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ちーこ♪3510

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2018.07.03
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カテゴリ: 映画ドラマ鑑賞
​​ 久しぶりに映画の話題をブログで。

映画デーでもレディスデーでもないから、通常料金を払ってチケットを買ったが、周りはみーんな60歳70歳は越えて1100円チケットの方ばかり、団体で来ていたり。上映中のおしゃべりはやめて。
お耳が遠いからか、声が大きくて。



2018年製作「万引き家族」
監督 是枝裕和
主演 リリーフランキー 安藤サクラ 樹木希林 松岡茉優 他

あらすじ
都内、万引きを繰り返しながら暮らす家族。
社会に弾かれた人々が「家族」という隠れ蓑で一緒に過ごしている。

その他あらすじは、割愛。

感想

この映画には、あたたかな家族の物語じゃない。
「家族」って何だろうという問いかけと、人の良心や人生の価値観への疑問がたーくさん入っていた。
白い新築の戸建て、都内マンションに住む人々と、古い傾きそうな何もかもが整理できずに大勢住む家族が対比されている。この家族には秘密があるが、体裁は全くない。
安藤サクラさんは、安定した演技と、ハートフルなセリフで、泣かせる。
子供ながらに自分自身で身を守らなければならない現実は映画の中だけではなくて、気がついてあげられない大人達の罪でもあるように思えた。
では、何をしたら?
という自分への問いかけだ。

息子が小学校入学した時、クラスは違うが、とびきりやせ細って、身体も洗ってなくて、持ち物も準備できない男の子がいた。毎日登校も一人で、登校時間になっても門に入れずたたずんでいたから、小学校そばに住む私は見かけたら、職員室に電話して先生に迎えに来てもらった。声をかけて連れて行こうとしても、逆方向に逃げちゃうから、交通事故にあっても大変。先生も注意しているようだったけど。
学校でも口も開かず、誰とも遊ばないし、授業も下を向くだけだったようで、途中から普通クラスを離れていった。
後でいろいろ分かったことは、古く狭いアパートで母親と暮らす男の子は、頻繁にうちで行われるイカツイ男達の賭博、麻雀仲間の酒とタバコと怒声の中に乳児から放り投げられていたことだ。母親さえこの子の父親も分からず、もちろん保育園も行ってなくて、市から小学校入学の通知が来て初めてその母が この子の年齢に気づいたというね。
高齢で男の子を産んだ母親は働かず、公的な補助をもらっていたようだった。
途中で見かけなくなったから、施設に移ったのか、守秘義務があるから、他人の私にはわからないけど、むしろ施設にいるほうが幸せなのかと言う出来事に、当時衝撃だったから、忘れられない。
ただ、2年生になって廊下で見かけた時、男の子の声を聞いた。話せるようになったんだ。男の子が母親と歩いているのも見かけたが、相変わらず、下着のようなくしゃくしゃな服をだらしなく着た母親だった。でも男の子は嬉しそうに母親と歩いていたんだよね。
「万引き家族」を観て、そんな男の子のことを思い出した。

愛情という言葉は難しいよね。
正解な家族もないよね。 ​​





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最終更新日  2018.07.09 11:56:22 コメント(8) | コメントを書く


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