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土曜日担当の園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。楽天ブログの日替わりライターブログが閉鎖される前にご挨拶をさせていただきます。2022年の2月から2年3ヶ月弱でしたが、園田競馬と姫路競馬のレポートを中心に情報を発信してまいりました。その期間にイグナイターがJBCスプリント制覇という歴史的快挙などの嬉しいニュース。最高齢誘導馬のアイスバーグ号との別れをお伝えするなど様々な経験をさせていただきました。短い期間ではありましたがありがとうございました。今後は楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内で「競馬マスターズ」として引き続きレポートを投稿いたしますので宜しくお願いします。
2024年05月18日
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金曜日は、古谷が担当します。 今週、とても信じられない連絡が…。トウケイニセイの生産者として知られる田中哲実さんが13日、大動脈解離で亡くなられたとのこと。その前週の木曜、門別競馬場で普段の記者席の感じで、「早い者勝ちなー」といつものように差し入れを持ってきてくれて、翌日に千葉セリがある関係で僕は先に記者席を後にすると、「また来週!」と挨拶した哲実さん。それが最後の会話になってしまうとは、今でも信じられません。 この写真は、1月の冬季繁殖馬セールが終わった後、静内の居酒屋で馬産地のメディアが集まった新年会。「ホッカイドウ競馬のメディアが、打ち上げをしないってのが不思議に思うから、今年はやろうよ」と昨年、哲実さんがお話してくれたことがきっかけで、その年のうちというよりは、繁殖馬セールで静内に集まると思うので、そこでやりましょうとなった宴でした。「また近々!」と哲実さんから言われたのに…。残念でなりません。 この写真は2年前、「懐かしい写真が出てきました」とメールで頂いたものです。2009年サマーセールの時のワンショット。この年は、セレクションセールで売却率が50%台、サマーセールは40%弱という厳しい時代でした。その中で、須田鷹雄さんと何を話していたかは覚えていませんが、何人かで談笑している時に哲実さんがパシャっと撮っていたものだと思います。 ただ良い写真だったから…というだけの理由だけではなく、そのメールには「この時から10年以上経過しているのに、メディアの顔ぶれが全然変わっていない業界を危惧する」と付け加えられていました。 馬産地で仕事をしているライターは、僕より下がほぼいない状況です。カメラマンでも、数人しかいません。牧場に至っても人材不足が何年も言われています。競走馬の市場や馬券の売上は右肩上がりであっても、働く環境に対しての不安や課題が改善されている訳ではありません。 哲実さんは、セレクトセールに上場を申し込む青森の牧場へ出向き、写真撮影も行ったばかり。今週も、夏に日高育成牧場で行われる「シンザンフェスティバル」の会議を控えていました。68歳でもバリバリ働いていた哲実さんには、改めて凄さと尊敬の念を抱きます。 ブリーズアップセールに向けた、日高育成牧場での展示会では毎年、調教供覧の時に談笑していました。今年は雨で、例年より人も少なかったんですが、その翌日にアップしたスポーツ報知のコラムを見て頂いた上で「あの雨の中、正直そのカメラでよく撮れていたなぁと感心したよ」と、門別競馬場で会った時に哲実さんから言われた時は、本当に嬉しい思いでした。まだ活力ある中で旅立たれたことは、哲実さんにとって志半ばだったと思います。まだ、色々とお聞きしたいこともたくさんありました。今まで本当にお世話になりました。ただただ、感謝です。御冥福をお祈り申し上げます。
2024年05月17日
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水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、先週の笠松競馬の開催から。(取材日:5月9日) 前回、大型連休の時には、大勢の来場客で喧噪の中にあったこの場所。 いい意味で「いつもの風景」に戻っていました。 この日は天気も良くて、気持ちの良い競馬日和。 前週の名古屋でもお会いしていたのですが… 笠松で、改めてこの人と話をしてみました。(この写真は、名古屋競馬場で撮影しました) 今年4月デビューの新人 明星晴大(みょうじょうせいだい)騎手 2007年生まれの17歳 昨日までで4勝を挙げています「デビューしたばかりの頃は、レースで馬に乗ること自体に精一杯でした。学校で乗っていたときと実戦とは全然違いますし。周りが全然見えていませんでしたね。」 思い通りに乗れないことが、殆ど。 そんな風に感じながら、日々の経験を積み重ねているようです。「毎回、レースが終わって後悔……というか反省ばかりです。『こうすれば良かった』とその都度感じています。」「デビューから1ヶ月が経って、周りが少し見えるようになりました。それにつれて、レースも楽しいと感じられるようになって来ているような気がします。」 いまは、ほんとうに色んなことを「はじめたばかり」の彼。 それでも、わずか1ヶ月の間に、様々なことを感じたり考えたりしながら取り組んでいるようです。これからそういうことが、どんな風に生きてくるのか。半年ぐらい経ったときに、改めて話を聞いてみたいと思いました。 東海の新人同期のツーショット。 左が笠松・明星晴大 右が名古屋・望月洵輝 ふたりの半年後の姿。そして言葉。 いまから楽しみです。 レースのあとの検量室前の風景 勝った馬、負けた馬 それぞれの馬の周りの人々の表情と思いがあります。 ゲームじゃないんだな、競馬は。 リアルに人々が、様々な思いを込めてプレーしている、プロスポーツ。 そこを楽しみたいものですね。 この日のメインレースは、3歳馬の重賞・新緑賞。 今年から、時期が1ヶ月遅くなり、距離も1400mに短縮。6月に行われるぎふ清流カップのトライアルレースになり、駿蹄賞から東海ダービー(今年から東海優駿)へと繋がる中距離の重賞路線とは異なる、短距離路線の重要ステップレースとなりました。 が……出走馬が出そろってみると、何と! 前週に行われた駿蹄賞で注目されながら敗れた、名古屋のミトノウォリアーとスティールアクターが、中5日でエントリーしてきました。 これはさすがに驚きました。 結果的には、スティールアクターは今回も体調が整わず(熱発)競走除外。 ミトノウォリアーと、前走のネクストスター中日本のあとぎふ清流カップに照準を合わせてきている笠松のワラシベチョウジャが、注目を集めました。 ワラシベチョウジャ 減ってしまっていた馬体重も、この日はプラス13kgと回復 ミトノウォリアー パドックを出るときから元気いっぱい 馬体重はむしろプラス1kgと、連闘の消耗を感じさせませんでした。 スタート直後 ミトノウォリアーの岡部誠騎手が、出鞭をふるって出して行ったのには、少し驚きました。レース後の取材では、行ければハナに行くつもりだったようです。 結果、内から主張する馬がいて、ミトノウォリアーは3番手。 ワラシベチョウジャは中段より後ろの内ラチ沿い。 前を交わすタイミングを見計らうミトノウォリアーの動向は注目されましたし 3コーナー手前から、内ラチ沿いを掬って前へと進出してきたワラシベチョウジャの渡邊竜也騎手のプレーも、シビれました。 先行馬を交わして先頭に立った、ミトノウォリアー この馬にとっては、この形になってからが「正念場」「とにかくこの馬は、集中力が続くかどうか。駿蹄賞の時は、先行馬を交わす前から馬が嫌気を出して走るのをやめていました。でも今日はいつもほど、やめる面を出しませんでしたね。」 岡部誠騎手は、レースのあとこのように振り返りました。 外に持ち出して追いすがったワラシベチョウジャの走りも目を惹きましたが、2着まで。 ミトノウォリアー 快勝! 岡部誠騎手の勝利騎手インタビューの模様は、笠松競馬オフィシャルYoutube映像のこのあたり。 角田輝也調教師(馬のすぐ左)の話「(中5日で)このレースに出していいのか、葛藤がありました。自分もスタッフも、神経質でストレスのかかる日々を今日まで送っていました。」 それでも、前走の走り振りを見れば、使うべきと考えたのでしょう。 それほどまでに、駿蹄賞がこの馬の力を全く発揮していないレースだったということが、話から伝わってきました。「(東海優駿に向けては)少し距離が長いかと感じるところもありますが、オーナーの期待を考えたら、長い距離を使っていくことを考えなければなりません。前回は完敗だったフークピグマリオンにどうやったら勝てるか、考えていきます。」 東海優駿は、5月29日水曜日。 大きな目標に向けての戦いは、まだまだ続いていきます。 楽天競馬日替わりライターブログ。 私は、このブログが始まった17年半前からずっと担当させて頂いて来ました。 この稿が、909本目。もうちょっとで1000本でしたか。 この17年半の間、競馬の有様は大きく変わりました。 当時の競馬業界は「平成の底」の時期で、浮上できずにあえいでいました。 昔の自分自身の記事を読むと、その時の競馬場の様子が所々に記されています。見ると本当に、隔世の感があります。 楽天競馬の馬券発売サービスは、このブログが始まった直後の2007年の冬にスタート。その楽天競馬を初めとした、インターネット投票の力で競馬が「浮上」するまで、随分時間がかかってきたような気がします。 私自身の競馬との関わりも、大きく変わりました。 グリーンチャンネルの中央競馬中継や海外競馬中継のキャスターとして、毎週競馬に深く関わりながらも、当時も今と変わりなく、競馬の現場を訪れてはその様子をお伝えしてきました。海外も、あの当時から数年間は、毎年の香港だけでなく、アジア、オーストラリア、ヨーロッパと、あちらこちらに努めて出かけて、物事を見聞きしていました。 そうしたことが、競馬キャスターとして活躍するためにどれだけの意味があったのか、今となってはもうわからないことなのですが……私にとっては現場に出て見聞きしてきたこと全てが、今に繋がる貴重な経験でした。 いま、JRAの競馬場には取材に行くことが出来なくなり、海外競馬に出かける機会も殆どなくなりましたが、それらに代わって地方競馬の競馬場に足繁く通い、場所やそこにいる人々の様子をお伝えしています。馬券という賭け事の面で言えば、例えばJRAの競馬と地方競馬とでは、売り上げ規模にも差があるし、馬の質やレースのあり方も異なります。しかし、地方競馬であっても、競馬という競技そのものは変わらない。そこには、馬に携わる人々の思いと、そこから出る人々のプレーと、そしてそれに応える馬の頑張りがある。そういうことのかけがえのなさが、競馬ということの面白さの源泉なのだと、いま改めて感じています。 グリーンチャンネルで競馬の仕事を始めたときから、ずっと言い続けてきたことがあります。「競馬に、中央も地方も海外もない」 競馬は、競馬なんですよね。 その面白みがリアルに伝わることこそが、競馬が長く続いていくために必要なことなのだと、このブログのための取材とか執筆とかで学んできたような気がします。 これからも、恐らく関わり方は変化しながら、それでも競馬という物事そのものの「リアルな面白み」を丁寧に伝えて行ければ良いなと、心から思っています。 来週からは、場所を楽天競馬サイト内の「UMA+ウマプラ」内に移してお伝えしていきます。 同じような情報の形になるかどうかはわかりませんが、いまの競馬の世の中でとかく見過ごされている、リアルな競馬の姿、リアルな競馬の興味面白みを、引き続きお伝え出来ればと思っています。 17年半の長きにわたりこのブログを書かせて下さった楽天競馬関係者の皆様方と、執筆のための取材に応じてくださった全てのプレイヤーや関係者の方々、そして何より、拙文にお付き合いくださった読者の皆様方に、心から感謝申し上げます。 ほんとうに、ありがとうございました。
2024年05月15日
