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カキン!観客「おーーーーーーーーーー!!!」観客「おーーーーーーーーーー!!!」 アナウンサー「打ちました!打球は大きくライト方向に伸びて行きます。ライト、元ブラサタの部下、打球を追います!そして、ワンバウンドで取りました。さあ返球です!打ったウイリアム公は……、あっ、あれ?ファーストにはいません。セカンドにも!はあ~~~!!今、サードに滑り込みます!」ザザザ!!塁審「セーフ!」アナウンサー「これは?普通ならファースト、もしくはセカンドになんとか行ける程度の当たりでしたが、ウイリアム公はなんとサードまで行きました!」ミラー男爵「すごい!足の速さはピカイチだな!」インコ兄者「相手チームに感心している場合か?!」アナウンサー「すごいですねウイリアム公は!」解説「なかなかやね。うまくボールをミートして打ったし、その後の走りがまた良かった。ちゅうちょなく三塁に滑り込んだしね。」アナウンサー「さあ、大変なことになりそうな予感がしてまいりました、この試合!」アリス「打ったわ!」女子恒星「きゃあああ!!すごい!」アリスや女子恒星は手をたたいて喜びました。ニセアリス「フン!あれぐらい打って当たり前なんだよ!いいか!アタシの前にランナーを貯めて置くんだ。いいな。では次、行け!」アリス「では……、次は?」ニセアリス「あーーーー、お前行け!」そう言って女子恒星を足で指しました。女子恒星「は?」とたんに女子恒星は震え始めました。ブルブルブル~~~~!!アリス「……………………。」USAKO「……………………。」それを見かねたウィザード・USAKOが、USAKO「私が行きます。私がもともと2番を打つことになってましたから。」USAKOは怖がっている女子恒星の代わりに打席に立つことにしました。ニセアリス「では行ってこい!アウトにだけはなるな!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.04.06
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アナウンサー「さあ、これで”ワンストライク、スリーボール”です。次は来ますね。」解説「そやね!スリーボールやさかい!まあ、今度はストライク取りに来るやろ!次は良い球が来るんと違う?」部下(ピッチャー)「しょっぱなからなめやがって!!いくぜ!!」ザッ! ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!カキン!アナウンサー「打ったあ!!ウイリアム公、打ちました!」シューーーーーーーーーー!!!打球はドンドン伸びてライト方向へ!これは……?大きい!はいるか?」アリス「まあ!」アナウンサー「いえ、これは”ファール”でした。わずかに右方向に切れました。」解説「まあ”カット”したんやね。今の低いボールやったから。」アナウンサー「そうですか?それしてもずいぶん伸びましたねえ。さあ、これでフルカウントになりました。」部下(ピッチャー)「みてろ!」ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!カキン!アナウンサー「打ったあ!!ウイリアム公、また打ちましたあ!」アリス「……………………。」アナウンサー「おしい!これも”ファール”です!またわずかに切れました。」解説「これも”カット”やね。良い球来るまで待ってるんやろ?」アナウンサー「カウントはフルカウントのまま変わりません。」部下(ピッチャー)「俺の球をカットだと?くくくく!!!許せん!見てろ!」シューーーーーーーーーーー!!!カキーーーーーーーーーーーーン!!!アナウンサー「おしい!これも”ファール”です!またわずかに切れました。またカットでしょうか?」解説「そうやね。これも”カット”やね。」アナウンサー「最初のトップバッターからすごいことになって来ましたねえ。」カーーーーン!アナウンサー「またカットです!」ミラー男爵「あのウイリアム公ってのはなかなかやるな!」暗唱ミラー「今、アリス様のチームで一番実力がありそうなのがウイリアム公です。キャッスルではずっとアリス様の護衛をつとめていたんですよ。強いハズです。」インコモモジャ「おい!敵のチームに”様”なんか使うな!」ミラー男爵はウイリアム公をみつめていました。ミラー男爵「あんなパワーもない腕でよくやるなあ!」カキーーーーーーーーーーーーーーン!!アナウンサー「またカットです!」部下(ピッチャー)「くそう!」解説「相手ピッチャー、イライラし始めよったね。これはウイリアム公に軍配が上がるんと違う?」部下(ピッチャー)「これで最後だあああああああああ!!!」シューーーーーーーーーーー!!ウイリアム公「来た!ど真ん中だ!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.04.05
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ウイリアム公がおもむろにバットをふりながらベンチから出て来ました。頭にはバッター用のヘルメットをかぶっていました。それは”ウサギ用”でちゃんと耳の部分に穴が開いていました。そこから特徴である耳が出ていました。アナウンサー「おおっと!これは”ウイリアム公”ではないでしょうか?どうやらスタメンの打順に変更があったようです。トップバッターはウイリアム公です!!」解説「あの”耳”で一発でわかるね。」ウイリアム公はバットに滑り止めのスプレーをかけてからバッターボックスに向かいました。ミラー男爵のチームはすでにみんな守備位置について待っていました。ウイリアム公「……………………。」ウイリアム公がバッターボックスに立ちました。ザッ!そしてバットを握りしめました。審判団長「プレイボーール!!!」アナウンサー「さあ、プレイボールです!いよいよ、試合の幕が切って落とされました!勝利をつかむのははたしてプリンセス・アリス様の[ハーフゴット・タイガース]か?それともミラー男爵ひきいる[あやしいカンパニー インコ兄弟! プラス ハラグロイ国王!バイ お忍び!] チームか?」アリスは祈るような気持ちでバッターボックスに立ったウイリアム公を見つめていました。ウイリアム公はイチロー選手(時代考証違反)のように腕を伸ばしてバットを一度立ててからかまえました。部下(ピッチャー)「けっ!なまいきに!」アナウンサー「さあ、先発ピッチャーは”元ブラサタの部下”です。キャッチャーも”元ブラサタの部下”です!」解説「なんかややこいしね。ちょっと区別つきにくい。」アナウンサー「第一球はどんなボールでしょうか?さあ記念すべき第一球目です!」部下(ピッチャー)「さあ、いくぜ!」アナウンサー「キャッチャーのサインに大きくうなづきました。キャッチャー、ミットをかまえました!さあ、いよいよ第一球です!」ザッ!部下「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!ズバン!審判団長「ストライク!」アナウンサー「”ストライク”です!ウイリアム公は一球見送ったようです。」解説「どうも今のはそんな感じやね。」アナウンサー「この”ウイリアム公”と言いますのはプリンセス・アリス様の忠実なる部下のようですね。運動神経もなかなか良いそうです。キャッスルではアリス様の護衛を務めているようですね。」解説「うん、そうやね。性格も良いらしい。元が”うさぎ”やから俊敏性もバツグンや。特に足の速さにかけては右に出るものがないんと違う?」解説「さあ、第2球目です!」部下(ピッチャー)「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!ズバン!審判団長「ボール!!」アナウンサー「これはよく見ましたウイリアム公。やはり”ボール”に手を出しませんね。」解説「今はまだ”あいさつ代わり”なんよ。お互い腹の探り合いをしているところと違う?とにかくウイリアム公は慎重にプレーしているみたいに見える。それは良いことやね。」ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!ズバン!審判団長「ボール!!ツー!」アナウンサー「”内角低め”です。これもよく見ました。ウイリアム公はピクリとも動きませんでした。」解説「落ちついてプレーすることが大事やね。ボールに手を出してもアカンよ。」アナウンサー「ところで”ウサギ”という事はそれほど”パワー”がないんじゃないですか?ホールランが打てますか?」解説「まあ、パワーのこと言うたらそうかも知れんけど。筋肉があるマッチョな選手だけがホームラン打てると思ったら間違いやね。イチローだって言うてみれば小柄な選手や。それでも打てる。ようはタイミングやね。」アナウンサー「なるほど。では期待できそうですね。さあ、第4球目です!」部下(ピッチャー)「打てるものなら打ち返してみやがれ!」ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!ズバン!審判団長「ボール!!スリー!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.04.04
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ウイリアム公「私ですか?」ニセアリス「うむ。行ってこい!そして、他の”根性無し”たちにお手本を示してやれ!!」ウイリアム公「まあ、いいでしょう!」ウイリアム公は決断しました。そしてバットをにぎりました。アナウンサー「さあ、みなさまついにやってまいりました!ひさしぶりのベースボールの試合です!お聞きください、このコロッセウムの大歓声を!プリンセス・アリス様ひきいる[ハーフゴッド・タイガース]とミラー男爵ひきいる[あやしいカンパニー インコ兄弟! プラス ハラグロイ国王!バイ お忍び!] チームの対決です!この模様は全国に中継で流れます。”実況”はわたくしアナウンサーの”オートリー”です。 ”解説”はプロべースボール解説でおなじみ、元プロベースボール選手の”ヤマ”さんです!こんにちは。よろしくお願いします。」解説「こんにちは。こちらこそよろしく。ところで[半神タイガース]のチーム名は[ハーフゴッド・タイガース]になったの?」アナウンサー「そういう風に読み方に変えたらしいです。ファンタジー世界にふさわしい読み方にしたいようですね。」解説「ふうん、俺は[半神タイガース]でもよかったけどなあ。」アナウンサー「審判団提出の正式チーム名の表記は[半神タイガース]のままなんですけどね。変わったのは読み方だけです。それはそうと、この試合には”国の自治権”がかかっているらしいですよ。」解説「そうらしいね。ミラー男爵のチームが買ったら自治権を取り戻せるんやろ?エラい試合になりそうやなあ。あっ、でも、それも一応[賭け試合]やんか?[賭け試合]は禁止やったん違う?」アナウンサー「その点につきまして審判団に問い合わせたところ、[金銭の賭けではない]のでいいらしいです。いわゆるあの禁止条項は[もうけることを目的とした”ギャンブル”を禁止する]ための条文らしいので。ですからこの場合の賭けは認められています。」解説「ふうん、そうなんや。それはそうと国の自治権をかけての試合なんてめったにないわな。これは見物やで!」アナウンサー「実はこの両チームとも今回の決戦のために特別に編成されたチームです。ですから現在この両チームとも対戦成績はありません。それにおろらくではありますが…、この両チームの選手全てが[ベースボールは初めての経験]かと思われます。」解説「そうやね。俺もそう聞いている。」アナウンサー「ところでヤマさん、両チームの仕上がり具合はどうでしょうか?」解説「そうね。両チームとも今回が初試合という事でまったくの未知数やね。でも昨日の練習風景のビデオ(時代考証違反物)があるんと違う?まだ俺も見てないんやけど。なにせ”深夜に練習してた”っていう情報が入ってるからね。」アナウンサー「そうですね。それは私も聞いています。ではそのビデオを流してもらいましょうか?」テレビモニター(時代考証違反物)に練習風景の画像が流れます。解説「おっ、流れたね!これは”ミラー男爵のチーム”やな。」アナウンサー「そうですね。[地下室内練習場]での投球練習のようです。」解説「ふうん。まあまあやね。けっこう力強いボール投げよんな。」アナウンサー「いけますね。これなら!」解説「うん。これなら期待はできそうや。ベースボール自体の経験はないかもしれんけど、さすが元兵士や。基本的な運動能力は高いみたいやな。これはかなりいくんと違う?で、プリンセス・アリス様の方の練習風景は?」アナウンサー「まだビデオが用意できてないようです。」解説「それはそうと……、プリンセス・アリス様はいつも人気が高いね。」アナウンサー「そうですね。あの人の行う政治は国民にやさしいらしいですよ。ご本人も性格が良いですし。あの周辺国のプリンセスとも大変仲が良いらしいです。」解説「そうらしいね。とにかく人気の高さがうかがえるプリンセスやな。ところでベースボールはどのくらいできるんやろ?」アナウンサー「わかりませんね。おっとここで1番バッターが出て来ました。これは……?ちょっと待ってください。確か[ハーフゴッド・タイガース]の1番バッターは……、”プリンセス・由美”様のハズですが。」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.04.03
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プリンセス・由美はブルブルブルと震え出しました。それを聞いてアリスとウイリアム公が由美のところに来ました。アリス「がんばってください!」由美「がんばる?ダメ!」由美はガタガタと震えていました。それは見ていてかわいそうなぐらいでした。目の前に広がるお客さんが最初のバッターに注目しているのはわかりました。観客「早く試合を始めろ!!」由美は思わずつばを飲み込みました。由美「………………怖い!」由美はベンチを出られません。アリス「由美さん!」アリスは焦っていました。由美「無理です!」観客「どうした、どうした?トップバッター出てこんかい?!」観客「はやくしろよ!待ってるんだよ!こっちは!」ヤジのような声が飛びます。ここのお客さんはけっこうガラが悪いようです。ですが由美は怖がっていっこうにベンチから出て行こうとしません。アリスは困りはてました。するとウイリアム公が……、ウイリアム公「落ち着いてください。まずはボールに慣れる事です。最初は”アウト”になってもかまいません。」ウイリアム公は由美を落ち着かせようとしました。由美「でも…………。」マウンドでは…、相手チームのピッチャーがまだ投球練習を続けていました。シューーーーーーーーーーーーーーー!!!ズバン!見ると相手ピッチャーはすごい球を投げていました。由美「ダメ!”代打”をお願いします!」ウイリアム公は困りました。まだ試合は始まったばかりです。ウイリアム公「ではこうしましょう!まずは”アウト”になりましょう!慣れるためにバッターボックスに行くのです。バットを振らなくてもかまいません。[場の雰囲気]や[ボールのスピード]に慣れてください。」由美「……………………。」でも由美はどうしてもバッターボックスには行けませんでした。相手チームのピッチャーは投球練習を終わりました。審判団長のゴリラは主審として入っていました。そしてじっとアリスのチームのベンチを見つめていました。そのうち審判団のアライグマの一匹がアリスのところまでトップバッターを呼びに来ました。アライグマ「ご準備よろしいでしょうか?」ですが由美はバッターボックスに向かう気配はありません。ウイリアム公「…………、しかたないですね。では打順を入れかえましょうか?」アリス「でも最初からそんな……、」ウイリアム公「やむをえません。代わりに誰が行きますか?」ここはアリスが決心しました。アリス「それじゃあ、私が行きます!」するとベンチでふんぞり返っていたニセアリスが……、ニセアリス「ああ、待て待て!チミは”3番”だ!アタシの”前”を打つ!アタシの前には一応打てるヤツを置いとかないとな。アタシだけ打っても意味ないから!だから”一番”は……、」そう言ってニセアリスは”足”でウイリアム公を指さしました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.04.02
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審判団長「いいですか?両チームともスポーツマンシップにのっとてせいせいどうどう闘ってください。”不正”はいっさいなしでお願いします。不正行為をはたらいた者は……、コロッセウムの事業団が主催する全試合から永久追放されます。スポーツ協会からも同じく永久追放されます。以後、どんな大会も出られません。いいですね?ミラー男爵?プリンセス・アリス様?」ニセアリス「おいおい!監督はこっちだ!こっち!”アタシ”だ!」アリスとミラー男爵は審判団長に対してうなづきました。審判団長「では”先攻”は……、練習試合の勝利チーム、プリンセス・アリス様の[半神タイガース]から行います。よろしいですか?」アリスはまたうなずきました。その方がまだ心の準備が出来ると考えました。いきなり守備につくよりはマシです。もはやアリスはこの周りの雰囲気にのまれそうでした。アリスはウイリアム公の顔を見ました。ウイリアム公はうなずいていました。それでアリスのチームが先攻と決まりました。そのウイリアム公が今度は審判団長に言いました。ウイリアム公「あっ、すみません。[半神タイガース]という読み方ではあまりにファンタジー性を欠きますので……、[ハーフゴッド・タイガース]と読んでいただけないでしょうか?」するとニセアリスがすかさず反応しました。ニセアリス「異議あり!そのような読み方は想定されていない!!」審判団長「アリス様、それでよろしいですか?」ニセアリス「待てえ!このアタシが”監督”だ!なんでそっちに聞くんだよ?!」アリス「その読み方でお願いします。」審判団長「わかりました。その読み方で問題ありません。では[ハーフゴッドタイガース]!先行です!」ニセアリス「待て!アタシの許可なく……!!!」審判団長「では……、試合開始です!!」ウ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!ふたたびコロッセウムにサイレンが鳴り響きました。審判団長「礼!」言われてウイリアム公はキャップを取って一礼しました。しかし……、アリスたちは不慣れだったので、慌てて礼をしました。ミラー男爵・暗唱ミラー・元ブラサタの部下たち「よろしくお願いします!」ウイリアム公「よろしくお願いします!」やはりアリスは慣れていないので「よろしくお願いします!」も遅れて言いました。アリス「よろしくお願いします!」礼が終わると、すぐにウイリアム公は自分たちのベンチまで走りました。アリスも慌ててそれに続きます。ベンチに入りますと……、ニセアリスはどかんとシートに腰を下ろしました。ニセアリス「ふう!アタシは”4番”だ!”1番”!さっさと行ってこい!」ウイリアム公は[スターティングメンバー表]を見ました。ウイリアム公「では ”1番”は……、プリンセス・由美様です!」アリスたちはすぐに出番がないので気分的には少し楽でしたが……、急に言われたプリンセス・由美は驚きました。由美「え?」プリンセス・由美の目には”視界いっぱいに広がるお客さんの姿”が飛び込んできました。観客「イヤッホーーーーーー!!!ついに試合開始だあ!!!」観客「やれやれ!みんながんばれよ~~~~!!!」でもプリンセス・由美は……、全身震えていました。練習も不十分で……、心の準備がまだ出来ていませんでした。由美「私……、ダメ!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.04.01
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ウイリアム公「ではグラウンドに整列しましょう!」ボードの時計がきっかり午前9時をさしました。相手チームもいっせいにベンチから飛び出してホームベース付近に向かいました。アリスたちも負けじと走って来てそこに並びます。もちろんまだ眠っているミルキーを抱きかかえたまま。ミルキー「スーーーー!スーーーー!」ミルキーはまるで本物の人形みたいにアリスの腕の中で寝ていました。ウイリアム公に進められて、アリスは審判団長に一番近い”列の一番端”に立ちました。その隣にウイリアム公が立ちました。その後、ジャワジャワ族の3人が陣取り……、遅れて来たニセアリスは……、ニセアリス「おおい!退けよ!アタシが”監督”だ!そこはアタシの”定位置”だ!」ですが……、みんな無視して誰も退きませんでした。ニセアリス「”退け”って言ってるだろう!!」そしてアリスは相手チームと初めて間近で顔を合わせました。アリス「……………………。」ミラー男爵「……………………。」ミラー男爵はアリスの目を見すえていました。ミラー男爵「せいせいどうどう闘いましょう!」アリス「ええ、もちろん!」ミルキー「ぐう~~~~~~~~!」ミルキーの寝息が緊張感をぶち壊します。ウイリアム公と暗唱ミラーもお互いに目を見つめ合いました。両車とも目の輝きがありました。暗唱ミラーの目はインコ兄者やハラグロイ国王のように濁ってはいませんでした。ころ合いを見て審判団長のゴリラが言いました。審判団長「これで、両チームそろいましたね?[半神タイガース]チーム?」そう言って審判団長のゴリラはアリスの目を見つめました。アリスはうなずきました。腕の中のミルキーに対しては特に質問はありませんでした。審判団長「……よろしい。では[あやしいカンパニー インコ兄弟! プラス ハラグロイ国王!バイ お忍び!] チーム]は?」ミラー男爵もうなずきました。審判団長「いいでしょう。これで両チームそろいました。」相手チームのベンチの奥にはユニフォーム姿のインコ兄弟がいました。インコ兄者はにがにがしい表情でホームベース付近をみつめていました。インコ兄者「フン!ヤツラ間に合ったか?『ヤツラを起こしに行く審判団への妨害工作』は失敗したのか?」インコモモジャ「いいや、俺はちゃんと実行した。だが”ヤツラは自分で起きた”んだ。」インコ兄者「じゃあ、『睡眠薬入りの飲み物を届ける作戦』はどうなった?アイツらに飲み物を届けなかったのか?」インコモモジャ「いちおう”使いの者”に届けさせたが……、アイツらの選手村の部屋の入り口には”ボロきれをまとった男たち”が守っていて、それで飲み物の受け取りを拒否られたんだ。」インコ兄者「チッ!クソッ!なまいきにも拒否りやがって!だが、これで終わりじゃないぜ!見ていろよぉ~~~!!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.31
