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ちーこ♪3510

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2014.02.11
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カテゴリ: 映画ドラマ鑑賞


日本映画 2013年制作
原作 吉田修一
監督 大森立嗣
主演 真木よう子、大西信満、大森南朋、鈴木杏


私の好きな小説家吉田修一原作

ネタバレあり!


かなこ(真木よう子)は、夫の尾崎俊介(大西信満)と渓谷の静かな田舎で暮らしていた。
ある日隣人の幼児殺害事件が起こり母親が逮捕された。
のちに俊介がその母親と不倫関係にあり殺害の共犯者として警察へ。
この事件を取材する雑誌記者渡辺(大森南朋)の聞き込みからかなこと俊介の関係が分かっていく。
15年前に起きた事件からの出発となる。



15年前に起きた事件、
被害者かなこと、彼女に全てを捧げる加害者俊介との壮絶な物語。
加害者が自分を罰し続けるには、被害者と居ることが条件。
愛のない二人の関係に、いつの日か愛が生まれたら?

ひっそりと生きる・・・
それが二人のすべてだったのに、隣人の事件から、
二人がクローズアップされてしまう。

とても重い苦しいテーマで、秘密が明らかになっていくと、さらに苦しくなるという展開。
ただ被害者の人生はこの事件から、もう幸せを手に入れられないと思わせるので、
それも少し考える必要があるが、
人生を狂わせるほど、加害者には後悔してほしいことである。


真木よう子がとにかく暗いが、好演だ。
この役を引き受けるのに、ためらったと聞く。
作品の中で笑うシーンなどなかったように思う。
過去を背負い、虚無感で生きていく女性、
かなこ役の真木よう子の細さとまなざしに、それでも意志が見えた。
それは、俊介と分れることだったのだけど。

この映画は男性と女性で、見方が変わるように思える。

かなり辛いながらも
やはり観てよかった作品だった。
吉田修一さん、作品に波があるが、この作品は優れていると思う。





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最終更新日  2014.02.12 19:15:10 コメント(4) | コメントを書く


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