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火曜日担当の太田です。寒い日が続いたかとおもえば、今日は初夏のような陽気。北海道でオーロラというニュースもあり、地球全体がちょっと変わってきているのでしょうね。ちょっとスケールが大きすぎる話ではありますが、年々少しずつ気候が変わってきているなと感じますね。ここしばらく帯広は暖かい予報。週末は夏日の予報も出ており、徐々に夏に向かっている感じはします。ばんえい競馬もシーズンが始まり、先週からいよいよ2歳馬戦が始まりました。能力検査で好時計をマークした馬たちも出てきて、それぞれいい走りを見せておりました。今季初の新馬戦は白熱の戦い。スタージャガーとウンカイダイマオーとのマッチレース。のっけから痺れる新馬戦でしたね。(主催者提供)スタージャガーが勝ちましたが、負けたウンカイダイマオーもおそらくすぐに勝ち上がってくることでしょう。第1回能力検査2番時計のスーパーシンは順調に勝ち上がりました。(主催者提供)翌日第1回能力検査1番時計のスターイチバンも危なげない勝利。時計でいうとスタージャガーが1分45秒6、ウンカイダイマオーが1分46秒3スーパーシンが1分35秒3スターイチバンが1分49秒4もうひとレース新馬戦がありましたが、勝時計が2分超えていたことを考えると、この3頭はやはり能力がある走りを見せていたということにありますね。特に、スーパーシンはかなりよれたりしてこの時計。大物感を感じました。次回19日(日)5Rに早速これらの馬たちが登録となっております。新馬戦1着から3着までの馬たちによる受賞馬戦。なかなか楽しみな戦いになりそうですね。能力検査も3回が終了。昨年より合格馬が多いとのことですので、これからは新馬戦が多く組まれることだと思います。次回新馬戦は9レース予定しております。将来楽しみな馬たち。推し馬を見つけて1年間楽しんでいきたいですね。先日のばんスタ延長戦「まるのり リターンズ」お楽しみいただきましてありがとうございました。多くの皆さんに参加いただきました。楽しい配信でした。ご覧になっていない方はこちらメール総数も昨年の「まるのり」を上回り、皆さんそれぞれの予想をお送りくださいました。本当にありがとうございました。結果は・・・・まさかのボーズ。惜しいレースが多かった。ちょっと引きが弱かったですね。リターンズとしてお送りしいましたが、今回も結果が出ず、また来年リベンジしたいところ。この手の企画、なかなか大当たりとはならないですね。一度大当たりして、ファンの皆さんと一緒にバンザイ\(^o^)/したいですね。また、同様な企画のときは、ぜひ参加ください。さて、次回ばんスタ延長戦は5月25日(土)にお送りいたします。テーマは「ばんえいアワード2023」です。表彰式の様子や、昨年活躍した馬、プレイヤーについていろいろとお話していきます。皆さんからメールを募集しております。メールテーマは「ばんえいアワードこんな賞があったら?」です。こんな賞があったら、こんな馬や人が選ばれるなあ…。私の推し馬、推し騎手が、こんな賞があれば選ばれるかも…。などんど、自由なイメージでお送り下さい。すでに面白い賞を考えて、メールをくださった方もいらっしゃいます。もしかしたら、その賞が次回採用されるってことになったら面白いですね。奇想天外な賞でまったく構いません。皆さんのアイデアお待ちしております。楽天競馬:地方競馬応援ブログ「地方競馬日替わりライターブログ」ご愛読、お楽しみいただきまして誠にありがとうございます。今回の更新で私のブログは最後となりました。長きにわたり、ばんえい競馬を中心にお届けしてきましたが、拙い文章にお付き合い感謝申し上げます。本当にありがとうございました。次回からは、楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内「競馬マスターズ」で太田裕士に代わり、大滝翔アナウンサーが情報をお届けいたします。引き続き、ばんえい競馬をはじめ、競馬全体を応援いただけましたら幸いです。皆さんどうぞよろしくお願い申し上げます。
2024年05月14日
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耳目社の山中です。皆さん、大型連休はいかがでしたか?競馬にドップリ浸かりましたか?僕は船橋→金沢と、地方競馬三昧のゴールデンウィークでした。船橋競馬場では1日にかしわ記念。雨の中、シャマルの逃げ切り。表彰式での川須騎手の晴れやかな顔も印象的でした。(結果は→こちら)おなじみの船橋ジョッキーズフェスティバルが今年も始まりましたよ。こちらのシリーズの行方にもご注目ください!金沢競馬の大型連休シリーズの後半戦も実況を担当しました。4日のメインは重賞・利家盃。圧倒的人気のハクサンアマゾネスがここも逃げ切って優勝。後続に8馬身差をつけました。利家盃は4連覇、22個目の重賞タイトル獲得!2着エイシンアンヴァル、3着ベニスビーチとハクサンアマゾネスの相手は比較的人気のなかった馬が健闘を見せました。(結果は→こちら)金沢競馬場のウィナーズサークルにてファンに向かって記念撮影タイムこの日は金沢競馬としては珍しい土曜日開催でしたが、吉原寛人騎手の地方競馬通算3000勝&全場重賞制覇達成記念表彰式も行われ、たくさんのファンの方々で盛り上がりました。金沢競馬、次回の「土曜本場開催日」は6月15日です。土曜日なら行ける!というファンの皆様、ぜひご来場下さい。次回の更新からは、楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内「競馬マスターズ」で、装い新たに現場からの情報をお届けします。関わる人が一体となって、楽しく暖かい気持ちで競馬を見られるように。そんな環境をこれからはみんなで作っていきましょう。このコラムなどでも頑張っていきたいと思っています。引き続き、よろしくお願いいたします。
2024年05月13日
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日曜日担当の高橋華代子です。 楽天競馬さんからのお知らせにもあったように、 地方競馬日替わりライターブログが楽天競馬Uma+(ウマプラ)内で「競馬マスターズ」としてリニューアルをすることになりました。 楽天競馬の日曜日コラムも今日が最後。 さかのぼれば、2006年12月から始まったんですよね。 最初は月曜日を担当していたと思うのですが、途中から日曜日にお引越し。 17年5か月ほどの間たずさわらせていただき、 南関東を中心に、多くのお馬さんや競馬関係者に登場いただきました。 ありがとうございました。 楽天グループとして、東北楽天ゴールデンイーグルスのことも書かせていただきました(笑)。 それは、わたしがマスコットのクラッチくんファンになった2017年以降ですが。 個人的には馬グッズも好きなので、そういう話題も多く紹介させていただいたと思います。 最近の衝撃的な競馬関連のグッズを(笑)。 大井競馬場のLウイング1階にあるChampionsTCKで、枠番グッズが発売されました。 かなり力を入れているグッズということで、 すごくないですか?(*^^*) 10頭立て~! 店内のディスプレイも、とっても鮮やかです!!! お子様用の小さいサイズもあって、めっちゃかわいいんですよ。 自分が好きな色や数字を選ぶのもよし。 推しジョッキーに関連した色を選ぶのもよし。 あと、アイドル系のグループなどにはメンバーカラーってあるじゃないですか。 いろんなジャンルの推し活にも良さそうです。 2006年当時を思い出してみると、 南関東には馬&騎手グッズはあまりなかったような気がします。 今は、浦和競馬場、大井競馬場、川崎競馬場、船橋競馬場ともに馬&騎手&マスコットグッズを販売してくれるようになり、とても楽しくなりました。 ウマ娘さんの影響だと思われますが、南関東4競馬場のお客様も若い方はもちろん、女性の方がかなり増えました。 場内は前以上に明るい雰囲気になったように思います。 わたしは主戦場が南関東4競馬場なので、これからも南関東に遊びに来て、南関東を好きになってくださる方が増えるとうれしいです! そのきっかけ作りができるように、微力ではありますが、これからもお伝えできればいいなぁと思います。 これからもよろしくお願いします!
2024年05月12日
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土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。今週から園田競馬はナイターシーズンに突入。火曜日にレース展望収録、水曜から金曜日が開催日と生活リズムが1日後ろにずれ込みました。その金ナイター開幕週は「月曜日に競馬場に行かなくていいのか?」と不安になります(笑)。決勝審判員時代から続いているので、この時期恒例の行事のような感じがしますね(笑)。★大日本プロレス × そのだけいば今年も大日本プロレスが園田競馬にやってきました。心配だった天気も回復して特設リングにて合計4試合が実施されました。メインレースの大日本プロレスカップは今年で27回目。園田競馬の伝統レースと言っても過言ではないですね。試合が始まるとギャラリーが増加。激しい攻防が観られました。仕事の都合で第1試合だけ観戦。レスラーの腕や足は丸太のように太かったです。↓大日本プロレスカップの表彰式今回のメイン実況は三宅きみひと社長。アナウンサーが技をかけられるのは毎年恒例の伝統行事のようです。去年は木村寿伸アナウンサーだったので・・・・来年は私ですね(笑)。覚悟しておきます・・・。★厳しいレースを制して重賞3V ~ のじぎく賞 ~5月8日(木)に行われたグランダムジャパン3歳シーズンの第6戦。「第62回のじぎく賞」は、名古屋のニジイロハーピー(単勝2番人気)が勝利。最内枠からスタートしたニジイロハーピーはダッシュがつかず中団からの競馬。インをロスなく追走しますが、馬込みを嫌がったのか道中の反応はイマイチ。しかし、4コーナーで外に切り替えると一気に加速。先行勢を豪快に差し切って重賞3勝目を挙げました。騎乗した大畑雅章騎手は「つかみどころがない馬でいつも試行錯誤です。どんな競馬でも大丈夫なところが長所ですね」と、乗り難しさに苦労しながらも勝利に導いた。どの位置でも確実に脚が使えるのは強み。初めての馬場でも力を発揮した。※撮影 斎藤寿一 氏2着は3番手外で立ち回った北海道のバラライカ。長距離輸送でも馬体はキープして金沢、笠松の重賞でも好走。前回は大出遅れをしながらも2着。初の園田コースでも能力をみせつけました。3着は2番手追走から早めに動いた兵庫のプリムロゼ。逃げるクライムエンジェルを3角手前で捕らえて早め先頭。遠征勢に捕らえられましたが地元の意地をみせました。ニジイロハーピーは、兵庫クイーンセレクション、東海クイーンカップに続く勝利で、グランダムジャパン3歳シーズンの首位タイに浮上。シリーズ制覇の可能性が出てきました。ニジイロハーピーはシリーズ最終戦の関東オークスに向かうのか?地元の東海優駿に向かうのか?今後の動向に要注目です。名古屋の大畑雅章騎手はカツゲキキトキトで勝った2017年の六甲盃以来で二度目の兵庫重賞制覇です。名古屋の今津勝之厩舎は、兵庫重賞3勝目。 今年1月の兵庫クイーンセレクションに続く勝利となりました。※撮影 斎藤寿一 氏★広瀬航騎手 地方通算1000勝!!5月10日、園田3レースでエクスペリオンで勝利して広瀬航騎手が地方通算1000勝を達成!!今年24年目を迎えるベテランが大台に到達しました。デビューから長い下積みを経験し、地道に努力を積み重ねた苦労人。早朝から攻め馬に跨り1頭ずつ丁寧に騎乗。その成果が勝ち鞍が繋がり、3年連続で年間100勝をマーク。重賞は今年3勝を挙げるなどトップ騎手の1人として兵庫を牽引しています。節目のメモリアルおめでとうございました。次週も園田競馬は水曜日から開催です。そのだブレイクタイム競馬は水曜日と木曜日の12時~13時間で実施。場内にはSKNフラッシュ8と謎のキャラクター?が登場しますので、是非現地で配信でお楽しみください。楽天ブログでの園田、姫路レポートは今回で終了となりますが、楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内で「競馬マスターズ」として引き続きレポートを投稿いたしますので宜しくお願いします。
2024年05月11日