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通路出口の近くにいたお客さんたちはアリスたちに向かって観客「がんばれ!!!」観客「負けるなよ!」などと叫んでいました。先頭を走るウイリアム公から順番にアリスたちはグランドに入りました。アリス「……………………。」アリスに取ってはそこは信じられないような光景に感じられました。空は青く澄み渡り、クッキリとした影をグラウンドに落としていました。コントラストが強いです。そのグラウンドは果てしなく広がって見えました。とにかく広い印象です。[地下室内練習場]とは比べものになりませんでした。ここは空気が違っていました。アリス「……………………。」審判団長のゴリラと塁審のアライグマたちがホームベース付近に立っていました。アリス「……………………。」それを横目で見ながらウイリアム公は自分たちのベンチに着きました。そこで持ってきたバットなどの道具を置きます。そしてその他の用品が用意されているか確認しました。ウイリアム公「スポーツドリンクやクールスプレー、医療用品、滑り止めスプレー、バッティンググローブ……、全て用意されています。」ウイリアム公はアリスに言いました。ウイリアム公「すぐにホームベース付近に整列します。」アリスが向こう側のベンチを見ますと……、そこにインコ兄弟、ミラー男爵と暗唱ミラー、そして元ブラサタの部下たちがそれぞれユニフォームに着替えてベンチ内にいました。アリス「……………………。」対して今アリスたちのベンチは”空っぽ”でした。アリスは自分たちがギリギリに到着した事を感じました。そればかりかアリスをはじめとしてプリンセス・由美と女子恒星は息を切らしていました。由美「はぁはぁはぁ………。」女子恒星「はぁはぁはぁ………。」よく見てみますと……、ベンチの奥の方にユニフォームを着た”誰か”が座っていました。足を組んでふんぞり返るような姿勢で座っています。そしてベースボールキャップを深くかぶっていました。それなので顔は見えません。アリス「?」ちょうどそこへ審判団のアライグマがやって来ました。アライグマ「[半神タイガース]のチームのみな様!登録された方々はそろいましたか?試合のご準備はよろしいでしょうか?」ウイリアム公「プリンセス・ニセアリス様が来ておりませんので……、代わりにプリンセス・女子恒星様をスタメン起用します。」その時です!?「ちょっと、待ったああああーーーー!!!」ベンチの奥の方から大声がしました。アリス「は?」さっきまでベンチの奥でふんぞり返っていた人物が組んでいた足を崩くずしました。そしてアリスのチームのユニフォームに身を包んだ一人の小柄な人間が出て来ました。?「アタシはここにいる!アタシが”監督”だ!」それは……、”ニセアリス”でした。アリス「まあ!ニセアリスさん!今までいったいどこにいらっしゃたんですか?!」ニセアリス「オマエらこそ遅いんだよ!!なにチンタラしているんだ?!」アリス「まあ、そんな言い方って!」アライグマ「9時になります。ではみなさん、整列してください。」ウイリアム公はさっそくスタメンに「ニセアリスがスタメンに入る」と申告し直しました。ニセアリス「アタシは監督だ!もともと入っている!いらんことを言うな!」コロッセウム場内にサイレンの音が響き渡りました。ウ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.30
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5分間の短いキャッチボールはあっと言う間に終了しました。これでいよいよ後は…試合に向かうだけです。アリスは心臓の鼓動が高鳴っていくのを感じていました。ドキドキドキ……。落ち着こうとしてもいろいろな事が頭の中を駆け巡ってとても落ち着けそうにありません。……練習が不十分だった事。ミルキーはまだベースボールに不慣れで、試合に出すのさえ心配な事。ニセアリスがいないこと。そしてやはり、国に残して来たジョセフ王子の事が一番心配でした。アリスは自分でも焦っているのがわかりました。それでつとめて落ち着こうとしました。ウイリアム公「では参りましょうか!駆け足でグラウンドに行きます。」ウイリアム公は落ち着いていました。そのやわらかい物の言い方がみんなを落ち着かせようとしてくれます。みな、ウイリアム公の言葉に従いました。なんだかウイリアム公が監督みたいになっていました。それからみんなは[地下室内練習場]を出ました。ウイリアム公を先頭に他の選手が続きます。ミルキーを抱いたアリス、プリンセス・由美、プリンセス・女子恒星、ウィザード・USAKO、ジャワジャワ族の若者、ジャワジャワ族の大男A、ジャワジャワ族の大男B、最後は黄色い鶏の騎士です。みんなで通路を駆け抜けます。通路は暗く、その石造りの壁は少しひんやりと感じられました。先の方では地響きのような振動が聞こえています。やがて少しづつはっきりとした歓声が聞こえ始めました。それは熱気をともなっていました。通路の先の方からまぶしい光が差し込んで来ました。とても強い光です。ウイリアム公「もうすぐ”出口”です。」アリスは出口の方を見ましたが、目が光に慣れていないので、先の方は白くしか目に映りませんでした。アリス「……………………。」手に力が入ります。アリスは思わず拳を握りしめました。観客「ワーーーーーーーーーーー!!!」観客「ワーーーーーーーーーーー!!!」観客の声が聞こえました。歓声を上げています。はっきりした声が聞こえます。これまで聞いた事のないような熱気にあふれる歓声です。観客「ワーーーーーーーーーーー!!!」観客「ワーーーーーーーーーーー!!!」それは圧倒されるような迫力でした。アリスは心臓の鼓動が速くなり、もう止まらない気がしました。そして出口から出ますと……、視界いっぱいにコロッセウムの観客席が広がっていました。そこにたくさんのお客さんがいます。”動物”が多いですが、”人間”も混じっていました。これまで目にした事がないほど多くの数の観客がいました。見渡す限り一面お客さんで埋まっています。ウイリアム公「”満席”ですね。」アリス「……………………。」アリスは声も出ません。観客席には空いている座席は一つも見あたりませんでした。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.29
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ウイリアム公「では”柔軟体操”を始めましょう!いいですか?!」ウイリアム公の指示で柔軟体操が始まりました。ウイリアム公「ではまず”アキレス腱”を伸ばします。私と同じポーズを取ってください。」そう言って足を前後に開きました。ウイリアム公「おっいちにい!さんし!」ウイリアム公は慌てずに柔軟運動を始めました。しかし……、アリスは内心すごく焦っていました。アリス「あの……、このような事ばかりでは……。あの、その……。それよりも”練習”しませんか?もう時間もないことですし。少しでも練習した方が……、」するとウイリアム公が落ち着いた声で返答しました。ウイリアム公「いいえ、アリス様、練習するより今は身体を”ほぐす”事の方が大切です。急に運動すると筋肉がひきつったりします。そちらの方が大変です。」アリス「でも……、」ウイリアム公「今はあせらず、身体をほぐすことです。どのみち、もう時間はあまり残されていません。それより、気持ちを落ち着ける事です。リラックスするのです。勝負にあせりは禁物です。」アリス「……………………。」でもアリスは少しなっとくいかない部分もありましたが……、ここはウイリアム公の言う通りにしました。ウイリアム公「ではみなさん。今度はゆっくり上半身をひねってください。”腰”の運動です。はい!」ウイリアム公は落ち着いていました。確かにそれを見ますと……、心がほぐれてきます。ウイリアム公「はい!おいっちにい!さんし!」アリスはここはウイリアム公に任せる事にしました。ウイリアム公「では次は”背伸び”の運動です。」ウイリアム公の指示に従いますと身体がほぐれてきました。時刻は8時50分になりました。ウイリアム公「では最後は軽くボールをにぎっておきましょう。”キャッチボール”です。軽い気持ちでやってみてください。気持ちを落ち着けるのです。」アリス「……………………。」ウイリアム公「”5分間”だけします。ボールをにぎって感触をよく確かめておいてください。では始め!」アリスはミルキーをベンチに寝かせボールをにぎりました。キャッチボールはウイリアム公とウィザード・USAKO。プリンセス・由美と女子恒星ジャワジャワ族の大男AとBそして……、アリスの相手はジャワジャワ族の若者がしました。ポーーーーーーーーン!ポーーーーーーーーン!アリス「……………………。」ジャワジャワ族の若者「……………………。」短い時間でしたが、2人は一応息がピッタリでした。こうして……、時間は過ぎて行きました。そして5分がたち、練習時間は終わりました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.28
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それは廊下を歩くと足元から響いて来ました。まるで地震でも来たみたいに足元からピリピリと振動が伝わって来ました。アリス「……………………。」はっきり振動が来ているのがわかりました。建物が揺さぶられているみたいな感じです。アリスは手の平に汗をかいていました。緊張が高鳴っていきます。ウイリアム公「ではみなさん、[地下室内練習場]まで走りましょう!私について来てください。」そう言うとウイリアム公は走り出しました。アッと言う間にその姿はみんなの目の前の視界から消えました。そのあとを黄色い鶏の騎士が追いかけます。黄色い鶏の騎士「ピピィーーーーーーーーー!!」黄色い鶏の騎士も瞬間的に視界から消えました。すごい走りです。さすがに黄色い鶏の騎士は速いです。その後をウィザード・USAKOが追いかけました。USAKOもとても速いです。この3匹の”走り”はレベルが違います。アリス「……………………。」アリスはぐっすり眠ったままミルキーを抱きかかえて走りました。ミルキーはどうしても起きません。その後をプリンセス・由美と女子恒星やジャワジャワ族の3人が行きました。そして全員[地下室内練習場]に着きました。でもすでにアリスたちは息が切れていました。思わずかがんで顔を下に向けて大きな息を吐きます。アリス「はぁはぁはぁ………。」プリンセス・由美と女子恒星も同様です。由美「はぁはぁはぁ………。」女子恒星「はぁはぁはぁ………。」でもウイリアム公、黄色い鶏の騎士、ウィザード・USAKOは息は切れていないようでした。さすがに走りは得意みたいです。ウイリアム公「……………………。」ジャワジャワ族の3人もけっこう平気そうですが、顔まで布に覆われていますのでその表情はやはりわかりません。でも割と平気そうに見えました。呼吸を整えてアリスは顔を上げました。そしてひっそりとした[地下室内練習場]を見つめました。石造りの壁がなんだか冷たそうに見えました。アリス「……………………。」ウイリアム公はここの電気を点けました。すると照明がパッと明るくつきました。それでこの[練習場]にある大きな時計が見えました。すでに8時半を回っていました。アリス「……………………。」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.27
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アリスはぐっすりと眠っているミルキーをひざに抱き抱えながら食事をしました。パスタとサラダを取りました。気分は正直とても悪いのですが、それでもアリスはがんばって食べ始めました。ですがあまり喉を通りません。つっかえるような感じがします。食欲はまったくありません。でもウイリアム公は元気そうです。アリスの前に温かいコーンスープを置いてくれました。アリスがそれを一口飲みますと……、力がわいてくる気がしました。ウイリアム公「食べられない人はスープを飲んでください。”みそ汁”もございます。特別に用意してもらいました。」ウイリアム公は”みそ汁”をみんなにくばり始めました。プリンセス・由美と女子恒星はそのみそ汁を受け取りました。そこにはおとうふが浮いてました。由美「はあ~~~~~。これもおいしい!」女子恒星「ホント!これならいくらでも食べられる!」2人があまりにもおいしそうに飲むのでアリスもみそ汁を飲みました。アリス「おいしい!」ウイリアム公は黄色い鶏の騎士にも鳥のエサを与えました。それは貝殻を砕いた物でとても力がつく物でした。黄色い鶏の騎士は比較的元気のようです。ジャワジャワ族の3人はカレーライスとみそ汁を食べていました。みんないつもより静かでした。慌ただしく食事しなくてはなりません。ウイリアム公はウィザード・USAKOにサラダを盛って出しました。みんなが食事しているのを確認してからウイリアム公も席に座って食べ始めました。ウイリアム公は無理して食べているようです。ジャワジャワ族の3人も一心ふらんにカレーを食べていました。アリス「……………………。」やがて食事が終わりました。ウイリアム公はバットを肩に担ぎながら……、ウイリアム公「ではまいりましょう!練習場に行って準備体操をしましょう。これを慎重に行いませんと、試合中に”肉離れ”などを起こしたりします。」ウイリアム公は部屋を出ました。みんなもそれに続きます。アリスは本当はとても眠たくてしかたありませんでした。でもこらえました。アリス「準備体操はどこでしますか?」ウイリアム公「[地下室内練習場]に行きましょう!グラウンドはお客さんでいっぱいですから。緊張して疲れると思います。」よく耳を澄ませますと、なんだか観客の声のような物が聞こえていました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.26
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ピュアプリンセスシリーズ 第4章 史上最大のベースボール 激闘本試合![試合開始編]**************************************************************アリス「……………………。」ウイリアム公はしっかりした感じでした。夢の中とは違いました。それでアリスは少し安心しました。あの夢の通りにならなくて本当に良かったと思いました。ミルキーはまだベッドの上に寝ていました。気持ちよさそうな寝顔です。ミルキー「う~~~~~ん、アリスタン、もう食べられないよ~~~!」黄色い鶏の騎士も起きて来ました。そして羽をまるで”水浴びした後みたいに”ブルブルと振るわせました。ブルブルブル~~~!!!プリンセス・由美と女子恒星は眠そうに起きました。とても辛そうです。由美 「……………………。」女子恒星「……………………。」朝は弱いのでしょう。ウィザード・USAKOも辛そうです。ウイリアム公「USAKOさん、大丈夫ですか?眠たいのならシャワーをあびたほうがいいですよ。」部屋に備え付けのお風呂場には黄色い鶏の騎士が最初に行きました。バシャバシャバシャ!!!お風呂場に溜めていたお湯でわずか30秒ほど”水浴び”をしました。その後、身体を自分で震わせて乾かしました。そして声を上げます。黄色い鶏の騎士「ピピッーーーーーーーーーーーーーーー!!」黄色い鶏の騎士は目が覚めたようです。朝なので声が自然に出ました。続いてウィザード・USAKOがシャワールームに行きました。プリンセス・由美は大きなあくびを隠れながらしました。プリンセス・女子恒星もそうです。ジャワジャワ族の3人はサングラスをしていますし、顔まで布でおおっていますので、その表情はわかりません。一応ユニフォームには着替えたようなのですが……、けっきょく”ボロ切れ”をまとっていました。アリス「ニセアリスさんは?」ウイリアム公「さあ、わかりません、お姿が見えません。」アリス「はあ~~~~~。」アリスはニセアリスの事はほっておいて、ミルキーを起こそうとしました。アリス「ミルキーさん、起きてください。もう時間ですよ。」そう言ってミルキーの身体を揺すりましたが……、起きません。アリス「はあ~~~~~。」ウイリアム公「とにかくミルキーさんの事はまだいいでしょう。もう少し寝ておられてもかまいません。お食事を注文してますので、今からここに運び込んでもらいます。」ウイリアム公がそう言いますと、メイド服姿のウエイトレスたちがぞくぞくと部屋の中に朝食を運びこんで来ました。プリンセス・由美と女子恒星はシャワーを浴びて、そこでユニフォームに着替える事にしました。ウイリアム公はもうすでにユニフォームに着替えていました。ウイリアム公「さあ!準備が出来た人から食べてください!消化の良いヨーグルトに、オレンジジュース。それにサラダ。オムライスも用意してます。それから温かいスープも。」プリンセス・由美と女子恒星が着替えて出て来ましたので今度はアリスがシャワー室に行きました。着替えた者から順に席に座りました。朝食はテーブルの上に並べられていました。長いテーブルです。そこに座って朝食を食べ始めました。女子恒星「おいし~~~~~い!このコーンスープ!」由美「ホントおいしい!」温かなコーンスープはとても美味しく感じられました。いつもならこの声を聞いてミルキーが起きてくるのですが……、今日は起きてきませんでした。アリス「……………………。」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.25
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ハラグロイ「”ニセアリスの国”は別にいい。あそこはプリンセスが”たいまん”だし、国民に嫌われてるからほっておいてもその内自然に潰れるだろう。」ミラー男爵「わかりました。それらの国々を攻め滅ぼします。ですが我々はニセアリスの国も攻めます。”あいつ”だけは復讐しませんと。」ハラグロイ「ガハハハハハ!よいよい!好きにすればいい!悪事は誰にもえんりょすることはない!アリスたちがいなくなれば……、目の上のこぶが取れる。やつら”平和、平和”と普段からうるさいからな。それに周辺国に人気もあってジャマなのだ。ヤツラがいなくなれば……、これからは悪事し放題になる!!あはははははは!!!」インコ兄者「はははははは!ワシへの恩も忘れるなよ、ミラー君!」そこにはインコ兄者もいました。インコ兄者はミラー男爵の背中(額縁)を思いっきりたたきました。バン!ミラー男爵「あいたたたた!もっとおてやわらかに!」ハラグロイ国王「わははははははは!!!!」廊下に彼らの笑い声が響いていました。ウイリアム公は泣き崩れました。そして地面に両手を着きました。ウイリアム公「こんな……、こんな事になるなんて……、我々は試合に負けてはいけなかったんだ!決して負けてはいけなかったんだ!うう……。」ウイリアム公は泣いていました。アリス「しっかりしてください!!」ウイリアム公「もうおしまいです!戦争になります!」インコ兄者「まずは”ジョセフのヤロウ”を始末するんだ。やつは病室にいるはずだ!今なら!」アリス「は?」インコ兄者「アリスたちのバスは壊しておいた。もう誰にもジャマできん!まずはジョセフをしまつしろ!それに”ニャア元騎士団長”と”サー・ジェームス騎士”も!」アリスは驚きました。そして自分の甘さをこうかいしました。アリス「ああ、こんな事になるなんて…………。」アリス「う~~~~~ん。」?「アリス様、アリス様、」アリス「うう………………。」?「アリス様!アリス様!」誰かの声がしていました。やがてアリスは目を覚ましました。アリス「は?」ウイリアム公「アリス様、お時間です。」アリスは目をこすりました。見ると、他の人達はジャワジャワ族の3人が起こしていました。アリス「今、何時ですか?」ウイリアム公「8時です。」アリスはホッとしまいた。どうやら”夢”だったようです。でもアリスは脇の下に汗をかいていました。ウイリアム公「さあ、みなさん、コーヒーを用意してます。眠たい人は飲んでください。シャワーを浴びるのもいいです。一発で目が覚めますから。」【史上最大のベースボール】 後編 THE END**************************************************************→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.24
