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マイレージ、マイライフ以前ブログでも紹介したけど覚えてるかな?一応、なんちゃってマイラーなあたしとしてはタイトルに”マイレージ”って言葉が入っているだけで注目しちゃったんだけどこの映画はそれよりももっともっと違うことがテーマなのあらすじ主人公ライアンの職業はリストラ宣告人自分たちでリストラ宣告出来ない弱虫な企業に代わって、リストラを告げるという仕事経済悪化に伴って、ライアンの仕事は大忙し年間322日、アメリカ全土を飛び回るまさに「空飛ぶサラリーマン」そんなライアンの人生の目標は通算1000万マイルを獲得した史上7人目の人物になることそのためには1つの航空会社に”忠誠を尽くし”マイルを貯めることにしかお金を使わないという徹底ぶり搭乗マイル以外にも様々なカードを駆使して結果、去年は1年間で35万マイルを獲得マイルは貯めるけど、人生の荷物は極力背負わない主義のライアン女性といろいろ遊んだりはするけど結婚には興味がないし、姉や妹との家族関係も希薄最近は出張先でアレックスというライアンと同じ出張族で美人で頭もよくて、割り切った関係を楽しめるタイプの女性と出会いオトナの関係をお楽しみ中そんなある日、会社が仕事の効率化を図るためにわざわざ現地に赴いて、首切り宣言するのではなくインターネット越しにリストラ宣言するという新しいシステムの導入することにつまり、今後出張は不要、というわけこれにはライアンも大慌て1000万マイル達成の夢が断たれてしまうこのシステムを提案したのは大学卒業したばかりの新人社員ナタリーライアンは上司に首切り宣言することの難しさを上司に訴えたところじゃあ、ナタリーに現場の厳しさを教えろと言われ出張に彼女を同行させるハメに・・・一方、妹のジュリーの結婚にも関わることになるライアンライアンの周りで起きる”仕事”と”家族”の問題そして”アレックス”、”ナタリー”という二人の女性との出会いこうしたものがこれまでのライアンの生き方に影響を与え始める・・・なんかね、この映画の推薦文で”マイルを貯めるための教科書”なんて書いてるけどはあ?って感じそんなのを期待してたらがっかりすること間違いなしマイラー、バカにしてるのかっちゅーのとはいえ物語の前半部分で手荷物検査で、どこの列に並ぶか選ぶとき赤ちゃん連れはベビーカーで手間取からご老人は体中に金属があるからアジア系ビジネスマンは余計な荷物を持たず、ヒモ付きの靴を履かないからとナタリーに偏見だ!と批判されながらもいかに時間をロスしないことが大切か説くライアンとまあ、こんな感じの出張テクを教えるシーンはついニマニマしてしまうもの空港や機上のシーンが多いだけで旅好きとしてはちょっと嬉しくなるけどねライアンの夢は一つのキーワードにはなってるけどそれよりも彼の生き方、考え方が映画の冒頭からラストに向かって少しずつ変わっていくそこがね、面白いのそれにライアンを巡る二人の女性がとっても魅力的アレックスは当初は知的かつ色っぽくてカッコイイとその見かけだけの魅力に興味を惹かれたけど、アレックスという女性の内面が垣間見れたラストにより一層彼女のことが気になっちゃいました社会経験も恋愛経験も乏しいだけに直球勝負ばかりするもんだから、いっぱい傷ついちゃうそんなナタリーもまたいいんだな~そしてもちろん、ライアンのキャラもステキ仕事も恋愛も器用にこなす、そこも魅力だけど後半見せる彼の不器用さ、寂しさにも心がキュンとなっちゃいましたただ、ナタリーについていえば、彼女の役割は”あ~あたしもこんな頃があったよな~”って懐かしむ対象として登場させてる気がするのねなのでナタリー視点でこの映画を見るにはキャラ設定にちょっと奥行きかけちゃう感じがするんだよねたぶんこの面白さは学生や新入社員といった若者にはわかりにくいかもある程度