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ミツオーです。トリプル馬単、いつ的中が出るか、ワクワクして見守っています。さて、ダービーウィーク2014、まっただ中です!みなさまぜひ、全部のダービーにご参加の上、ご観戦ください。もちろんナマ観戦していただくのが一番ですが、全国のダービーをナマで…というのはタイヘンなので(関係者でも、そんなひとは、そんなにおらん・笑)、ネットでもCSでも、とにかく何かのカタチで、全ダービーを制覇しましょう!わたしがナマで観戦できそうなのは、4日目(水曜日)の東京ダービー(大井)。その東京ダービーで、人気におされそうなのが、昨年のNARグランプリ年度代表馬・ハッピースプリントです。川崎の全日本2歳優駿を制した後、大井・森下淳平厩舎に移籍、京浜盃・羽田盃を連勝しているこの馬に騎乗するのが、金沢競馬所属の吉原寛人騎手です。先日(5月26日)、金沢競馬場で、吉原騎手にお話をうかがいました。~以下、吉原騎手の話~(ハッピースプリントに乗ることになった経緯は)この馬主さんの馬で、3年前くらいに、門別で重賞に乗せていただいたんです。レースのあとで馬主の辻さんとご飯食べて、意気投合して、「今後、いい馬が出たら頼むね」みたいな話になったんです。それで今回、ハッピースプリントが出てきた、と。宮崎光行さんが乗って、北海道の重賞を勝ったあたりから、馬主さんが「これで東京ダービー獲ろう!」みたいな流れになったみたいで、そこで「吉原で」っていうのはけっこう早い段階から決まってました。 (川崎の全日本2歳優駿優勝→南関東移籍。京浜盃から吉原騎手が騎乗)川崎のレースはネットで見ましたね。自分が今後、乗る馬だなって思いながら見てたんですけど、まさかね、中央馬相手にあそこまで強い競馬するとは思わなかったし、それまで後ろからマクって勝つレースばっかりだったんで、3番手あたりにつけたときには、ちょっと意外だったし、そういう競馬もできるんだな、と。勝った時点で、「これは、ただ者じゃないな」と思いました。京浜盃では、全くわからない状態で乗ってるんで、いちばんプレッシャーを感じました。一応、追い切り2本、乗せてもらって挑んだんですけど、厩舎も新しく変わって、環境も変わったわけじゃないですか、そういう部分でちゃんと結果出せるのかな、っていう不安があって。追い切りしたら、けっこういい動きで、「ああ、こんな3歳、乗ったことないな」っていう感覚でした。だから、まず負けることはないとは思っていました。他に、同じ世代のコたちに、重賞とかで何頭か乗せてもらってたんですけど、くらべると、もう、数段上だったんで、「ああ、こんな馬いるんだな」っていう初めての感覚で、けっこう衝撃でしたね。京浜盃のときは、馬がまだピリっとしていないっていうか、だいぶ休んでたんで、スイッチが入っていない状態で、ただ勝つだけのレースをしたんですけど、それから一度使ったことによって、馬も気が入って身体も仕上がってきて、羽田盃の追い切りのときは、もう一段、パワーアップした感じの走りになってたんで、これが本来の動きなのかなって。一叩きして、それであの勝ちっぷりだったので、納得のパフォーマンスだったんじゃないかと思います。この馬は、2歳のときから完成されてるところがありますよね。そういう意味では、ダービーに向けては、他の馬のほうが成長度は大きいと思うんです。だから、東京ダービーは、これまでとはまた話が違うと思います。不安もけっこうあります。ダービーはカンタンじゃないと思ってるし、京浜盃や羽田盃のような感覚で乗ってはいけないなと思ってます。気をつけないと、足元をすくわれるな、っていうのは思うので。いろんな伏兵のいる中でね、やっぱり一筋縄ではいかないと思いますよ。ダービーに関しては、ボク、自信もてないです。そういうもんです(笑)。ただ、今回は、「この馬で勝てなかったら、お前はいつ勝つんだ?」っていうレベルの馬だと思うんですよ。だから、だからこそ、ホントに慎重にいきたいし、しっかりと決めたいっていうのはありますね。 (東京ダービーにかける思いは)相当なものがあると思いますよ(笑)。東京ダービーは、近くにある一番大きな目標。大きな夢としては、中央のGI勝ちたいとか、ありますけど、そういうのじゃなくて、自分が今、目指せる範囲で最大のタイトルだと思ってるんで。今まで追い切りは、一週前でビュッと仕上げて、本追い切りのときは調整程度で、そしてレースに挑んでたんですけど、ダービーはね、もう少しゆるやかに仕上げていきたいということで、一週前は、ちょっと手控えたっていうか、疲れを残さないように、ホントに調整程度の追い切りになったんです。馬のスイッチは入れられなかったんですよ。だから、あんまり馬の体型も変わってないし、たぶんピリっともしてないと思うんですよ。先生は、そういうふうに、馬の状態をもっていきたいわけですよ。あんまり波を作りたくないっていうか。あと、ジャパンダートダービーも見据えてるわけで、ダービーはしっかり取りこぼさないで勝たなきゃいけないっていうのはあるんだけど、その先もあるから、あんまり変動させて馬の状態を変えたくないっていうので。そして、あんまり早くスイッチを入れちゃうと、それだけ馬にストレスもたまるし、緊迫した時間が長いほど、疲労もたまるんでってことで。だから今回は、それでいいのかなと思いますね。この大一番の仕上げって、ホントにスゴく繊細なもので、大事なものだっていうのを、調教も通していい勉強になるなって思いました。ここで、そのままタイトル獲ることに成功したら、ボクもまたひとつ、成長できるんじゃないかっていうのは思います。森下先生は、細かいことにも気をつけて、チェックしていく人なので、ホントに不安要素をひとつひとつ取り除いて、万全の状態で出したいっていう先生なんで、スゴく一言一言に重みがあるし、勉強になりますね。(ハッピースプリントは、どんな馬?)これだけ従順で、騎手の言うこと聞く、速い馬はいないなって。多少、馬場入りのときに暴れるくらいで、他は一切、手がかからないんですね。全く。かかってどうしようもないとか、折り合いがつかないとか、外に張るとか内にササるとか全くないです。すぐ折り合いつくし、そこが最大の強みだなと思いますね。だからこそ、いい位置、とってあげれば勝てるなっていうのは思うんですよね。 今は一つ一つ、レースを勝っていくことだと思うし、少しの調整ミスで馬の状態なんて一気に変わっちゃうんでね。そこらへんはホントに慎重にしないといけないし、乗るほうも体調万全にしないといけないし。だから、ダービー獲るっていうのは、そのときの馬の状態もあるし、展開もあるし、ホントにカンタンなことじゃないと思うから、楽しみたいと思います、この緊張感をね(笑)。馬主さんも、余計なプレッシャーをかけない方です。「ハッピースプリントっていう名前は、幸せの全力疾走という意味で、関係するみんながハッピーになってくれたらいい、ってこと。だから吉原くんも楽しんで乗ってよ」って、その言葉をいただいたときには、ボクはもう、感謝の気持ちで一杯で。このオーナーの馬に乗れて幸せだと思いました。~吉原騎手の話 ここまで~ダービーが近づくにつれて、「いよいよこの時期がきたんだな」と、日々、緊張感を高めている吉原寛人騎手。今回、ハッピースプリントは、京浜盃/羽田盃のときとは調整過程を変えてきたそうですが、本番でどういうパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみです。もちろん、吉原騎手自身が触れているように、この時期の3歳馬、ライバルたちも大きく成長している時期です。「成長度という意味では、他の馬たちのほうが大きいと思うし、ダービーにピークをもってきてる馬もたくさんいるだろうから」という吉原騎手の話どおり、ライバルたちの走りにも期待が高まります。東京ダービーは、6月4日(水曜日)です。ぜひたくさんご来場、ご参加ください。最後に、吉原寛人騎手からみなさまへ、メッセージ(動画)。http://www.youtube.com/watch?v=g2XvkM0aAYk
2014年06月02日
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今日は皆さんもよく耳にされるかと思います競走馬の病気についてお話させてもらいますね中でも特によく使われる言葉の疑問にお答えしようと思います。ソエソエとは通称で本来は管骨骨膜炎と言います。競走馬の病気やけがの中で最も多く聞く言葉ではないでしょうか?ソエとは競走馬の両前脚に多く見られるものです。それも両前脚の前面に多く、状態によっては激しく痛みを伴います皆さんの中には、両前脚の前面がボッコリ腫れて膨らんだようになっているお馬さんを見たという方もおられるかもしれません。しかしこのソエ、見た目では腫脹がなくても痛むことがあります。というより、ソエ発症直後は見た目に何ら変わりはないことが多いのです。しかし、患部は強烈に熱を持ち痛みを伴い、中には激しく歩様を乱すお馬さんもいます。ではそのソエの正体とは・・・?両前脚の骨の前面に微細な亀裂骨折が起こっているのではないかとも言われていますが、強度の運動負荷によって骨を覆う骨膜という組織に炎症を起こしている状態のようですこの状態が治癒したのちに両前脚の前面にボッコリと骨が出っ張って跡が残ってしまうケースもあるようです。パドックなどで気になられた方は、きっとこの治癒した後の脚を見たのではないでしょうか?またソエは若馬に多くみられます。まだ体が成長しきっていないところに来て、競走馬として強度のトレーニングを課されることで起こってしまうようですね。程度が軽ければ、クッションの利いた馬場(特にウッドチップコース)や前脚に掛かる負担を軽減できる坂路コースなどで調教し競馬まで向かうことも可能ですもちろん調教後や、午後などに念入りに冷却するなどのケアは重要ですけどね次に多く耳にされるのが屈腱炎ではないでしょうか?カネヒキリがこの病気から復帰し大活躍しているのは周知のとおりですよねこれは屈腱炎罹患馬の患部の写真です。この屈腱炎も多くが前脚に発症します。もちろん後ろ脚にも屈腱はあるので発症することはあります。屈腱炎の通称はエビ。写真でもわかるように患部がエビの背中の部分のように腫れあがることからそう呼ばれているようです。屈腱炎は数年前まで不治の病と言われていましたよね。しかしここ最近の研究や獣医さんたちの努力によってその治療法も確立されつつあります。とはいっても軽度のものでも数カ月以上の休養や手術などを経て、仮に復帰にこぎつけても再発の危険性は非常に高いのも事実競走馬としての維持費用などの経済的な事を考えると、諦めたほうがいい場合が多いようですカネヒキリの例はまだまだ稀なんですね。ではこの屈腱炎とはどのような病気なのでしょうか。両脚の裏側にある屈腱と呼ばれる腱が部分的に断裂したものなんです。小さな断裂が原因で腫れや痛みをおこし、歩様に乱れをもたらします。屈腱炎の診断には人間のお母さんのお腹の中の赤ちゃんの様子を見る時に使われる超音波診断装置(エコー)をもちいます。これが屈腱炎罹患馬のエコー像。わかるかな?黒くなっている部分が断裂を起こしている部分です。断裂を起こしているのですから、その後競走をするというのは難しいというのは分かってもらえますよね今日は2つの重大な競走馬の病気についてお話ししましたが、また機会を見て紹介しますね。
2009年10月12日
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木曜担当のよこてんです。 16日の月曜日、盛岡競馬場で今季最初のJRA条件交流競走が行われます。JRA所属の出走予定馬は8日のうちに発表されたのですが、その騎乗予定騎手欄に藤田菜七子騎手の名前があって、盛岡競馬場は非常に浮ついたというか浮き足だったような雰囲気になっておりました(^^;)。 先頃までの『菜七子フィーバー』もだいぶ沈静化した感じがあって、今の段階でそんなに話題になるのかな?という気がしていたんですけども、競馬場のスタンド内を歩いていると“あの藤田菜七子騎手が来るらしい”“じゃあ来週の月曜も競馬場に来てみるか”というようなお客様の声が、割と冗談抜きであちこちから聞こえてきまして、やっぱりまだ注目を集める存在なんだなと感じた次第。 実際に盛岡初登場が実現するかどうかは明日金曜の枠順確定を待たなければなりませんけどもね。しかし、騎乗が実現したならば、芝の条件交流じゃないですか。“盛岡は地方競馬なのに芝があるじゃないか”と、全国の競馬ファンの皆さんに改めてのアピールになってくれるかも・・・と思っております。 さて、藤田菜七子騎手は「JRAで16年ぶりにデビューした女性騎手」という事でも話題になりましたが、岩手競馬も昔から女性騎手が話題になってきた競馬場です。そこで今回は『岩手競馬の女性騎手』を振り返ってみよう、という企画で。■高橋クニ騎手(1966~1971)(「岩手競馬30周年記念誌」より) 後述する高橋優子騎手のお母さん。当時の日本では珍しい女性騎手だった事は知られていますが、デビューしたのが38歳と遅かった事、けいが速歩の騎手だった事はあまり知られていないかもしれません。 先日世を去られた櫻田浩三調教師は騎手時代には平地とけいが速歩の両方に騎乗していたそうです。けいが競走が盛んだった頃はそのように両方乗る騎手が多くて、今からいうと一世代・二世代くらい前の調教師さん達の騎手時代がちょうどそんな頃合い。なので、高橋クニ騎手のレースぶりを実際に知っている方(同じレースで戦った事がある元騎手)もだいぶ少なくなってきているはずです。