CATのアメリカ東海岸留学

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学歴詐称のカタチ



学歴詐称といえばサッチー("Invitation student"(笑))も名をはせたが、古賀さんの件ではマスコミ( 未認定校 をバックアップしちゃうくらいだしね)も含めて日本の人ってアメリカの事情ってぜんぜん知らないのねと再確認。(そもそもほとんどの人は無関心なんだろうけど。)かたや(元)留学生の中にはあまり知られて欲しくなかった留学の実態がばれてしまったというもいるのではないだろうか。

聞けば聞くほど古賀さんは典型的な留学ドロップアウト組みだったようで、(在米歴15年というのはたぶん本当だろうが、その間にいくつもの大学を転々とし、結局どこからも卒業できていないというところからはじまって、ダラダラ滞在しているうちに違法滞在(?)状態になっていたり、違法就労疑惑が出てきたり)自ら身を持って「アメリカ留学の暗黒面」を世間に知らしめてしまったあたりが、エンターテーメントとしても面白かった。( 「色々バレちゃったこと」 参照。)

どっかの掲示板で留学生が率直に「ドロップアウトした後に日本に帰ってきたのに、なんとなく周りから当然卒業して帰ってきたものだと思われてしまって、かっこわるいし本当のことを言いづらくなってしまって、なんとなくついてしまったウソからはじまって最終的に撤回しづらくなってしまったのではないか。でも気持ちはわかる。」と書いていたが、まさにその通りなんだろう。

古賀さんは公人だからこれだけの騒ぎになってしまったけど、人は自分にネガティブな情報は隠蔽する傾向にある(ドロップアウトした人は口を閉ざしぎみになる)ので、古賀さんに限らずそれなりの期間留学してから日本に帰国した場合、やはり周囲は「卒業はしてきたもの」とみなすだろうし、そうなると実際は卒業していなくても、なんとなくそういった「イメージ」をつくりつつ「プチ学歴詐称」をしてしまっている人は多いのではないだろうか。



某大学の修士課程に在籍していた知り合いは、卒業予定の前年までは「来年の夏には 卒業 」という表現をしていたのだが、卒業予定の年に入ってから「今年の夏には 終わる 」というふうに表現が変わった。「そうか、ついに卒業か~よかったね~」というようにカマをかけても「うんついに終わるよ~」と決して彼の口から「卒業」という言葉が口にされることはなくなった。申し訳ないが、彼がプチ古賀さん見えてしまった。

またこれはあるカルチャースクールのパンフレットの一部だけど、講師の人に一体何があったんだろう。(だいたい想像はつくが・・・。)

カルチャースクール



プチ学歴詐称をするほうも、やっぱり日本ではアメリカの事情があまり知られていないからアメリカの大学卒とかいう学歴なら詐称してもバレづらいだろうってことでやってしまうんだろうけど、同じ留学経験者として、本当に恥ずかしいばかりだ。一方「アメリカの学校出たなんてすごい」っていう日本の人の幻想もそれを後押ししているように思える。

英語で書かれてる公文書っぽいものを見せられるとなんとなく「へへ~」と鵜呑みにしてしまうのもわかるけど、日本でもそろそろ海外の学歴をチェックするシステムを確立させた方がいいんじゃないの?と思わせられることもある。

留学経験者を採用している会社のみなさん、あなたの会社の人は大丈夫ですか? まあしっかり仕事さえしてくれれば学歴はあんまり関係ないのかもしれないけど・・・。

ちなみにアメリカにはちゃんと海外の学歴をチェック(認定)する「会社」があるってご存じでした? 卒業の真偽のみならず、卒業大学の評価(アメリカの大学であれば、どの程度のレベルの大学なのか)まで添えてレポートを返すところもあるんだよね。

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(2007年9月2日更新)

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