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たまらずウイリアム公もグラウンドに向かいました。アリス「あっ、待ってください!」アリスも心配してウイリアム公について行きました。しかしウイリアム公の足は速いです。とてもアリスには追いつけません。あっと言う間にウイリアム公の姿は見えなくなりました。アリス「はぁはぁはぁ………。」ですがしばらく行きますと先の方、通路のかどにウイリアム公はいました。通路のかどに身を隠して何かに聞き耳を立てているようです。アリス「はぁはぁはぁ………。どうしました?」ウイリアム公「シーーーーーー!お静かに!」なんと先の方からハラグロイ国王の声が聞こえて来ました。アリス「は?」ハラグロイ「くくく!!大成功だったな!うまくアリスのチームを起こしに行く審判団たちを妨害できた。」セイカクワルイ「はい、ぬかりはありませんでした。」ハラグロイ「それによってヤツラは起きられなかった。くくく!!思ったとおり寝すごしやがった。ワシらの方が”一枚上手”だったと言う事だ!」ウイリアム公「なんと!そうだったのか?」ウイリアム公は思わず声を出します。アリス「シーーーー!」ハラグロイ「よくやったミラー君!今回の活躍はみごとだった。」どうやらミラー男爵もいるようでした。ミラー男爵「おそれ入ります。ハラグロイ国王陛下。」ハラグロイ「これで君も”自分の国”が持てるようになる。」ミラー男爵「はい。国を取り戻せます。」ハラグロイ「せっかく取り戻せた自分の国だ。大きくしないといかん。これからは……、”密輸”をなりわいとするのだ。自分の国がよみがえったのだから、その国内にはよそ者は踏み込めん。もうどんな”悪行”も出来る。」暗唱ミラー「悪行を?そんな!!我々はそんなつもりで国を取り戻そうとしたのではありません!」暗唱ミラーがそう言ったものの……、ハラグロイ国王は聞いていませんでした。ハラグロイ「コホン!なあ、ミラー君、”悪事”はいくつになっても楽しいものだぞ!!」ウイリアム公「ブルブルブル~~~~!」アリス「……………………。」ミラー男爵「わかりました。やります。」暗唱ミラー「ミラー男爵!!!」ミラー男爵「”密輸”でもなんでもやって国を大きくします。」暗唱ミラー「そんな?!それでは我々のスポーツマンシップは?![ベースボール]をして戦いのない平和な世界をめざそうとしたのではありませんか?」ハラグロイ「ミラー君、自分の国を再興させるんだ。武力を蓄えろ!そしてアリスたちの国をほろぼすのだ!」アリスは驚きました。アリス「なんですって?」ウイリアム公「こんな結果になるなんて!」ミラー男爵「わかりました。」ハラグロイ「よしよし、なかなかみこみのあるヤツだ。ならばワシが金を貸してやろう。それで”傭兵”を雇え。武器を買え。そして[アリスの国、ミルキーの国、由美の国、女子恒星の国、ジョセフ王子の国]をせめほろぼすのだ。やつら”目ざわり”だからな。」ミラー男爵「わかりました。」アリス「は?」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.23
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観客たちは大声でミラー男爵たちのチームの勝利をたたえていました。ミラー男爵は観客席に向かっておじぎをしました。各観客席に向かって頭を下げるのです。観客「いいぞ!」観客「ありがとう!もうけさせてもらったぞ!」アリス「……………………。」そして……、アリスたちのチームが負けた事をなじる観客もいました。観客「金返せ!」観客「そうだ、金返せ!お前のチームにかけたんだぞーーー!!」[賭け試合]は”ごはっと”のハズですが……、みんなお金を失った悲しさから声に出して言いました。もうガマンならないようです。観客「帰れ!!お前のチームなんて二度と来るな!」観客「そうだ!帰れ!帰れ!」アリス「………どうしてこんな?」審判団長「両チームは審判団の事務所まで今回の試合の結果を記した書類を受け取りに来てください。それで正式な手続きは終了です。ではそういう事で。」審判団長はみんなを解散させて、グラウンドから立ち去って行きました。アリスは「負け」を認めるしかありませんでした。アリス「私たちは負けたのですね。はあ~~~~。」アリスは審判団の事務所で[負けたことの証明書]を受け取り、[選手村]に帰って行きました。ミルキー「アリスタ~~~~ン!!!」[選手村]の部屋に着くなり、ミルキーが起き出して来ました。そして部屋の出入り口付近に立ち尽くす、アリスの足に抱きつきました。ヒシッ!ミルキー「ねえねえ、アリスタン!試合はどうなっちゃたの?」アリス「……………………。」ミルキー「アリスタン、私たちは負けちゃたの?」アリス「…。」アリスは言葉につまりました。ミルキー「ねえ、ねえ!負けちゃたの?」アリス「ええ、負けたようです。」ミルキー「そんな!どうして?どうして負けちゃったのぉ?」アリス「私たちは起きられませんでした。時間までに起きられなかったのです。それで試合に間に合いませんでした。」ミルキー「そんな……、」その時、ピョコンとウイリアム公が飛び起きました。ベッドの上で1メートルほど垂直に飛び上がりました。そして辺りをキョロキョロと見回し、ウイリアム公「は?試合は?」ウイリアム公が時計を見ますと、試合時間はとっくに過ぎていました。ウイリアム公「ひえ~~~~~~~~!!! 試合時間を過ぎている?!そっ、そんな?!」アリス「グラウンドに行ったのですが間に合いませんでした。」ウイリアム公「はああああ!!!しまったあーーー!!そんな!」ウイリアム公はガクッと気落ちし、床に両手を着きました。ウイリアム公「ここまで苦労してきたのに!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.22
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しゅん足の黄色い鶏の騎士が起きないのでアリスは自分で行く事にしました。時計を見ますと……、もう9時52分でした。アリス「……………………。」バン!アリスは勢いよくドアを開け、選手村の部屋を出て走りました。アリス「はぁはぁはぁ………。」必至の思いで廊下を走ります。なんだか外からは大きな音が聞こえて来ました。通路を出て”屋外”に出ますと……、お客さんがたくさん観客席にいました。満席です。見渡す限りお客さんで埋まっていました。大変な数です。そしてなぜか異様な盛り上がりをしていました。紙吹雪が宙を舞い、ロケット風船が空高く飛んでいました。そして歓声です。観客「ヒュウヒュウ!」観客「おめでとう!おめでとう!」それは大歓声でした。アリスは何事かと思いました。観客たちは何かに興奮して喜んでいました。アリス「?」観客「やったーーー!おめでとう!」アリスはグラウンドの先の方を見ました。そのホームベース付近には相手チームが整列していました。[ミラー男爵・暗唱ミラー・元ブラサタの部下たち]のチームです。その前には審判団たちがせいぞろいしていました。中心にはあの審判団長のゴリラの姿もありました。ミラー男爵がきちんと「気を付け」の姿勢を取って、その審判団長の前に立っていました。審判団長「では正式に……、」アリス「いったいみんな何を?」審判団長「えーーーーー。では、発表します。今回の[ベースボール]本試合は……、[あやしいカンパニー インコ兄弟! プラス ハラグロイ国王!バイ お忍び!] チームの”勝利”といたします!!」アリスは驚きました。 アリス「え?」審判団長「対戦相手の[半神タイガース]は”無断遅刻”しました。試合時間までに来られませんでした。これにより、[あやしいカンパニー インコ兄弟! プラス ハラグロイ国王!バイ お忍び!] チームの[不戦勝]が確定いたしました!!」それを聞いてアリスは大声で叫びました。アリス「待ってください!待ってください!今、来ました!」アリスはなおも走って、グラウンドに整列している審判団長と相手チームの所に行き着きました。 アリス「「はぁはぁはぁ………。すみません、これはいったい?」審判団長「[半神タイガース]のアリス様ですな?先ほど言った通りです。本試合は[あやしいカンパニー インコ兄弟! プラス ハラグロイ国王!バイ お忍び!] チームの勝利といたします。アリス「そんな……、今来たのですが!!」審判団長「ただいま午前10時15分です。あなたのチームの[無断遅刻]は確定いたしました。それにより相手チームの不戦勝が決定したのです。」アリスはがくぜんとしました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.21
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国に残して来たジョセフ王子の事が気がかりでなりませんでした。アリス「……………………。」でも今となってはどうにもなりません。ジョセフ王子たちははるか離れた国の病室にいるのです。アリスは[選手村]の天井をボーと見つめました。アリス「……………………。」なかなか眠れないアリスでした。アリス「でも眠らないといけませんね。試合がありますから…。」それでなんとか眠ろうとがんばりました。アリス「……………………。」アリス「……………………。」アリス「……………………。」アリスは目を覚ましました。薄暗がりの中、周りを見回しましたが、ニセアリスの姿は確認できません。やはりニセアリスは帰って来ていませんでした。アリス「……………………。」アリスは時計を見ました。今、9時40分でした。 アリス「大変!!」アリスは慌ててベッドから飛び起きました。試合は午前9時からです。もうとっくに過ぎています。そしてウイリアム公を起こしに行きました。 アリス「起きてください!大変です。」しかし、ウイリアム公はこれまでの大変さがたたってか起きて来ませんでした。ウイリアム公「ぐーーーーーーーー!!」アリス「大変なんです、起きてください!もう試合時間を過ぎています!」しかしウイリアム公は起きませんでした。そのベッドの横ではウィザード・USAKOが寝ていました。アリスが大きな声を出しているのにUSAKOも起きません。そういえばUSAKOも地味ながら練習ではがんばっていました。だから疲れたのだと思われます。アリス「……………………。」ウイリアム公とUSAKOがまったく起きないので、アリスは代わりにジャワジャワ族を起こしに行きました。ジャワジャワ族の3人はドアの近くに座り込んだまま寝ていました。その手にはしっかりと武器が握られていました。何者かがドアから入って来るのを警戒しての事です。そのジャワジャワ族を起こそうとしましたが……、起きません。アリス「起きてください!もう試合時間が過ぎています!」大声で言っても起きません。それで身体を揺さぶってみましたが、それでも起きませんでした。アリス「ああ、もう時間がないわ!」アリスは試合の無断遅刻がいけないことは知っていました。アリス「すぐに連絡しないと!」しかしグラウンドに着くまでかなり距離があります。ここはやはりコロッセウムです。かなりの広さがあるのです。それでアリスは黄色い鶏の騎士を起こそうとしました。黄色い鶏の騎士なら瞬間的にグラウンドに着く事ができるでしょう。アリスはその黄色い鶏の騎士を見ました。その黄色い鶏の騎士は専用のバスケットの中で寝ていました。アリス「黄色い鶏の騎士さん、起きてください!!」ですが起きません。それでアリスは黄色い鶏の騎士の背中に手を置いて身体を揺さぶりました。ユサユサユサ……、黄色い鶏の騎士「……………………。」しかし黄色い鶏の騎士は疲れているのか、くちばしを下に向けてしっかり寝ていました。アリスは必至で黄色い鶏の騎士の身体を揺さぶり続けました。でも…………、起きません。その時、ベッドで寝ていたミルキーが……、ミルキー「う~~~~ん。ミルキータン、起きられないよお~~~~。ミルキータン、つかれたよぉ~~~。う~~~~~ん、むにゃむにゃ~~~。」と言いました。でも目は閉じたままでした。どうやら今のは”寝言”のようです。アリス「ミッ、ミルキーさん!」アリスはなんだか悲しくなりました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.20
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一方その頃ミラー男爵たちは……、ミラー男爵「いい汗をかいた!充分練習もした。さあ、寝ようか?」暗唱ミラー「そうですね。もう休んだ方がいいですね。では8時20分頃まで寝ますか?」ミラー男爵「ああ。でもインコ兄弟たちはどうしてる?いつまで経っても”練習の終了”を言いに来ないが。」暗唱ミラー「そうですね。」見ると[特設席]では……、インコ兄者はイスに深く腰かけて眠っていました。ハラグロイ国王も同様でソファーで気持ち良さそうに寝ていました。ミラー男爵「酔いつぶれて寝ていやがる!」暗唱ミラー「そうですね。」ミラー男爵「…気楽だな。」その時、側近のセイカクワルイがハラグロイ国王を起こし、”VIPルーム”に戻るように言いました。ミラー男爵「ヤツラはほっておこう。」ミラー男爵は元ブラサタの部下たちに言いました。ミラー男爵「おおい!みんな!練習は止めだ!寝るぞ!」元ブラサタの部下たちはミラー男爵の元に集まって来ました。部下「起きるのは何時ですか?!」ミラー男爵「充分な練習はした。ギリギリまで寝よう。8時20分だ。起きたら着替えてすぐに食事を取る。」部下「わかりました。」こうしてミラー男爵たちも”選手村”に戻って行きました。その頃、アリスたちはフカフカのベットに着き、身を横たえました。黄色い鶏の騎士は特製のバスケットの中で眠りました。ミルキーは疲れていたのかすぐに眠りに落ちました。プリンセス・由美と女子恒星そしてウイリアム公やウィザード・USAKOもベッドで眠りました。疲れていたのかみんなすぐに眠りにつきました。ジャワジャワ族の3人はやはり選手村の部屋のドアからすぐ入った所に座ったまま寝ていました。アリスが言ってもベットには寝ませんでした。アリス「……………………。」それでアリスは諦めてベッドに行きました。そして身を横たえました。ベッドの心地よい寝心地はアリスの疲れた心を癒やしてくれました。でもアリスはなかなか寝付けません。アリス「……………………。」練習はまったくできませんでした。あれよあれよと言う間に時間は過ぎ去ったのです。もうどうする事もできません。練習不足は明らかでした。これではベースボールのプレイをする事さえままならないでしょう。アリスは心配しました。ニセアリスはここにはいません。ちゃんと明日試合に来るのかさえわかりません。それに明日ミルキーがまた何を言い出すかも心配でした。「試合に出して」と言ってくるかもしれません。アリスの脳裏にジョセフ王子のことが浮かびました。アリス「……………………。」アリスはなんだかとても悲しくなりました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.19
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とにかくアリスには苦労がいっぱいでした。その苦労は”プリンセス・ニセアリス”によってもたらされたものも多いですが……。アリスはそこはぐっとこらえて、もう一皿”お子様ランチ”を注文しました。ミルキーの機嫌を直す為です。ウエイトレス「もう一皿ですね。わかりました。少々お待ちください。”お子様ランチ”はいろいろなおかずが乗っているため、作るのに時間がかかるのです。」それを聞いていたミルキーは、ミルキー「今すぐに食べたいんだよおおお!!!ミルキータンの分は持って行かれたんだよおお!」と、拳をにぎりしめて必死にそう訴えました。ミルキー「だから今すぐに食べたいんだよおおお!!!」アリス「……………………。」アリスは苦労が絶えませんでした。ウイリアム公「ところでアリス様、明日の試合は午前9時からです。今の時刻はもう午前6時です。少し眠りませんと。」アリスは驚きました。アリス「時間が経つのは早いですね。もうそんな時間ですか?」ウイリアム公「はい。もう”練習”するより、寝た方がいいかと思います。」アリス「……………………。」ミルキーは”お子様ランチ”の事があって泣いていましたので今はあまり眠たさを感じてませんが、実はミルキーもきっと眠たい筈です。ウイリアム公「試合の1時間前には起きた方がいいでしょう。ですからいますぐに寝ましても後”2時間”ぐらいしか眠れません。」アリスは迷いました。けっきょく練習は何もできなかったのです。あったのは騒動だけでした。このままでは確実に勝てません。練習する必要がありました。アリスは心の中ではため息が出たものの……、周りにはそれを見せない事にしました。そして元気を出して言いました。アリス「そうですね。眠くなれば試合はできないですね。寝ましょうか!」アリスはすぐにそう決断しました。そしてみんなに大きな声で言いました。アリス「さあ、みなさん!もう寝ましょう!時間がありません!」ミルキー「え?代わりの”お子様ランチ”は?」アリス「………………そうですね。お子様ランチがありましたね。でもそれは…………、”試合後”に食べましょう。」ミルキー「そんな?!」アリス「すっかり時間の事を忘れてました。今からすぐに寝た方がいいです。時間がありませんから。」ミルキー「うっ………、うっ…………、ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」やはりミルキーは泣き出しました。いつもどうりの展開です。アリス「ふう。」ウイリアム公「とにかく”選手村”に引き返しましょう。そしてすぐに寝ましょう。審判団に起こしてもらうように頼んでみます。午前8時には全員起きましょう。」アリス「8時なら9時まで少し練習できますね。」ウイリアム公「少しはできるかもしれませんが……、試合前はいろいろチェックする事もあります。それから”肉離れ防止”に柔軟体操をして、その後で”少しノック”したり、”投球練習”するぐらいです。」アリスはとても焦りました。息がつまる思いがしました。もう時間はそこまでなくなっていたのです。アリス「……………………わかりました。とにかく寝ましょう。」こうしてアリスたちは眠る事にしました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.18
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すぐに”お子様ランチ”が用意されました。メイド服姿のウエイトレスが持って来たそれは揚げ物・ハンバーグなど子供が喜びそうな”おかず”がたくさん乗っていました。それといっしょにプリンなどのデザートも乗せてありました。それに”おもちゃ”も付いていました。由美「とてもいいですね。これならミルキーちゃんも喜びそうです。」女子恒星「ええ!」ウイリアム公はそれを両手で受け取ってミルキーの所まで持って行きました。ミルキーはまだみんながいる方には背を向けたままでした。そして腕組みを崩しません。ウイリアム公「さあ、ミルキー様、”お子様ランチ”が来ましたよ。」それを聞いてミルキーの背中が少し動きました。ウイリアム公「とってもおいしそうです。トロリとろけるチーズが乗っているハンバーグもあります。それに……、すてきな”おもちゃ”がついています。やあ、これは”ドールハウス”のおもちゃセットですね。楽しく遊べそうです。」ピクッ!とミルキーの身体が動きました。どうも”お子様ランチ”と”おもちゃ”が気になるらしいです。ウイリアム公「ミルキー様!!これでご機嫌を直してください。さあ!」するとミルキーが背中ごしに言いました。ミルキー「どうしてミルキータンをおいて行ったんですか?」するとアリスが、アリス「”危険”ですから。相手チームの方々は普通の人達ではありませんので。」ミルキー「それでもミルキータンは行きたかったんだよお!」アリス「すみません。でも危険な所へはミルキーさんを連れて行けません。さあ、ミルキーさん、おわびの印に”お子様ランチ”を用意しましたので食べてください。」ミルキー「……………………。ミッ、ミルキータンはそんなのいらないモン!」心なしかミルキーの声には「いる」ような感じがにじみ出ていました。アリス「……………………。」ウイリアム公「……………………。」その時突然、?「しかたないなあ、それじゃあアタシが代わりに食べてやろう!」と誰かが言いました。そして手がニュッと伸びて来て”お子様ランチ”の大きなトレイをつかみました。それは……、”ニセアリス”でした。ウイリアム公「あーーーーー!!!」ニセアリスは”お子様ランチ”のトレイを奪い取って逃げました。アリス「ニセアリスさん!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!あっと言う間にニセアリスは消えてしまいました。その騒ぎを聞いてミルキーが振り返りました。そこには”お子様ランチ”のトレイはもうありませんでした。ミルキーはそれを見て震えました。ウイリアム公「油断なりませんね、ニセアリス様は。食べ物がある所には瞬時にわいて出て来るお方だ。」ミルキー「ミッ、ミルキータンの”お子様ランチ”は?!!ミルキータンの”お子様ランチ”は?!!」ああは言っていたものの……、ミルキーはやはり”お子様ランチ”が欲しかったようです。ミルキー「ミルキータンの”お子様ランチ”は?」アリス「はあ、あの……、ニセアリスさんが持って行きました。」ミルキー 「ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」アリス「困りましたね。じゃあもう一皿注文しますか?」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.17
