BRASILの独り言

(5)世間はスーパーモデルブーム



突如として、これらのファッションモデルが世界のファッシ
ョンリーダーとなった。世間では 彼女たちが気軽に持ち歩く一流ブランドバッグが流行り始めた。地方都市の我が市でも ヴィトンやシャネルバッグを持ち歩く人が目立ち始めた。雑誌でも一流ブランド特集ばかりしていた・・。


私はと言うと・・・ ぜーんぜん興味がなかったのだ。



理由はただ一つ。




――――高すぎるから!――――






親の金銭感覚を身につけさせるための厳しい「おこづかい政策」の成果、無駄遣いのできない人間になってしまったのだ。



その「お小遣い政策」とはこうだ。




小学一年生のときのお小遣い月額100円。



二年生では200円。


三年生で300円


・・・というふうに、小学六年生まで それは続いたのだった。親に反論できない私は静かにそれを守っていた。小学四年生のときにマンガに目覚めたときは悲惨だった。月刊「なかよし」は当時380円。でも、お小遣いは400円だったので、雑誌を買うと残額20円・・。


そんな厳しい「政策」も 中学に入り、友人たちがそれよりもぐんと多いお小遣いをもらっていたことを親に主張してからは 2000円となった。高校時代は自分でバイトをしていたので、さほど困らなかったのだが、その小さな頃から身につけさせられた金銭感覚というのは結構侮れないものなのである。今だ、高額の買い物をすると、たとえ必要なものでも、なんだか悲しくなって落ち込んでしまうのだ。(爆)そこは 倹約家の母親を持つ旦那も同じで、ブラジルにて新居のためにテレビ、ガスレンジ、冷蔵庫、ビデオなどを一度に買ったときなど、二人して黙り込んでいたのである。



DCブランドに凝っていたときは 高いけど品質もいいし、なによりも自分が素敵なお洋服を着ていることが快感だったので、お金は惜しまなかった。でも、世界一流ブランドとなると話は別だ。



だいたい私のような一流でないフツーの人が あんな一流のお洋服を着て、どこへ行くというのか?

わが地方都市内のカフェ?それとも中心の大通り?か、悲しすぎる・・。


そんな当時の流行を尻目に 私のマイブームは倹約。(爆)常に世間とアマノジャクに生きているluanaらしいマイブームである。はい、倹約しましたとも!その時もファッションに燃える情熱は同じにもかかわらず、「いかにして お金を使わず、お洒落をするか?」という課題を自分に託していたのです。(つくづくバカ)



その成果あって、ン百万円貯めました!それも ずっと後にブラジルでの家購入資金となってしまったことを考えたら、ほんとうに良かったのだろうか?そんなに我慢せずにぱっと使ってしまうべきではなかったのかという疑問はいつも付きまとうけども・・。



という訳で、10代前半からお洒落に燃えている私は 見事にひとっつもブランドバッグを持っていないのである。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: