早寝早起き玄米生活 ~がんとムスメと、時々、旦那~

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六本松さくら

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2009.03.20
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さくらの肺にがんの再発が見つかったその年、


吉富先生から、ひととおりの説明を受け、
給食の時間になった。

トコトコと教室を歩き出したはなは、空いていた椅子に座り、
園児と一緒に、給食が配膳されるのを待っていた。

その姿を見て、さくらと2人で笑いころげた。


あれから5年。

きょう、さくらが心待ちにしていた卒園式を無事、


はなは心も体も成長した。

正しい姿勢で卒園証書を受け取り、
お別れの発表も上手だった。

はなは大丈夫だよ。さくら。
4月からはりっぱな1年生です。

体が小さく、入園当初は運動が苦手だったけど、
今では、のぼり棒、鉄棒、跳び箱は小学2年生並み。

竹馬なんて、自分の背丈以上の高さで歩くこともできる。
パパより上手になってしまった。

さくらは、高取保育園で教わった、
本物の食材、調味料を使った「玄米和食」を我が家の食卓に取り入れた。


おかげで、はなは食の基本を身につけることができた。
6歳で、食べていいものと悪いものの区別ができる。

ときには、脱線するけれど、たまにはいいよね。
見逃しておくれ。


高取保育園には、お世話になりっぱなしだった。


余命1カ月の宣告を受けたとき、
ぼくは、真っ先に西園長先生のところに行った。

昨年、初夏の暑い日だった。

園長室で、途方に暮れて泣き崩れるぼくに、
「顔を上げて、さあ、食べて」と
冷たいソーメンを出してくださった。

出汁には梅と刻んだ大葉が入っていて、まったく食欲はなかったのだけど、
全部、食べることができた。

きっと、園児たちが漬けてくれた梅だったと思う。

担任の井上先生とは、抱き合って声を出して泣いた。

その日からだ。
奇跡を信じて、自宅での最後の闘いがスタートを切ったのは。

病院での治療ができなくなって、
代替医療指導者の遠隔からのアドバイスを受けながら、
完全な食事療法、自然療法に切り替えた。

井上先生、角先生、給食の先生たちが、
痛みを緩和するための生姜湿布や里芋パスターを作って、応援してくれた。

モルヒネを拒否し続けるさくらにとっては、
先生たちの思いと祈りが、がんの激痛をやわらげてくれたに違いないと思う。

さくらの食事担当はぼくしかいない。

食べられる食材は限られていた。
それでも、食べなきゃいけない。
食べないと、さくらは死ぬ。

深夜、栄養不足から、ひきつけを起こしたときは、
正直、もうダメかと思った。

料理のレパートリーが尽きてしまったとき、
松枝先生が数通りのレシピを紙に書いて、渡してくれた。
そのレシピ通りに作った食事を
さくらは「おいしい、おいしい。しんちゃん、料理が上達したね」と、
食べてくれた。

白かった便が茶色に戻り、食欲も旺盛になった。
がん細胞の自然退縮を信じた。
食材を求め走り、料理を作り、痛みのあるところをさすった。
命がけだった。
もう、涙はなかった。
みんな、治ると信じていた。

本当は、保育園が個人の家庭に、そこまで踏み込んではいけないのだろうけど、
「何かあったら、私が責任を取る」
そう言って、力を貸してくださった西園長先生。

異動されたにもかかわらず、自宅まで来てくださった吉富先生。

ぼくとさくらが精魂尽き果てるまで、
自分たちのやりたい治療をやり抜くことができたのは、
保育園のサポートと、西園長先生の保育の枠を超えた人間愛、人類愛だと思う。

卒園式で、園長先生は「100歳まで生きます」と宣言された。
100歳と言わず、もっと、もっと長く現役でいてください。

43人の卒園児と親の有志を募り、
「玄米ごはん」で100歳の誕生日を祝いましょう。

きょうは、話したいことがいっぱいあったけど、
胸がいっぱいで、きちんとお礼が言えなくてごめんなさい。

本当に、本当に、ありがとうございました。

そして、これからも、よろしくお願いします。

井上先生とピース

卒園式の後、井上先生とピース!!



ゼロから始める玄米生活


ゼロから始める玄米生活(2(おかず編))


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Last updated  2009.03.20 19:56:47
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