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アリス「ふう。せっかく作ったパフェがムダになりましたね。」そう言ってアリスは大きなため息をつきました。アリス「はあ~~~~。」ウイリアム公「アリス様!」アリス「すみません。ため息なんかついてしまって。」ウイリアム公「いえ、それはぜんぜんかまいません。私も心の中でため息をついてました。しかしどうしましょう?このままではニセアリス様が”監督”に……、」アリス「練習に戻りましょう!とにかく今はそうするしかありません。もう時間があまりありませんし。」ウイリアム公「確かにそうですね。時間がもうありません。練習を再開しましょうか?」こうしてアリスたちは練習場へと戻る事にしました。コロッセウム内の廊下を歩いて、練習場に着きますと、ジャワジャワ族の3人が熱心に練習していました。しかしよく見ますと、ミルキーが壁際に座り込んでいました。みんなの方には背中を向けていました。アリス「まあ、ミルキーさんどうしました?」ミルキー「……………………。」アリスが話しかけてもミルキーは答えませんでした。プリンセス・由美と女子恒星がアリスをミルキーが座っている所から離れた場所に連れて行きました。そして……、女子恒星「実はミルキーちゃんはすねているんです…。」由美「連れて行ってあげなかった事がどうも気にさわったようです。」アリス「……………………。」アリスは言葉を失いました。いつくもの出来事が重なってアリスを苦しめていました。アリス「……………………。」ウイリアム公「アリス様、ここはひとつ私にまかしせてください。私がミルキーさんに声をかけてみます。」でもウイリアム公には取り立てて良いアイデアはありませんでした。アリスが困っているようなのでそう言っただけなのです。ウイリアム公「(ああは言ったものの……、どうしようか?”おもちゃ”でもあればなあ。ミルキー様のご機嫌を直せるのに。土産物屋にでも行ってみるか?でも土産物屋はこの時間は閉まっているだろうし。待てよ……!)」ウイリアム公はベルを鳴らしてメイド服姿のウエイトレスを呼びました。ウエイトレス「はい。なんでしょうか?」ウイリアム公「ここの”お子様ランチ”にはおもちゃが付いていますか?」ウエイトレス「はい。付いてございます。」ウイリアム公「じゃあ、それをひとつ頼みます。おもちゃは”女の子用”ね。」ウエイトレス「はい。かしこまりました。」ウイリアム公は”お子様ランチ”をひとつ注文しました。さっそくウエイトレスは[厨房]に向かいました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.16
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ニセアリス「なんだんだよ。そのしらじらしい言い方は?!ああ、いたよ!さっきからここにな!ところで……、パフェはどこだ?」そのかんじんのパフェはアリスによって冷蔵庫の中に隠されていました。パフェを出しておくとニセアリスがすぐに持って行ってしまうからです。アリス「それよりもニセアリスさん!あの[スターティングメンバー表]はなんですか?」ニセアリス「はん!パフェはどこだよ?まさか、だましたんじゃないだろうなあ?パフェがあるなんて。」アリス「だましてません。パフェはあります。でも、先に[スターティングメンバー表]について答えてください。」ニセアリス「うるさいなあ。[スタメン]がどうかしたのかよ?」アリス「あそこに書かれた内容について[修正]したいのです。修正に同意していただけますね?」ニセアリス「なにか修正する部分でもあった?」ウイリアム公は自分たちで作った正規の[スターティングメンバー表]を見せました。ウイリアム公「大ありです!これが私たちが作成した正規の[スターティングメンバー表]です。」ニセアリスはそれをホンの一瞬横目でチラッと見たようですが、ニセアリス「ダメ!同意できない!」と言いました。アリス「ニセアリスさん!」ウイリアム公「とにかく変更をお願いします!これは我々が作成した[スターティングメンバー]とは違います。」ニセアリス「ヤダ!変更など必要ない!それよか……、早よパフェを出さんかい!」アリス「[変更]していただかないとパフェは出せません。」それを聞くとニセアリスは声を荒げ、ニセアリス「なんだよ?!やっぱり”嘘”じゃないか?!だあーーー!もういい!」パンパン!ニセアリスは大きな音をたてて手をたたいて、メイド服姿のウエイトレスたちを呼びました。そして…、ニセアリス「パフェひとつ!!”超特大サイズ”!」と言いました。ウエイトレス「わかりました。」ウイリアム公「待ってください!それはいりません!」ニセアリス「だーーー!なんで人の注文に”いらない”なんて言うんだよ?!」ウイリアム公「とにかく[スターティングメンバー表]の取消をお願いします。」ニセアリス「できん!」ウイリアム公「できないではなく!そうしていただかないと困るんです!」ニセアリス「ヤダ!しない!」アリス「はあ~~~~~。困りましたね…。」ニセアリス「もういい!!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!ニセアリスは走り去りました。またどこかに行ってしまったのです。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.15
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一方アリス達はニセアリスが来るのをじっと待っていました。アリス「……………………。」ウイリアム公「……………………。」USAKO「……………………。」黄色い鶏の騎士「ピピッ!!」かなり待ちましたが……、ニセアリスはやって来ませんでした。ウイリアム公「来ませんね。」アリス「そうですね。本当にニセアリスさんはどこに行かれたのでしょうか?」ウイリアム公「まったく!ニセアリス様はかんじんな時にいつも姿が見えなくなります!」アリス「しかたありませんね。こうなったら……、”厨房”を借りましょうか?」ウイリアム公「はあ?”厨房”ですか?」こうしてアリスの意向でみんな[厨房]の方に行きました。コロッセウムの[厨房]です。それは審判団の事務所から離れた所にありました。その深夜の厨房を借りて中に入りました。コロッセウムでふるまわれる無料の食べ物は全てここで作られていました。24時間いつでも注文できるので、今も中に作業を行う者たちがいて、ここは活気にあふれていました。アリス「では短時間で出来る物と言えば……、”パフェ”にしましょう!ウイリアム公「”パフェ”ですか?」材料は全てそろっていました。まず溶かしたチョコレートをパフェ用の大きなグラスに入れてから、美味しいバニラアイスクリームを盛っていきます。そこへキャラメル味のアイスクリームをミックスします。グラスの上までアイスクリームを盛りつけたら、その上にウエハースをさし、メロンを切って乗せ、最後にパリパリとした薄いチョコレートをかけました。これでできあがりです。実においしそうです。ウイリアム公「これならあのニセアリス様をおびきよせ……、いえ!きっとニセアリス様はいらっしゃるでしょう!ではこれで放送をしてもらいましょう。」ウイリアム公はメモ用紙に伝言を書いて、それを黄色い鶏の騎士に渡しました。黄色い鶏の騎士はそれをくちばしにくわえると走り出しました。数秒で審判団の事務所に着きました。そして放送をしてもらいました。場内放送「え~~~~、ベースボールチーム[半神タイガース]のプリンセス・ニセアリス様!プリンセス・ニセアリス様!ただいま[厨房]にて”おいしいおいしい特製パフェ”が用意されています。至急[コロッセウムの厨房]までおこしください。」アリスたちもそれを聞いていました。アリス「流れましたね。」ウイリアム公「ええ、流れました。これで後は待っていさえいれば、そのうちニセアリス様が現れます。」ニセアリス「パフェはどこだ?!」ウイリアム公「ニセアリス様は食べ物には目がないですから、すぐにいらっしゃいます。」ニセアリス「パフェはどこだ?!!」ウイリアム公「ところでニセアリス様がやって来たら”網”で捕まえますか?すぐに逃げられてしまうことが多いですから。網でつかまえて[スターティングメンバー表]の事をとっちめましょう!」ニセアリス「ちっ!言ってろ!!パフェはどこだ?」ウイリアム公「それにしても……、”食べ物さえあれば”すぐにやって来ると言うところが……、まるで……、コホン!まっ、まあ、それはいいとしまして…。とにかくもうすぐ来られるでしょう。」ニセアリス「だから!パフェはどこだよ?」ウイリアム公「え?」ウイリアム公はやっと隣に出現していたニセアリスに気付きました。ウイリアム公「うわあああ!!!そこにおられたんですか?」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.14
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それでアリスたちは審判団の事務所に戻りました。そこで放送してもらいました。場内放送「え~~~~、ベースボールチーム[半神タイガース]のプリンセス・ニセアリス様!プリンセス・ニセアリス様!お伝えしたい事がございますので、至急[審判団の事務所]までおこしください。」こうしてコロッセウム中にアナウンスが鳴り響きました。その放送を聞いていたミラー男爵。ミラー男爵「なんだって?ベースボールチームの[半神タイガース]だって?あいつらそんなチーム名にしたのか?わはははははは!大笑いだな!それにあの[有名な某チーム]と同じチーム名じゃないか?ファンタジーな世界に似合うチーム名とは言いがたい!」ちょうどそこへインコモモジャがやって来ました。インコモモジャ「我々のチームの[スターティングメンバー表]が出来たぞ!」ミラー男爵「我々のチームの[スタメン]ですか?」インコモモジャ「ああ。」ミラー男爵がそれをインコモモジャから受け取って見てみますと………、***************************************************************************【スターティングメンバー】1番 [サード] 元ブラサタの部下2番 [セカンド] 元ブラサタの部下3番 [ファースト] 元ブラサタの部下4番 [先発ピッチャー] 元ブラサタの部下5番 [ショート] 元ブラサタの部下6番 [レフト] 元ブラサタの部下7番 [センター] 元ブラサタの部下8番 [キャッチャー] 元ブラサタの部下9番 [ライト] 元ブラサタの部下[監督] ミラー男爵[ヘッドコーチ] 暗唱ミラーベンチ入り 元ブラサタの部下 元ブラサタの部下 元ブラサタの部下 元ブラサタの部下 元ブラサタの部下 元ブラサタの部下 元ブラサタの部下 元ブラサタの部下 元ブラサタの部下***************************************************************************となっていました。そしてチーム名は………、『あやしいカンパニー インコ兄弟! プラス ハラグロイ国王!バイ お忍び!』というなんとも長い名前になっていました。暗唱ミラー「これがチーム名ですって?言いたくはありませんが…、これではまるで”売名行為”ではありませんか?!」インコモモジャ「うちの[スポンサー]なんだからしかたないだろ?とにかくこれでいくんだ!文句は聞かないぞ!」ミラー男爵「……………………。」いろいろ不満もありましたが、とにかくミラー男爵は[スターティングメンバー表]は「これでいい」と思いました。元ブラサタの部下たちは全員[元ブラサタの部下]とだけ記載され、識別できるのは[背番号]だけでした。ミラー男爵「まあ、うちの方はこれでいいと思います。」インコモモジャ「じゃあな。」そそくさとインコモモジャはその場から立ち去っていきました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.13
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アライグマは事務所の奥のロッカーの中からニセアリスが提出した書類を出して来ました。そしてそれをアリスたちに見せました。アライグマ「これによりますと……、あなたがたのチーム名は……、[半神タイガース]となっています。」 ウイリアム公「はっ、[半神タイガース]ですって????!!」ウイリアム公は思わず大きな声を出してしまいました。ウイリアム公「あのいつも優勝争いを繰り広げる某チームと”一字違い”なだけじゃないですか?どうしてそんな名前を?!我々は別のチーム名を考えました。『マジカルミルキー・JKスター』です!それで提出したいのですが!」アライグマ「しかし……、いったん、『半神タイガース』で申告されましたので……、すでにそのチーム名で事務処理は済んでいます。ですので先ほども申し上げましたように、[変更]をされる場合はニセアリス様のサインか同意がいります。」ウイリアム公「そっ、そんなバカな?!」ウイリアム公はアライグマに頼んでその[スターティングメンバー表]を見せてもらいました。そこには……、ウイリアム公「は?打順”4番”は……、[ピッチャー兼監督]のニセアリス様となっています!」アリス「は?[ピッチャー兼監督]ですか?」ウイリアム公「そうです!しかも私は”5番”で[キャッチャー]。さらにこの表によりますと……、アリス様は……、”9番”で[ライト]となっています。」アリス「……………………。」ウイリアム公「USAKOさんは8番で[サード]!」USAKO「……………………。」アリスもUSAKOも言葉がありませんでした。 ウイリアム公「黄色い鶏の騎士は”補欠”です。」黄色い鶏の騎士「ピピピッ!!!ピピピッ!!!」黄色い鶏の騎士は怒りました。バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!ウイリアム公「それにしても”監督”まで変えられているとは!!!」ウイリアム公はアライグマに聞きました。ウイリアム公「この[スターティングメンバー表]は本当に有効なんですか?」アライグマ「”有効”です。とにかく、ご変更をなさるのなら、これを提出されたニセアリス様のニセアリス様のサインか同意が必要です。」それでアリスたちは審判団の事務所を後にしました。ウイリアム公はがっくり肩を落としていました。みんなはしばらく無言で歩きました。黄色い鶏の騎士だけは激しく怒っていましたが。黄色い鶏の騎士「ピピピッ!!!ピピピッ!!!」バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!バサッ!ほどなく歩いた後、立ち止まってウイリアム公が言いました。ウイリアム公「こんなバカな!”監督”まで変えられているなんて!ああ、心配していた事が現実に!」アリス「…………………とにかくまずニセアリスさんを探しませんか?」ウイリアム公「そうですね!ニセアリス様に[変更]してもらいましょう!!そうしてもらわなくてはなりません!」その時、ウイリアム公は手を「ポン!」と打ちました。ウイリアム公「そうだ!審判団の事務所で場内放送(時代考証違反)してもらいましょう!それならすぐに見つかります!」 →【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.12
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ですがよく見てみますと……、[スターティングメンバー表]には”プリンセス・ニセアリス”の名前も載っていました。アリス「そういえば……、ニセアリスさんはいったいどこへ行ったのでしょうか?ぜんぜん姿が見えませんが?」ウイリアム公「ニセアリス様をスターティングメンバーに加えたのはマズかったでしょうか?」アリス「もしもニセアリスさんが試合に来られなかった場合、どうなりますか?」ウイリアム公「たしかにマズいですねえ。来られないと。[スターティングメンバー表]には載せてしまったのですから。でも[控え選手]がいるので、来なくても代わりに誰かに出てもらえば試合はできます。」アリス「そうですか。」ウイリアム公「しかしその[控え選手]と言いますのが……、プリンセス・ミルキー様や女子恒星様ですので……、戦力的には正直だいぶ苦しくなります。」アリス「ではやはりニセアリスさんを探しましょう!出てもらわなくては困ります。でも、その前に……、[スターティングメンバー表]を事務所に提出しておきましょう。出しておかないと万が一”出せなかった場合”は大変ですから。」ウイリアム公「そうですね。念の為、すぐ提出しに行きましょう。」こうしてアリス、ウイリアム公、ウィザード・USAKO、黄色い鶏の騎士は[審判団の事務所]へと向かいました。深夜だと言うのに審判団の事務所にはまだ灯りがこうこうと点いていました。全面”ガラスばり”(時代考証違反)の事務所内ではまだ数匹のアライグマが残っていていそがしそうに事務処理をしていました。ここにはとても活気があります。ウイリアム公はさっそくカウンターに行ってアライグマに話しかけました。ウイリアム公「夜分にすみません。アリス様のチームの者ですが、[スターティングメンバー表]を持って来ました。」すると一匹のアライグマが応対に出て来ました。ウイリアム公「あれ?審判団長はどこに?」あの審判団の大きな巨体は事務所のどこにも見られませんでした。アライグマ「もうすでに帰られました。」ウイリアム公「そうですか。ではこの[スターティングメンバー表]はこちらで受け付けてもらえるんですか?」アライグマ「[スターティングメンバー表]?どのような事ででしょうか?」ウイリアム公「はっ?」審判団は意外な返答を返してきました。ウイリアム公「[スターティングメンバー表]を提出したいのです。そこに我々の正式なチーム名も書いています。」アライグマ「”変更箇所がある”ということですか?」ウイリアム公「はあ?”変更”ですって?我々は初めて[スターティングメンバー表]を提出するのですが?」アライグマ「ですが……、あなたがたのチームは先ほどすでに[スターティングメンバー表]を提出されましたが?」ウイリアム公「え?そんな?我々はまだ提出してない筈ですが?今初めて出しますので。」アライグマ「え?」アライグマは意外な顔をしました。アライグマ「ですが、先ほどすでに提出を受けましたが。」 アリス「え?”すでに提出を受けた”のですか?」 ウイリアム公「誰が持って来たと言うのです?[スターティングメンバー表]を?我々の他に?」アライグマ「はい。”プリンセス・ニセアリス様”です。」アリスたちは驚きました。アリス「ニセアリスさんが?」ウイリアム公「いったいどうして?」アライグマ「我々はあなた方の正式な手続きだと判断してそれを受け付けました。一応先に提出していただいておりますので……、[変更]をされる場合はニセアリス様の”サイン”か”同意”がいります。」ウイリアム公「なんですって?」アリスやウイリアム公は驚くしかありませんでした。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.11
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ウイリアム公「では……………………簡単に決めましょう!時間もないことですし。」アリス「え?”簡単”に?」それはいつも慎重なウイリアム公としては「らしくない発言」でした。ウイリアム公「では……、ああ、そうだ!!その前にあの審判団のアライグマの前を通り抜けて行きましょう!!まだ目を覚まさない内に!」こうしてアリス・ウイリアム公たちはいったんここから立ち去る事にしました。さきほどのアライグマが寝ていた位置まで戻って来ますと、アライグマはまだ眠っていました。ウイリアム公「しめた!これはいい!」その目の前を全員が”抜き足さし足”で通ります。ソロリ……、ソロリ……ソロリ……、ソロリ……、 と、突然点火アライグマ「ふう!連載小説”アンドロイド・アライグマー!”はついに18話に突入だな!一度やった”無人島物”を再び趣向を変えて書くんだ!くはははははははははーーー!ぐーーーーーーーーーーーーーーー!!ぐーーーーーーーーーーーーー!!(いびき)」ウイリアム公「ふう。”寝言”です。」ソロリ……、ソロリ……、ソロリ……、ソロリ……そこを抜けてから審判団の事務所に向かうべく、通路を歩きます。その前にある[休憩室]に入りました。深夜ですので誰もいません。そこに設置してある無料の飲み物を取りながら、ウイリアム公は机の上で専用の用紙にスターティングメンバーを記入しました。***************************************************************************【スターティングメンバー】1番 [サード] プリンセス・由美 2番 [セカンド] ウィザード・USAKO3番 [ファースト兼監督] プリンセス・アリス4番 [ピッチャー兼ヘッドコーチ] ウイリアム公5番 [ショート] ジャワジャワ族の若者 6番 [レフト] 黄色い鶏の騎士7番 [センター] ジャワジャワ族の大男A8番 [キャッチャー] ジャワジャワ族の大男B9番 [ライト] プリンセス・ニセアリスベンチ入り プリンセス・女子恒星 プリンセス・ミルキーその他登録選手ジョセフ王子ニャア元騎士団長サー・ジェームス騎士***************************************************************************そこに「ジョセフ王子・ニャア元騎士団長・サー・ジェームス騎士」が登録選手として名前が載せられたことにアリスは喜びと悲しみを感じました。そして他にも気になる点がありました。アリス「……………………。あの……、ミルキーさんは”補欠”ですか?」ウイリアム公「うう……、チームの事を考えますといたしかたありません。」アリス「ミルキーさんがなんと言いいますか……。」ウイリアム公「ではチーム名を”ミルキーさんにちなんでつける”というのはどうでしょうか?」USAKO「ぜひそうした方がいいですね。」ウイリアム公「わかりました。では……、そのものズバリで、『ミルキー!』と言うチーム名はどうでしょうか?」USAKO「でも、プリンセス・女子恒星様も”補欠”になっていますが?」ウイリアム公「は?では……、『ミルキー・ジョシコウセイ』と言うチーム名はどうでしょうか?」アリス「『ミルキー・ジョシコウセイ』?う~~~ん。」USAKO「『ミルキー・フィックススター』の方がよくありませんか?”フィックススター”が”恒星”という意味です。」アリス「では『ミルキー・JKスター』とうチーム名はどうでしょうか?」ウイリアム公「”JK”?」アリス「[女子高生]のことです。プリンセス・女子恒星さんは本物の”女子高生”でもあるんですから。学生でおられます。」ウイリアム公「ではそのチーム名でいきましょう!」アリス「待ってください。ミルキーさんはファンタジーな名前にする気でいました。ですから『マジカルミルキー・JKスター』というチーム名にしましょう!」USAKO「それだと響きがいいですね!」ウイリアム公「決定です!ではこれから『スターティングメンバー表』を提出しに行きませんか?」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.10
