著名人編Ｃ
お笑い・ 青木さやか さん
「根拠なき自信」ありがとう
やはり「ＳＳＫ（淑徳・椙山・金城）」に高校生まで憧れていたが、進学先は私学の名古屋学院大学。
名古屋はブランドに弱く、フライドが高い。
東京に最初に来た当初、「名古屋っぽい」と言われ、むかついた。明らかに小馬鹿にされている。プライドの高さ、本音を言わずにうまく取り繕うあたりが名古屋っぽいんでしょうね。
私自身にもそういう部分があって嫌ですね。そういう名古屋気質が、今の自信過剰な芸風につながっているのは間違いないです。
名古屋人らしいプライドの高さと根拠のない自信がなければ東京には来ていないですし、今の私はなかったと思います。だから、私を育ててくれてありがとう名古屋、ですね。
（あおきさやか／１９７３年、尾張旭市生まれ。名古屋でフリーのアナウンサーを経てお笑いタレントに。怖い「保母さんネタ」など独特の語り口の毒舌で「絡みづらい芸人」としてブレーク中）
尾張旭市は、名古屋市の隣でベットタウンとして人口が増えています。以前にも名古屋学で紹介しましたが、「ＳＳＫ」は名古屋のお嬢様学校の代表格であり、現在は偏差値も高いそうです。ナゴヤでフリーのアナウンサーとして活躍されていたそうですが、知らなかったなあ。誰かどの番組にでていたか知りませんか？ 一度「笑っていいとも」のゲストで出演しているのを見ましたが、確かに絡みにくいのが特徴ですね。
漫画家・ 江川達也 さん
「日銀都市」が日本救う
ナゴヤ人がお金を使うのは、土地と家と車。「目に見えるもの」が大事な見栄っ張りだからね。俺はピーク時は４０億円だった土地を３億円になってやっと買ったの。生粋のナゴヤ人だったんだなあと思いました。
景気のいい時にはコツコツ貯金、不景気で物価が下がった時にお金を使うのがナゴヤ人。江戸時代に倹約令が出た時にも、バブル崩壊後も皆が節約し始めた時にお金を使っていた。景気を変動させないために日銀や財務省がやるようなことを自然にやっている、日銀都市状態の街なんだよね。
「だだくさ（もったいないこと）しとったらあかん」と言われるように、合理主義者が多い。無駄が嫌で節約する。トヨタ商法は県民性なの。走りながら充電できる「プリウス」なんてまさに愛知県らしい車。中部国際空港もそうだが、ナゴヤのケチ根性とトヨタ方式を全国の公共事業にどんどん反映させて欲しい。
俺はお嫁さんの実家に挨拶に行く時、履歴書に貯金通帳、自分のマンガの視聴率表や人気投票のデータを持って行った。完璧に足固めしてくるからナゴヤ人は突っ込みづらいと思う。
でも、刺激は少なかったね。デートはドライブして、ラブホテルがお決まりコース。ぬるま湯みたいな街で嫌だったけど、ナゴヤはいつまでも保守的であって欲しい。あの保守性は日本経済を支える砦。これからはナゴヤ人の堅実さが初回を救うよ。
（えがわたつや／１９６１年、名古屋市千種区生まれ。愛知教育大学卒。名古屋市立東陵中学校（緑区）の数学教師を経て２３歳で漫画家デビュー。「東京大学物語」などヒット作多数）
愛知教育大学は国立で、東の東京学芸、西の広島と言われる教育界で、愛知県はバリバリの愛教大です。私の父も教員でしたが、三重大学の教育学部出身ということで名古屋市の小学校教員時代では随分“ツライ”扱いを受けてそうです。学閥は色々あるようですね。ちなみに私はここの大学受験を失敗しました。江川さんは応用数学専攻で数学の講師をしていたのですね。東陵中学は事務所の近くです。
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