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ちーこ♪3510

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2014.02.18
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カテゴリ: 映画ドラマ鑑賞


出演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー

作家、三浦しをんの2011年ベストセラーを映画化。
長年に渡り地味に取り組んでいく新しい辞書「大渡海」の編纂に携わることとなった新米編集者の青年を松田龍平が演じる。
オダギリジョーなど個性ある編集部の人々とのエピソードと、
宮崎あおいの板前を目指す下宿先の孫娘との恋を
不器用でユーモラスに、そしてほのぼのと綴る。
時代は1995年。
電子辞書の普及がまだ浅く、携帯も新しい頃、
長いスタンスで取り組む辞書編纂の行方は怪しくなるも、
編集者たちの毎日の努力と熱意でとうとう発売されることとなる。


華やかなファッション雑誌、週刊誌と違い、辞書つくりとは、
果てしなく地味でコツコツで、それに日々没頭して、
とびきりの熱意と真摯な態度が必要なのは、
気が遠くなるほどでびっくりで。
淡々と過ぎていく辞書つくりというストーリーの中、
厭きさせないのは、馬締(まじめ)という松田龍平の演じるマニアックな青年の、
不器用な恋の話が盛り込まれているからだろう。
そして正反対の性格の少し軽めな情報ツウのオダギリジョー演じる西岡が、
とてもホッとさせる。
渡辺美佐子、加藤剛、小林薫、八千草薫と、名優を揃え、
昭和の時代から今にかけて、時代の流れを感じずにはいられない哀愁ある映画だった。

私は、オダギリジョーという俳優は好きだ。
特に映画「ゆれる」が印象深い。
風貌からいつも軽めの行き当たりばったり風若者を設定されてしまうけど、
もっと違う役で観てみたい気がする。
松田龍平は松田優作の面影を残し、これから楽しみな青年だ。

すぐ手に入る情報時代の今がありがたいことは多く、
それを毎日利用することが当たり前な今、
昔から人が持っている、失くしてはいけないひたむきさを教わったような気がする。


本当に地味な地味な映画に派手な展開や大きな事件を期待してはいけない。
気持ちのゆとりがあるときに、そっと優しい気持ちで観てもらいたい気がした。





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最終更新日  2014.02.18 08:37:38
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