漫画家・写真家玉地俊雄紫煙のゆらぎ

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2009.03.29

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　寝そべるタマ　ｂ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　続　ウブド通信　７９　寝そべるタマ　２

バリ島ウブドのテガランタンバンジャールに僕の定宿があり、
老犬シモという、猫派の僕が唯一心を許す犬が居るのだが、
いつの日にかチビクロという名の真っ黒い母ネコと彼女にはまだ名が無い、
チビクロの乳に吸い付いて離れないのだけは覚えている幼い猫に僕が名を付けた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　タマ

そのまんまであるが玉ちゃんのタマである。

タマは猿よりも早く、ジェット機のように２０ｍほどの高さの木に登り、

蛇をカジッテは食べ、ニワトリを追いかけて、木に飛び上がってもまだ追い続ける。

我が家のすしまるは春になるとアゲハチョウにヂッと狙いを定め、
飛び上がり咥えては食べてしまう。

すしまるだって野性である。

タマもすしまる同様、
僕の足の上で寝始めると動こうとしないのでツライ重い動く事がためらわれる。

第一タマは２才ぐらいの子猫でありながら、蛇にトカゲ、
気違いのように辛いからイチャベイでも何でも雑食するからなのか、
異常な重さで、すしまるの３倍はあるかもしれない野性の子猫である。

僕はその重さにじっと耐えるのがつらくなって両足を広げてしまうのだが、
ご覧の通りまだ寝ている神経はすしまる同様見事なネコである。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　玉地俊雄

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