一期一会 ―日々思うこと―
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娘が中学生の時、何かに腹を立てて「むかつく」という言葉を口にした。当時この「むかつく」は子どもたちの間で頻繁に使われていたけれど、娘の口からこの言葉を聞いた時、とてもとても嫌な気持ちがした。 それで娘を呼びとめて「"むかつく"が元々どういう意味だか知っているの?"胃がむかむかする""吐き気がする"っていう意味だよ。"吐き気がするほど腹が立つ"っていう意味だよ。あなたは今吐き気がするほど腹が立っているの?と詰問したので娘はぎょっとしたような顔をした。そして娘に、その言葉を聞いてとても嫌な気持ちがしたと伝えた。私のあまりの剣幕に娘は「みんなが言っているので軽い気持ちで言った」「そんなに深く考えていなかった」と謝った。教師を続けている友人はよく「子どもたちが実に簡単に"うざい""うるせえ""きもい"などの暴言を大人に対して吐くので感覚がマヒしてくる」と嘆いていた。しかも子どもに暴言を吐かれてもへらへら笑っている親、親自身が同じように子どもに暴言を吐いている親もいると言う。それではその子はいつまでもその暴言を改めないだろう。どんなに周りのみんなが使っていても、「その言葉は人を傷つける言葉だ」と親はきちんと教えなければならない。そうしなければその子は「常に言葉で他人を傷つけ続ける人」になってしまう。それがその子の人生にどんなにマイナスになるかは明らかだ。
2013.04.19
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