遊心六中記

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茲愉有人

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2026.07.20
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カテゴリ: 観照
<あべのハルカス>の16階フロアに設置の 案内掲示 です。

会期が終わって早くも1月余が経ちました。
前売券 を購入していたのですが、 6月5日(金)、会期が終わる少し前に出かけてきました。
こちらは 美術館入口近くの掲示パネル です。
「掘り起こせ、三千年の謎」という副題 がついています。 ブルックリン博物館所蔵品 から選ばれた遺品、出土品を企画展示する特別展です。

特別展を鑑賞した後、ミュージアム・ショップで購入した 図録
ご覧の通り、図録のタイトルは英文表記となっています。「古代エジプトの秘密・謎」が「三千年の謎」、「unravel」は辞書によれば、「<難問など>を解明する、解く」という意味ですから、「掘り起こせ(・・・・ 謎)」ということになりますね。硬さを避けた上手な副題の名づけ方だな、と後で思いました。
今回の展示は、基本的に撮影OKでした。この点はラッキー!
一方、展示品の多くは比較的小ぶりなものが多く、ガラスケース内の展示であり、ガラスが鏡面反射を生じることや、鑑賞者が多いこともあり、小ぶりな展示品にデジカメの焦点を適切に合わせることがしづらかったりと、思うに任せない面もありました。
ここでは、一応ご覧いただけそうな写真を抽出して、記録のまとめを兼ねて、ご紹介します。上掲の図録を参照しつつ、鑑賞の記憶を整理したいと思います。
前売券に載っているのは「死後の世界の門を叩け!」という最後のステージに展示されていた神聖な動物たちの一つです。ご覧になって、何かは想像はついていることでしょう。
「カバの像」 高さ7.6cm、幅11.4cm、奥行き5.7cm という大きさ。前1938~前1539頃の出土品。カバは豊饒と再生の象徴とみなされていたそうです。「墓にカバの像を納置すれば、死者の魂はその強い力で保護されると信じられた」 (図録より、以下同じ) そうです。
特別展は3つのステージで構成されていました。
  第1ステージ 古代エジプト人の謎を解け!
  第2ステージ ファラオの実像を解明せよ!
  第3ステージ 死後の世界の門を叩け!  
順路に沿って展示品を眺めていきましょう。
その流れの中での抽出した展示品をご紹介します。
会場入口を入ると、最初の展示群が彫刻像です。第2ステージに関係する展示品です。

王の頭部 。前2650~前2600年頃。花崗岩。高さ54.3cm、幅29cm、奥行き33cm。
「知られているなかでは最古の、現存するエジプト王の巨像の一部」
上エジプトの王冠(白冠)をかぶっています。

穀物倉の監督官イルカープタハの坐像   前2455~前2425年頃。石灰岩。
高さ74.9cm、幅29.2cm、奥行き43.2cm。

アメン神官の像   前381~前362年頃。末期王朝時代。閃緑岩。
アメン神は、テーベ三柱神の一柱で、カルナク神殿を本山としていたそうです。
高さ51cm、幅15.9cm、奥行き14cm。

高官メチェチィの像   前2371~前2288年頃。木に彩色された像。
「メチェチィは第6王朝の初代の王テティのもとで高官を務めた人物。・・・上層の役人が着る長い腰布をまとっている」 高さ61.6cm、幅31.8cm、奥行き13cm。
第1ステージの展示品は全く撮っていません。なぜだったか記憶があいまいです。

これは 特別展のPRチラシ 。ここに使われているのが第1ステージの展示品。
貴族男性の男性のレリーフ   前1992~前1075年頃。石灰岩、顔料。
高さ51.3cm、幅43.8cm、厚さ7.62cm。
新王国時代のエリート層の墓に描かれたレリーフの一部だそうです。
これは特別出品と図録に記載があります。
数千年間にわたる古代エジプト文明の、上流階級を中心に彼らの「日常生活」をテーマとして、出土品から古代エジプト人の日常を感じ取ろうというものでした。
第2ステージの展示品のご紹介を続けます。

王像の上半部   前2455~前2425年頃。花崗岩、顔料。高さ34cm、幅16.2cm、奥行き14.1cm
「亜麻布でできた縞模様のネメス頭巾をかぶり、王権と神性の象徴であるウラエウスを額に配した王を現わしている」 ニウセルラー王かも(?)とか。

ひざまずくペピ1世の小像   前2338~前2298年頃。硬砂岩。高さ15.2cm、幅4.6cm、奥行き9cm。
儀式用の小さな丸い壺を捧げてひざまずく。
王がひざまずくのは神の前だけなので、神殿に配された神像の前に置かれていたという。
壺にはワインを入れて捧げていた可能性が高いとか。
「目は銅製の縁に白と黒の石が象嵌されている」エジプシャン・アラバスターと黒曜石

王子の方形彫像   前874~前830年頃。石灰岩。高さ35.4cm、幅18.5cm、奥行き22.2cm。
「オルソコン2世とカラマ王妃の息子である王子の方形彫像」

