滞在3日目ー8月14日(木)
日帰りハイキング by Mikkoと私 ◆夫の友人夫婦(MikkoとEffe)も、私達と1年くらいの差で、結婚・第一子誕生・第二子誕生を経験しているので、当然彼らも今回のような 子連れで山小屋滞在 は初めてでした。Effeの方は元々南スウェーデン・ルンド(Lund)の出身なので、山小屋滞在は過去にも1回あるかないか、北スウェーデンはMikko(ハーパランダ＆ルーレ出身)の転職に伴って生まれて初めて移ってきた土地でした。ただ、Mikkoの山トレッキング経験もキルナでミリテールシェンスト(militärtjänst/military service)についている時に始まったものらしいです。
とにかく、折角の山小屋滞在なので、せめて日帰りトレッキング／ハイキングはしたい！と、夫達の間で協定下の子がまだ7ヶ月で授乳が必要なEffeを除いて、Mikko・夫・私の3人の間で「誰が」「いつ」日帰りトレッキング／ハイキングをするかとなり、この日の朝、Mikkoと私がまず、
1. ヴァイサルオクタ(Vaisaluokta、アッカから10km)に行き、
2. ノルボッテン県 (Norrbotten län)の 歴史的建築物 (ビュグナッツミンネ、byggnadsminne)の一つに挙げられている、シュクルコータ(kyrkkåta)を見て、
3. 天候次第でそこからクートヤウレ(Kutjaure)に向かうパジェランタレーデンを少し下って、
4. ボアルノチョッコ(Boalnotjåhkkå、1099m)に登り、
5. そこから直接アッカの山小屋に下る、
ことになりました。
地図の破けているあたりがアッカ、そこから湖岸沿いに北西方向に上がったところにヴァイサルオクタがあり、最終目的のボアルノチョッコは地図中央あたりのほぼ全部。"1099m"と記されているところがこの山の頂上。
エンニョアルメから望むボアルノチョッコ。北東斜面はこの通り絶壁に近いのでこちらからのアクセスは望めません。
この日帰りハイキングの連れは、Mikkoと犬のヴィッレ。Mikkoの前方に見える山の麓がヴァイサルオクタです。
◆ ヴァイサルオクタのシュルクコータ(kyrkkåta、 コータ型教会 ) ◆
以下の写真はヴァイサルオクタにあるシュルクコータのものです。ノルボッテン県の歴史的建築物、と言う以外、詳細は私は知りません。後々調べておきます。
シュクルコータの正面。
シュルクコータそのものもユニークですが、さらにユニークなのが「内部」。中央に「ストーヴ」が設置されていてそれをぐるりとベンチが囲む形になっています。神父さんの説教台は中心的位置にはありません。
シュクルコータの外見。防寒壁はしっかりしているので冬のミサでも内部は寒くないでしょう。。。ヴァイサルオクタは基本的に「夏の家集落」ですが、冠婚葬祭は季節を問わずに行われるようです。
シュルクコータ付属の鐘楼と集会場。集会場の方は鍵がかかっていて中に入れませんでしたが、中で「焚き火」を囲むタイプのものです。これもサーメ文化ならでは、です。
結局、天候があまり思わしくないと判断して、パジェランタレーデンを2kmばかり登ってから、またヴァイサルオクタに戻り、同じトレイルを辿ってアッカに戻ってきました。この日帰りハイキングの所要時間は全部込みで、7時間半(10:00-17:30)でした。
午後はずっと、ボアルノチョッコの頂上はこんな感じでガスの中だったので、登頂はしませんでした。
◆ バスツゥ(Bastu、 サウナ )で、ホッ～ ◆
アッカSTF山小屋にはバスツゥはありませんが、山小屋からほど近いところに住んでいるサーメ人夫婦の好意に甘えて、日帰りハイキングから戻ってきてすぐ、サウナに入らせていただきました。このサーメ人夫婦の旦那さん(ラッセ、Lasse)と義父の叔母(イェリヴァレ在住)が知り合いで、滞在初日には、ラッセがその日取ったばかりの川鮭(fjällröding/arctic char)を分けてくれて、それをフライパンで焼いたものを夕飯にしました。
それにしても、私は好んでサウナに入る方ではありませんが、こういうアウトドア・アクティヴィティの後のサウナは、やっぱりいいですねぇ～。
サーメ人のラッセには、滞在中2回も川鮭を分けていただきました。ただ、魚をうまくさばけないスウェーデン人達の中にあって、魚さばきが出来る私の母は、大変重宝されました。
上に、アッカSTF山小屋にはサウナはないと言いましたが、STF山荘にはほぼ間違いなく完備されていて、山小屋では、北クングスレーデンに限って言えば、 アーレスヤウレ(Alesjaure) 、セルカ(Sälka)、フーケヤウレ(Hukejaure)にあります。
More information
・サーメ人のコータ(kåta)に関しては こちら から。
・コータにインスピレーションを受けて建てられた、 キルナの教会
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