?」
「うん、そうかもしれないね。太陽を拝み、海を拝み、
大きな山、岩、木などに神が宿ると考えた時代だろうね。
沖ノ島では、岩と岩とが重なる狭いすき間に奉献品が沢山、
並べ置かれていたんだよ」
5世紀中ごろになると、巨岩の上に石で方形に囲った祭壇が
設けられるようになりました。
「どんな品々が祭祀に用いられたんですか?」
「祭祀に用いられた品は、銅鏡や、鉄剣などの武具、
勾玉などの玉類が中心となっているね。
これで何かを思い出さないかな……?」
「…………(-.-) あっ、三種の神器ですか?」
「流石だね。『鏡・剣・玉』は、日本神話の3種の神器と
いわれて、後世迄長く祭祀で用いられる組み合わせだね。
では、祭祀の跡や奉献品を写真で見せようかね」
「奉献品は岩と岩とが重なるすき間に、
丁寧に並べ置かれていたんだよ。
これが代表的な奉献品 三角縁神獣鏡。
その頃、ヤマト王権が朝鮮半島から調達した鉄の素材が奉献
されたことから、当時の日本に『鉄の素材』がどんなに必要
だっかが理解できますね」
「うーーーん、凄いですね……」
「そして、5世紀後半になると、
祭祀の場はヒサシの様に突き出た巨岩の陰へと
移り変わっていきます。
これを
『岩陰祭祀』(五世紀後半~七世紀)
といいます。
この時代の奉献品には、
鉄製武器や斧などのミニチュア製品などで、
朝鮮半島からと推察できる金銅製馬具などがあります。
金製指輪は新羅の王陵から出土した指輪とよく似ています。
他に出てきた、イラン製のカットグラス椀片は、
遥かシルクロードを経てもたらされた考えられることから、
貴重な交流の証となっています。
危険な海を越えて対外交流を行った古代の人々は、これらの
貴重な品々を供え神に祈りを捧げたんでしょうね」
「先輩、あまりの凄さに頭が飽和状態になりました。
続きは、次回にお願いして良いですか?」
「はい(^。^) 承知しました。
では、続きは次回という事で…………」
<続く>
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