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部下(ピッチャー)「たあああああああああああああああああああああああああ!!!」ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーン!ズバン!ミラー男爵「ストライク!バッターアウト!実に良い球だ!今度はピッチャーの方が力でねじ伏せたな!」暗唱ミラー「投球能力の方も本来の力が戻って来ました。」ミラー男爵「良い感じだ!さあ!続けていこう!」部下(ピッチャー)「たあああああああああああああああああああ!!!」部下(バッター)「ぐおおおおおおお!!!」ククククーーーー!ボールは手元で曲がりました。ブウン!ズバン!ミラー男爵「ストライクぅ!!今のは”カーブ”だな。」ウイリアム公「はわわわわわわわ!!!!」アリス「……………………。」ズバン!ズバン!ミラー男爵「ストライク!バッターアウト!2者連続三振だ!」ウイリアム公「これは!!!!はあああああ!!ダメだ!」カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!ミラー男爵「よし、打った!」部下「いいぞ!走れ!走れ!」ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!ミラー男爵「セーフ!いいぞ!」そして次の打者は”バント”しました。キャッチャーはマスクを取ってボールを追います。そしてなんとか追い付いて[ファースト]に送球しました。ズバン!ミラー男爵「アウト!だが2塁はセーフだ。バント成功だ!」一方、[特設席]の中で飲んでいたハラグロイ国王やインコ兄者は……、ハラグロイ国王はすでに足元がフラついていました。グラス片手にガラスの向こうから上機嫌で練習風景を眺めていました。ですが……、その目は心なしか踊っていて焦点が定まっていませんでした。ハラグロイ「ふう~~~~!!これなら明日は楽勝だ!よくやった、インコ兄者君!!」そして……、ハラグロイ「ゴクゴクゴク……、ぷはあああああ~~~~~!!」また酒を飲み干しました。インコ兄者もまた”出来上がっていて”シートに深々と腰かけていました。そして眠そうな目をしていました。インコ兄者「ゲップ!」ハラグロイはフラフラしながら……、ハラグロイ「くくく、明日はもっとうまい酒が飲めるぞ!おっと、もう”明日”じゃなくて”今日”か!」セイカクワルイ「そうですな。もう”本日”ですね。」ハラグロイ「くくくく!試合が終われば……、俺は大金持ちだ!そうだな?インコ兄者君?あはははははははは!」インコ兄者「うい~~~~。ゲップ!」インコ兄者は酔いつぶれていて返事が出来ませんでしたが、ハラグロイ国王も酔っていたので別に怒りませんでした。ハラグロイ「くくく!試合が楽しみだ!」ミラー男爵「ようし!タッチアップだ!!」部下(ランナー)「たああああああああああああああああああああああ!!!」ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!ズバン!ミラー男爵「セーーーーーフ!今の突っ込みはいいぞ!」ウイリアム公「あっ、アリス様!これは大変な事になりました!」アリス「わかっています。」ウイリアム公「どっ、どうしましょう?!実力差はいかんしがたいものがあります!」アリス「とにかく[スターティングメンバー]を決めましょう!手続き上、かならずそれを決めて提出しなくてはなりませんし。」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.09
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ウイリアム公は焦っていました。汗が毛皮の上からひとすじ流れます。ウイリアム公「ううう……。」相手のピッチャーは実に速いボールを投げていました。部下(ピッチャー)「たああああああああああああああああああ!!!!!」部下(バッター)「だーーーーーーーーーーーーーー!!!」カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!ミラー男爵「今のは”ボール球”だぞ!」しかしボールは打たれて外野方向に飛んで行きました。キューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!そして……、バン!ボールは”外野席に相当する壁”に当たりました。ミラー男爵「これは”ホームラン”だな!なかなかいいぞ!ボール球を力であそこまで持って行けるとは!」ボールが外野方向まで飛んで来たのでアリスたちはいったん身を隠していました。ウイリアム公は壁に背中を着いていました。そして……、ウイリアム公「こっ、これは大変だ~~~!!!」アリス「”相手チームの実力”がですか?」ウイリアム公「そうです!とにかくもっとよく見てみましょう!!」アリスやウイリアム公は再び扉から顔を突き出して相手チームの練習を見ます。そして……、部下(バッター)「いけえ!」カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!また打ちました!部下は一塁に向かって走ります。部下(ランナー)「たあああああああああああ!!!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ![ライト]に向かって飛んで行った打球を外野がワンバウンドで取りました。そして[ファースト]目がけて送球されます。パシイ!ミラー男爵「セーフ!!なかなかの走りだ!今のは良い!最後まで諦めない精神がいい!!それを常に忘れないことだ!」ウイリアム公「くくくく!!」アリス「……………………。」USAKO「……………………。」そして次のバッターもバットを握りました。今度はピッチャーに力が入っています。部下(ピッチャー)「たああああああああああああああああああああああああ!!!!」ギュウーーーーーーーーーーーーーン!!ズバン!ミラー男爵「ストライクぅ~!良い球だ!」部下(ピッチャー)「たあああああああああああああああああああああああああ!!!」ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーン!バッターの部下はフルスイング!!!しかしバットは空を斬りました!ブウン!ミラー男爵「ストライクぅ!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.08
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アリスは思わず大きな声を出してUSAKOといっしょになって喜びました。ウイリアム公「では、行きます!!さあ、急いで!!魔法が解けてしまわないうちに!」アリスたちは走りました。しかし……、眠っているアライグマの前まで来た時、急にアライグマが頭を上げました。ウイリアム公「ギクッ!!」そして……、アライグマ「『不思議の国のオバマとニセオバマ』だけじゃダメだ!もっと新しいものを書かなければ!そうだ!『ピュアプリンセス戦隊”ドウワレンジャー”』と言うのはどうだろうか?」ウイリアム公「……………………。」しかし、よく見てみますとアライグマの目は閉じられたままでした。アライグマ「変身!メタモルフォ~~~~ゼ!よし!これで行こう!あたらしい物語の誕生だ!くくく!!ムニャムニャムニャムニャ~。ぐーーーーーーーーーーーーー!!」ウイリアム公「ふう。どうやら今のは”寝言”のようですね。」アリス「びっくりしました。」ウイリアム公「では先を急ぎましょう!」そしてアリスたちは練習場のドアの所までたどり着きました。そこをそっと開けて中をのぞき込みました。そこは外野席の奥の方です。ずっと向こうの方にミラー男爵の姿が小さく見えました。カキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!と、室内練習場にいい音が響いていました。ミラー男爵「よし、次行くぞ!」カキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!ザッザッザッ!!パシイ!暗唱ミラー「ナイスキャッチ!」ミラー男爵「よし。ノックはこれぐらいで良いだろう!次は実戦的な練習を行う!2チームに別けて”練習試合”をする!」暗唱ミラー「え?今からですか?」ミラー男爵「ああ。ベンチ入りしている補欠選手も全員集めて9対9で戦うんだ。」暗唱ミラー「わかりました。」すぐに練習試合が始まりました。選手は全員元ブラサタの部下たちです。ミラー男爵「時間がない!あいさつはいい!打順もテキトーでいい!」後攻のチームはすぐに守備に入りました。そしてピッチャーがマウンドに立ちました。部下「むむむ!」ミラー男爵は審判をします。キャッチャーの後ろに立ちました。ミラー男爵「よし!始めろ!」ピッチャーはセットポジションに入りました。ウイリアム公「ゴクッ!」部下(ピッチャー)「たあああああああああああああああああーーーーーーーーーー!!!」シューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!剛速球が飛びました!ズバン!部下(キャッチャー)「よっしゃ!いい球!」USAKO「すごい!」アリス「速いですね…。」ウイリアム公「うわああああ!!これは大変だあ!!!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.07
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アリス「帰って来ませんねえ。」USAKO「本当ですね。」アリス「心配です。」ウイリアム公「どうしたのかあな?まさか……、相手チームに捕まったんじゃ?」アリス「そんな?!すぐに助けに行きましょう!」その時、ウイリアム公は後に立っていた[黄色い塊]に気付きました。ウイリアム公「は?はあ~~~~~~~~~~~!!!!」アリス「黄色い鶏の騎士さん!!!」黄色い鶏の騎士「ピピッ!!」USAKO「どうしてここに?」黄色い鶏の騎士「ピピッ~~ピピピ!ピピピ!ピッピッ!ピピピピピ!!!」アリス「いったい何を言っているんでしょうか?」ウイリアム公「さあ?まったくわかりません。」アリス「ミルキーさんがいないと鶏語はわかりませんねえ。」すると黄色い鶏の騎士はくちばしで下に図を書き始めました。ここの通路はうっすらと”ほこり”が積もっています。練習場内には土がしかれているからです。そこから選手が出て来るので通路にはうっすらとほこりが積もっているのです。ウイリアム公「何だこれは?」黄色い鶏の騎士は練習場の形らしき物を描きました。それから自分の走って来たルートを描きました。それによりますと「黄色い鶏の騎士は練習場に入り、そのすぐ横の通路から出て、その後はなんと練習場を一周して帰って来た」のです。一周すればあの審判団のアライグマには発見されません。ウイリアム公「すごい!」アリス「本当になんて速さでしょう!」ウイリアム公「これは期待できますね!」すると黄色い鶏の騎士は大きく胸を張り、黄色い鶏の騎士「ピピッ!!(エッヘン!)」と言いました。しかし……、ウイリアム公「ああ、これでバットがにぎれるならレギュラーになれたのに。」黄色い鶏の騎士はそれを聞いてズッコケました。ズデン!!黄色い鶏の騎士「ピピッ!!」ウイリアム公は黄色い鶏の騎士に聞きました。ウイリアム公「ところで中の様子はどうだった?相手チームの様子は?」黄色い鶏の騎士はそれを聞いて喋り始めました。黄色い鶏の騎士「ピピッ!!ピピピピピピ!ぴいいぴいい~~~~!!ぴっ!ピピピ!ぴっぴっ!ぴいい~~~!ピピピ!ピップ~~~ピガ!ぴ~~~~~!!ピピピィ!ピピピ!ぴいいぴいい~~~~!!」ウイリアム公「は?」黄色い鶏の騎士「いい~~~~!!ピピピ!ピピッピッピッ!!!ピピピピピピ!ぴいい~~~!!ぴぴっぴっ!ぴいい~~~!ピピピ!ピップ~~~ピガ!ぴ~~~~~!!ピピピィ!ピピピ!ぴっ!ぴいいぴいい~~~~!!」アリス「何を言っているのかわかりません!」ウイリアム公「ミルキー様がいなければ!!」アリス「でもここへ呼ぶのは危険です。ミルキー様がいればすぐに審判団に見つかってしまうでしょう!ウイリアム公「はあ~~~~~。」黄色い鶏の騎士「ピピッ!!ピピピピピピ!ぴ~!!ぴっ!ピピピピピ!ぴっぴっ!ぴいい~~~!ピピピ!ピップ~~~ピガ!ピピピィ!ピピピ~~~!!ぴっ!ピピピ!!ぴいいぴいい~~~~!!ぴいいぴいい~~~~!」ウイリアム公「はあ~~~~。ではどうしましょうか?」USAKO「私が魔法でなんとかしましょう!」ウイリアム公「は?」USAKO「あの審判団のアライグマを魔法の力で眠らせてみます。うまくいくかどうかわかりませんが。」ウイリアム公「本当ですか?こんなに離れた所から相手を眠らせる事ができるのですか?」USAKO「やってみます!”眠りの魔法”!レジェンドマイスター!!レイフル!レイフル!~ネイキッド!!!」キラキラキラ!アライグマ「うっ!どうしたんだ?眠いなあ~~~~。」ウイリアム公「かかった!」アライグマ「本当にどうしたんだ?急に眠気が襲ってきた。まるでブログの更新してる時みたいだ。(時代考証違反)しかたない。音楽でも聴くか?」アライグマは携帯ミュージックプレイヤーを取り出して音楽を聴き始めました。アライグマ「チュ~~ス♪チュ~~ス♪」ウイリアム公「眠りませんねえ。」USAKO「ではさらに強力な魔法をかけてみます。レイストーーム!デスホ!デスホ!リターーーンドリーム!」アライグマ「ううう!いかん!また眠くなってきた。では本当にブログ更新でもするか。[更新せねば]という使命感から眠気を打破できる筈だ!」アライグマはノートパソコン(時代考証違反)を取り出しました。それをケーブルでつなぎました。ウイリアム公「……………………。」アライグマ「さてと”レッドアイ”のホームぺージ、『不思議の国のオバマとニセオバマ』を更新しよう!」ウイリアム公「は?眠たいのにブログを更新し始めました!」アリス「そんな?じゃあ眠らないのですか?」USAKO「ではもっと強力な魔法をかけて眠らせてみます。ダークゾーーン!ダークゾーーン!エブリィーレジェンド!」アライグマ「うう!眠たい!でも毎日必ずブログを更新してるんだ!このぐらいは……………………。うう、でも眠いなあ!しかし……、眠らんぞおおおおお~~!ブログを更新するまでは!ぐーーーーーーーーーーーーーーー!!!(いびき)」ウイリアム公「やったーーーー!!成功だ!!」アリス「きゃーーーーーー!!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.06
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こうしてウイリアム公は敵地への潜入を開始することしました。ウイリアム公「相手チームはたぶんこの”上”で練習しています。」ウイリアム公は上の階にある[地下室内練習場]に行く事にしました。ウイリアム公「”外野席”に相当する部分からこっそり見る事にしましょう。でも練習場ですから[本物の席]はありません。そこにはフェンスがあるだけです。でも[出入り口]があるハズですから。ちょっとそこからのぞいてみましょう。」こうして階段を使って上の階に上がり、そこから出入り口まで通路を歩いて行きますと、ちょうど曲がり角になっていた所の少し先に[審判団のアライグマ]が立っていました。それにいきなり見つかってしまいました。アライグマ「ただいま警備をしております。残念ですが、相手チームの方は許可がないと対戦相手の練習風景を見ることはできません。お引き取りください。」ウイリアム公「ううう!これは失礼しました。」しかたなくウイリアム公たちは通路を引き返して行きました。そして、通路の角を曲がりました。ここにいればアライグマからは見えません。ウイリアム公「はあ~~~~。見つかってしまった。ミスりました。」USAKO「……………………。」アリス「どうしましょう?そうだわ、黄色い鶏の騎士さんに頼むというのはどうでしょうか?」ウイリアム公「は?」アリス「あのアライグマさんの前を”かけぬける”というのは?」ウイリアム公「”かけぬける”?」アリス「黄色い鶏の騎士さんはとてもしゅん足でしたから。」ウイリアム公「……わかりました。やってみましょう!もう時間もないことですし!ですが、そのままでは見つかる恐れもあります。何かを使ってあのアライグマの気をひきましょう!」それでウイリアム公はまず黄色い鶏の騎士に「例のメイド服姿のウエイトレスに言って真っ赤なリンゴを2個ほどもらって来るように」言いました。そしてメモ用紙にその事を書いて黄色い鶏の騎士に渡しました。黄色い鶏の騎士「ピピ!!」ドシューーーーーーーーーーーーーン!!!砂煙だけをその場に残して黄色い鶏の騎士の姿は一瞬で消えました。ウイリアム公はストップウォッチを見ます。ウイリアム公「今、渡したメモをウエイトレスに渡しているところです。」次の瞬間!ドシューーーーーーーーーーーーーン!また砂煙と共に黄色い鶏の騎士が目の前に現れました。リンゴが入った袋をくちばしにくわえていました。アリス「すごい速さですね!」ウイリアム公「さすが黄色い鶏の騎士!」ウイリアム公は受け取った袋からリンゴを一個取り出しました。そして……、ウイリアム公「いいか、黄色い鶏の騎士。このリンゴに審判団のアライグマが気を取られたスキにあの前を通り抜けろ!そして奥にある扉から中に入って相手チームの実力を偵察してくるんだ!!」黄色い鶏の騎士「ピピッ!!」ウイリアム公はリンゴを転がしました。リンゴはコロコロと通路を転がって行き、審判団のアライグマのところまでたっしました。アライグマ「ん?」アライグマは真っ赤なリンゴにすぐに気が付きました。そして左右を一度見ました。ですが誰の姿も見つける事はできません。習性からアライグマはリンゴをつかもうと身をかがめました。アライグマ「うまそうなリンゴだ。」ウイリアム公「今だ!行け!」ドシューーーーーーーーーーーーーン!!!通路に砂煙はまいましたが……、アライグマ「ん?今、一瞬何が目の前をよぎったような気がしたんだが……、気のせいか?」アライグマはすぐにまた好物のリンゴに気を取られました。通路の先にある扉を開けて黄色い鶏の騎士は中に入りました。ウイリアム公「成功だ!」アリスたちは黄色い鶏の騎士の帰りを待ちました。ウイリアム公は通路奥の扉が少し開いたら、もう一個のリンゴを廊下に転がすつもりでした。しかし開きません。ウイリアム公「おかしいなあ?」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.05
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そんなウイリアム公の様子にすぐにアリスは気付きました。ウイリアム公はかなり気落ちしている様子でした。アリス「大丈夫ですか?」ウイリアム公は飲み物や軽食は何も頼んでいなかったのです。それでアリスはテーブルにあったスポーツドリンク(時代考証違反物)を紙コップ(時代考証違反物)に入れて差し出しました。ウイリアム公「別にいいです。今は欲しくありません。」アリス「ですが、何か飲まれた方が気が落ち着きます。」ウイリアム公「いいんです。はあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。」そう言ってまた深いため息をつきました。今度はウィザード・USAKOがニンジンジュースをさし出しました。ウイリアム公はUSAKOには弱いので一応それを受け取りました。本当は飲む気は全くありませんでしたが、USAKOによく思われたくて、ウイリアム公はニンジンジュースを一気飲みしました。ウイリアム公「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク……、ぷは~~~~~!!」おいしいニンジンジュースのおかげで少し気が落ちついた様子です。ウイリアム公「ふう。」アリス「さあ、元気を出してくださいな。では[スターティングメンバー]を決めましょうか?」ウイリアム公「あっ、アリス様、それはここでは……、」アリス「え?」ウイリアム公「ここでは決められません。別の場所で2人だけでお話しませんか?」ミルキーがあざとくその2人の会話を見つけました。そしてバナナケーキ片手にウイリアム公とアリスの元へやって来ました。ミルキー「ミルキータンは[ファースト]!!」どうやらミルキーは[ファースト]のポジションが気に入ったようです。でもおそらくちゃんとした理由などはないと思われます。アリス「ミルキーさん、大事な試合なのですよ![ファースト]はミルキーさんにはまだ無理です……。」ミルキー「いやあ!ミルキータン、[ファースト]に行くよおおお!!!!」アリス「でもミルキーさん、[ファースト]は……、」ミルキー「いやああ!ミルキータン、ファーストに行くよおおお!!」アリス「ふう~~~。」今度はアリスがため息を付く番でした。ウイリアム公「アリス様、それでしたら相手チームの偵察に行きませんか?」アリス「まあ、偵察に?」ウイリアム公「そうです。[スターティングメンバー]を決めるのはその後でもいいと思います。」ミルキー「じゃあ、ミルキータンも行くよう!」アリス「ふう。」ミルキー「なっ、なんで、アリスタンがため息をつくんだよう?!」アリス「ああ、ごめんさなさい。でもミルキーさんはつれて行けません。」ミルキー「なんでつれて行ってくれないんだよう?!」アリスはプリンセス・由美と女子恒星に言いました。アリス「これから相手チームの偵察に行ってまいります。ミルキーさんをお願いします。」ミルキー「うわああああああ!!!なんでつれて行ってくれないんだよう?ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」由美「さあ、ミルキーちゃん、ここで少し休んでいましょう!」ミルキー「いやあ!ミルキータンもていさつに行くんだよおおおおおお!!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」聞き分けはありませんでしたが、ミルキーはプリンセス・由美と女子恒星にしっかりと引きとめられていましたウイリアム公「黄色い鶏の騎士もつれて行きましょう!その”しゅん足”は何かと役に立ちます!」黄色い鶏の騎士「ピピ!」するとウィザード・USAKOが、USAKO「私も行きます!」と、言いました。ウイリアム公「でもUSAKOさん!」USAKO「私の魔法がお役に立てるかもしれません。」ウイリアム公「……………………。」こうしてアリス、ウイリアム公、ウィザード・USAKO、黄色い鶏の騎士が偵察に行く事になりました。ミルキー「ウエエエエエエ~~~~~ン!!ミルキータンが行ったほうがいいんだよお!!ミルキータンがかつやくするんだよおお!!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.04
