愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2003.07.03
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『OUT』
桐野夏生の同名小説の映画化。過去にドラマ化、舞台化されているがそれらとは全く異なる展開になっている。

郊外の弁当工場に勤める雅子の家庭は崩壊寸前である。夫はリストラされ、息子はまともに会話をしようとしない。そんな家庭に嫌気がさしている。ある日、同僚の弥生が夫を殺してしまう。その死体の解体作業を、同じく同僚であるヨシエ・邦子と手伝ってしまう。

原作は割とミステリー色が強い文体であるが、この映画は意外とコミカルである。それが顕著なのは死体を解体するシーンである。原田美枝子・倍賞美津子・室井滋の3人がコミカルに丁々発止を繰り広げるのである。本来はハードなシーンであるのだが、そこには切羽詰った女たちの滑稽な姿が描かれている。葬式なのに笑いたくなるような、そんな不謹慎な笑いに包まれている。

郊外には魔物が住んでいるような印象がある。犯罪の舞台となるのは普通の住宅地で、彼女たちが働いているのは深夜の弁当工場である。それぞれの家庭が崩壊している彼女たちが結びつくのは殺人事件によってである。普段はあんまり結びつきのない擬似共同体である郊外家庭が犯罪によって結びつくというのはとても皮肉であるように感じた。
また現実でも、世田谷一家殺人事件など郊外での事件が頻発している。何らかの夢を持って造られたベッドタウンが、魔物にとり憑かれているような気がするのは私だけであろうか。

この映画のラストは勧善懲悪ではない。「悪いことをしたから逮捕される」というような安直なラストは待っていない。彼女たちは犯罪を踏み台にして、大きく変化する。何から「OUT」して、どこへ向かうのか。そんなことに思いを馳せてしまう絶妙なラストであると思う。

出演者が皆それぞれに良い。原田美枝子演じる雅子は、どこか冷めていてシニカルな目を持っている。そこがオバサン臭くなくてカッコイイ。
逆に倍賞美津子演じるヨシエはめちゃめちゃオバサン臭い。アップリケの付いたトレーナーを着て、話題の種は下ネタやみのもんた。姑の介護生活に疲れているが、表には出さないバイタリティー溢れる女性である。

殺人事件の引き金となる弥生を演じるのは西田尚美。妊娠中であることを盾にして、自分は手を汚さずに解体作業を人に押し付ける厄介な女である。しかも本人にあまり罪の意識がないからなお厄介である。この弥生のキャラクターに嫌悪感を覚える人は多いだろう。現に私も腹が立った。泣けばいいと思っている女は、私は大嫌いだ。
彼女たちを狙うカジノ店のオーナー役は間寛平。普段のおちゃらけているイメージと真逆の、あまり多くを語らないストイックな男を演じていた。彼の細い目は見方によっては不気味である。慧眼。

要は、キャスティングの妙である。彼らの芝居を見るだけでも価値はある。

原田美枝子が言っていたことだが、まさに「1人の人間が死ぬことの重みを感じる映画」である。犯罪者の心情を疑似体験でき、人を殺してしまうことがどういうことなのかを感じられる、そんな映画だった。
2003/07/04 0:45:09

『バースデイ・ガール』
ロンドン近郊に住むジョンは勤続10年の銀行員。結婚相手に恵まれなかった彼はインターネットでロシア人の花嫁を注文する。しかしやってきたのは、保証書とは裏腹に英語の出来ないナディアという女だった。
彼女はある日、「今日は私の誕生日だ」という。2人でささやかなパーティーを開いている最中に、ナディアの従兄弟だと名乗る男2人が乱入する…。

ビデオのパッケージはミステリアスな雰囲気であったが、内容はコメディのようなラブストーリーのような、奇妙な映画だった。ナディアを演じるニコール・キッドマンはアメリカ人で、乱入する2人の男を演じるヴァンサン・カッセルとマチュー・カソヴィッツはフランス人である。そんな彼らがオーストラリアで撮影しているイギリス映画に、ロシア人役で出演しているというのが面白い。

物語は非常にスピーディーで小気味よく進む。先が読める展開ではあるが、会話のやりとりが面白く飽きることはない。立場がコロコロと逆転するのがこの映画の醍醐味でもあるだろう。