■高橋優子騎手(1969~1974)(「岩手競馬30周年記念誌」より) わずか25歳で夭折され、“幻の騎手”ともいわれる高橋優子騎手。実働わずか5年で203勝という数字は当時の開催日数を考慮すれば非常に優秀。今に伝わるレース写真を見てもちょっと女性離れした美しいフォームです。1970年の「日高賞典」、当時は数少なかった特別競走をデビュー2年目で制しているあたりも伝説的で、女性ながら“天才騎手”とうたわれたのもごく自然と言うべきでしょう。 高橋クニ騎手の娘であり、けいがと平地の違いはあれど母と娘が同時期に騎手として騎乗していた・・・という点も覚えておきたい所です。 ちなみに言うとですね、高橋優子騎手がデビューした年は父の高橋武さんもまだ調教師兼騎手として騎乗しておりまして、つまり“父・母・娘が同時に騎手、その娘は父の厩舎に所属”という非常に珍しい、恐らく空前絶後な例になっているのではと思います。■新田(吉田)弥生騎手(1976~1985)(「岩手競馬30周年記念誌」より) 高橋優子騎手騎手に憧れて兵庫から岩手にやってきて、厩舎見習いから始めて念願の騎手に辿り着いたという異色かつ努力の経歴の持ち主。現役時代に新田守騎手(現調教師)と結婚して「夫婦で騎手」の岩手第二号にも。当時行われていた女性騎手招待競走での活躍ぶりでも知られます。■佐々木亜紀騎手(1992~2000)(左が佐々木亜紀騎手。右は石川夏子騎手。「岩手競馬30周年記念誌」より) ファンに「亜紀ちゃん」と呼ばれて親しまれました。長い髪を束ねて騎乗する姿も競馬バブル期のオヤジファンにはウケたのでは。■石川夏子騎手(1993~2001)(2001年5月13日、水沢1R優勝時) 石川騎手は「夏ちゃん」で親しまれましたね。佐々木亜紀騎手もそうでしたが、勝ち星こそ多くはなかったものの連対率は決して低くなくて、けっこう活躍していたイメージがあります。■千田和江騎手(2002~2005) 実働期間は短かったですが初騎乗・初勝利や女性騎手として久々の特別戦優勝を果たして印象にも記録にも残る騎手でした。次にデビューした皆川麻由美騎手とは2年ほど同時に騎乗しており、佐々木亜紀騎手・石川夏子騎手以来の女性騎手2名同時在籍の時期ともなりました。 当時のデジカメにとって千田和江騎手の勝負服の色合いはなかなか手強かった記憶も。小林俊彦騎手の星なんかもそうなんですけど、テカった生地の桃色はちょっと微妙な色あいに転がりがちでした。■皆川麻由美騎手(2004~2011) 皆川騎手の事は覚えている方も多いでしょう。彼女も勝ち星は決して多くはありませんでしたが、愛すべきキャラは岩手にとどまらず全国の地方競馬ファンに親しまれましたから。 レディースジョッキーズシリーズ(LJS)でも何度も活躍。総合優勝を果たせなかったのが残念でしたが、毎回の表彰式で見せたパフォーマンスに“LJSのお笑い担当”という異名が定着。非常にマンナちゃんらしい。(2011年・LJS荒尾ラウンド)■鈴木麻優騎手(2014~) “まゆゆ”こと鈴木麻優騎手は今の岩手で唯一の女性騎手です。女性騎手招待競走で強さを見せるのは新田騎手、皆川騎手に続いての岩手の女性騎手の伝統なのでしょうか。 今となっては数少ない女性騎手の中の一人。いつまでもがんばって欲しいですね。■太田陽子騎手(2013) 忘れてはいけない太田騎手。2013年、オーストラリアからの短期免許で騎乗し、短期間で10勝を挙げる大活躍。いまだに印象深いですよね。 怪我のため途中帰国を余儀なくされたのが残念でした。結局盛岡だけでしか騎乗できませんでしたしね。水沢ではどんなレースぶりか?を見てみたかったです。 その他に見つけた写真から女性騎手関係のものを。 2007年に水沢競馬場で行われたLJS2007。シリーズ3戦を通じて11名の女性騎手(地方9名・JRA2名)が揃った年でした。ホッカイドウの笹木美典騎手が負傷のため出場していないですから、当時は女性騎手だけで12名いたわけですな・・・。 2001年10月に行われたM&Kジョッキーズカップには、当時荒尾競馬所属だった小田部雪騎手が参戦していました。盛岡競馬場・・・というか岩手で騎乗したのはこの時だけだったのではないかと思うのですがどうでしょうか? 2014年11月のJBCレディースクラシック、ブレーヴスキーで参戦した名古屋・木之前葵騎手。 この日はこの一戦だけの騎乗でした。ぜひまた来てほしい騎手の一人です。 昨年のJRA条件交流で来盛したリサ・オールプレス騎手。また来てほしいですね。昨年も書きましたが、もしリサ・オールプレス騎手が盛岡で勝てば「外国人女性騎手初の盛岡での勝利」になりますから。 藤田菜七子騎手がこれら“岩手競馬での女性騎手の歴史”に名を刻んでくれるのかどうか?刻んでくれ~!と願いつつ、この稿を終わる事にしたいと思います。
2016年05月12日
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土曜日担当は、園田競馬実況の竹之上次男です。 来週の3日間の開催は、園田競馬の年度末最終週です。 地方自治体が管理する地方競馬は、3月で区切りを迎え、新年度となる4月に、何かと変革が行われます。 それぞれを担当する職員の方の人事異動があり、各部署は新鮮な空気に包まれます。 いつも思うのですが、部署替えや転勤などは大変だなぁと。 慣れない職場に、短い期間の引き継ぎで仕事をマスターしなければならないわけですから。 つくづく転勤のない仕事で良かったと思う次第です。 さてさて、新年度を迎えると言えば、あのことはどうなったの? そう、SKNフラッシュ8は継続するの?しないの?って話。 まだ兵庫県競馬組合からの発表はありませんが、来週には何らかの動きがあるようです。 続きはトピックスで(^^)/〓Weeklyトピックス〓★高知で福山day! きょうは高知競馬場で『福山競馬メモリアルデー』が開催! ちょうど3年前に心ならずも廃止になった福山競馬。 その思い出を風化させないためのイベントです。 福山競馬出身のジョッキーが集い、ふたつのレース(第5、第7レース)で勝負します。 兵庫からは、山崎雅由(やまさきまさよし)騎手が参戦しました。 元々、一時期福山に所属していた下村瑠衣騎手が参戦予定だったのですが、直前のケガで不参加となり、山崎騎手が代役でこのレースに参加することとなったのです。 この山崎騎手へのオファーは、福山で実況していた西田茂弘(シゲちゃん)アナウンサーからあったのです。 山崎騎手は福山市の出身で、叔父さんにあたるのが福山競馬で活躍した小嶺調教師。 そんな縁もあって、福山競馬には期間限定騎乗で訪れることもありました。 「西田さんに言われて、高知に行けるようになって嬉しいです。レースは本当に楽しみです!また福山にいた皆さんとレースができるなんて思っていませんでしたから、本当に嬉しいです。もう、今回高知に行くのは楽しみしかありません!」とワクワクしっぱなしの山崎騎手でした。 きょうは4鞍に騎乗して、あすも福山競馬メモリアルではないのですが、7鞍に騎乗します! 「いっぱい乗せてもらえるようにめっちゃお願いしました(^^;)」とハリキリまくってます。 きょうの4鞍は10着、11着、8着、9着とまったく振るいませんでしたが…。 ちょっと空回りしたか…。 まぁ、あすは元気に挽回してくれることでしょう!★下原騎手も高知参戦! あすの高知競馬には、下原理騎手も参戦します! 全部で8鞍に騎乗する売れっ子ぶりです。 実は下原騎手、木曜日の園田競馬で、メインと最終レースは騎手変更となったのです。 「頭がクラクラする」と訴えて、念のため騎乗を取りやめたのでした。 日曜日に高知競馬があるのに大丈夫かと心配していたら、どうやらそのまま騎乗するようですね。良かった♪ 最近、各地への遠征などが多くあり、疲れがたまりやすくなっていたのかも知れません。 リーディングトップに立っているという目に見えない重圧との闘いもあったのでしょう。 まずは無事に乗れることでひと安心。今後は休めるときにゆっくりと心と身体を休めてもらいましょう。★園田のギブソン、今年の初勝利! 今年、兵庫ジョッキーズで勝ち鞍を挙げていなかった中田貴士騎手だけでした。 今週の水曜日、ようやく今年の初勝利を挙げたのでした! で、園田のギブソンとは何かと言うと、以前に書いたコチラをご覧ください。 初勝利を挙げたことについて訊いてみると… 「ぼくあまりガツガツしてる方じゃないですから、そんなに気にしてなかったんです。でも周りが言いますし…。今回はそれより(勝った馬を担当していた)厩務員さんが最後のレースやったんですよ。だからそれが嬉しかったですね。競馬界を離れて別の仕事をしはるんですけど、最後に勝たせることができて良かったなと思います」と優しさを見せる中田騎手。 うん、優しいんです。ええヤツなんです。だからもっと勝って欲しいと思わせるヤツなんです。 応援よろしくお願いします! さて、気になる『最後の晩餐』(以前の記事を参照)なんですが、実は訊くのを忘れてた…。また来週にでも(^^;)★皐月賞の前日イベント! 4月16日、大阪・梅田にあるGate J.大阪でイベントを開催します! 詳しくはコチラ。 翌日に行われる『皐月賞』の予想スペシャルトークです。 出演するのは兵庫の川原正一騎手。 解説は競馬ブックの山田理子さんで、もう何度もお世話になっている頼れる存在。 司会はわたくしが担当させていただきます。 お時間ありましたら、是非ともお越しください♪ 山崎騎手に話をしにいったとき、たまたま近くにいた川原騎手も写真に入ってもらったら、なんと覇気ゼロやがな(;>_
2016年03月26日
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古馬の壁は厚い・・・4コーナーから力勝負に出たマイネルシーガル君でしたが、これでG15勝目になるダイワメジャー大先輩にはまだまだ・・・ピンカメちゃんは終始後方からレースを進め、NHKマイルカップの再現を狙ったのですが・・・2頭ともまだ3歳馬ですからね今後に期待しましょう!!さて、先週から美浦トレーニングセンターには新しい調教コースが登場したのは、新聞などでもうご覧になりましたよね。そうです、その名も「ニューポリトラック」コース。早速乗ってきましたので、ご報告します。第一印象は、とても軽いなと感じました。軽いとは、馬が楽々走れてしまうという事。ですから、おそらく速い時計が出るだろうなという事です。そして、あまり負荷もかからない。いままでのウッドチップやダートのコースと同レベルの調教をするには、少し距離を長めに乗るか、走るペースを少し早くしないといけないのではないでしょうか。しかし、クッションは非常に素晴らしく、ダート馬に乗っていても「この馬芝でも走れちゃうんじゃないかな?」と錯覚してしまうほどのものでしたそしてなによりポリトラックの厚さがそんなに必要ではないので、馬が走った跡、いわゆる蹄跡(ていせき)をほとんど気にしなくて良いのです。これはいままでの調教コースにはない画期的なことなんですよ!!どういう事かといいますと、ウッドチップやダートではあの大きな体の馬達が猛スピードで走った後には結構な深さの足跡が出来てしまいます。その足跡の上を再度他の馬が猛スピードで走ったら・・・脚をくじく可能性が高くなってしまいますよね。ですからトレセンや競馬場では調教時間の合間に「中間ハロー掛け」を行いその足跡を消していくのです。当然あの広い調教コースにハロー掛けを行うのですから、かなりの時間を要してしまいます。多くの厩舎は、脚をくじくリスクをなるべく低くするために、その中間ハロー掛けの直後の時間帯を狙って、調教時間を合わせます。するとどうなるか・・・ウッドチップコースのハロー明けなんか、大渋滞なんです馬が混み合えば衝突や、蹴りあいなどの危険性も高まってしまい、つまらない事故で、馬や人を怪我させてしまいます。ですから蹄跡を気にしなくて良いニューポリトラック馬場は、その中間ハロー掛けも必要ないんですね!!そしてもう一つ、気になっていたのがこのコースは芝コースと柵なしで隣接していることでした。異なった材質のコースが一つのコースになっているわけですから当然その「境目」がありますよね。もしその境目に少しでも段差があったら・・・想像するだけでも怖いです・・・走っているのは馬です。もし何かに驚いて天皇賞のエイシンデピュティじゃないですけど、急に横に逃げてしまったら・・・そこに少し段差があったら・・・あ~怖いしかしそんな心配は無用でした。この技術はすごいですね。目をつぶって芝コースからポリトラックコースに歩いていったら、その境目は全く気づきません。ほんとうに全くといってよいほど段差がないんですよほっとしました!!さてさて、美浦にも世界に誇れる調教コースが出来たわけですから、もっともっと頑張っていきましょう!!
