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紹介文
封印された記憶がいま明るみに。悲しいほど美しく残酷な物語。サスペンス連作短編集。
あなたは覚えているのでしょうか。激しい愛の思い出も、暗く静かな憎しみの過去も、すべてを絡めとり封印してしまったあの「家」のことを……。記憶の深みに隠されていた悲劇の真相が、いま明きらかに。心を震わせる甘やかな痛み、眩暈(めまい)を誘うストーリーの螺旋。心理サスペンスの名手が放つ、連作短編集。
記憶の隠れ家 / 小池真理子【中古】【ブックス0531】
モノというものは使えば使うほど魂が宿るような気がしますが
モノのなかでも『家』と『椅子』はなぜだか宿り率が高い気がします。 (当社比)
この本は秘密を抱える『家』6篇の短編集ですが、そもそも
秘密を抱えない家なんかあるんでしょうか?
大なり小なり、家族があれば秘密もあろう。
いや、一人暮らしだって人が住めは秘密はありましょう。
大なり小なり。
色んなものを抱え込んでも朽ちていっても黙ってすべて包み込んでくれているのが
『家』なんじゃないのかな。
この本でも家が抱え込んでいるものは気狂いであったり死体であったり
ただれた関係であったり色々ですが。
家は箱以上のもののような気がします。
だからワタシは根無し草にはなれないんだなぁ。
そういえば登録しっぱなしだったのを思い出しました(照)
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