詩と映画と日記

詩と映画と日記

フライトプラン



監督
ロベルト・ シュヴェンケ

キャスト
ジョディ・フォスター
ショーン・ビーン
ピーター・サースガイド



ベルリンからニューヨークに向かう
最新鋭のジャンボ旅客機の中で
荷物や航空券、搭乗記録と共に
6歳の娘が忽然と消えてしまいました

母親の妄想なのでしょうか?
仕組まれたハイジャックなのでしょうか?

母親にとって
こどもを見失う程心配なことはありません
でも、こどもはやんちゃで動き回るものですから
多くの親は一瞬ぞっする恐怖に
身も凍る思いをした覚えがあることでしょう

呼吸も忘れるようなサスペンスですが

飛行機という密閉された場所の
集団の中にありながら
小さな子供ひとりの姿に
誰も注意も興味も示さなかったという
他人に対する無関心さにも
寒々としたものを感じました


主演のジョディ・ホスターには
アンナと王様(1999)
コンタクト(1997)
ジャック・サマースビー(1993)
ハートに火をつけて(1989) など
忘れられない作品が多いですが

「告発の行方」(1988)と
「羊たちの沈黙」(1990)で
2度のアカデミー主演女優賞を受けています

さすがにジョディ ! この作品でも
張りつめた緊張と苦悩のなかで
厳しく結んだ口元と眼に知性が曇ることはなく
美しいばかりの女優たちの追従を許さない
ワンランク上の演技を見せてくれました

お勧めのお勧めです





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