奉納石碑   前804年。石灰岩。高さ52.1cm、幅32.4cm、奥行き6.4cm。
「奉納石碑には、神殿施設やそこに仕える人々への土地の寄進を記録した記念碑文が刻まれる」

花模様の帯状装飾   前1187~前1156年頃。ファイアンス製の小さなはめ込み細工。
高さ6.4cm、幅29.2cm、奥行き2.5cm。
エジプトの王宮の壁や調度品を飾ったタイルや彩色されたガラスペーストの一例。

オベリスクの模型の一部   前1481~前1479頃。エジプシャン・アラバスター。
高さ7.2cm、幅2.8cm、奥行き3.2cm。
「オベリスとは上方に向って細くなる方形の石柱で、先端はピラミッド形に彫られている」

新王国時代の神殿の復元模型 が展示されていました。
高さ108cm、幅87.6cm、奥行き111.8cm。

鍬の模型(鎮壇具)   前1478年~前1458年頃。木。長さ31cm、長さ31.2cm。
王が新しい建造物を建てるとき、地鎮のために、基礎の四隅に物を埋めたといいます。

石の運搬具の模型(鎮壇具)   前1478~前1458年頃 木 
高さ5.1cm、幅22.8cm、奥行き8.5cm。
建造に用いられる道具の模型も、上掲同様、鎮壇具に含まれていたそうです。

日輪を戴く聖蛇ウラエウス (金銅製のコブラ)  前305~前30年。青銅、金。
高さ12.6cm、幅5.1cm、奥行き3.8cm。

青冠をかぶった王    前664~前30年あるいは近代。大理石。
高さ14.5cm、幅9.3cm、奥行き10.2cm。

「本作はプトレマイオス朝時代の統治者たちの類似の頭部像を忠実に模倣して作られた近代の作品かもしれないと、美術史家は考えている」といいます。彫刻に一風変わった特徴がみられるためだそうです。

オシリス神像   前664~前525年。硬砂岩。高さ20.5cm、幅12.8cm、奥行き6.8cm。
オシリス神は冥界を支配する神。エジプトの王たちも来世で再生できると考えていたそうです。
「オシリス神は多くの場合、生きている王と同じ冠をかぶった姿で描かれる」
「この像では炎を吐き出すコブラである聖蛇ウラエウスが冠に付いている」

ハヤブサの棺  前305~前30年。青銅。高さ21.8cm、幅7.5cm、奥行き18cm。

ムト女神の立像   前664~前332年。青銅。高さ18.5cm、幅3.8cm、奥行き3.7cm。

シストラム(古代エジプトの楽器)を持ちハトホル女神の前に立つ王   玄武岩。
高さ19.7cm、幅22cm、奥行き8cm。

メンチュヘテプ3世のレリーフ   前1957~前1945年頃。石灰岩。
高さ78.7cm、幅130.8cm、厚さ11.4cm。
「メンチュヘテプ3世のために、ルクソール(古代名テーベ)から19km南のアルマントに建てられた神殿の礼拝堂の壁の一部をなしていた」といいます。

壁の中央に描かれた女神イウニト

アメン・ラー神またはアメンヘテプ3世の像  前1390~前1353年頃。珪岩。
高さ19.5cm、幅14.3cm、奥行き10cm。

スフィンクスの姿で表されるアクエンアテン王  前1353~前1336年頃。石灰岩、顔料
高さ24.8cm、幅38.1cm、厚さ18.4cm。

ネフェレトイティ(ネフェルティティ)王妃のレリーフ  前1353~前1336年頃。
石灰岩、顔料。高さ23.5cm、幅38.1cm、厚さ4.4cm。

戦いの場面を描いたレリーフ    前1332~前1322頃。砂岩、顔料
おそらくカルナク神殿の壁面レリーフの一部とか。
高さ22cm、幅26cm、厚さ1.8cm。

ラメセス2世の石碑   前1279~前1213年頃。砂岩。高さ168.5cm、幅87.2cm、厚さ18.5cm
「ナイル川に浮かぶ島にあるアメン・ラー神の神殿で発掘された」石碑。

セティ1世の境界碑   前1290年頃。石灰岩。高さ64.8cm、幅39.4cm、厚さ17.1cm。
2つの土地の境界を示す碑。上段のファラオは、青冠をかぶり杖を持つセティ1世の「保護された像」
「このような石碑は古代エジプトの民間信仰に使われた」と言います。

プトレマイオス2世フィラデルフォスのレリーフ   前282~前246年。花崗岩。
高さ69cm、幅60cm、厚さ6cm。


ファラオの頭部(おそらくプトレマイオス12世)  前332~前30年。石灰岩。
高さ38.7cm、幅14cm、奥行き36.2cm。
こんなところで、次回は第3ステージの展示をご紹介します。
つづく
参照資料
*図録『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト
        Unraveling the Mysteries of Ancient EGYPT from Brooklyn Museum』
        2025年1月   朝日新聞社 東映 日本テレビ放送網 発行  





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Last updated  2026.07.20 13:25:17
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