仕事をしてきたり、人生経験積んできた人ほど面白味を感じられると思うんだそういう意味で、まさに”オトナのための映画”隣に座っていた学生さんカップルが”何が言いたかったのかな~”と首を傾げていた様子を見て”君らもあと10数年したらわかるようになるよ”と心の中で呟いてしまったこの映画は、友達や家族と見に行くのも悪くはないけどあたしとしては1人で見に行くことをお勧めしますあ、お子さまとだけは見に行かないほうが・・・ライアンとアレックスの”オトナの会話”はかなりきわどいもん映画を見終わった後自分の人生をそっと1人で振り返ってみる自分にとっての結婚とは?家族とは?人生の中で喜びを感じたときそこにいたのは誰だったのか?人生が楽しいと思えるそんな瞬間を一緒に過ごしたいと思うのは誰なのか?改めて自分の心を見つめ直してみるこの映画の素晴らしいところは見終わった後の帰り道にあるような気がしますけして派手なエピソードもないし終わり方もハッピーエンドでもないしかといって、バッドエンディングってわけじゃない見た人の数だけある”マイライフ”オトナの男女にお勧めの映画ですこの映画はリストラという人生にとっては重たいテーマも扱っておきながら全体的には軽い仕上がりでそのあたりが”表面的すぎる”といった評価になってるらしいけどけしてそんなことはないと思うんだほら、オトナって大事なことほど冗談交じりに語ることってあるでしょ?むしろその軽さの中に隠れてるものを読みとってほしいそんな映画かなちなみにこの映画で主人公ライアンが貯めたのはアメリカン航空のマイル1000万マイルを貯めるとフィンチ機長と会えることができて機体に自分の名前を入れてもらえるんだって航空会社には自分専用のホットラインが開設されるらしいところでこの映画の中でライアンが飛んだマイル数は29037マイルアメリカン航空HP内の映画用特設サイトも見てみてね以下ネタばれ主役はライアンなんだけどあたしってすぐ自分の好きなキャラから映画をみてしまうとこがあって今回の場合はアレックス目線になっちゃったんだよね”人を受け入れようとしない貴方を、受け止めてくれるアレックスをなぜ大事にしない”ナタリーに指摘されたライアン結婚式当日になって、”結婚になんの意味がある”とゴネる妹の新郎に”結婚は無意味かもしれない。だけど幸せだった瞬間に一緒にいたのは誰だ?”と説いて、改めて新婦への愛に気づかせたライアンこの二つの出来事をきっかけに彼はアレックスの存在の大切さに気づき彼女の家へと急ぐだがそこにいたのは彼女と夫と子供たち・・・初めて”人と繋がりたい”と思っただけにショックを隠しきれないライアンそんな彼に対し”わたしは大人の女だから、いつでも連絡してもいいわよ”と告げるアレックス物語の途中で、彼氏に振られたナタリーが仕事に恋に充実していそうにみえるアレックス向かって”あなたはあたしの15年後の憧れの姿だわ”と羨望のまなざしを向けるシーンだけど現実は大切な夫と子供との生活を守るための息抜きとして出張先でアバンチュールを楽しむ女これって幸せ・・・なのかな?じゃあ、不幸なのかっていえばそれも同意できないアレックスの気持ちもちょっとわかる気がするから・・・やっぱりオトナの女の幸せの定義って複雑ライアンもまた独りになってしまってせっかく長年の夢だった1000万マイルを貯めるもその喜びを機上でわかちあう人もなくとても寂しげな様子ライアンのように独りでいる気楽さと誰かと繋がりたい気持ちっていうのは常に誰の心にもあると思うんだよねいろんな出来事が彼の人生を通り過ぎていったけど彼はかわらず独り身だし、仕事は変わらずリストラ請負人アレックスとナタリーとの出会いで心に痛手も負ってしまったけどそれでもまだこれから先の人生になにかプラスになる、そんな出会いであったと信じたいこういう出会いは足腰を鍛えてくれてちょっと背負い荷物が増えたとしても簡単に倒れない体を作ってくれるはず人生を生きていくために背負う荷物は軽ければいいというものでもなくかといって背負いすぎては辛いだけちょうどいいあんばいっていうのを見つけるのが案外難しい背負うつもりがなくても背負わざるを得ない場面もあるだろうし背負いたくても(愛したくても?)背負えない時もあるし(愛されない)人生ってそんな荷物のやりくりの繰り返しなのかもねおまけ有名な「世界を旅するカエル」の話を彷彿させる妹夫婦の写真のエピソードなんだか懐かしかったな~