2007年11月19日
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ミツオーです。金沢市内で書いています。 さて、急に思い立ち、名古屋へ行ってみました。ここで言う名古屋とは、つまり名古屋競馬場ですが。この日は場外発売所として機能していました。競馬場前には↑このような案内図。 ふうむ。名古屋競馬場はほぼ真南をむいているんだな。この辺の土地ってホントに「どんこ」っていうんだな。文字はこんな字を書くんだな。競馬場のことを「turf」って訳すのは正しいのかな。ダートコースなんだけどな。…とか何とかひとしきり考える。全国でも最も好調だと言っていい、J-PLACE名古屋の看板もかかげられ。この日は、園田、金沢、船橋の馬券を発売していました。どのくらいの入場者がいたかわかりませんが、場所が広いので、混雑感はナシ。もちろん窓口やモニタの前にはけっこうな人だかりができていました。 このあと、久しぶりに名古屋競馬実況担当の畑野謙二アナウンサーにもお会いして(写真ナシ。話に夢中になりすぎました・汗)、その後、名古屋市内の大須へ移動しました。 今回、わたしが急に思い立って名古屋へやって来たのは、名古屋競馬場を訪れるためではなく、大須を見たかったからなのです。 大須(名古屋市中区)には、名古屋競馬の場外発売施設「サンアール大須」があります。 日ごろ、笠松競馬の売り上げ成績などを見ていて気になっていたのです。笠松競馬場の入場人員は、一日1000名前後。900人に届かないということもあります。これは、本場開催中の人数です。そこで馬が走っていて、馬券を売っていて、この人数。決して多くはありませんが、今回の論点はそこではありません。 笠松競馬売り上げ成績表には、東海地区の場外発売施設への入場者数も明記されており、笠松本場が900人前後の日でも 「名古屋競馬場 1000人オーバー」「大須 1000人オーバー」 の人数が記されておるのですよ。 大須、スゴいじゃないか。 と思わないほうがどうかしてます(そうでもない?)。 大須の場外売り場とは、そんなに大賑わいなのか。大きな施設ではないと聞くけども、いったいどんな混雑なんだ。情報によると、払い戻しを兼ねた発券機が3台、設置されているというけれど、ってことは最大混雑時間帯には300人ずつがその3台に行列をつくっているのか。締め切りまでに買えないひとが続出しそうだ。いやそんな話は聞いてない。いったいどうなってるんだ。 というわけで、行ってみた。このビル↑の2階に、目指す「サンアール大須」があるらしい(地下鉄上前津駅下車すぐ。駅名は「かみまえづ」と読むのだ、ということぐらいがわかる程度には土地カンのあるわたくし)。ビルの前には↑こんなのが出てますが…正直、全然目立ちません。そこに馬券売り場があるということを知らなければ、気づかない。通りすがりに「お!馬券売ってるよ!入ってみようか」ってな具合にはなりそうもありません。 外階段で2階まで上り、ビルの中に入ると、左手にファミリーレストラン、右手にゲームセンターなどがあり…っつか、この時点でも~んのすごい紫煙。そしてタバコのにおい。坂田さんは…先にすすめないかも(汗)。 そして、2階の通路つきあたりに、これが「サンアール大須」だ↑!!…これ、公式ページなどで紹介されている写真に酷似してますが、ホント、誰が撮ってもこうなるに決まっている、というフロア配置なんですよ。 どう見ても、そこに1000人いるようには見えない。っつか、1000人どころか100人だって入れない。券売機が3台あり、その横っちょに、カードにマークするためとおぼしきテーブルがほんのちょっと。ふうむ。 ふと見ると、「サンアール大須」の、通路をはさんだ向かい側に、こんな施設↑がありました。「ジョッキーズカフェ」ですよ。騎手服着たお姉ちゃんがコーヒー運んできてくれるお店かしら…とか思ってはいけません(笑)。 実は、この「ジョッキーズカフェ」こそが「サンアール大須」にご来場のみなさまが、多くの時間をすごすスペースなのでした。中はこんなふう↑。カフェ…とは言っても、まあ自販機スペースですな。けっこう広い。そしてモニタがあちこちに設置されていて、園田、金沢、船橋の様子が放映されています。この「ジョッキーズカフェ」が2ヶ所あるのです(互いに隣接してる)。 券売機で馬券を購入した方々は、こちらに移動して(移動と言っても、徒歩数秒)レースを見て、的中すれば払い戻しに行く。それをレースの数だけ繰り返す、そのたびに入場者数として「サンアール大須」でカウントされる。…そりゃカンタンに1000人超えますわ。ざっと見ただけですが、「ジョッキーズカフェ」には100人近い方がおられましたもん(つまりけっこう賑わってました)。100人×10レースで1000人だ。複数のレース場を発売してれば、50人×20レースで1000人だし。 「サンアール大須 1000人」の謎がとけたわたくし(おおげさ)、大いにスッキリした心持ちで大須を後にしながら、こうしたいわゆる「ミニ場外」で馬券を楽しんでくれるファンがあれほど多くいる、ということを心底ありがたく思ったのでした。 帰りしな、通りがかった大須商店街↓。なんだか、老若男女、ものすごい数のひとで賑わってました。各地の不振をかこつ商店街の方々は、ぜひ視察に行くといいですよ。平日の昼間とは思えない。何か祭りでもあるんじゃないかと思うほど、にぎやかでした。
2014年04月21日
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今日の話題は、少々業界寄りの話。 競馬場だけでなく、どこの公営競技場もなかなか売り上げが伸びない昨今、頑張って生き残りを図るためには、その売り上げを確保する努力もさることながら、コストをどんなふうに削減するのかという工夫も欠かすことが出来ません。 コストを削って、なおかつお客さんの利便性や快適性、楽しさといった要素を維持、またはより一層高めていくことが出来れば、言うことはないわけですが…そんな可能性を秘めた取り組みをご紹介します。 モデルとなるのは、いまや営業努力や斬新な取り組みでは公営競技界全体の中でも断然のトップを行く、大村競艇場。先月から「キャッシュレス投票」サービスが始まりました。 この「オリジンカード」というのがそれ。 キャッシュレス投票に必要なカードは、場内のインフォメーションで申込用紙に記入し、身分証明書を提示することにより、ものの5分で発行してくれます。 ICカードになっているため、発行時にデポジットとして500円を支払う必要がありますが、はじめからカードに、500円分に相当する舟券購入ポイント(後述)が入っていますので、実質的には発行手数料はゼロ円でした(発足直後だけのキャンペーンかも知れません)。 場内に何カ所か、このようにキャッシュレス投票用の舟券購入機が並ぶエリアが設定されています。 その肝心の舟券の購入ですが… まずはこの「キャッシュレスチャージ精算機」にて、カードにお金をチャージします。 右上、カードを読み取り台に置き、あとは画面のガイダンスに沿って操作すれば、任意の金額で入金することが出来ます。 サクッと入金が済んだら、あとは舟券を買うだけ。 これが「キャッシュレス発売機」。 通常の発売機に比べて、とてもシンプルなのがおわかり頂けるでしょうか。 お金を取り扱うか取り扱わないかで、発券する端末はこれだけ変わります。実はここが大きなポイント。 投票は通常のマークシートによって行います。 その結果、もしもお金が足りなくなった場合には、「お札に限り」(ここも重要)入金することが出来て、お釣りはカードにそのままチャージされるのです。 この辺は、有り難い心遣いですね。買おうとしたらお金が足りなかった、などというときに、一旦投票を中断して入金機へと移動しなければならないのでは、少々面倒ですから。 操作も画面にハッキリ表示されますから、迷うことはありません。 このキャッシュレス投票では、実は舟券も発行されません。 舟券自体は電子的に保管されていて、レースが終わると自動的にその結果に応じて払戻金がカードにチャージされた形になります。 それだけでは買い目とか残額がわからなくなりますので、購入の控えとしてこうしてレシートが発行されるのです。 このキャッシュレス投票の最大の目玉は、このシステムを利用して舟券を買えば、それだけでポイントが貯まって還元されるということ。 ポイントは現金のほか、様々用意されている賞品とも交換することが出来ます。現金に換える場合の還元率は、0.5%を基準として、購入額(一括で交換するポイント数)によって上下します。 本場でのサービスですから、インターネット・電話投票のポイントサービスがより多くの購入を慫慂する狙いがあるのとは、似ているようで全く目的が違います。 キャッシュレス投票のポイントは、とにかく「同じ買うならこのシステム経由で買って貰えれば」という、意味合い。ポイントを出しても割が合うだけのコスト面の見返りを、このシステムで期待するわけです。 例えば… 発券機自体の購入コストは、お金を取り扱う通常の機械と比べると「かなり」安いとのこと。これは自動販売機とかでもそうですが、機械の中でお金のやりとりをする部分が非常に値が張るということのようで、それも頷けます。 他国で見てきたり、話に聞いたりしたところでは、こうしたキャッシュレスの仕組みはよそでは常識。バウチャー(金券)方式だったり、銀行口座と繋がった投票会員カード方式だったり方法は何通りかあるようですが、 いずれにしてもこうして現金のやりとりをしない発券機が活躍しているところは多くあるようです。 むしろ、日本みたいにガチャガチャ現金を扱う(特にお釣りがいちいち現金で出てくる)ような機械は、殆ど目にしたことがないような気がしますね。 あと、これは担当者の方の話を聞くまで気がつかなかったのですが、機械がお金を扱わないということは、その機械にかける日々の手間・作業が相当に低減するということ。コストダウンの要因としては、その担当者の方はこちらをむしろ強調しておられました。 こうしたシステムを、有人窓口に代わるものとして位置づけるのか、それとも旧来の自動発券機と置き換えるイメージなのかは、考え方が分かれるところもあろうかと思います。 私は、有人窓口には強い需要とサービスとしての可能性があると思っていますから、むしろ後者をイメージしますね。 もっとも、それらはあくまでも「売る側」の事情ですから、買う側のお客さんにしかるべくメリットがなければ、便利なシステムも黙っていては使って貰えません。 そうした点の研究はこれからで、やはり利用率の向上は、今後の課題だという話を聞きました。 例えば、今はカードに入っているお金は、日々精算しなければなりません。でも、今日儲かって残ったお金を、明日も、そして明後日もそのまま使えた方が、便利ですよね。 この点については、残金をそのまま翌日以降も引き継げるように現在調整中だと聞きました。大村のことですから、それほど遠くない将来に実現してくれるのではないでしょうか。 ポイントサービスの充実も、一つの手段でしょう。 還元率や賞品を工夫するというは勿論大きなテーマでしょうが、例えば券を購入するたびに発券画面に「現在○○ポイントです」といった表示が出れば、何となくテンション上がりますよね。「プレステゲットまであと○○ポイント」「あと○○ポイントでカステラが貰えます」みたいに目標まで示されたら、何とかそのポイントまでは頑張ろうという気持ちも湧いてきたりして(笑)。 レシートが出るという特性を利用して、そのレシートを抽選券にするとか、スーパーのレジで突然出てくるクーポン券みたいに、購入額などある一定の条件とか抽選により場内利用券や食堂の食券が貰えたりするとか。 カードで日ごとの購入額も管理できるでしょうから、高額購入者へのサービスとしても利用できるかもわかりません。 こうしてあれこれと考えると、コスト面の効果と、顧客サービスとしての効果をうまく絡み合わせることで、相乗効果によりかなりのプラスの効果を出せる可能性が秘められているような気がします。
2010年01月12日
