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June 20, 2009

バンコクの天候　晴れ　気温29度

携帯小説と太宰

　さて、日本の携帯電話は 「ガラパゴス化」 と言われて
来たのですが、マイノリティーは認めますが、その中身
は、はっきり言って、
先端を走っていると思います。

　こんだけ、てんこ盛りの機能は要らん、といわれたら
それまでですけど。

別に何でも良くて、「通話」だけ出来ればいいって感じ
で、メールピコピコする相手も居ませんから、ほんと簡単
なもんです。

　ただ、昨今の「スマートフォン」の進化は目を見張る
もんがあり、代表格の「i-phone」の新機種がまた出る様
ですね。

　今度日本に帰ったら、買おうかと思ってます。

　贔屓目無しに、「APPLE社」の提供するものはセンスが
違いますね。携帯電話としての機能ではなくて持ち歩ける

感じです。

　他社や日本でもタッチパネル式のもが出回ってますが、
画面の反応の鈍さはやっぱりモサイ感じで、APPLEには勝て
ないですね、ここんとこの技術は。

　で、先月から始めたんですけど、「携帯小説」イキナリ話題が変わる

いやぁーこの「文化」って凄いっすね。

　はっきり言って、私のような「オヤジ」の出る幕じゃな
い世界です。
　出版化されたり映画化された「作品」も多数あって、最近
では携帯小説でのヒット作品は必ず、映像化されてるみたい
です。

　この世界の中心は何と言っても「中高生」です。

　中高生って最近ではほとんどの子が携帯電話を持っている
わけで、パソコン無しでもHP（ホームページ）が持てて、自
分を発信できる手立てを持ったわけです。

　オヤジ世代の私が、この世代の象徴たる「携帯小説」に殴
り込みヨロシク、勇んでシコシコとカキコしてもやはり無理
があります。

　何たって、「題材」がマッチしてないんだもん（笑）

　オヤジ臭い文章は誰も見向きもしません。

　いや、ソレは最初っから分ってたことなんですけどね、ど
れくらいのもんか、一度試してみたかったってのはあります＜負け惜しみ

　それと、ヒット作の中には、「何これ？」って感じのもの
があって、「文章作法」もクソもあったもんじゃない作品な
わけです。

　でも・・・それは「読んで呉れる」世代によっては全然OK
なことであって、「禁じ手」なんかお構いなしで、小説とし
ての体裁は整ってなくとも「面白ければ」いいのです。

　何の世界でも同じですが、古い因習や固定観念に囚われて
いますと「本当のニーズ」ってものを見失うことになります・

　私は、携帯小説の世界に殴り込みをかけて思い知らされま
した。

　ウケルものを世に出すことが「創作」のトレンドなんだと。

　文学賞を受賞する作品は、私の目からしても昨今その流れ
が有りまして、ちゃんと「基本」は押さえてますが、若い世代
の感性に訴えるものが多く出ています。

　だから・・・思います最近。

　こんなの小説じゃねーって言ってる者には、コレカラ先
　ずっと、世の中の「トレンド」ってもんに取り残されてい
　くんだろうなって　・・・笑

　でもね・・・

「桜桃忌」 な今月。

太宰が見直されてます。

　１００年経っても、いっこうに陳腐化しないその文章。
　そして若者の中にも太宰の墓に参り手をあわせる人が
　多いってこと。

　で・・・結論なんですけど。

　どんな形にせよ、「いいもの」は「いい」。

　そういうことなんでしょうね（笑）

　あと１００年後、「恋空」と「人間失格」どっちがまだ
　人々の心に残っているでしょうか、興味ありますね。

　太宰の人間臭い文章は、きっといつの世にも共感を呼ぶ
　のだろうと思います。

　だって・・・人間は、人間ですから。

　人間の本質を日本語で書き綴ったもの。綺麗な日本語で。

　やっぱ。太宰はいいな・・・

　　　　携帯小説から撤収しろということでしょうか　笑）

では・・・太宰に想いを馳せて・・・良い週末を。

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