March 27, 2010
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ジョージ・クルーニー主演【マイレージ、マイライフ】STORY年間322日出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の仕事はリストラ請負人企業に代わってリストラを言い渡すために全米を飛び回っている彼の飛行距離は月より遠い年間35万マイル出張生活も慣れたものでチェックインの手続きの際は「おかえりなさい」と言われるほどそんな彼の仕事の副産物が航空会社のマイレージいつしか彼は1000万マイルを貯めることが目標になっていたそんな彼が偶然同じように世界中を飛び回っている女性アレックス(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、意気投合だが、そんなある日、コスト削減のために今後出張が一切禁止となり・・・周りにいつも人がいるのに人との繋がりを持たないライアン”しがらみ”という荷物は持たない主義の彼はマイルは貯めても心のマイルは限りなく0に近い人生の目標が失われかけ今まで避けてきた家族との関係に向き合うことを余儀なくされるリストラ、依存症、シングルライフ etc・・・現代社会が抱える問題をとりあげながら人間を深く、そして温かく見つめる傑作オフィシャルサイトより抜粋全米映画協会が選ぶ2009年ベスト10にもランクインし来年1月に発表になるゴールデン・グローブ賞では最多部門ノミネートなかなか評判よろしそうジョージ・クルーニーは相変わらずセクシーだしストーリーもどちらかといえば若者よりも、仕事バリバリしている世代向きっぽい陸マイラー(といってもかなり手抜きマイラー)としても気になるお話です日本公開は2010年3月20日まだちょっと先だけど、楽しみに待っていよっと興味のある人はオフィシャルサイトもみてみてねまるで空港にいる気分に浸れますアメリカのサイトも面白いよ~Loadingの代わりに"Now Bording"って表示されて、飛行機がくるくる飛ぶのサントラもなかなか味わい深いしあ~、なんかまた旅に出たくなっちゃう~この映画のことを調べていて気になった映画がもう一つ【縞模様のパジャマの少年】先の映画でジョージ・クルーニーの相手役を演じるヴェラ・ファーミガがでてる映画なんだけど内容がとっても気になるドイツ軍将校の息子とホロコーストに収容されているユダヤ人の男の子幼すぎて、状況を理解できていない2人が鉄条網越しにはぐくむ友情映画のラストはかなり考えさせられる内容のようです・・・戦争はいつだって子供達とは全く関係のないところで始まるのにそれがもたらす厄災は必ず子供達の身にも降りかかる彼らの友情にどんな結末が待ち受けているのか・・・定期的に作られるホロコーストものは正直、う~んって思う部分もあるんだけどねこちらは2010年1月20日 DVD発売とりあえず来週あたり”2012”を見に行く予定他にも”フォース・カインド”も気になるな~”ブレア・ウォッチ・プロジェクト””クローバーフィールド”といった”撮影された記録もの”映画(?)好きなんだも~んそしてこの時期は家で”ラヴ・アクチュアリー”を見るのが定番今年は”ホリディ”も見ようかな~よし、週末、TU※※YAいってこよ!