この映画は決してインターネットを批判しているわけではなく、会話が通じない人々のやり取りの面白さを描いている。この映画を客観的に観ている我々は、言葉が通じないことの恐ろしさを実感するであろう。



実はこの映画、そんなに期待はしていなかった。しかしクスリと笑わせてくれるところもあるし、ハラハラさせてくれるところもある。登場人物も少ない小品ではあるが、エンターテイメントとして充分に楽しめることができた。
2003/07/04 0:04:45





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最終更新日  2003.09.02 03:32:00
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Re:『OUT』&『バースデイ・ガール』(07/03)  
ミリオン さん
こんばんは。
ビデオを見るのが楽しいですね。大好きです。頑張って下さい。今日の夜は、「豊臣兄弟!」の第25回の放送を楽しみにしています。 (2026.06.28 19:13:27)

聖書預言  
大嶋昌治 さん
はじめまして。福井市在住の大嶋昌治(おおしままさはる)と言います。聖書預言を伝える活動をしています。

間もなく、エゼキエル書38章に書かれている通り、ロシア・トルコ・イラン・スーダン・リビアが、イスラエルを攻撃します。そして、マタイの福音書24章に書かれている通り、世界中からクリスチャンが消えます。その前にキリストに悔い改めてください。ヨハネの黙示録6章から19章を読めば分かりますが、携挙に取り残された後の7年間の患難時代は、苦痛と迫害の時代です。患難時代を経験しなくても良いように、携挙が起きる前に救われてください。 (2026.08.02 23:51:43)

清潔は悪になりえる  
大嶋昌治 さん
今から記事とは関係のない事を書かせて頂きます。邪魔なら削除してくださいませ。

私のコメントを読んでいる方で、メディアの戦争報道の薄っぺらさに疑問を感じている方はいますか。具体的にはロシア・ウクライナ戦争とイスラエル・パレスチナ戦争です。

その2つの戦争に関する報道が薄っぺらいと感じている方のみ、読み進めてください。それ以外の方は読み進めないでください。18歳未満の方も読み進めないでください。

・・・。

・・・。

・・・。

もしもあなたが、その2つの戦争が具体的に何をもたらしているのかを赤裸々に知りたいと願うなら、

「ポッカキット world news blog」と検索してください。そしてポッカキットのサイト内にあるキーワード検索で、ロシア、ウクライナ、イスラエル、パレスチナ、などのキーワードで検索をかけてみてください。そうすれば実際に何が起きているのかが、氷山の一角ですが、分かるはずです。

ポッカキットというウェブサイトは善か悪かで言えば悪です。グロテスク極まる映像、ハードコアポルノ、その他のありとあらゆる暴力映像が掲載されています。それらは悪でしかありません。なので私はクリスチャンとして悪を喧伝するような行為に加担しているのかもしれません。主が私をお許しになりますように。しかし主が私の心の動機をご覧になってくださいますように。

私がポッカキットをあなた達に教える理由。それは、マスメディア、インデペンデントメディア、ネットメディア、など、ありとあらゆるメディアが、綺麗な事しか報じていないからです。

「ロシアがウクライナをミサイル攻撃10人死傷」

「イスラエルがガザを空爆30人死傷」



なんですか、これ。

キリスト教の牧師が「イエス・キリストを信じなければ滅びます」と言っているようなものです。

はい、その通りです。滅びます。イエス様を信じなければ滅びるという説教は正しいです。アーメンです。

しかし、滅びるとはどういう意味ですか。滅びるとは、永遠の地獄に堕ちるということ。灼熱の炎、硫黄の腐敗臭、身体を喰らうウジ虫、光が一筋も差し込まない完全な暗闇。それらが地獄のリアルなので、本来は、「滅びる」という清潔な言い方をして、ノンクリスチャンに誤解を与えるべきではないのです。

「滅びる」という言葉から連想するのは「無になる」というイメージがあるからです。実際は前述のような永遠の拷問が続くのに、です。キリスト教の説教壇が清潔な説教をしてきた事は、善か悪かと問われれば、ノンクリスチャンに間違った安心感を与えてイエス様から遠ざけてしまった事が善か悪かと問う事になります。そしてそれは善にはなりえない。清潔は悪になりえる。

もはやこれ以上の説明は必要ないはずです。私がポッカキットを皆様にお伝えした心の動機が伝わってくれた事を願います。

これで筆を置きます。 (2026.08.03 00:20:44)

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