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木曜担当のよこてんです。 盛岡競馬場所属の飯田弘道調教師。2019シーズンは櫻田康二調教師と最終日までリーディングの座を争い惜しくも2位に終わった・・・のですが、勝利数は櫻田康二調教師の73勝に対して72勝とわずかに1勝差。それだけでなくシーズン勝率17.1%は全体の4位、同連対率33.0%では全体2位というハイレベルの内容で戦い抜きました。 その飯田厩舎は昨年、トレッドミルを導入しました。岩手の厩舎では盛岡・水沢通じて始めての導入となった新兵器の効果を教えていただくべく、盛岡競馬場内にある飯田厩舎へと向かいました。リーディング上位の成績を残したことに対してどれくらいの効果があったか?厩舎作業にどんな影響を与えているか?そこが非常に興味深いのです・・・。 トレッドミルというのは、簡単に言えば「馬用のランニングマシーン」。人間用にも、スポーツジムにいくとベルトの上を歩いたり走ったりするランニングマシーンがありますけど(ルームランナーとか呼ぶと商品名になるか?)、要はその馬版ですな。 当然大きさも頑丈さも段違い。ベルトの部分も人間がひとり乗ったくらいではたわんだりしません。人間用のはちょっとブヨンブヨンした感触ですけどもね。500kg前後の馬が乗って走るんだから当然か。★飯田厩舎のトレッドミル。横に立つのが飯田弘道調教師 馬の運動器具としてはウォーキングマシンが普及していまして、盛岡や水沢の厩舎でも度々導入の計画が立ち上がるもののスペースの問題があったりしてなかなか実現していません。 飯田調教師も最初はウォーキングマシンの導入を考えていたそうなのですが、厩舎に隣接して置くにはどうしても設置場所が取れず、マシンよりはコンパクトに収まるトレッドミルを選んだという事。★ウォーキングマシン(関係者は“マシン”と短く)も色々ありますが一般的なものとして。小型のものもありますがそれでも場所は取る★盛岡競馬場の厩舎地区は広めの方だとは思いますが、それでもマシンを置くには足りない とはいえトレッドミルの本体だけならともかく運動場となる建屋を含めれば大きくて、マンホールとか地下の配管を避けながらの設置場所探しには苦心したそうです。 実際にトレッドミルで運動するところを見せていただきました。やってきたのはエンドゲーム号。9月に飯田厩舎に転入してダートで6連勝したそのエンドゲームです。★12月の銀嶺賞を勝った際のエンドゲーム ★並脚から傾斜をつけつつ速歩へ★前から後ろから(カメラのみを差し出して撮影) 速歩をしている馬をこんなに近くで見る事は普通無いですからねえ。なかなか興味深いアングル。★非常に真面目なエンドゲーム君でした さてここからは飯田調教師にインタビューの形でトレッドミル導入の経緯などを。-トレッドミルを導入した理由を教えてください「馬の運動量をできるだけ増やし、同時に厩舎スタッフの仕事量の軽減を狙っての事です。トレッドミルにしたのはスペースの関係が大きくて、盛岡の厩舎のスペースだとウォーキングマシンを置けないけれどトレッドミルだったら置けるので」-トレッドミルを導入して調教のフローが変わったりしましたか?「そうですね、以前は人が乗って角馬場で速歩までやってから自分などが乗り変わってコースに出ていました。トレッドミルを入れてからはトレッドミルで15分並脚、10分速歩をしてからコースで調教をして、トレッドミルにはすぐ他の馬を入れて、僕らがコースから戻ってきたらまたすぐ乗って出ることができるような流れになるようにしています。その分の流れが良くなっているしそれぞれの負担も減っていますね。 ウォーミングアップという点でも、人が一定の速度でずっと牽くのはなかなかしんどいし馬も言うことをきいてくれない。その点でも楽になるだけでなく質が高い運動ができます。盛岡で競馬がある時なんかはクーリングダウンもトレッドミルでできますし。まだまだ理想の内容とまではいかないかもしれませんが、良い流れにはなっているんじゃないかな」-昨年の成績に良い影響があったなど導入の手応えはありましたか「ウォーミングアップをしっかりできるようになった事で、調教を強くできる馬はより鍛えられるようになったし、しっかり運動してから調教ができる事で調子を安定して維持できるようになった。それが結果につながって行ったんじゃないのかなと思います。急激に調子が落ちる、調子を崩す馬も少なかったかな。 シーズン後半に頑張ってくれたエドノマツカゼやエンドゲームなども、しっかり体をほぐしてから調教していたのが良かったと感じますね。 冬の間などもトレッドミルで運動しておけば、春の乗り始めのうるささが軽減されるでしょう。人馬の安全という点で効果もあると思います」★こちらも厩舎で過ごしているエドノマツカゼ号-導入の際の問題点などは?「どうしても初期のコストが大きいですよね。自分は銀行に知り合いがいたのと、トレッドミルのメーカーさんが前向きに取り組んでくれたおかげもあって実現しました。 以前、盛岡の厩舎にウォーキングマシンを入れる計画を検討した時は、設置場所もそうでしたが、やっぱりコスト面の話が上手くまとまらなかった。今回これで実績ができたから、今後入れる厩舎があるとすれば、ハードルが少し低くなったんじゃないかと思います」-人手不足の解消にも役立てば良いですよね「人手不足とか高齢化というのは現実的に大変な問題で、待遇面なんか牧場に敵わないから若い人がどうしても入ってくれない。自分はトレッドミルに仕事の効率を良くしつつ馬の運動量も確保するという点に期待していますが、そうして人の手間を減らす事にも期待しています。それが厩務員さんの労働時間の短縮などにも繋がっていけば」-では調教師として、トレッドミルを入れた効果のほどを評価すると・・・?「かなり“大”ですね。調教師としてもそうだし厩務員さんたちも楽になったと思うし。最初は人馬ともに戸惑うかもしれませんが、実際に使って経験を積んでいけばいい部分ですから。事故が起きないように使い方を間違えないようにすれば、これは絶対入れた方がいいなと思いますね。頭数が多い厩舎なんかは特に、負担が減るでしょうから。他の厩舎にも導入をお勧めしたいですね。 工夫次第でいろいろ使えると思うんですよ。自分もこれからもっといい使い方を探していきたい」 飯田厩舎で働く厩務員さんたちにもトレッドミル導入の感想を伺ってみました。「トレッドミルに乗せている間に他の仕事ができるので効率がいいし、それだけ早く終わるから楽になった」「人間が牽くと馬が嫌がったり真剣に運動しなかったりもするが、トレッドミルだと一定の内容の運動ができる」「トレッドミルで運動させた後に乗ったら、人が最初から乗り始めるよりもうるさくない」「踏み込みとかを見ながら速度を調整して運動させてあげるとより体がほぐれて、人が牽くより良いのかなと感じる」等々の意見が出ました。“一定の質でしっかり乗り運動してくれる人が一人増えた”なのだそうです。 「せっかく頑張って導入したからには良い結果を出してアピールしていかないと」と言う飯田調教師。「ただ“トレッドミル使ってます”じゃ意味無いですからね。トレッドミルがある飯田厩舎だからより良い調整ができた、より良い結果が出たんだという違いを出してアピールポイントにしていきたいですね」。 まもなく来季に向けた調教が本格的にスタートしますし、3月20日には、あと一ヶ月ちょっともすれば新シーズンがスタートします。その時、飯田厩舎がスタートダッシュを決めたら、あるいはシーズンを通して好成績をキープできたら。トレッドミル導入の成果が現れてきているのだ・・・と言うこともできるでしょう。 また、そうして良い効果が出るという評価がされることによって他の厩舎にも導入の気運が高まり実際に導入の方向になっていけば、人手不足の解消や労働時間の短縮といった問題を解決していくための一助にもなるのではないでしょうか。 岩手でのウォーキングマシンやトレッドミルの導入はこれまでも何度か検討されてきました。導入を希望している調教師さんも少なくないと思いますが、盛岡は前述のようにスペースが無い、水沢はスペース面もそうだし、そもそも厩舎施設自体が老朽化しているのでその改築が先という事で実現せずにいます。 水沢は厩舎建替の際に「厩舎毎にウォーキングマシンを設置できるスペースの確保」も考慮されると聞いていますけども、建替が始まったとしても年間2棟とか3棟とかのペースでしょうから全体が入れ替わるには数年かかります。 全国ではというとですね、地全協が公開している『競馬活性化計画』の中には厩舎地区へのトレッドミル導入を検討している主催者がいくつかあるのが読み取れます。 門別競馬場の厩舎地区のように「1厩舎に1~2台のウォーキングマシン」があるのが1つの理想形でしょうし、飯田調教師も「使い勝手や作業内容を考えれば厩舎毎にウォーキングマシンとトレッドミルがあるといい」と言われますが、スペースであったり資金面であったりがどうしても壁になってしまいますね。 とはいうものの、数が減るだけでなく高齢化も進むという形の人手不足、人手が足りないことによる厳しい労働環境。その対策は岩手のような地方都市の競馬場では今すぐにでも手を打たないといけない課題なのも確かです。 今回の取材も「トレッドミルが効果的だということを他の厩舎関係者にも知ってほしい。導入したいという厩舎があるのなら自分の経験を活かしてほしい」という飯田調教師の意図があって実現しました。伺ったお話の中では資金のことなどここでは敢えて書かずにおきましたので、興味を持たれた方は飯田調教師に訊ねてみてください。 「ファーストペンギン」という言葉がありますよね。新たな挑戦の先頭を切る者の事を例えたものです。厩舎地区へのトレッドミル導入に先頭を切って挑んだ“ファーストペンギン”飯田厩舎の新シーズンの活躍ぶりに、注目しつつ期待したいと思います。
2020年02月06日
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日曜日担当の高橋華代子です。 先週までの船橋開催を振り返ってみたいと思います。 この船橋開催は3日連続で重賞開催が行われました。 5月3日には南関東3歳馬による若潮スプリントが行われ、澤田龍哉騎手が騎乗した7番人気メンコイボクチャンが2番手から力強く抜け出し重賞初制覇。管理する渡邊貴光調教師、担当の古谷厩務員も初タイトルを獲得しました。 普段から「メンコイ」と渡邊調教師。 5月3日は南関東3歳馬による東京湾カップが行われました。今野忠成騎手が騎乗したライズゾーンが大外から後方一気の差し切りV。2着のルクバーも脚を伸ばしました。この2頭が東京ダービーの優先出走権も獲得。 5月4日は全国から強豪馬たちが集ったかしわ記念が行われ、JRAのメイショウハリオが濱中俊騎手にエスコートされ差し切り勝ち。 メイショウハリオは昨年の帝王賞以来となるJpnⅠ2勝目で、通算タイトルは4勝としました。 地方所属馬の最先着は6着のスピーディキック。 こちらはメイショウハリオ↓ 66歳の最年長騎手でもある的場文男騎手が、久しぶりに船橋競馬場で騎乗したことでも話題になりました。5月3日の最終レースで7番人気デュアルレインボーの手綱を取り逃げ切り勝ち。これが地方通算7409勝としました。 一方、5月5日の最終レースでは、船橋のルーキー・所蛍騎手が騎乗した9番人気ジョエルが2年前の黒潮盃以来となる勝利を飾りました。初のオープン勝ちを収めた所騎手は現在17歳で、的場騎手との年齢差は約50歳差です。それもすごい! 5月5日の13時からは船橋が生んだ名馬ミューチャリーの引退式が行われました。 ミューチャリーは前日に乗馬クラブから移動してきて、最初はおどおどしていたようですが、本番ではドッシリと構えていたのはさすがでした。 主戦の御神本訓史騎手がミューチャリーのお顔をたくさんなでていた姿も印象的でした。JBCクラシックを共に制した吉原寛人騎手からのビデオメッセージも上映されました。 次に会う時は誘導馬になっているのかな?! 濃い1週間があっという間に終わり、 5月8日からは大井開催が始ます。 クラシックウィーク!!! 羽田盃にはヒーローコール。 東京プリンセス賞にはメイドイットマムが参戦。 船橋開催は終わりましたが、今度は大井開催が始まります!
