漫画家・写真家玉地俊雄紫煙のゆらぎ

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2009.01.30

９３７　続　ウブド通信　３１　ウブドは考えてみれば巨大集落の変ナ短調だ

カテゴリ：紫煙のゆらぎ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　老犬シモ

　　　　　　　　　　　　　　続　ウブド通信　３１　涼を楽しむ老犬シモ

老犬シモは僕の若紫の家に住んで居る。

この世に生を受けてこのかた洗われた事が無いのかと思うほど、
羊のようにゴワゴワでゴリンゴリンしている。
前世は羊だったのかも知れない。

プリサレンアグンからジャランスゥエタを直進して、ジャランジャラン４０分、
バイクなら５分のテガランタンまで来ると、
バリの椰子の木とライステラスが眼前に広がって、

ウブドは考えてみれば巨大集落の変ナ短調のような所のように思えてくる。

砂が大量に運び込まれると彼は少し穴を掘り身を沈める。

さぞかし夕日と供に静けさと涼しさが味わえる事だろう。

テガランタンだなぁ。

社団法人日本漫画家協会会員・参与

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　玉地俊雄

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