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体格の大きな2人です。「その大きな身体で受け止めてトンネルは絶対ないだろう」とみんなが思いました。ウイリアム公「では、いきますよーーー!!!」ジャワジャワ族の2人はそれに答えて方手をあげました。カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!打球は[レフト]と[センター]の中間に向かって飛びました。ギューーーーーーーーーーン!ジャワジャワ族の大男A「オーライ!」ジャワジャワ族の大男B「オーライ!」2人の大男が同時に声をあげました。そして弓なりに落ちてくるボールを追いました。ジャワジャワ族の大男A「オーライ!」ジャワジャワ族の大男B「オーライ!」ボールの落下点に入る2人。追い付きました。しかし!2人はぶつかってしまいます!ガツン!ジャワジャワ族の大男A「いたたたーー!」ジャワジャワ族の大男B「あいたたたたたーー!」頭をぶつけてしまいました。ボールはと言いますと、そばで転がっていました。ジャワジャワ族の大男A「……………………。」ジャワジャワ族の大男B「……………………。」ウイリアム公は思わず片手で目をおおいました。ウイリアム公「あちゃあー!」ウイリアム公はひどくガックリしていました。それでも、ウイリアム公「どんまい!どんまい!!」と言って2人を励まし、次のボールを打ちました。カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!ウイリアム公は今度ははっきりとレフト方向に打球を飛ばしたつもりでしたが……、打球はそれてさっきと同じ位置に行きました。ジャワジャワ族の大男A「オーライ!」ジャワジャワ族の大男B「オーライ!」さきほどの同じパターンのようです。ジャワジャワ族の大男A「オーライ!」ジャワジャワ族の大男B「オーライ!」ダダダダダダダダダダ!!!ゴチン!2人はまた頭をぶつけてしまいました。ジャワジャワ族の大男A「あいたたたたたーーー!」ジャワジャワ族の大男B「あいたたたたた!」当然ボールはキャッチできませんでした。ウイリアム公「ふう~~~~~~。」ウイリアム公はため息を付きました。ですが普段は人前であまりため息をつくような”ウサギ”ではありません。それですのでアリスが心配してかけ寄って来ました。アリス「どうしました?」ウイリアム公「ええ。まあそのう……。」アリス「ではここで”休憩”を入れましょう。」ウイリアム公「いえ……、しかし!」アリス「それで『スターティングメンバー』を決めてしまいましょう!」夜もふけて”日付”が変わっていました。アリスは休憩を取ることにして、みんなを呼び寄せました。チームは全員ベンチのある所へ集まりました。そしてアリスは壁についていた[鐘のリボン]を引いて”例のウエイトレス”を呼びました。ミルキー「あ~~~お腹減ったあ!のどがかわいたあ!」アリス「さあ、みなさんお飲み物でも注文してくださいな。」さっそくメイド服姿のウエイトレスがやって来て注文を取り始めました。ミルキー「ええと、ミルキータンはまず”シュークリーム”と”でっかいプリン”!それから”甘いクリームソーダ”!それから生クリームの入った”バナナケーキ”!」アリス「まあ、ミルキーさん!!そんなに食べられるのですか?」ミルキー「でも”タダ”でしょ?」アリス「たしか[食べ切れる分]しか注文してはいけないハズです。」ミルキー「食べられるよ。」アリス「本当ですか?」ミルキー「うんうん、食べられるよ。」アリス「……………………。」それからみんなもお腹がへってきたようですので、ついでに”お夜食”を頼むことにしました。ジャワジャワ族の大男A「たっぷり野菜の入った[野菜ラーメン]の”特大”を!」ジャワジャワ族の大男B「私も!」ジャワジャワ族の若者「ドリアとコーヒーを頼みます。」こうしてみんなは無料の食べ物を頼みました。深夜ですが食べ物はすぐに来ました。さすがコロッセウムです。大きなトレイに乗せて運ばれて来ました。ミルキー「ひゃっほーーーーーー!!!」ミルキーは元気です。そして食べ始めました。大きなカップのプリンをほおばります。ミルキー「う~~~~ん、ミルキータン、しあわせ♪」他の人も食べ始めました。プリンセス・由美と女子恒星はおしとやかに温かいオムライスをほおばりました。軽食のつもりでしたが……、あまりのおいしさについつい食べるのが[本気モード]になります。ジャワジャワ族もラーメンやドリアを満足そうにほおばりました。黄色い鶏の騎士はグルメな「鳥のエサ」を注文して食べていました。黄色い鶏の騎士「ピピピピピ~~~♪」それとボールにいれられた水をくちばしですくって器用に飲みました。黄色い鶏の騎士「ゴクゴクゴク!」黄色い鶏の騎士は上きげんでした。しかしウイリアム公は何も喉を通りませんでした。ウイリアム公「……………………。」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.03
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見事黄色い鶏の騎士はボールをくちばしでキャッチしていました。ウイリアム公「ナイスプレイ!」 ミルキー「やったよーーー!!!」黄色い鶏の騎士はくちばしにボールがありましたのでうまくしゃべれませんでした。黄色い鶏の騎士「ピピピ!グググ!ピピ!グハッ!」ウイリアム公「よかった、これで守備に強い選手が見つかった!!!」ミルキー「よかったね!」ウイリアム公は密かにまるっこい拳をにぎりしめて喜びました。ウイリアム公「では黄色い鶏の騎士ーーー!ボールを投げ返してくれますか?」と大きな声で黄色い鶏の騎士に言いました。ですが……、ポト!黄色い鶏の騎士はくちばしでボールを投げようとしましたが、ボールはまったく飛ばずにその場に落ちてしまいました。ウイリアム公「……………………。」ウイリアム公は青ざめました。ウイリアム公「そうか!しまっあたあああああああ!くちばしではボールは投げられないんだあああ!!!」ミルキー「は?」黄色い鶏の騎士はどうしていいのかわかりません。なにせ大きな身体ですが「ヒヨコ」には違いないのです。落ちたボールを見つめて首をかしげていました。そしてくちばしでボールをツンツンと突きました。ウイリアム公「[捕球]ができるのに[送球]ができないなんて!ああ、なんてことだ!オーマイガ!」ウイリアム公はがっくりしました。そして気を落としました。そこへアリスが声をかけました。アリス「送球できないのは後で何か良い方法が見つかるかもしれません。とにかくこれは”練習”ですから、続けてドンドンいきましょう!」ウイリアム公はアリスの言葉を受けて一応気を取り直しました。ウイリアム公「では……、次の方。」多少声が小さくなってはいましたが。まだ守備能力を見せていないのはジャワジャワ族の3人でした。今は[サード]の位置に[ジャワジャワ族の若者]が入っていました。ウイリアム公「では、次、行きますよ!」ウイリアム公はバットでさしました。ジャワジャワ族の若者はうなずきました。ウイリアム公「たああああああああああああああーーー!!!」カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!ボールを打ちました。ボールは[サード]目がけて飛んで行きました。ジャワジャワ族の若者はグラブを構えてボールを追います。ですが……、”トンネル”してしまいました。ウイリアム公「は~~~。」ウイリアム公は思わずため息を吐いてしまいました。それを恥ずかしく思い、あわててグラブで隠しました。ウイリアム公「もう、一球いきます!」ウイリアム公はジャワジャワ族の若者の守備の実力まったく知りません。それでもう一球ノックしましたが………………、次もキャッチできませんでした。ジャワジャワ族の若者「……………………。」それで続けて何回かジャワジャワ族の若者の所へボールを飛ばしたのですが……、カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!やはり一度も捕球できませんでした。ジャワジャワ族の若者「……………………。」ウイリアム公「……………………。」ウイリアム公は内心ひじょーーーーーに焦りました。ウイリアム公「(これはヤバいかも………?)」ウイリアム公はその他のジャワジャワ族の実力を見ようと思いました。それで[レフト]と[センター]にいたプリンセス・由美と女子恒星に代わってもらう事にしました。そこへジャワジャワ族の大男2人が入りました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.02
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ウイリアム公はウィザード・USAKOに駆け寄りました。ウイリアム公「大丈夫ですか?USAKOさん!!!」USAKO「ええ、平気です!」USAKOの事となるとウイリアム公は目の色を変えます。ウイリアム公「よかったあーー!!では練習を再開します!では次は……、」ミルキー「ドンとこい!」そう言ってミルキーはグラブをたたきました。ウイリアム公「……………………。わかりました。ではミルキー様、まいります。」ミルキー「よし!こい!」アリス「ミルキーさん!危ないから注意してくださいね!」カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!ウイリアム公の放った打球はミルキー目がけて進みました。ギューーーーーーーン!でもミルキーの為に速度は手かげんされたゆるい打球でした。ミルキー「は?」でもなれないミルキーはいきなりボールを見失います。ミルキー「あら?あら?」ボールはミルキーの真っ正面にありました。すぐボールが近くまで来てミルキーはやっとボールに気付きました。そしてミットを構えましたが……。”大トンネル”をしてしまいます。ウイリアム公「あああ……………………。」ミルキーは思わずお口に指をくわえました。そしてシュンとなって突っ立っていました。ウイリアム公「でっ、では次は”アリス様”!」アリスは監督ですが、”選手不足”から選手としても活躍します。アリス「どうぞ!」アリスは片手で軽くグラブをたたきました。ウイリアム公「では!たあああああああああああああああああああーーー!!!」アリスの所へは本気のボールが行きました。ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!はなたれた打球はミルキーのいる[ファースト]よりでした。するとなんと、さっきの失敗を取り戻そうとミルキーがボールに向かって走りました。ボールを取ろうというのです!アリス「ミルキーさん!」でもミルキーは目をつむっています!さっきの打球と違って今度のは速いです。ミルキーは速いボールに恐怖を感じ、固まってしまいました。ミルキー「きゃああああああ、アリスタ~~~~ン!」アリスはミルキーの前に出ます。必至でボールに食らいつきます。アリス「ミルキーさん!」そしてジャンプ!パシイ!ナイスプレイでした。からくもボールはアリスのグラブに収まりました。ジャンピングキャッチでした。ウイリアム公「さすがアリス様!」アリス「ミルキーさん!大丈夫ですか?」ミルキー 「ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」ミルキーはそのまま泣き続けましたウイリアム公は困って頭をかいています。アリス「ミルキーさん、ちょっとベンチでお休みしてますか?」ミルキー「ううん、もうミルキータン平気だよ。」それで練習を再開する事にしました。ウイリアム公「では次は……、」見てみますと[ショート]の位置には黄色い鶏の騎士がいました。黄色い鶏の騎士「ピピピピピ~~~!!」ですが黄色い鶏の騎士はグラブは持っていませんでした。手が無く、羽しかありませんのでグラブは持てません。ウイリアム公「……………………。」黄色い鶏の騎士「ピピピピピ~~~!!」ウイリアム公「グラブは?」黄色い鶏の騎士「ピピーーー!!ピピィーーー!ピィ~~~!!」ミルキー 「グスッ!通訳いたしますと……、わたしくには”ぐらぶ”はひつようない!……と、言っています」ウイリアム公「……………………。」黄色い鶏の騎士「ピピピピーーーーーーーーー!!!ピ~~~!!」ウイリアム公「あーーーー、わかった、わかった。打つよ!」カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!ウイリアム公の放った打球は黄色い鶏の騎士目がけて飛びました。ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!黄色い鶏の騎士「ピピィーーーーーーーーーーーー!!」黄色い鶏の騎士は瞬間的に移動し、くちばしでボールを取りました。アリス「は?」ミルキー「ないすきゃっちい~~~~!」ウイリアム公「はあああ!!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.03.01
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アリスたちは練習の準備を始めました。守備につく者は手にグラブを着けました。パシン!ミルキー「うん、なかなか”これ”はいいよ!」ウイリアム公「では広がってください。最初は守備位置はテキトーでいいです。正式な[ポジション]は後で決めますから。あっ、アリス様は[ファースト]にどうぞ!」ミルキー「ミルキータンが”ふぁーすと”に行くよ。」ウイリアム公「あっ、あのう……、」ミルキー「ミルキータンが”ふぁーすと”に行くよ!!」ウイリアム公「それは……、ミルキー様には一塁を守るのは……、」ミルキー「いや~~~~~~!!!!ミルキータンは”ふぁーすと”を守るのおおおお!!!」ウイリアム公「ふう~~~~。」アリス「いいではありませんか?これは”練習”です。ではミルキーさん、一塁に入ってください。」ミルキー「わーーーい!やったよ~~~~♪」ミルキーはファーストに走って行きました。ミルキー「ランランラン~♪」ウイリアム公「いいのですか?」アリス「ええ、”練習”ですから。」ウイリアム公「でもミルキーさんが本番の試合でも[ファーストを守らせて]と言い出しませんか?」アリス「その時はなんとかしましょう!とにかく今は練習する事が大事です。早く練習して、それから”睡眠時間”も確保しませんと。」ウイリアム公「わかりました。ではわたくしがノックいたします。」アリス「私はミルキーさんのカバーに入ります。」ウイリアム公「では[セカンド]に入ってください。」こうしてウイリアム公がホームベースが描かれた場所でバットを構えました。ウイリアム公「では、みなさんいいですか?行きますよ!」ウイリアム公は一人でボールをケースから取り出して握りました。ウイリアム公「ではまずプリンセス・女子恒星様!」それからボールを打ちました。カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!プリンセス・女子恒星は[レフト]にいました。ボールはそこへ大きく弧を描きながら飛んで行きました。女子恒星「きゃーーーーーーーーーーーーー!」女子恒星はボールを追いましたが、途中でボールを見失なってしまいました。ポトン!ボールは地面に落ちました。ウイリアム公「……………………。」アリス「……………………。」ウイリアム公「まだなれておられないのでしかたないですね。では……、”次の方”!プリンセス・由美様!行きます!」プリンセス・由美は[センター]にいました。カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!由美「取らなくちゃ!取らなくちゃ!」ボールを追うものの……、由美「きゃーーーーーーーーーー!!!」今一歩追いつけませんでした。ポトン!ボールは今度も地面に落ちてしまいました。 ウイリアム公「……………………。」アリス「……………………。」ウイリアム公「どんまいどんまい。ではUSAKOさん行きますよ!」カッキィーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!ボールは[ライト]にいたウィザード・USAKO目指して飛んで行きました。USAKO「オーライ!オーライ!」USAKOは必至で走りました。さすが”ウサギ”です。すぐにボールに追い付いてその[落下点]に入りました。しかし……、ボールの落下点を何度も間違えていました。ズレがあったのです。それを何度も移動しなおして3回目に正しい落下点に入りました。そして腕を伸ばしてグラブを構えました。しかし……、ボールはグラブをすり抜けてUSAKOの頭に当たりました。ゴチン!USAKO「きゃーーーーーーーーー!!!」ウイリアム公「USAKOさん!大丈夫ですかあああああ?!!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.28
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一方その頃アリスたちは……、ウイリアム公「では次は本格的に[守備練習]を行いましょう!ノックしますので球を捕球してもらいます。」ミルキーは手にした子供用のミットに小さなげんこつを「パシン!」と入れました。やる気だけは十分です。ミルキー「ドンとこい!」アリス「でも[守備練習]はどこで行いますか?ここでは狭すぎます。」ウイリアム公「もっと広い[練習場]があります。でもどうやら現在コロッセウムでもっとも広い[地下練習場]は使われているようです。」アリス「”相手チームの方”が使っているのでしょうか?」ウイリアム公「そのようです。現在[ベースボール]の試合予定があるのは我々とインコ兄弟のチームだけですから。」アリス「では……、どこで練習しましょうか?」ウイリアム公「メインの広い[地下室内練習場]には最新設備があるのですが…。予備の地下練習場もあります。小さいですが。それに最新設備はありません。昔からある[練習場]です。」アリス「そこでも十分な練習は可能ですか?」ウイリアム公「可能です。もしくは屋外球場のナイター設備(時代考証違反物)を利用してもよいのですが……、やはり慣れませんとライトの光で打球が見えにくくなります。[地下室内練習場]の方は室内ですので、光はまんべんなく当たります。」アリス「ではその予備の[地下室内練習場]に行きましょう!」ウイリアム公「では、こちらです!」みんなで[地下室内練習場]に向かいました。旧式の通路を歩きます。照明の光はとても暗いです。頼りない蛍光灯の中を進みますと、古ぼけた旧式の扉がありました。そこを「ギーーー!」と開けて、奥の階段を下りて行きます。中はコンクリートむき出しの壁。階段は木製でギシギシという音を立てていました。しかも非常に狭いです。まるでピラミッドの中に来たみたいです。えんえんと階段を奥の方まで下りて行きました。ミルキー「アリスタ~~~~~~~ン、ここ、なに?」アリス「練習場への階段です。」えんえんと下りてやっと練習場に着きました。ミルキー「ぜぇーーーーーー!!ぜぇーーーーーー!!!」アリス「いい運動になりました。」ウイリアム公「ここはメインの[地下室内練習場]の下に作られているんです。上に方は近年改装されましたが、予算の都合でこちらはこのまま残されたんです。まあ、2チームの練習がぶつかることもめったにありませんし。今回はどちらのチームも練習時間の申告をしていませんでした。ですからこうなったのです。」アリス「まあ、その事は別にいいです。さっそく練習しましょう!」しかし、メインの[地下室内練習場]にくらべ……、アリス「[はだか電球]ですか?」天井には無数の[はだか電球](時代考証違反)と古い蛍光灯(時代考証違反)が設置されていました。ウイリアム公「よくご存じで、アリス様。」アリス「この間、映画『四丁目の夕日』で見ました。」ここは何やら古い設備が多いです。簡易の休憩場所には畳が敷かれていました。アリス「……………………。」水飲み場がありますが、旧式の蛇口です。メインの[地下室内練習場]には給水器がちゃんと設置してありました。ネットも旧式で骨組みのパイプには錆びもありました。アリス「かまいません。ここで練習を開始しましょう!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.27