2023年05月07日
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土曜日担当は、園田競馬実況の竹之上次男です。 来週は水曜日(11月28日)に『兵庫ジュニアグランプリ(Jpn3)』が行われます! JRAから5頭、地方他地区から3頭が出走して行われるダートグレード競走です。 今回のJRA勢は、出走馬よりも騎手が注目! 5頭のうち、3頭に外国人ジョッキーが騎乗。リーディングトップで、このレース連覇を狙うルメール騎手の他に、園田は初めてとなるマジックマンことモレイラ騎手、そして先週『マイルCS』を勝ったビュイック騎手が参戦するのです! ルメール騎手は現在ダートで2連勝中のデルマルーヴルに騎乗。モレイラ騎手は芝のオープン勝ちのあるシングルアップに、ビュイック騎手はデビューからダートで連勝中のオルトグラフに騎乗します。 JRAからは他にも芝のオープン勝ちのあるイッツクールが松田騎手で、門別の『エーデルワイス賞』で2着だったデンバーテソーロが田辺騎手の騎乗で参戦します。 外国人騎手が3名同時に出走するというのは、園田競馬場では2002年の『インターナショナルジョッキーカップ(INJC)』以来、16年ぶりのこと。 当時はJRAで『WSJS』が阪神競馬場で行われていて、その後に園田でも外国人騎手、JRA騎手を招いて騎手交流レースとして『INJC』が組まれていました。 騎手紹介の司会を仰せつかったことがあったので、外国人騎手にも事前に話を訊いて、紹介式の準備をしていたものです。 あるとき、アメリカからエドガー・プラードという名手が来園した際、話を伺おうと尋ねると、通訳の方が柔和な感じのする青年でした。 ちょっと若手漫才師みたいやなと思いながら、プラード騎手を交えて話そうとすると、その通訳が思わぬ発言をしたのです!! 「あのぉ…ぼくぅ…」 この続きは最後に…。 引っ張るんかえ(;≧Д≦)/〓Weeklyトピックス〓★エイシンバランサーが笠松グランプリを制覇! 22日、水曜日に笠松競馬場で行われた『笠松グランプリ』に、園田競馬からエイシンヴァラーとエイシンバランサー(ともに新子雅司厩舎)が出走。2番人気に支持されたエイシンバランサーが中団から差し切って優勝し、3勝目の重賞タイトルを手にしました。 道中は6、7番手を追走して、巧く内をすくようにして4コーナーでは先頭グループまでポジションを上げます。直線では力強く抜け出して、2着馬に2馬身差をつけて快勝しました。 エイシンヴァラーは、いつもより後方からのレースとなり、普段の力を発揮できずに8着と大敗してしまいました。 なお、このレース4連覇を目指して出走した1番人気、岩手のラブバレットは、道中で常に外を回るロスがあり、伸びを欠いて4着に敗れました。 明くる日、エイシンバランサーに騎乗した下原騎手に訊くと「キツいレースでした」と振り返ってくれました。 「内を通って追い上げて行けましたけど、ギリギリのスペースで、ホントにすべてが巧く行ったからです。それでも力がないとできることではないので、やっぱり力があります」と愛馬を讃えます。 エイシンバランサー、エイシンヴァラー、ラブバレットの3頭は、それぞれ年末12月27日に園田競馬場で行われる『兵庫ゴールドトロフィー』に出走予定で、JRAの強豪を交え、再び相まみえることとなります。 同レース史上初の地方勢制覇へ、各陣営は渾身の仕上げで臨むことでしょう。ご期待ください♪★若駒賞馬、テンマダイウェーヴ圧勝! 21日に行われた2歳のJRA認定レース(勝てばJRA特指競走の出走権利を獲得)では、未勝利の身ながら重賞『兵庫若駒賞』を優勝したテンマダイウェーヴ(牡2・新井隆太厩舎)が出走。これまで控える競馬をしていましたが、初めて逃げるレースで、5馬身差の圧勝を演じて見せました。 今回の1700mは、大晦日に行われる『園田ジュニアカップ』と同じ距離で、2歳王者へ最も近い存在として大きくアピールすることになりました。★ゴールドスーク名誉挽回の快勝! 22日、古馬オープン特別(1700m)が行われ、JRAから移籍後3戦目となるゴールドスーク(牡7・松平幸秀厩舎)が逃げ切って勝利!前走で断然の1番人気に支持されながら敗れていましたが、すぐさま巻き返して汚名返上して見せました。 同馬は元々JRA時代に短距離を中心に活躍していた馬で、今後に向けて視野の広がる快勝劇となりました。もちろん、得意の短距離戦となる『兵庫ゴールドトロフィー』へも向かってもらいたい実力馬。動向に注目です♪★岩田騎手かと思ったら田中騎手!? 今年から規定が変わり、園田競馬場で行われる新馬戦、重賞レース、2歳認定レース、交流戦など特定のレースではJRAで登録されている馬主服を着用することができるようになりました。 そこで、先日行われた2歳新馬戦では、泉一郎氏が所有するバージンヴェイダーが出走。 泉氏のJRAでの登録勝負服は、岩田騎手が地方時代に来ていたデザインと全く同じなのです。 なので、田中騎手が岩田騎手の勝負服を着ているようになるレアケースが観られたのでした。 4番の馬がバージンヴェイダー。このレースではパドック解説を担当していたので、近くで撮ることができずに、モニターの画面を撮るのが精一杯でした(;>_<) 園田ファンなら、もう違和感しかない状況だったことでしょう(^^;) 実際ぼくもそうだったので、当の本人はどうだったのか、レースが終わってから田中騎手に話を訊いてみました。 「あれ康誠(岩田騎手)の勝負服でしたよ」 へっ!?どういうこと? 実は、なんやかんやあって本物の岩田騎手の勝負服だったようです!! 今度、岩田騎手が園田遠征して、そのときに馬主服着用が可能なレースがあり、泉氏が所有馬を出走させ、その馬に岩田騎手以外の騎手を乗せてレースに臨み、同じレースに岩田騎手が依頼を受けて、いつものようにJRA馬以外の馬に園田で乗る際に着る自分自身の勝負服にに身を包み、あろうことかその馬が泉氏所有の馬と同枠となり、染め分け帽が適用されるようなことがあれば、園田ファンは殊のほか胸アツなのですよ!!★プラード騎手の通訳 エドガー・プラード騎手と喋ろうと、その若手漫才師風の通訳に水を向けると… 少し照れたような笑顔を浮かべながら、その通訳が… 「あのぉ、ぼく英語喋れないんです…」 あっ、そう。ほなしゃーな、え゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!(内場勝則風に) いやっ、英語が喋られ、え゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!! 通訳やの、え゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!! はい皆さんもご一緒に、え゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!! そんなアホなと思う出来事に周囲もあ然…。 何しに来てん!とマジで突っ込んでしまいました(^^;) それでもなんだか憎めない若手漫才師の発言に場が和んで、楽しくそのときは外国人騎手と話をすることができました。※込み入った話はペリエ騎手の通訳の方に手伝ってもらいました いやぁ、英語が喋れないのに、外国人騎手の通訳としてニコニコと寄り添える根性は見上げたものです。 そんな彼は今どこで、どんな仕事をしているんだろうと思いますが、たぶんどこでも暮らして行けるやろ(^^;)ホットコ…◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ 来週は、いよいよ待ちに待った競馬キンキの忘年会や♪
2018年11月24日
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日中の気温は真夏並みとなって参りましたが、早朝はまだまだしのげる季節です。もう一月もして、梅雨が明けるとそこはもう灼熱の世界・・・朝晩も、日陰も関係のない逃げ場がない季節となってきます。この季節になると毎年のことなのですが、ある困った問題が美浦トレセンでは発生します。入厩検疫問題です。そもそも入厩検疫とは。トレーニングセンターや各競馬場などJRAが管理運営する施設内に外部の牧場からお馬さんが放牧などから帰ってくるとき。それが1日の放牧であろうが、全く初めての入厩であろうがJRAが行う検疫を通過しなくてはいけません。その検疫施設内に所定の時間留め置き、その間に血液検査や健康検査などを行い不足している伝染病の予防ワクチンを接種したりしています。そして伝染病にかかっていない、健康に問題ないことがはっきりとしてから私たちの働く厩舎にやってきます。これらを徹底することで外部施設からの伝染病などの侵入を水際で防いでいます。しかしそうはいってもどのような防疫施設でも完璧はあり得ませんので、時として馬インフルエンザの大流行やゲタウイルス感染症の大流行を招くことになってします。空気感染や蚊やアブなどを介した媒介体感染はどうにも防ぎようがありませんからね。しかしこの入厩検疫問題はこのような防疫といった本質的な話しとは別なんです。当然のことですが入厩検疫を行う以上、そこには一日の上限の頭数というものが物理的に生まれてしまいます。お馬さんたちを留め置く馬房の数、検査に掛かる人手の数、伝染病の検査に使う検査キットの数など。その頭数は北海道開催時を除くと火曜日35頭、水曜日~土曜日60頭。合計275頭となります。月曜日は中央競馬サークル全体がお休みです。火曜日はJRA自体がお休みなので当番者による対応のため頭数が制限されています。そして日曜日は厩舎が半休であるため実施できず。様々な周辺の事情によってもそもそも頭数が制限されてしまいます。そしてこの275頭という数が北海道開催が始まるこの時期になると、火曜日の実施がなくなり240頭になってしまいます。さらには新馬が大量に押し寄せて入厩してきます。普段厩舎が持つ馬房数に対して外の牧場で待機しているお馬さんがほとんどいない厩舎は、当然ですが入厩検疫も必要ありません。お馬さんを入れ替えながら競馬を使う事がありませんからね。しかしその様な厩舎でもこの時期だけは新たな2歳馬たちを入厩させてきます。ですから外の牧場で待機しているお馬さんが多い(預託されている頭数が多い)、成績が優秀な厩舎は馬房を有効に回転させることができなくなっているのです。これはとてももどかしい事態です。出走体制が整っている外の牧場にいるお馬さんたちが、競馬に出走することができないのですから。しかし例年、この事態も札幌開催が始まる頃には解消に向かいます。例年札幌でも函館でも入厩検疫は実施されるのですが、今年は函館のみの開催です。この問題、今年はどのようになっていくのでしょうか。
2013年07月01日
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火曜日担当の太田です。25日(日)は年に一度のばんえい競馬の祭典50回目の『ばんえい記念』が行われました。気温も+10℃を越えて春の陽気。馬場水分0.9%と乾いた重たい馬場。乾いた砂でサラサラと足抜きがいいように感じましたがさすがに1トンのばんえい重量を引くには重たい馬場だったと思います。まさに死闘というにふさわしい戦いでした。連覇を狙う「オレノココロ」が1番人気トップハンデで帯広記念をを制覇「コウシュハウンカイ」が2番人気安定感抜群ばんえい記念5度目の挑戦「ニュータカラコマ」が3番人気無冠だが今季「岩見沢記念」「帯広記念」2着「サクラリュウ」一昨年の勝馬「フジダイビクトリー」と実力馬が勢揃い。前半2分9秒とかなりのスローペース勝負の第2障害は各馬息が入っていたことによって例年より早くに各馬上がってきていたように思います。先に仕掛けたのが「ニュータカラコマ」「コウシュハウンカイ」が一気に天板まで上がって先頭でクリア。後続を突き放す展開。「オレノココロ」は3番手から前を追う。この時点で「コウシュハウンカイ」は残り30m少し手前。かなり差がありました。しかし、ここから「オレノココロ」の末脚が昨年同様に発揮。ただ、昨年よりゴール前かなりつらい展開でどの馬もゴール前止まる激しいバテ合いに。「フジダイビクトリー」「サクラリュウ」「ソークンボーイ」も迫って大接戦。そんなかでも「オレノココロ」がいち早く立て直してゴールし連覇達成。差し脚を見せた「フジダイビクトリー」が2着逃げ粘る「コウシュハウンカイ」」が3着という結果。(主催者提供)ばんえい記念についてはプレイヤーインタビューを始め ばんブロ にも取り上げております。ご覧ください。見事な連覇達成となった「オレノココロ」今季は『旭川記念』『岩見沢記念』『チャンピオンカップ』と重賞3勝。昨年は障害を下りてから止まったのは2度。本当に強さを見せつけたばんえい記念でした。そんな「オレノココロ」でも今年はゴール前苦しそうに感じました。ゴール前何度か止まっていました。それでも最後は先頭でゴールし連覇はお見事でした。2着の「フジダイビクトリー」は今季無冠ではありましたが、ばんえい記念は実績がものを言うというところをみせてくれました。「オレノココロ」の鈴木騎手も話していましたが、3着の「コウシュハウンカイ」の障害力はあっと言わせるものがありました。(すみません。実況ではニュータカラコマとウンカイを間違っておりました。)今季の「コウシュハウンカイ」ハンデが厳しくてもしっかりとした足どりを見せ、進化を見せていました。まだまだ進化途上という感じです。来年度「オレノココロ」を脅かす存在なのは間違いないでしょう。「サクラリュウ」も最後は見せ場はあったと思います。「オレノココロ」の末脚を考えるともう少し早めに越えていないと勝ち目はないでしょう。驚いたのは「ソークンボーイ」です。最強世代8歳馬。2歳時に重賞を勝利。古馬になってからは結果が出ていませんでした。今年に入って4連勝で本番を迎えそして、このような競馬。来年度楽しみな1頭なのは間違えありません。最強世代も充実の8歳。今後もこの世代は他の馬も含めて要注意ですね。5着まで7秒4差の近年稀に見る大接戦でした。それから、今年のばんえい記念このことから目をそらすわけにはいきません。過去4度挑戦して4着、2着、2着、3着と健闘「ニュータカラコマ」はレース途中で倒れ、そのまま亡くなりました。それはとても残念なことであり、ファンももちろんですが、我々関係者の誰もが悲痛な思いでしょう。謹んで哀悼の意を表します。ばんえいBIG4の1頭として活躍。安定感抜群、いつも真面目にレースをし、今季は『北斗賞』『ばんえいグランプリ』を制覇現10歳。2歳時の早い時期から頭角を現し、『イレネー記念』を含む重賞8勝。今から思うと今年は第1障害で苦戦しており、本調子ではなかったのかもしれません。障害巧者の「ニュータカラコマ」がここまで障害で苦戦するのは久しぶりに見ました。過去2年先頭でクリアし、ゴール前の接戦で惜敗。いかにゴール前で粘れるかが勝負となれば最初に障害を仕掛け、そして、どの馬よりも早くクリアし、大逃げと行きたかったことだと思います。誰もがこのような結果になるとは思わなかったことでしょう。ばんえい競馬でサラブレッドのように骨折で予後不良ということはないと言ってもいいでしょう。ただ、レース中の心不全で亡くなることはごく稀にあります。私もばんえい競馬に関わるようになって何度かそのような場面に遭遇したことがあります。でも本当に稀です。ばんえい記念という大舞台では初めてのことでしょう。今回の件については、皆さんそれぞれに想いがあると思います。でも、それでいいのではないでしょうか。私は、色々な意見を否定するつもりも、肯定するつもりもありません。それぞれに思った気持に素直にと思っております。この件でばんえい競馬を見るのが嫌なった方、それでもばんえい競馬を応援しようと思った方。それぞれで良いのではないでしょうか。戦う舞台はみんな真剣です。それはばんえいや競馬だけでなく、ボートや、競輪、オートなどの公営競技先日行われたオリンピックのスポーツなども命懸けです。だから人々が魅了されるのではないでしょうか。だから人々が惹きつけられるものがあるのではと私は思っております。ただ、私はばんえい競馬並びに競馬については中の人。これが仕事なのです。今後もこの世界で、魅力発信に尽力していきたいと思っております。第50回ばんえい記念いちファンから仕事になって見てきた20年余りのばんえい記念で一番忘れられないレースとなることでしょう。ばんえいの語り部として未来につなげていきたいと思います。
