そーまん先生との再会(その1)


ここでは、再会のお話をしましょう。

今から2年前、1通のお手紙が我が家に来ました。それは、ゴスペルコンサートのお知らせ。その時は、「なぁんだ、配って回ってるのかな?」と思ったのだが、宛名は僕あて。しかも、差出人は「たかはし」とある。
「たかはし?もしかして…」謎が、確信に変わる瞬間であった。
「そーまん先生なのかな!」コンサートの日が近づいてくる。
少し気になること、それはキリスト教の教会の存在だったことは、素直に公表しておきましょう。

コンサート当日、少し遅れて会場に入ると、今まで経験したことのない暖かい空間。コンダクターを見ると、いた!そーまん先生が。変わってないなぁと一安心。なにか暖かいものに満たされた気分で、素晴らしい時間を過ごす。
コンサートが終わり、少しだけだが、そーまん先生とお話しする時間があった。正直、12年ぶりの再会。大きく見えていた先生が、小さく見えた。
でも、先生は何にも変わってなかった。その瞬間は、先生と生徒だったような気がする。

帰りの車の中で、よぎる思い。
「客席にいてあれだけ暖かい気持ちになれるのなら、舞台に立ったら、もっと暖かい気持ちになれるのかな。みんなに暖かい気持ち、分けてあげられるのかな?」

時は経ち、2001年の秋。一通のEメールが再び、再会へと誘う。
(その2へ続く)


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