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暗唱ミラーはたくさんのボールをカゴの中に用意しました。50球程度がカゴの中に入れられました。そしてその中の一球をミラー男爵に渡します。ミラー男爵はそのボールを握りました。ボールの感触が手を通して伝わって来ました。ミラー男爵「はあ~~~~~~!!!!」ミラー男爵はボールを握りしめました。はっきりと今、手の中にボールがあるのがわかります。すると自然と気合いが入りました。ミラー男爵「ようし、いくぞおおおーーーーーーー!!!」部下「おーーーーーーーーーーーーーー!!!」部下「おーーーーーーーーーーーーーー!!!」部下「おーーーーーーーーーーーーーー!!!」部下たちからもかけ声がかりました。ミラー男爵「せえのーーーーー!どりゃあああああああああああ!!!!」カッキーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!ボールは外野目指して飛びました。部下は走ります。ザザザザザザーーーーー!!!部下「たあああああああああああああああああ!!!!」パシン!部下「とったあああああああああああああ!!!」いきなりのファインプレーでした。暗唱ミラー「すばらしい!」ミラー男爵「なかなかだ!」暗唱ミラー「部下のファインプレーもすばらしいですが、その[パワーアシストロボットアーム]もすばらしいです。」ミラー男爵「おそらくこれは今はなき[ブラック・サタンゴースト・デビルキング50世]様がお作りになられた物だろう。[隠し扉]に隠されていたのだから!」暗唱ミラー「ブラック・サタンゴースト・デビルキング50世様が?そうですね。そのような物をお作りなるのは……、今はなき我が王女、[ブラック・サタンゴースト・デビルキング50世]様以外にはおられないでしょう!!」ミラー男爵はしばし感傷にふけりました。あの黄金の日々を思い出したのです。ミラー男爵「あの頃は[ブラック・サタンゴースト・デビルキング50世]様のもと、国と国との闘争に明け暮れたのに……。それが、いまでは落ちぶれて[ベースボール]の試合に身を投じる日々……。」暗唱ミラー「ですが!これからは”戦”の時代ではありません!このような健全なスポーツに日々精進する事も大切かと!」ミラー男爵「……………………。」ミラー男爵はしばらく考えました。ミラー男爵「わかった。ようし、”次”だ!」カキーーーーーーン!ボールはまた外野まで運ばれました。暗唱ミラー「すばらしい!」部下「オーーーライ!」ザザザザザザザザザザザザザザザザザザーーーーー!!!スパン!暗唱ミラー「ナイスキャッチ!」ミラー男爵「いけるぞ!さあ、続いてどんどん行くぞ!」カキーーーーーーン!バシッ!カキーーーーーーン!バシッ!カキーーーーーーン!バシッ!一方、その頃[特設席]では……、インコ兄者「走りましたよ!」インコ兄者はボールの落下点目がけて懸命に走る元ブラサタの部下を指さしました。しかし、ハラグロイ国王は、ハラグロイ「”皮焼き”3本追加だ!それと”泡盛”にグレープフルーツを落とした物を持ってこい!」インコ兄者「走りましたよ!見ないんですか?練習を。」ハラグロイ「もう見なくても明日は充分勝てるだろう!」インコ兄者「はあ?しかし、[練習を見たい]とおっしゃったのはあなたでは?」ハラグロイ「もうよい。充分見た。それより酒を持て!気分が良くなってきた。ジャンジャン酒を持ってこい!」インコ兄者「……………………。」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.26
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ハラグロイ「インコ君、明日の試合、しっかり頼むぞ!たとえどんな手を使ってでも。」インコ兄者「…………………はい。」 一方、ミラー男爵と暗唱ミラーは、暗唱ミラー「ブルブルブル~~~。こっ、こんなのは”フェアプレイ”とは言いません!!」ミラー男爵「…………だが、”タックル”を実戦で使うかどうかまだわらないだろう。その前に決着がつくかもしれない。」暗唱ミラー「僕はこんなひきょうなプレイはできません。こんなのはスポーツ選手のすることじゃない!この練習には意味がありません。」ミラー男爵「……………まあいい。もう、この練習は止めて”次”に行こう。次は………、”守備練習”だ!」それでみんな別の部屋に移動する事にしました。最初の部屋から出て、地下にある大きな練習場に行きました。そこはとても広い部屋でした。「地下に作られた球場」と言った感じの場所です。本物の球場よりサイズはかなり小さめでしたが、守備練習は充分できます。ここにミラー男爵と暗唱ミラー、それに元ブラサタの部下たちがやって来ました。インコ兄弟とハラグロイ国王陛下と側近のセイカクワルイやその他の取りまき連中たちもついて来ました。ここにもガラスばりの[特設席]が設けられていました。さっきの練習風景を見てハラグロイ国王はすっかり気分が良くなっていました。それで[特設席]入るなり「お酒とおつまみ」を注文して運ばせることにしました。さすがに国王ともなると周りの誰にもえんりょしてません。ハラグロイ「くくく!」例のメイド服姿のウエイトレスたちがさっそく無料の食事を持って来ました。ハラグロイ「くくく、まずはチューハイ(時代考証違反)からいこう!」ハラグロイ国王は特注のチューハイを飲みました。ハラグロイ「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク……、ぷはあああ~~~~~!!」ハラグロイ国王はさらに気分が良くなりました。ハラグロイ「か~~~~~!うまい!うまい!サイコーだな!」それとおつまみに[ニンニクチップ]を注文して食べました。ハラグロイ「うまい!これはうまいーー!格別だ!うますぎるーー!!!」インコ兄者「……………………。」すっかり[観戦モード]に突入です。ハラグロイ「ぐはははは!!!さあ、やってくれ!」インコ兄者は[特設席]からミラー男爵に合図を送りました。それを受けてミラー男爵は[守備練習]を見せることにしました。そして自らノックをする事にしました。バットを持って来ました。ミラー男爵がバットを本格的ににぎるのは初めての事です。暗唱ミラー「大丈夫ですか?”ノック”なんかして。我々ミラー族には”力”がありませんが?」ミラー男爵「この[パワーアシストロボットアーム](時代考証違反物)を着けるんだ。」暗唱ミラー「なんですかこれは?どこでこんな物を?」ミラー男爵「我々のキャッスル内の[隠し扉]の中で見つけた。最初なんだかよくわからなかった物だ。それで置きっぱなしにしていた。防具の一種だと思って持って来たのだが……、今になってこういう使い方をすると物だとわかった。」暗唱ミラー「”こういう使い方”とは何のことですか?」ミラー男爵「我々ミラー族の”力を上げる”。見ていろ!」ミラー男爵はそれを着けようとしましたが、一人では無理でした。かなり複雑な作りです。暗唱ミラーに手伝ってもらってやっと着込む事ができました。ミラー男爵「ようし!いいだろう!」それから自分の前に昔のアンパイアが着けるような防具を審判団から借り受けて着けました。暗唱ミラーも着けるように言われました。ミラー族ですので鏡面が割れたら大変です。暗唱ミラー「私はなにを?」ミラー男爵「ボールを渡してくれ。」こうしてミラー男爵と暗唱ミラーはホームベースが描かれた場所に行きました。そしてミラー男爵はバットを構えました。元ブラサタの部下たちはすでに守備位置についていました。部下たちはまさかミラー男爵がバットをにぎるとは考えていませんでした。それで『バットをにぎって[パワーアシストロボットアーム]を着けたミラー男爵』をかんがい深げに見つめていました。部下「……………………。」部下「……………………。」部下「……………………。」部下「……………………。」部下「……………………。」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.25
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インコ兄者「フフフ!」暗唱ミラーには吹き飛ばされたサンドバッグにアリスの姿が重なって見えてました。暗唱ミラー「……………………。」インコ兄者「おい!サンドバッグを早くもとの位置に戻せ!そして次は”肩”からぶち当たるんだ!」暗唱ミラー「は?”肩”から?」インコ兄者「それで相手を思いっきり吹き飛ばすんだ!」ミラー男爵「”思いっきり吹き飛ばす”?」インコ兄者「まあ、アリスのチームは基本的に人数不足だからな。くくく……、それにひきかえ、うちのチームは人数には不自由してない。それにみんな頑強な身体の持ち主だから。まず、アリスのチームの人数を減らす作戦に出ろ!」ミラー男爵「……………………。」暗唱ミラー「……………………。」インコ兄者「いいな?やれ!ワシは[特設席]に行って”バカ”の相手をしてくる。あっ、いやいや!”ハラグロイ国王陛下”の相手をしてくる!」[特設席]のハラグロイ国王の元に戻って来たインコ兄者は、インコ兄者「これが我々の実力です。」と得意気に言いました。ハラグロイ国王は顔をガラスに近づけて、かじりつくように練習風景を見ていました。もう夢中になっている様子でした。さっきまでと違い、大変関心を持ち始めたようでした。インコ兄者が戻って来たので、息をひと吐きしてから身を起こして、顔をガラスから離しました。そしてインコ兄者に話しかけました。ハラグロイ「ふうーーー!!!なかなかやるな。」インコ兄者「まあ、”次”も見ていてください。」ミラー男爵「では、”次”!」部下「だあああああああああああああああああああ!!」次の部下がホームベース目がけて突っ込みました。そして肩からサンドバッグにブチ当たりました。ドゴン!サンドバッグは「くの字型」に折れ曲がって吹き飛ばされました。そして地面を転がって行きました。ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…!!!サンドバッグが転がっている様子は「人が転がっている感じ」にも見えました。暗唱ミラーの目にはそこにアリスの姿が重なって見えました。アリスが部下にタックルまがいのプレイを受け、吹き飛ばされる映像が見えていました。暗唱ミラー「はあああああ!」ミラー男爵「……………………。」ハラグロイ「くくく!すごい”破壊力”だ!いいぞ!いいぞ!こういう作戦を取った方が確実に勝てる!」セイカクワルイ「おっしゃる通りです。」インコ兄者は再びミラー男爵の所に行きました。そして……………、インコ兄者「次は……、」インコ兄者はなにやらミラー男爵に耳打ちしました。ミラー男爵「え?そんなあ!!」インコ兄者「いいからやるんだ!」今度はミラー男爵が部下に耳打ちしました。部下「……………………。」言われた部下はスタート地点に行きました。サンドバッグはまた元の位置に戻されました。部下はダッシュし、足先の方からホームベース目がけてスライディングしました。部下のはいているシューズにはスパイクがありました。それがキラリと光りました。ズザザザザザザザザザザザザザザザ!部下の足はサンドバッグにぶち当たりました。サンドバッグの皮がシューズのスパイクに切られてやぶれました。バシン!そして中から砂がこぼれました。ザザザザザザザザザザザザーーー!!!暗唱ミラー「はあああああ!」ミラー男爵「……………………。」ハラグロイ「くくくく!こいつはいい!」ハラグロイ国王の濁り切った瞳がキラリと光ました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.24
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こうしてミラー男爵のチームは今度は[走塁能力] を見せる事になりました。一列に並んで走塁位置に着きました。その約28メートル先にはホームべースが描かれた場所がありました。ミラー男爵「ようし、一人づつ走って見せろ!」ミラー男爵は合図を出しました。それを受けて列の一番前にいた部下が走り始めました。猛然としたダッシュでした。ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!練習場の床にしかれた土が土煙となって部下の後方に舞い上がりました。そして部下はホームベースが描かれた所へ一直線にスライディングしました。ズザザザザザザザザザザザザザザザーーーーー!!!!見事にスライディングが決まりました。部下「……………………。」ハラグロイ「ほう!」セイカクワルイ「!」インコ兄者「……………………。」ハラグロイ「こいつは驚いた!なかなかいい!」その言葉を聞いてインコ兄者はニヤッと口元を上げて笑いました。それにしても見事なスライディングでした。ミラー男爵はストップウォッチを握っていました。それを見て走塁速度の目安にしていました。ミラー男爵「いいだろう!タイム的は少し目標にはおよばないが、とにかく少しづつピッチを上げていけばいい!続いて他の者、走ってくれ!」続いて別の部下が走りました。部下は足先からスライディングを行いました。ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!この部下も見事でした。完璧です。続いて次の者たちが走りました。ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!ハラグロイ国王は驚きさえありました。ハラグロイ「うう!走塁の速さはわかった!充分見た。」インコ兄者「では次は”タッチアップ”の訓練でもお見せしましょうか?」ハラグロイ「”タッチアップ”だと?」インコ兄者は[特設席]を出て、審判団の所で[ボクシング用のサンドバッグ]を借りることにしました。そして審判団のアライグマたちによって運び込まれたサンドバッグをホームベースの脇に立てました。インコ兄者はミラー男爵の所に行って説明しました。インコ兄者「この”サンドバッグ”に向かって突っ込め!」ミラー男爵「は?”サンドバッグ”に対してですか?」インコ兄者「”タッチアップ”の時、相手チームのキャッチャーを潰すんだ!」ミラー男爵「しかし!それは”フェアプレイ”とは言えません!」インコ兄者はミラー男爵の肩(額縁)に手(翼)をまわして、ミラー男爵にだけに聞こえるような声でささやきました。インコ兄者「いいか、君にはすでに”金”を渡してあるんだぞ!それを忘れんようにな。あれは君に”フェアプレイ”をさせてこの大会で目立たせる為に渡したんじゃない!」ミラー男爵「しかし!」インコ兄者「これは”訓練”だ!何の問題ない!あの方に迫力のあるシーンをお見せしろ!」ミラー男爵はしぶしぶそれに従うことにしました。そして部下に言いました。ミラー男爵「おい!あのサンドバッグ目がけて思いっきり突っ込め!」部下「はい!」それでまず一人目の部下が走って行きました。ミラー男爵「ハデにサンドバッグを倒せ!」部下「たああああああああああああああああああ!!!」まるで闘牛が突っ込むかのようなダッシュです。部下はその大きな身体で頭からヘッドスライディングをしました。すると……、ズザザザザザザザザザザザザザザザ!部下の身体はサンドバッグにぶち当たりました。ドコン!それを受けてあの重たいサンドバッグが大きく後方に吹き飛ばされました。ハラグロイ「おお!これはすごい!」セイカクワルイ「!!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.23
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黄色い鶏の騎士「ピピ~~~ピッピッ!!!!ピピピピピピ!ピィピィ~~~~~!ぴぴぴ!ピピピピッ!ピッ~~!ピピ!!ピッ!ピピ~~」ウイリアム公「はあ~~~~~。それはいいから早く走って!」黄色い鶏の騎士「ぴぴぴ!ピピピッ!ピピ~~~ピピピピピピ!!!ピピピピ!ピピ!ピ~~~~~!ぴぴぴ!ピピピピ!ピッ!ピピ~~~ピッ!ピピ~~]ウイリアム公「いいから走って!」ウイリアム公は時間があまりないので大きな声で言いました。すると……………、黄色い鶏の姿は消えました。ウイリアム公「は?」砂煙だけが練習場の土の上に一直線に走っていました。その先には……、ウイリアム公「は!これは…???」黄色い鶏の騎士は約28メートルも先に移動していました。ウイリアム公「は?移動したのか?まるで瞬間移動だ!音速を超えている!(時代考証違反)」黄色い鶏の騎士「ピピピピピピッピピピッピピピッピピピッピピピッピピピッピピピッッ!ピピ~~~ピピピピピピ!!!ピピピピ!ピピ!ピ~~~~~!ぴぴぴ!ピピピピ!ピッ!ピピ~~~ピッ!ピピ~~!」ウイリアム公「これならちょっとしたゴロでも[ランニングホームラン]になる!」ですが……、よく考えますと黄色い鶏の騎士はバットは握れませんでした。ウイリアム公「”くちばし”ではバットは握れないし、”羽”でも握れません。ああ、もしバットさえ握れれば!はあ~~~~~。」アリス「……それじゃあ黄色い鶏の騎士さんは活躍できないのですか?」ウイリアム公「”代走”としては使えると思います。ですが”スタメン出場”は難しいですね。」ミルキー「ミルキータンがかわりにかつやくするからだいじょうぶだよ!」ウイリアム公「……………………。」アリス「……………………。」一方、こちらはインコ兄者とハラグロイ国王の”爆弾の売り買い交渉”ですが……、ハラグロイ「まあ、”500”がいいところだ。」インコ兄者「最低でも”150万”はいただきませんと!」ハラグロイ「”150万”だと?オマエに”2000万”貸してあるんだ。そんなに払えるか!」インコ兄者「しかし、その爆弾はお安くありません!わざわざこの国に密輸してきた品ですよ。貸してもらったお金から”150万”は帳消しにしていただきませんと。」ハラグロイ「では”5万”帳消しにしてやろう!」インコ兄者「では交渉不成立です。そんなお金では渡せません。」ハラグロイ国王はろこつに嫌そうな顔をしました。ハラグロイ「フン!まあいい!その話は後だ!早くオマエのチームの実力を見せろ!」インコ兄者「わかりました。」爆弾の話はいったん終わりました。インコ兄者とハラグロイ国王陛下は練習風景の方に向き直りました。そこでは……、カキッーーーーーーーーーーーン!!カキッーーーーーーーーーーーン!!カキッーーーーーーーーーーーン!!カキッーーーーーーーーーーーン!!ハラグロイ「ムッ?」インコ兄者「は?」セイカクワルイ「これは?」元ブラサタの部下たちはボールを楽々と打ち返していました。すべて奥に張られたネットにボールは吸い込まれていました。ハラグロイ「これはどうした事だ?さっきとまるで違う!」セイカクワルイ「はあ、確かに!」インコ兄者は元ブラサタの部下たちの急激な変化に少々ビビリながらも、インコ兄者「なあに、さっきのは単なる”余興”ですよ。”作戦”です!最初は[弱いチーム]に見せかけ、相手が油断したところへ”真の実力”で持ってたたみかけるのです。そして、勝利します!」ハラグロイ「なんと!しかし実にハラハラさせる闘い方ではないか?!心臓に悪い。最初から実力を見せて相手を完全にひねりつぶせばいいだけじゃないか?」インコ兄者「ノン!ノン!ノン!それではおもしろくありません。これは”ショー”です!お忘れですか?ショーとはエキサイテイングでなくてはなりません。試合の前半部分は”エキシビジョンマッチ”にするつもりです!」ハラグロイ「なんと!」インコ兄者「明日の試合はもっとおもしろいイベントになりますよ。期待しててください!」セイカクワルイ「ですが……、バッテイング能力だけでなく、その他の能力もお見せいただきませんと。他の能力が低いと[ベースボール]としては戦えません。[ベースボール]には総合的な能力が必要です。」インコ兄者「わかりました。その他の能力もお見せいたしましょう!」その頃、ミラー男爵も酒が完全に抜けて、すっかり[監督]の威厳を取り戻していました。ミラー男爵「よし、いいぞ!次は球速”150キロ”を選択しろ!」そこへインコ兄者がやって来ました。インコ兄者「もういい!次は”走塁”の能力を見せてくれ!」ミラー男爵「それより、もうしばらくバッティング練習を続けた方がいいのではありませんか?まだ時速150キロ台のボールで練習してません。」インコ兄者「あの方が見ておられるんだよ。それは後だ。まずは”走塁”の方を見せてくれ!」ミラー男爵「わかりました。」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.22
