◇◇◇談話室・北極圏◇◇◇

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滞在初日ー8月12日(火)

キルナーイェリヴァレーリッツェム

朝8時10分のイェリヴァレ(Gällivare)行きのバスに乗車。イェリヴァレで次はリッツェム・フィエルスタショーン(Ritsem Fjällstation)行きのバスに乗り換え。イェリヴァレーリッツェムは約 3時間 の行程です。キルナーイェリヴァレ間なら1時間ちょっとで何かとなりましたが、3時間行程は子供達にとってどうかちょっと不安でした。

この路線(リッツェム行き・帰り)は途中でサルトルオクタ(Saltoluokta)行きのボートと接続するために、サルトルオクタまではバスは満員になります。この日ももう一台バスが臨時に出ることになりました。サルトルオクタにはアビスコ(Abisko)やケブネカイセ(Kebnekaise)にあるのと同規模のフィエルスタショーン(fjällstation/mountain lodge、 山荘 )があり、さらにここから再び クングスレーデン(Kungsleden、 王様の道 ) がクヴィックヨック(Kvikjokk)まで続きます。


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バスを降り、サルトルオクタ行きのボートに乗り込む人々。リッツェムでは同じ型のボートに乗りました。


さすがに3時間のバス行程は長いので、サルトルオクタの次の停車場、ストーラ・シュファレット(Stora Sjöfallet)のレストラン・サービスで10-15分程度のトイレ休憩が入りました。その休憩時間を利用して、(山小屋生活に入ると)暫く口にすることが出来ない アイスクリーム を、子供達はしっかり食べておきました。娘はいつものように、息子のアイスクリームの残り半分をせしめておりました(苦笑)。


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ストーラ・シュファレットのレストランから望む、ルーレップ・ギエルカヴ(Lulep Gierkav、1137m)。サルトルオクタに滞在する人々に人気のダックス・ツゥール(dagstur、 日帰りトレッキング/ハイキング )する山頂の一つ。



リッツェムーエンニョアルメ

リッツェムはアッカヤウレ(Akkajaure)に面していて、そこからボートに乗って対岸のエンニョアルメ(Änonjalmme)にまずは渡ります。エンニョアルメからアッカSTF山小屋はさらに歩いて2km。上の子(娘)にとってはちょうど良い散歩距離です。息子はさすがにベイビーストール(babystol、 背負いこ )に座らせて大人がおぶっていきましたが。

ボートは、STFのメンバーであれば145クローナ/片道/大人一人(メンバーでなければ165クローナ)でした。ボートでなく、リッツェムからは別にヘリコプターで対岸に渡ることも出来ますが、こちらは大人一人あたり800クローナもするので考慮外。ボートはなかなかに快適で、大きい湖とは言え波が立つことはほとんどないので、船酔いもありません。

エンニョアルメのボート発着場そばに、サーメ人であるクリスティーナという女性が切り盛りするちょっとしたカフェがあり、そこで彼女の手作りのケーキとコーヒーで、トレッキング前の「充填」をすることが出来ます。ここに到着した直後はカフェには寄りませんでしたが、帰りのボートを待っている間、ケーキに ヨートロン・シルト(Hjortron sylt、 クラウドベリー・ジャム ) をたっぷりかけて、コーヒーを飲んで、待ち時間の間くつろがせてもらいました。


hjortron

ヨートロン/クラウドベリー。クリスティーナのところにあったクラウドベリー・ジャムもここで摘んだものを手作りでジャムにしたもの。私はあまり見つけられませんでしたが、夫と義父が日帰りトレッキングに出た時に、アッカ山系のとある麓でいっぱい見つけて、即日山小屋でジャムにして、私の母に持たせる土産にしました。



アッカSTF山小屋

STF(Svenska Turistföreningen、 スウェーデン旅行協会 )の山小屋には、シーズン中必ず スツゥーグヴェード(stugvärd、 山小屋ホスト・管理人 ) がついていて、そのために 山小屋滞在(室内自炊、寝台使用) はSTFメンバーでも260クローナ(非会員は360クローナ、ただし料金は今年2008年のもの)します。ノルウェーの(同等の)山小屋(ただし、事前に鍵受け取り要・管理人不在・料金は自己申告制)に比べるとかなり高いなぁ~と思っていますが、山トレッキング・生活の安全性の保証も含まれると、まぁリーズナブルな部類にはなるかと思います。

今年のシーズン後半(8~9月、クローズはアッカの場合、9月7日)は、義父がここの山小屋の管理人をします。実は、夫も2000年のシーズン前半(7~8月)に山小屋管理人をやっていて、以前からアッカの話を聞いて興味を持っていました。

私は、 セルマ・ラーゲルレーフ(Selma Lagerlöf) の代表作、 Nils Holgerssons underbara resa genom Sverige(邦題: ニルスの不思議な旅 ) が好きで、その中に出てくるガンの群れの女隊長 アッカ には漠然とながら憧れみたいなのを感じていました。その名前の由来である、アッカ山系。当然、興味が惹かれれるものとなったわけです。

ちなみに、アッカSTF山小屋は標高470mのところに位置しますが、人によっては軽い高山病的症状を呈することがあるので気をつけた方が良いと思います(私の母が、実はその一人)。

More information
STF山荘(fjällstation/moutain lodge)・サルトルオクタ
STF山小屋(fjällstuga/mountain hut)・アッカ


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