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ちーこ♪3510

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2013.10.24
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カテゴリ: 映画ドラマ鑑賞


監督 チェ・サンミン
出演 イ・スンジェ、ユン・ソジョン、ソン・ジェホ、キム・スミ

牛乳配達人マンソク、廃品回収人ソン、駐車場管理人クンボン、その妻、
主人公は、みんな高齢者だ。
妻を亡くし家族と住むマンソクは、毎朝出会う一人暮らしのソンが気になり始め、
いろいろと手助けをする。
駐車場管理人クンボンには認知症を患う妻がいて、クンボンが共に生きてきた妻のすべての面倒を見ている。

それぞれに生きてきた背景があり、家族があり、過去がある。
子供を育て上げ二人だけになる老人世帯、
私の回りにもよくある光景だ。
ソンは行政の援助を知らずに若い頃から貧しくひっそり一人で生きてきた人だ。
文盲で、マンソクと出会ったことで字を覚え始め、
マンソクは行政の力を借りる手助けをする。

死と別れと家族というテーマだろう。
登場人物は今を一生懸命生きている。

最近の家庭事情は、韓国も日本も変わらないのか、核家族化していて、
大家族の住む、または家族で集う韓国家庭の姿が、ここにはなかった。
クンボンとその妻の葬儀でその子供たちが、
「高齢で長生きしてもらっても困る。このくらいで亡くなってちょうどいい、子供孝行だ」
という言葉に憤りを感じるマンソク。
ただ、マンソクの孫娘がマンソクのことをいつも気にかけてくれ、
一番家族らしいやり取りに微笑む場面が多い。

韓国のタイトル「クデル サランハムニダ」には訳がある。
マンソクは自分が横暴でも一緒についてきてくれた亡き妻に対して謝罪の気持ちが大きくて、
「タンシン」という言葉はもう他の人には使えない。亡き妻だけに捧げる言葉だと言う。
妻の私には泣かせるけど、韓国語を知らなければ、翻訳字幕も意味がないように思うシーン。

私も若者よりもすでに高齢者に近いせいか、高齢者たちに感情移入できて、
とてもいい映画だった。
マンソクを演じるイ・スンジェさんは好きな韓国人俳優だ。
だいたいわがままな老人、会長役など演じているのを見るが、
ユーモアがあり、表情が豊かでかわいらしい老人だと思う。

家族、夫婦、年齢を重ねていき、
最期の時に愛する者に見守られているということが、
どんなに幸せなんだろうと思わせる映画だった。
昨年亡くなった義母は82歳だったが、
亡くなるのにちょうどいい年齢というのはない。
義母が毎年手入れして拾って送ってくれていた栗が
もう届かないことがとても寂しい。
義母は私が結婚して嫁いだ時に栗の木を増やしたのだ。

韓国映画、地味ないい映画を結構作れる監督多いように思う。





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最終更新日  2013.10.25 10:41:11
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