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ニセアリスは出て行きました。その様子を見ていたアリスはため息を一つつきました。でもチームの為にすぐに気を取り直しました。アリス「さあみなさん!元気を出して練習しましょう!」するとミルキーが大きなあくびをして……、ミルキー「は~~~~~~~ああああああ。ミルキータン、もう眠たくなっちゃった。」それによってアリスは上がり始めたテンションをホンの少しそがれました。ウイリアム公「アリス様!次はみなさんの[守備能力]を見てみましょう!夜もふけましてもう時間もおして来ていることですから。どんどんみなさんの能力を見ていきましょう!そして[スターティングメンバー表]を作成するのです。」アリス「わかりました。ではみなさん!守備練習の方に移ります!」ウイリアム公「まずは”走塁”からお願いいたします!」ミルキー「でもけっきょく”ぴっちんぐのうりょく”の方は見れたの?”よばん”は誰がするの?」アリス「”4番バッター”のことですか?そうですね、では今のところは”ウイリアム公”様にお願いしようと思います。」ウイリアム公「はは!ではその大役、つつしんでお受けいたします!」ミルキー「じゃあ、ミルキータンは”さんばん”だね?」アリス「……………………。」ウイリアム公「……………………。」 そして走塁練習が始まりました。アリスたちは別の広い室内練習場へと移動しました。それは先ほどのピッチングマシンが置かれていた部屋のすぐ隣にありました。ここも深夜でも電灯が明々と点いていました。そこで一人づつ走るのです。ウイリアム公は片手にストップウォッチを握っていました。ウイリアム公「そこにホームベースが描かれています。ヘッドスライディングでもなんでもいいんで、全力で突っ込んで来てください。では最初の方!」ちょうどミルキーが列の一番前にいました。ミルキー「ほよ?どうするの?」アリス「走るんです!ミルキーさん!全力で走ってください!あのホームベースのところまで!」ミルキー「ようし!見ていて、アリスタン!」ミルキーは全力で走りました。いえ、「全力で走っているつもり」でした。ミルキー「見ていてーーー!アリスターーーン!」タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ!しかしその速度はなんとも……、ミルキーは一応最後にヘッドスライディングをしてホームベースに突っ込みました。砂ぼこりがお口の中に入りました。ミルキー「ペッ!ペッ!ペッ!ああ、お口の中がジャギジャギする!でも走ったよ!どう?速かった?」ウイリアム公「……………………。」ウイリアム公は言葉が出ませんでした。本当はかなり……、「遅い」です。ウイリアム公「ミルキー様、ありがとうございました。では……、次の方!」今度はプリンセス・女子恒星が走る事になりました。女子恒星は「空中に浮いているお星さま」です。その為、「走る」と言っても、実際は空中を飛んで行きます。女子恒星「行きまあ~~~~~す!!」かけ声は女の子っぽくてかわいいのですが。ヒョロヒョロヒョロヒョロヒョロヒョロヒョロヒョロヒョロヒョロヒョロヒョロ~~(空を飛ぶ音)遅いです。おもいっきり遅いです。ウイリアム公「(先ほどのミルキー様といい勝負だ。)わかりました。ではお次は”プリンセス・由美様”、お願いいたします。」プリンセス・由美はスタート地点につきました。そして走りました。一応さっきのミルキーと女子恒星よりはマシです。プリンセス・由美は小学生6年生ですので、その年齢の女の子としては平均的な速さでした。[ベースボール]の選手としては………「遅い」です。ウイリアム公「……………………。わかりました。では次は……、USAKOさんお願いします。」USAKOは普段はやや控えめなウサギの女の子でした。そのUSAKOが走り始める位置につきました。USAKO「では行きます。」そしてダッシュ!これが実にものすごい速さでした。さずが元が”ウサギ”です。ウイリアム公「これは速い!さすがUSAKOさん![盗塁]も夢じゃありません!」アリスとミルキーは思わず拍手を送りました。ミルキー「すごい!すごい!USAKOタン!」ウイリアム公「続いて……………”黄色い鶏の騎士”!お願いします!」黄色い鶏の騎士「ピピ!ピッ!ピピ~~~!!ピピピピ!ピピ!ピ~~~~~!ぴぴぴ!ピピピピ!ピッ!ピピ~~~ピッ!ピピ~~]ウイリアム公「は?何?何て言ってるんですか?」ミルキー 「通訳いたしますと……、私は小さい頃から走りは得意でした。”ヒヨコ全力しっそう大会”で優勝した事もあります。」ウイリアム公「前置きはいいからはやく走って!」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.21
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ニセアリス「”スーパーファイターズ 仁義なき闘い!”ってのはどう? 」アリス「まあ、ニセアリスさん!いったいどこへ行っていたのですか?!休憩時間が長すぎます!!」ニセアリス「じゃあ”無料レストラン食べ放題”っていうチーム名はどうだ?!」アリス「どこへ行かれていましたか?ずいぶんお帰りが遅かったようですが?」ニセアリス「それなら”無料ご奉仕、メイド服姿のウエイトレスたち”っいうチーム名はどうだ?」アリス「どこへ行かれてたんですか?と聞いているのですが?」ニセアリス「じゃあ、”相手チームの重大な秘密を知った!!”ってのはどう?」アリス「……………………。どこへ行かれてたんですか?」ニセアリス「偵察だよ。」アリス「”偵察”?」ニセアリス「相手チームを偵察していた。まあ、アタシの命がけの偵察によって相手チームの重要な情報を得た。」アリス「それは何ですか?」ニセアリス「情報料”1000万”!!」アリス「話してください。」ニセアリス「え~~~~~!!!タダで?この情報をつかむまで命がけだったんだよお!敵地に潜入して……、警備兵の目をかいくぐって……、」アリス「ミルキーさん!おもちゃの”お札”のセットがありましたよね?それを貸してくださいな。」ミルキー「ええ~~!あれ貸すの~~~!ヤダよ!あれ、ミルキータン気に入ってるの!わたせないよ~~~~!特に”ゾーキン”には!」ニセアリス「えーーーーーい!おもちゃのお札が欲しいんじゃない!”金”だ!”金”!現金だ!」アリス「練習時間はどうなりました?まさか……、おさぼりなさってたのではありませんか?」ニセアリス「人聞きの悪いことを言うな!アタシのつかんだ情報はマル秘度バツグンだよ!聞いて驚くな!」でもアリスはニセアリスに背を向け、みんなの方に向き直り、アリス「ではみなさん、練習に戻りましょう!練習している内に良いチーム名が思い浮かびますよ!練習しながら考えましょう!」ニセアリス「…………………。」ウイリアム公「そうですね!それだと時間が無駄になりません!練習しながら考えましょう!さあ!練習再開です!明日もみんなで一致団結してがんばりましょう!」それを聞いてウィザード・USAKO、プリンセス・由美、プリンセス・女子恒星たちがバットを持ち直してバッターボックスが描かれているボックスに向かいました。ニセアリス「おい!」ニセアリスに呼び止められてウイリアム公はそちらを振り向かずに背中を向けながら答えました。ウイリアム公「なにか?」ニセアリス「情報はいらんのか?この情報を得れば明日は勝てるぞ。」ウイリアム公「ほう?どんな情報ですか?」ニセアリス「情報料100万ゴールド!今回は特別価格にしてやる!」ウイリアム公「では私はこれで。」ニセアリス「待たんかい!!!」ウイリアム公「は?まだ何か?」ニセアリス「そうか、明日の試合勝ちたくないんだな?」ウイリアム公「勝ちます!”我々の力だけで!”」ニセアリス「”我々の力だけ”で?」ウイリアム公「では私はこれで……、」ニセアリス「おい!待て!」ウイリアム公「は?なにか?まだご用ですか?」ニセアリス「くくくく!アタシは”監督”だぞ!そんな態度を取って良いのか?」ウイリアム公「では私はこれで。”監督”のアリス様の元で練習しなくてはなりませんので。」ニセアリス「ぐおおおおおおおおおお~~~~~~!」ニセアリスはまるで[怪獣のような]うなり声をあげました。そして、バン!練習場を飛び出して行きました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.20
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ニセアリスはこれはおもしろい情報を得たと思いました。それで急いでアリスたちの所へ向かいました。ニセアリス「こいつは金になる情報かも?うしししし!」一方……、部下「ゴクゴクゴクゴク!」打てなかった部下たちはさらにコーヒーを飲むように言われました。それで飲み続けていました。部下「ゴクゴクゴクゴク!ゴクゴクゴクゴク!ゴクゴクゴクゴク!」部下「ゴクゴクゴクゴク!ゴクゴクゴクゴク!ゴクゴクゴクゴク!」インコモモジャ「おい!もうそろそろスタンバイの方はいいか?こっちはさっきからだいぶ待っているんだぞ!」ミラー男爵「ええ、まあもう”いける”でしょう!だいぶ飲みましたから。」インコモモジャ「ではやらせろ!」ミラー男爵は一人の部下を選びました。そしてバッターボックスが描かれているボックスに入るように言いました。ミラー男爵「いいか!落ち着いてやれ!」液晶パネルに投手がセットポジションに入る様子が撮し出されました。そして……………、シューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!部下「ムッ!」カキーーーーーーーーーーーーーーーン!練習場に快音が響き渡りました。ボールがピッチングマシンのある方向に張られたネットに吸い込まれて行きました。スイングは綺麗に決まりました。ミラー男爵の目がキラリと光ります。インコモモジャ「むっ?!続けて別の部下にもやらせてみろ!」ミラー男爵は手振りで合図を出しました。それによって元ブラサタの部下たちはいっせいにバッターボックスが描かれた場所に移動しました。ミラー男爵「いいか!本当の実力を見せてやるんだ!」部下「はい!」全ての部下の所へ向かってピッチングマシンからボールが投げられました。部下「ムッ!」部下「とらえた!」部下「見切った!」部下「たぁーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」カキーーーーーーーーン!カキーーーーーーーーン!カキーーーーーーーーン!カキーーーーーーーーン!カキーーーーーーーーン!カキーーーーーーーーン!全てのボールが打ち返され、遠方に張られたネットの中に吸い込まれて行きました。ミラー男爵「よし、いいだろう!次は球速を上げていこう!」その頃練習場にいたアリスたちは……、ミルキー「ちーむ名は ”はるかなるきぼうの星!”っていうのがいいと思うよ。」アリス「どうしてですか?」ミルキー「ファンタジックな名前がいいと思うんですぅ!ここは”ファンタジーな世界”だから。」アリス「そうですね。ここは”ファンタジーな世界”ですものね。ではみんなでファンタジーなチーム名を考えましょう!」女子恒星「サンセーーーーー!!」由美「賛成です!」ウイリアム公「では私からも……、女性に今人気の”スイート”に引っかけて”スイートエンジェル”と言うのはいかがでしょうか?」アリス「それもいいかもしれませんね。」ミルキー「それじゃあ”食べもの”みたいな名前だよお。その名前を聞くとケーキが食べたくなるよう!じゃあ”きれいなきらきら星”っていうのは?」アリス「それもいいですね。」女子恒星「では”スターエンジェル”というのはどうでしょうか?」?「”爆裂M-1ファイターズ”ってのはどう?」アリス「え?」アリスが振り返りますと、そこにニセアリスが立っていました。 ネット小説ランキング>恋愛FTコミカル部門>「アンドロイド愛梨」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.19
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一方、先ほどの部下たちは……、部下「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク!」部下「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク!」部下「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク!」しぶしぶ大量のコーヒーを飲み続けていました。しかし……、部下「ゲホッ!飲みきれないよ!」部下「ゲップ!まったくだ!飲むのが苦しい!」部下「監督!そろそろ夜食にしませんか?クロワッサンなどいただきながらおいしくコーヒーを飲みたいのですが!」ミラー男爵「バカもの!酒を抜くためだけに飲ませているんだ!さっさと飲め!」部下「ですが、このままコーヒーだけ飲み続けるというのはさすがに辛いです。」部下「そのとおりです!」大勢の部下がそう言いました。ミラー男爵もこれには困りました。なので暗唱ミラーに意見を聞こうとしました。すると暗唱ミラーが、暗唱ミラー「そうですね、パンを”あて”にして大量に水分が取れるなら、そうした方が早いかもしれません。」ミラー男爵「わかった。ではパンなどの軽食を持ってこさせよう!」パン!パン!ミラー男爵は手をたたきました。それでメイド服姿のウエイトレスたちを呼んで、おいしい軽食を持ってくるように頼みました。ウエイトレスたちはさっそく部屋を出て厨房へと向かって行きました。その頃……一人練習をサボって無料レストランで無料の食べ物を食い荒らしていたプリンセス・ニセアリスは……、ニセアリス「ゲップ~ゲップ~~~!ああ、うまかった。さあてと……、帰るとするか?!」大きくなったお腹をさすりながら帰り始めました。帰り道、廊下を歩いていますと、近くの部屋に灯りが点いているのを見つけました。そこへ廊下の先の方から何人ものメイド服姿のウエイトレスたちがやってきました。みんな大きな台車を押していました。そこにはおいしそうなケーキや軽食がたくさん乗っていました。ニセアリス「なんだ?」ウエイトレスたちが灯りの点いている部屋のドアを開けますと、中から部下「待ってましたあ!」部下「やっほーーーーーーー!!!」部下「さあ、飲もうぜ!」という声が聞こえました。これから宴会でもするのかと思えるような声でした。それをニセアリスが聞き逃すハズはありません。ニセアリス「なんだ?なんだ?なんだ?うまそうなものでもふるまわれるのか?」うまいものがたんまりあると思ってニセアリスはそこをのぞいて見る事にしました。ニセアリス「♪~~♪」ニセアリスはドアをホンの少しだけ開けて自分の身を隠しながら中の様子をのぞきこみました。部下「ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!!」部下「むは!うめえ!とろけるチーズもある!」部下「ゴクゴクゴク!ゴクゴクゴク!!ぷは~~~~~!!」部下「いける!いける!」部下「さてと、俺はクラッカーにキャビアを乗せてと!」部下「なんだと?”キャビア”だと?俺にもよこせ!」部下「俺にもだ!」部下「やめろ!やめろ!少ししかないんだ。あ~~~!もうなくなった!」ミラー男爵「……………………。」暗唱ミラー「……………………。」ミラー男爵「おい!そろそろいいか?そこのお前!ちょっと打って見ろ!」言われて部下の一人が試しに打ちに行きました。バッターボックスが描かれている場所に立ち、バットを構えました。部下「ムムム!」ピッチングマシンの液晶パネルに投手がセットポジションに入る様子が撮し出されました。そして……………、シューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!部下「ムッ!」バットを振りました。しかし、スコーーーーーーーーン!空ぶりでした。ニセアリス「がはははははは!おい!なんだよこれは?」ニセアリスは手で口を押さえながら大笑いしました。ミラー男爵「まだダメか……………。おい!次の誰か!試しにやってみろ!」次の部下もバッターボックスが描かれている所に入り、打とうとしましたが……、ギューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!スカン!また空ぶりでした。ニセアリス「がははははははは!アイツらぜんぜんダメじゃないか?!」こうしてしばらくニセアリスは相手チームの練習風景を見ていましたが、ほとんどの部下がボールを打ち返すことができませんでした。ニセアリス「”ただの練習風景”だった。それに食べ物は無料レストランにあるものばかりだ。だがこれはおもしろい。さっそくこの事をみんなに知らせてやるか?」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.18
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ハラグロイ「”爆弾”……だと?」インコ兄者は初めてハラグロイ国王が反応した事を瞬時に見抜きました。ですので声のトーンを変えて、インコ兄者「そうです。”高性能”の爆弾ですよ。」と言いました。ハラグロイ「ほう。確かか?」インコ兄者「ええ、すでに”爆破実験”は済んでいます。」ハラグロイ「……………………。まあいいだろう。”100”でどうだ?」ハラグロイ国王陛下は具体的な金額を提示しました。一方こちらはミラー男爵。インコモモジャに頼んで大量の”水”を練習場に運び込む事にしました。例のメイド服姿のウエイトレスさんたちによって練習場内にテーブルが運ばれて来ました。そしてその上に大量の水瓶が置かれました。部下たちはミラー男爵に呼ばれてさっそくテーブルの所へ集まって来ました。ミラー男爵「いいか!これから諸君にたっぷり飲んでもらう!」ミラー男爵は”何”を飲ませるか言いませんでした。部下たちは美しいメイド服姿の女性たちからコップをもらい、そこに注いでもらって上機嫌でした。部下「いやいや、これはどうも!」部下たちは全員にそれが行き渡るまで待ちました。てっきりお酒が注がれたものだと勘違いしていました。そして……、部下「カンパーーーーーーイ!」部下「カンパーーーーーーイ!」部下「ルネッサーーーーーンス!」部下「ゴクゴクゴク……!!!ぷはああああああああああああああああああああああ!!!」部下「……………………。」部下「ん?」部下「こっ、これは?」てっきり”お酒”が注がれたと思っていた部下たちでしたが……、部下「これは”水”ではないですかああああああああ!!!」ミラー男爵「”水”だよ。」部下「なんで”水”を飲まなくてはならないのですか?!!」ミラー男爵「それを飲んで”酔い”を覚ますんだ。はやくしろ!まだ誰も一本も打てていないじゃないか?アルコールが残っている証拠だ。」部下「……………………。」部下「……………………。」部下「……………………。」部下「……………………。」ミラー男爵「はやく飲むんだ。」部下「でも水なんて……、」部下「酔いを覚ますには大量に飲まなくてはならないでしょう。だがいきなりそんな水を大量に飲むなんてできません……。」部下「やはり”味”が付いてないと……、」ミラー男爵「欲しい者には”コーヒー”を支給する。」それで部下たちはしぶしぶコーヒーを飲み始めました。一方その頃、アリスたちの元へウイリアム公とジャワジャワ族の3人が帰って来ていました。ウイリアム公「アリス様、[スターティングメンバー]を決めて提出しなくてはなりません。それに……、”チーム名”も。」アリス「”チーム名”ですか?」ウイリアム公「はい。このチーム名も決めて審判団に届けなくてはなりません。」→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.17
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インコ兄者「くくくくく!!!これはいったいどうしたことだああああああああ?!!!」インコ兄者は頭に血がのぼりました。そして[特設席]を抜け出てミラー男爵の所まで飛んで行きました。ハラグロイ国王陛下がいる前でミラー男爵にインコ兄者「こここここ!!!ごらああああ!!!!ミラーヤロウ!」と、まくし立てました。ミラー男爵「”ミラーヤロウ”?」インコ兄者はミラー男爵をつまみ上げました。インコ兄者「これはどうした事だ?!ブラック・サタンゴースト・デビルキング国にいたころより悪くなっているじゃないか?!!え?」ミラー男爵「そっ、それがどうも……、”酒”が抜け切ってないようでして……、」インコ兄者「なんだと?」ミラー男爵「飲ませた責任はあなたにも……、」インコ兄者「うるさい!すぐになんとかしろ!」ミラー男爵「わかりました。アルコール分を抜きますのでしばらくお待ちを。」インコ兄者「なんだと?”待て”だと?あのバカ……、いや、ハラグロイ国王陛下の姿が見えんのか?」ミラー男爵「30分ほど時間をくれませんか?」インコ兄者「くくく!」インコ兄者は[特設席]を見ました。ハラグロイ国王陛下が退屈そうにあくびをしました。ハラグロイ「はあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」インコ兄者「いいか!”30分”だぞ!30分だけ待ってやる!」ミラー男爵「……………………。」そう言うとインコ兄者は[特設席]に戻って行きました。ミラー男爵は暗唱ミラーを呼びました。こんな時頼りなるのはやはり暗唱ミラーです。暗唱ミラー「どうしました?」ミラー男爵「酒を抜く。どうしたらいい?」暗唱ミラー「急に酒を抜くなら、アルコール分のない水などをガブ飲みさせればいいんです。珈琲なら目も覚めるでしょう。」ミラー男爵「よし!」ミラー男爵はインコモモジャに水を頼みに行きました。インコ兄者の方は[特設席]の方に行ってハラグロイ国王陛下の相手をしていました。ハラグロイ国王陛下「なんだと?後30分待てだと?!おいおい!だいぶ話が違うじゃないか~~~!それじゃあ、2000万、今すぐに返してもらうおか?」インコ兄者「コホン!コホン!実は内密に良いお話があるのですがーー。」ハラグロイ国王陛下「なんだ?時間を引き延ばす気か?」インコ兄者「めっそうもありません!”良いブツ”が手に入ったんですよ!お買いになりませんか?」 ハラグロイ国王陛下「いいブツだと?なんだ?京都の[生八つ橋]か?それとも[生キャラメル]か?それとも[キャビア]か?」インコ兄者は声をひそめました。インコ兄者「うう……、その……、ばっ、”爆弾”です!」ハラグロイ国王陛下「なんだと?」ハラグロイ国王陛下の曇った目が輝きました。→【ピュアプリンセスシリーズ】登場人物紹介ならびに用語解説はこちら →【ピュアプリンセスシリーズ】これまでのお話はこちら ネット小説ランキング>異世界FTコミカル部門>「不思議の国のアリスとニセアリス 」に投票 「この作品」が気に入ったらクリックして「ネット小説ランキングに投票する」を押し、投票してください。(月1回)
2009.02.16
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