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2002年12月07日
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今日は、どこかココロにぽっかりと穴が空いていた。

気が抜けるような気分。

一年半、ウチのとなりに住んでいたカルロスが、
語学研修のプログラムを終えてスペインに帰る。
今日、カレが部屋をあけ渡した。

カレはとてもマナーがあって、思いやりがあって、
ほんとにいいお隣さんだった。
どこで買い物をしたらいいかとか、ファックスが壊れたとか、

ココロよく受けた。

一緒に近くのワインやさんに買い物にいったとき、
そこでたくさんスペインからのオリーブオイルやジュース、
アンチョビなんかを見つけて、きゃぁきゃぁはしゃいだ。

カレはコンビニに行くとき、ワタシを見かけると、
「何か買ってくるものある?」と声をかけてくれた。

ワタシがモヤモヤしていると、お茶を入れてくれたり、
家に招いていた同じ留学生をよく紹介してくれた。

そうやって、「スペインではね・・・」といろいろ教えてくれた。

6才下のカルロスは、ワタシにとってはなんだか弟みたいな存在だった。
インターネットのせいだろうか、帰ってしまってもなんだか、

見送ったときも、じゃあまたねって感じでそんなにさみしいと
思わなかった。
でもしばらくして自分も出かけるので鏡を見ていたら、
なんだか無性にさみしくなってきて勝手にポロポロ泣けてきた。

一つのプロジェクトが完了する。

一つの恋愛がこたえを見つける。
生きるという営みが幕を閉じる。

ものごとにははじめがあって、ある一つの結末がやってくる。
結果とは別に、時間の区切りは必ずやってくる、か、
時にはあえて終わりをつくらなくてはならないことがある。
お隣のお引越しにして、こんなことを考えるのは大げさかも
しれないけど、涙が止まるまでのしばらくの間、
「これは一つの出来事だったんだ」と感じていた。

20代から30代、またはその上、いつのタイミングでも
例えば「海外で一定期間生活をする」といったような
決めるのに多少の勇気がいることを実現してみたカレら。
そこまでの大きな挑戦を最近していないかな、ワタシ。
どちらがいい、エライとかではなくて、生きていくっていうのは、
出来事を一つずつ自分で選び、繰り返していくことなんだ、
と改めて思った。

ワタシの料理好きを知っていたカレは最後にスペイン産の最高の
熟成ハムとスパイシーなソーセージを手渡してくれた。
最高のプレゼントだった。
夜、ワタシはこれを、たくましく美しいワインたちを愛でる
その仲間たちと楽しむことができ、この一つの出来事は、
その仲間たちとの満たされた時間の中でゆっくりと昇華した
のだった。

ワタシの時間も何か次のステージに移っていくような、
不思議だけどそんな気配がした。





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最終更新日  2002年12月08日 22時33分59秒
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