December 16, 2009
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『モーターサイクル・ダイアリーズ』今日、Y新聞のコラムを見ていたらチェ・ゲバラの話しがでていたので先日レンタルしてきたこの作品の感想でも。チェ・ゲバラについてはTシャツのプリントでしか知らなかった、全く無知なあたし。こないだ没後40周年の記念式典がやっていたみたいだね。この映画も『バベル』を見て気になって仕方なくなったガエル・ガルシア・ベルナルが見たくて借りてきたようなものだし。革命家ゲバラの原点となる彼が若い頃に旅した南米旅行のことを書いた「モーターサイクル南米旅行日記」を映画化した作品。予備知識があればもっと別の見方や楽しみ方があるんだと思うんだけどそれがなくても、青春モノとして十分楽しめるよ。ただ、人によっては地味だなって思うかも。場所が場所だけに画像的に暗いシーンも多いしね。でもね、この作品をみて思ったのは「旅」の力ってすごいってこと。人生を変える旅っていうのはよくある話。そういう意味では目新しくないけど実話を基にしているだけあってやっぱりあたしは好きなんだよね、この映画。アルゼンチンに生まれ、喘息を患っていたこともあり自分の国から一歩も外にでたことがなかったエルネスト(ゲバラ)。医学生の時に、年上の友人のアルベルトに誘われてオンボロバイクで、書物でしか知らなかった南米を旅することに。比較的恵まれた家に生まれ育ち家族に愛されて育ったエルネスト。誰かの役に立ちたいそういう気持ちは以前から持っていたエルネストがこの旅を通じて、世の中の不条理や富めるもの、貧しきものとの格差や病人に対する迫害など様々な出来事に出会う中でその想いを強めていく旅することがなかったら出会わなかった人たち。旅することがなかったら知り得なかった事実。ゲバラの生き方を大きく変えたこの南米の旅。でもけしてこの映画はそういうことを仰々しく描くことはなく時には馬鹿馬鹿しく、時には切なく時にはホロっとさせるといった青春映画として撮ってるとこがGOODエルネストの優しさが全編を通じて伝わってくるんだ。社会的弱者へのいたわり誰に対しても公平であろうとする心そんな彼だからこそ何か自分が出来ること、何か社会に向けて出来ることそれをしたいっていう想いが多くの人の気持ちを掴むことになったんだろうな。まじめな医学生・エルネストとお調子者の化学者・アルベルトこの2人のコンビも面白いんだエルネスト一人の旅だったらもっと暗い感じになっていたんじゃないかって思うけど、2人旅だから超貧乏旅も面白おかしくやってられる。ちなみにこのアルベルトを演じたロドリゴ・デ・ラ・セルナはゲバラの「本当のはとこ」だってことが後に判明。すごい偶然!それにしても、やっぱり自分にはこういう何も持たない旅っていうのは出来ないって思うだけに憧れちゃうんだよな好奇心のままに10,000キロを走破するといったむちゃくちゃな計画に彼らの「世の中を知りたい!見てみたい!」っていうパワーを感じちゃうんだ。やっぱ旅ってこういう想いが原動力になるんだよな~って改めて実感。今日のコラムにはゲバラが持つ「ユーモア」について書いてあったんだけど革命家というともすれば恐ろしいイメージが強いのにいまもなお、彼が慕われる理由っていうのは世の中を変えるという凄まじいエネルギーを要する活動のなかでどこか子供っぽいユーモアや好奇心や優しさをもつそんなとこにあるのかもね。この旅を終えて、カストロと知り合いキューバ革命に身を投じて世界的に有名な革命家となるチェ・ゲバラ。けして優しいだけでは革命家にはなれないはず。この後に彼の気持ちがどう変化していくのか彼の人生にちょっと興味が沸いてきちゃいました。とまあ、いろいろ書いたけど結局のところ、ガエル君がカッコイイってことが一番のポイントキャ~ほんと何を今更と思われてるのを承知であえていっちゃうけど今年はガエルくんにハマリまくり~キャ~キャ~このあと「アモーレス・ペロス」も見ました格好良すぎぃぃ~!!またこの映画の感想は別の日にあんまり中身のない感想ですが南米社会が抱える闇とか苦悩みたいなとこに触れちゃうと、知識のないあたしにはちと荷が重いので。哀愁をまとう音楽もいいですよ世界遺産のマチュ・ピチュなどまだ訪れたことのない南米の景色に彼らと一緒に旅しているような気分になれますけして万人向けとは言いませんがあたしは好き最後まで読んでくれてありがとう!応援のポチよろしくお願いします♪↓ タイトル モーターサイクル・ダイヤリーズ(2003)監督 ウォルター・サレス出演者 ガエル・ガルシア・ベルナル/ロドリゴ・デ・ラ・セルナ ミア・マエストロ/メルデセス・ラモーン ストーリー 医学生のエルネスト(ガエル・ガルシア・ベルナル)は 親友アルベルト(ロドリコ・デ・ラ・セルナ)とともに 本でしか知らない南米大陸の縦断旅行に出る。 それは、1台の中古バイクにまたがる 金も計画も無い旅だった......。評価 ★★★★☆公式サイトhttp://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/m_cycle_diaries/
October 9, 2007
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