わたしの鮎釣り
「講習会のおかげで優勝」
9月14~15日、熱帯低気圧が突然台風に変身。日本列島を西から東へ駆けぬけ、各地に大雨を降らせたようです。この大雨で私にとっての鮎釣りは終りました。ちょっと不本意なシーズンでしたが、そんな中ちょっと光ってて、心踊る体験をしましたので報告したいと思います。(敬称略)
7月25日、今日は鮎釣り講習会。私にとっては初体験。「報知鮎釣り講習会in大内山」が開催されます。福岡一巳、三原憲作、麻田尚弘、島田岩男、木野勝巳など、超豪華な、がまかつテスター講師陣が指導してくれます。これはもう参加するしかない…。
「東レアユフォーラム」の仲間にも呼びかけて一緒に参加。何しろ毎日、情報交換してますが、ネット上のことですから知ってるのはハンドルネームだけ。本名も顔も知りません。会うまではドキドキ、会ってみて一安心。みんな気さくな人達ばかりでホッと一安心。日焼けした元気な顔を見せてくれました。
参加者はギャルから68歳のおばあちゃんまで男女合わせて21名。鮎釣り歴10年以上の人から超初心者まで多彩な顔触れ。大内山川河畔国道42号線沿いの「つりエサ市場」に集合して開会式。さっそく阿曽大橋下流で講習開始。私は三原講師のクラス、このクラスは初心者が多く、いつの間にか助手に回っていました。
あちらこちから「すみませーん」。「サカ鈎がはずれたのですが…」と声がかかりました、手が回らず「一度、自分でつけてみて下さい」とこたえましたが見にいくと、竿をたたみオトリ鮎を握り仕掛がメチャクチャ。教える事の難しさを知りました。でも全員が鮎を釣る事ができて大満足。
昼食は釣りたての野鮎の塩焼きがメインデッシュ。食べ終った頃、福岡一巳さんが私に特別講習してくれたのです。
「君は瀬の釣りが苦手なようなので、教えましょう」
「泳がせないと釣れないという考えを捨ててください」
「今日は渇水気味で、泳がせたくなると思うけど、引いて釣りましょう」
次々と要点をついた説得力のある言葉です。
「鮎釣りは、1日どれだけの面積を自分のオトリで塗りつぶすかなんです」
「面積と釣果は比例するんですよ」
「瀬の友釣りは与えられた面積を箒で掃くよう、くまなく塗りつぶします」
「手前を3回引き、掛からなかったら自分に釣れる鮎はいないと考え、一歩前へ出てまた3回引きます」
なるほど納得。竿のかっこいい持ち方も教えていただき、参加者みんなが注目する中、
6匹を釣り上げることができました。なんといっても鮎の掛かる瞬間のゴツゴツ、ギューンに魅了されて瀬釣りにはまったというわけです。午後は仕掛教室。麻田講師から最新のハナカン仕掛の講習を受け、あっという間の一日でした。
8月1日、日高川龍神地区で開催された「龍の里夏まつり」のイベントの一つ鮎釣大会のレディース部門に参加。大内山川で福岡講師に伝授された瀬釣りの奥義をおさらいして参加したかったんですが…。
参加者は男性96名、女性11名。予選は大会本部の役場前上下流です。川に入ると結構流れが強く水中糸をメタルに替え、オトリを対岸のヘチに送り込むと、すぐに20㎝の野鮎が掛かりました。オトリを替え、一歩下がって、2匹目をゲット。
「今日はいいぞ」勝敗に関係なく思いっきり龍神の友釣りを楽しもう。そんな事を思いながら瀬釣りを試そうと、誰も入っていない瀬に挑戦。今までなら真っ先にパスするポイントです。川幅の狭くなった瀬に恐る恐る鮎を入れます。
ユリ・ゲラーがいたらスプーンが曲がるのと同じ、福岡一巳さんがいないので掛からないのではと自信がもてません。ダメモト勝負です。教えを復唱しながら引くとギュルギュル、ガツン、後はパニック。川を下りながら流れの緩やかなところに掛かり鮎を寄せてタモにキヤッチ。
「掛かったら、その場で我慢し竿でためて抜くように」と、言われたのですが一緒に走っていました。誰も見ていなくてよかった。結局、オトリ込み7匹。予選トップで終えることができました。
午後からは決勝戦。予選と同じ地区に男女合わせ33名が入りました。瀬に入り、1匹掛けたところで、枝に天井糸を掛けてしまいました。無理をすると今日の為に下ろした新品「がまかつ競技スペシャルⅡ」が折れてしまいます。
枝がわかっていたのに自分の不注意。糸を切りました。腕をわきまえず、ポイントを選んだ当然の結果だと反省しました。移動して2匹追加。トイレに行きたくなりました。お茶を飲みすぎです。鮎釣りをする女性にとっての敵はトイレと蛇ではないでしょうか。我慢できず30分前に納竿。オトリ込み4匹で検量というはめになりました。
本部で皆の帰りを待っていると新聞記者が「山本さん今日の勝因は」と聞かれて始めて優勝を知りビックリ。トロフィー、賞状、副賞の20インチ・カラーテレビをいただきニコニコです。男性の部は地元の茶髪のお兄ちゃん、重根晃弘さん15匹でした。
リモコンが壊れてしまったけど、想い出なので捨てられず
新しいテレビと並べてあります。