漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

2008.09.30
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                    ヨワナスワラ

                    白鷺の舞踏 3




                紫煙のゆらぎ・ヨワナスワラ









ヨワナスワラのシラサギの舞踏は、見た目ではレゴンラッサムの次に素敵である。

レゴンラッサムの力強さとは対照的なシラサギたちのハ~モニィーがある。

チャンドラワッシという極楽鳥の求愛舞踏。
プリサレンアグンで日曜日に鑑賞する事が出来る。

オレッグタムブリリンガンという蜜蜂の求愛舞踏。
ティルタサリでオカダラムとユリアティのペァで踊られた事がある。




セカ・ジェゴグ・ヨワナスワラ・ウブド。
巨竹ガムランジェゴクの舞踏団である。

パンフレットには白 鴨 の踊りと書いてある。

本当は白 鷺 の舞踏である。
白鷺がいっぱい木に止まっている宿営地のバンジャールまで行った事がある。
バトゥブランのバロン劇場の隣りに野鳥園もあります。

ユリアティハウスに宿泊してカルタ氏に連れて行ってもらってください。
ほんとにここはパラダイス。



ガムランとは打楽器の事であり、ガムラン・ゴング・クビヤールと
ガムラン・スマルプグリンガンとガムラン・ジェゴグがある。

ゴングスタイルの強靭な響きは、プリサレンアグンで金曜日以外毎日毎日聞く事が出来る。

こういった響きで、天空を突き破る稲妻のような強靭な響きが聴こえる。

プリサレンアグンのナイトシアタァー野外公園は素晴らしい。
僕の音楽観が変わってしまったほど素敵だ。
王族のお葬式などがはまり込むと、1ヶ月以上は隣りの雨天劇場に移動してつまらない。
金曜日はスマル・プグリンガンの音が聞ける。


ティルタサリのスマル・プグリンガンは、立ち昇るほむらに、
金粉を撒き散らしたような美質がキラめく癒しを聴かせてくれる。


クビヤールには稲妻のようなとかびっくりするという意味がある。
グヌンサリも、土曜日にバレルン劇場と巨大なガジュマルの木の近く、
プリアグンで公演している。

ユリアティが引退した後はどうなっているのだろうか心配だ。


スマルプグリンガンは高域とソフトな音色に特徴がある。

クレモナの栄光と賞賛された弦楽器群は、
300年ほど弾き込めば素敵な音色に変化するという。

チョンキョンファの持つグァルネリウスには少し影の音色が聴いてとれる。

ストラディバリウスが代表的だが、
スマルプグリンガンはストラディバリウスのコロラトゥーラソプラノのような音色である。

「愛の神」と賞賛され、バリ島の王のしとねに響きわたったといわれるほど、
優しくしとやかで綺麗の極地のような響きが聴こえる。

テイルタサリのバレルン劇場で毎週金曜日の夜に聞く事が出来る。
グンタブアナサリの公演も毎週火曜日にバレルンで鑑賞する事が出来る。
グンタブアナサリは若い楽団でティルタサリほどゲストが来ない。
グンタブアナサリも観にゆこう。

タリクリンチはかわいい。
其のうち YOUTUBE にもUpしよう。


ジェゴグという巨大な竹を、節を抜き、
筒状の木琴ならぬ竹琴にしたのがジエゴグと呼ばれる楽器である。
打楽器であることから、ガムランのジェゴグである。

セカ・ジエゴグ・ヨワナスワラ・ウブドも若い楽団である。

毎週水曜日、プリサレンアグンの前にあるラヤ通りを、雨天劇場に沿って進めば、
カフェロータスがあって、ジャランジヤランジャランしてゆくと、
約7分ほどで、バリでも珍しい空を横切る高架橋のミニミニ版が見えてくる。

その少し手前に、プラダラムという庶民専用の葬祭場がある。
エントランスの階段を上がってゆくと、ウブドの水掛地蔵ならぬ、
苔蒸した巨大な魔女ランダが鎮座して御座っしゃる。

葬祭は真っ昼間に執り行われるので夜の公演には差支えがない。

ジエゴクの音は低音部に心地よい響きがあり、
コントラバスやチエロの響きを聴いていると心地よき感覚と供に眠くなる事がある。

癒しの音楽。
眠りの音楽。
王のしとねのガムラン・スマルプグリンガン。




ジェゴグはヌガラが有名である。
ヌガラのジェゴグは最低音部の巨大な竹が戦艦大和の主砲のほぼ倍近くある。
ヌガラのジェゴグは最低だ。

ヌガラのジエゴクのリーダーは最低である。

ヌガラのジェゴグはチャーターでしか音を聞かせない。
ヌガラのジェゴグは踊りが単調で綺麗でない。
ヌガラのジェゴクは終演挨拶で原爆が2つ落ちて戦争が終わったと言う。


平気な顔で日本人ゲストに向かってにこにこ顔で言い放つ。
不思議な楽団だったが、反論すると同レベルの人でなしになるのでやめた。
インドネシア独立のために命を差し出した残留日本人のお墓がバリ島にもあるのに。
わからない頭の持ち主でありました。



ヨワナスワラの舞踏はバリエーションが豊富で素敵で綺麗だ。
ヨワナスワラの最低音部の巨大な竹は戦艦大和の主砲のほぼ150%だ。
ヨワナスワラの最低音部の口径は約70cmだ。
ヨワナスワラの中高音部はヌガラより強靭で力にあふれている。


ヨワナスワラの終演挨拶はこう結ぶ。

みなさまお楽しみいただけましたでしょうか。
また御越しくださることと、皆様にとって良い思いでとなりましたでしょうか。

ヨワナスワラにまたおいでくださいませ。

ヨワナスワラの舞台を観にゆこう。

シラサギの舞踏はレゴンラッサムの次に素敵な舞踏です。
3羽の白鷺がジェゴグの柔らかい響きと供に舞うのです。
場所はプラダラム。










ウブドの達人

                                  玉地俊雄

you tube ***** balitamaji ( 日本語版 ) *** sakamotoakane ( English )
http://plaza.rakuten.co.jp/balitama/

この楽団の映像を世界発売するために、楽団のリーダーの直筆署名による合意書がある。
映像のフリーでの使用権が玉地俊雄にあります。
このブログの No 63 バリ島ウブド契約書原本です。





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最終更新日  2008.09.30 08:12:52


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