2018年03月27日
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ミツオーです。「旅うまチャレンジ」、川崎と船橋のスタンプをゲットしました。さて、夏休みです。各競馬場でイベントが盛りだくさんにおこなわれています。先週の川崎競馬でも多くのイベントがおこなわれましたが、そのうちの一つとして、馬のイラストレーター・おがわじゅりさんの「馬のイラスト展」が実施されました。この展示は次回開催最終日(27日)までご覧いただけます。わたくし、おがわさんの描く馬が好きでして、何というか癒されると言いますか、こんな絵がウチに一枚でもあって、帰宅してから眺めながらビールの一杯も飲んだら疲れもとれそうだなあと、常々思っておりました。というわけで、この展示を見に行ってきました。ここに展示された作品は、展示終了後におがわじゅりさんの直筆サインを入れて、抽選でファンの皆様にプレゼントされます。…いいなあ(ファンのみなさま優先ですから、関係者たるわたくしは遠慮せねばなりません。しくしく)。と。開催5日目(4日 金曜日)、おがわじゅりさんご自身による「お馬さんの描き方講座」がおこなわれたのです。これは見に行かなくては!この講座、一回目は子どもさん限定。二回目は大人も参加可というものでした。様子を見に行ってみると…、大勢の方が受講されているではないですか!聞くと、あっという間に定員一杯の参加者が集まったとのこと。そうですよねえ。わたしだって参加したいですもん。時に笑いをまじえながら、お馬さんの描き方をレクチャーするおがわじゅりさん。わたくしも遠くからですが、聞き耳をたててみました。これを聞いておけば、もしかしたら自分でもかわいい馬のイラストが描けるようになるかもしれないし!とか思ってみたりして。ところで、わたくしの画力ですが…。精一杯描いて、この程度(ちなみにネコ)。ハッキリ言って、ヤバい。ヤバすぎる。いわゆるところの「画伯」レベルです。はずかし~。はたしてこの画力の人間が、おがわじゅりさん直伝(の聞きかじり)の手法で、どこまで馬の絵を描くことができるのか!?やってみましょう。みなさんもぜひ、紙と鉛筆またはペンをご用意ください。では始めます。おがわじゅりさん直伝(の聞きかじり)、「走る馬の描き方」です。(1)耳を描きます。(2)おでこを描きます。「へ」の字になるように。(3)ハナからアゴにかけてのラインを、一筆で描きます。「ん」を書く要領で。(4)首を描きます。背中側のラインから。「八」の字のように末広がりに描くのが良いようです。(5)胸前のラインを描きます。筋肉がついていますから、モリっとふくらんだ線で。(6)左前足を描きます。…どうもこの、脚を描くという非常に大切な部分がうまく聞き取れず、コツがよくわからないのですが、球節の部分をふくらませて描くと、馬の足らしく見えるとおっしゃっていたのは聞き取れました。(球節を解説するおがわさん)(7)右前足を描きます。直角に下方へ。球節を忘れずに。(8)お腹を描きます。胸前ラインの延長線上に。丸くふくらんだ感じに描くと良いそうです。(9)背中からお尻を描きます。背中は少しヘコませるのがコツです。(10)後足を描きます。左後足から右後足の順で。…またしても脚の部分を説明されている声が聞こえず。見よう見まねで…。後ろのラインから描くと良いようです。(11)しっぽを描きます。ファサ~っと。わたくしが講座を垣間見たのは、ここまで。受講されているみなさんも真剣に描いていらっしゃいました。(真剣に描く原山実子さま)あとは…タテガミと目を描けば、だいたい出来上がりのハズです。できました。う~ん、上にさらした画力からすれば、かなり「らしい」モノが描けたと言っていい、と思うんですが、どうでしょう?少なくとも、全くこのレクチャーなしに「馬を描いてみよ」と言われて描いたら、絶対こうはなりません。わたしとしては、非常にうまく描けたと思っているのですが、…ダメ?みなさんもぜひ描いてみてください。絵心のある方なら、おがわじゅりさんの伝授したかったことを、もっと再現できることと思います。ちなみに、この方法でウチの6歳児が描いたのがこちら。親子ですからな。仕方ないです。うん。…っつか、馬に「スーパーキング」という名前をつけたところがオソロシイ。ネコ乗ってるし。
2017年08月07日
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日曜日担当の高橋華代子です。 非常に暑い日が続いております。 先日の大井競馬場↓ ここをず~っと見ている訳ではないのでわかりませんが、わたしが見た中では先日までの大井開催では36度が一番高かったです。 そういう中でも、マスコットさんたちは頑張っています。 大井競馬場では、うまたせ!とウマタセーヌ↓ 浦和競馬場では埼玉県のコバトン↓ 大井と川崎のリレー時には、うまたせ!とウマタセーヌ&コバトンのコラボもありました。(コバトンも大井に行きましたよ) 大井競馬場の最寄り駅のひとつ・京急の立会川駅。その立会川龍馬通り繁栄会のマスコット・りょうくんが、大井競馬場に遊びに来ました。 仙台市の東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天生命パークでは…… クラッチくん、クラッチーナちゃん、スイッチくんも頑張っています。 仙台もびっくりするほど暑くてたまらなかったです。 楽天のマスコットさんたちは試合中の仕事量がめちゃめちゃ多いのですが、暑くてもそれは変わらず。ほんと頭が下がります。 わたしの尊敬するクラッチくんも、1人ずつに思い出を作ってくれるきめ細やかな楽しいファンサービスをしてくれて、やっぱり優しい。 この時期は夏祭りシーズンなので、クラッチくんも試合前のファンサービスではこんな装いで楽しませてくれています。つるつる頭に浴衣を着てグラサン。クラッチくんも夏ですな(笑)。 クラッチくんが大好きすぎます(^^; 愛用バッグに、クラッチくんからサインしてもらいました(^^) クラッチくんが絵も上手なことは楽天ファンには有名。参考イラストはこちら。いろんなイベントで絵を披露していますよ。 バッグにも、クラッチくんが好物のおにぎりを書いてくれました(^^) まだまだ暑い日が続きますが、お仕事とは言え、全国のゆるキャラさんたち本当に大変だと思います。熱中症には気をつけて楽しませてくださいm(__)m いつも元気や癒し、優しさをいっぱいありがとうございます! 次はどのマスコットさんに会えるかな。
2018年08月05日
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関東地方は今日も快晴。全国的に大荒れの天気となっているようですが、美浦はお湿り程度の雨もなく異常なほどに乾燥しております。もちろんこの時期に大雨や大雪に見舞われるよりは救われているのですが、この乾燥もなかなかお馬さんたちにはやっかいなものです。人間も水仕事などが多い方はこの時期手の皮が硬くなり、ひどくなるとパックリと割れ激しく痛むことがありますよね。お馬さんたちの脚元にも同様のことが起こるのです。激しい調教の後など、大きな負担のかかった腱や骨に激しく熱を持つため、流水を使ってアイシングを施します。当然冷水といえども若干は皮脂も取れてしまいます。それが連日繰り返されたところに、この極度の乾燥状態が続くと、人間の手と同じ乾燥肌になり硬くなった皮膚が割れ痛みます。そこにきて、調教馬場に使われているウッドチップも乾燥が激しくなり、パサパサ。お馬さんたちの脚元の皮膚に刺さってきます。あっ、みなさんお馬さんが調教や競馬などで走るとき、蹄だけが地面と接しているって思ってますよね?実はクッションの効いた馬場になればなるほど、蹄のやや上にある球節と呼ばれる関節も地面に擦りつけられてしまうんです。球節の作りが極めて柔らかくスナップの効いた走りをするお馬さんなんて、球節の裏側の皮膚がベロッと剥がれ、激しく流血して競馬から帰ってきます。一般的に「クモズレ」と呼ばれるのですが、ひどいものになるとバンテージを巻いてもその下の皮膚が破れてしまいます。このようなお馬さんたちにはクッションの良いウッドチップは逆効果。ましてや脚元とウッドチップの乾燥が激しくなるこの季節はなおのことなのです。じゃあポリトラックやダートで調教すればいいじゃないとなりますが、冬場のポリトラックは含まれた油分が硬くなり、多くのお馬さんたちが走って踏み固められるとどんどん硬い馬場へと変化してしまいます。ポリトラックを使用するときは、他のお馬さんが走っている蹄音を聞いて、大きな音がしていたら硬いと判断し利用することを控えます。ダートは不凍剤を使用して管理されていることもあり、ほぼ一年を通して良い状態が保たれているのですが、砂の下にある地盤の堅さはどうすることもできないので、やはり多用すると骨に響いてくることが多く、ソエを発症するケースが増えてきます。このように冬場の調教馬場選びは暖かい季節に比べ一苦労。さらにはこのような乾燥が続くと、呼吸器への影響もあるのではないかとの獣医さんからの指摘もあります。当然のどは粘膜ですし、その奥にある肺も乾燥に強いものではありません。この時期「鼻出血」・・・つまりは運動誘発性肺出血が多くなっているとの声も耳にします。極度の乾燥によって肺胞の空気と触れる部分が硬くなり、割れやすく出血を起こしやすいのではないかと。この超乾燥状態から早く抜け出せることを切に願うばかりです。
2011年01月31日
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金曜日は古谷が担当します。 先週のブログでも触れましたが、今週も10日から12日まで韓国に行きました。「コリアンダービー」の5月14日から1カ月間で3回の韓国。その中には、初めて一人で韓国に行った週もありましたが、濃密な1カ月間を過ごしてきました。 今回の韓国では、済州の馬産地を訪れました。「コリアンダービー」の翌々日は、トレーニングセールが目的で済州へ行きましたが、今回は牧場巡り。牧場へ行くのは、一昨年の暮れ以来でしたが、その時訪れた場所へ、久々に日本で活躍した馬たちとの対面ができました。 最初に訪れたのはクマク牧場。ここは、イングランディーレとフェデラリストが繋養されています。(イングランディーレ)(フェデラリスト) そして、イングランディーレの代表産駒で、2012年二冠馬のチグミスンガンも種牡馬として繋養されています。(チグミスンガン) 19歳を迎えたイングランディーレは、数頭の種付けのみとなっているようですが、馬はまだ若々しく、元気な姿を見ることができて、嬉しくなりました。また、フェデラリストは、訪れた前日に「岩手ダービー ダイヤモンドカップ」をチャイヤプーンが制し、そのことを牧場長もご存じで、その話題で持ち切りでした。フェデラリストは、約60頭と今年は交配しており、民間の種馬場で考えると多い種付頭数を誇っています。韓国では2歳馬が初年度となり、その動向が楽しみです。 そして、クマク牧場の向かいにあるノグォン牧場では、テスタマッタとサダムパテックが繋養されています。(テスタマッタ)(サダムパテック) テスタマッタは、3歳世代が初年度産駒で、「コリアンダービー」で2着に健闘したマスクなどがいます。2歳世代はかなり頭数がいるので、初年度産駒以上の活躍が期待されています。仔出しが良いことで、安定した種付頭数は確保しているようです。また、サダムパテックは、右眼を怪我したことで馬房で安静していましたが、厩舎内なら…ということで、馬房から出して頂きました。すでに運動はしているようで、体などは問題ないと聞き、安心しました。アメリカ血統全盛で、日本の芝で活躍したサダムパテックは、なかなか種付頭数が増えないようですが、少ない産駒の中から、頑張って走って欲しいと思います。 そして、KRAレッツランファーム済州を訪れました。ここは、韓国のリーディングサイアー・メニフィを始め、アメリカから導入されている馬などが多数、繋養されています。(2012年から昨年まで、6年連続リーディングサイアーのメニフィ)(2012年フロリダダービー馬・テイクチャージインディ)(2007年ハスケル招待Hを制したエニーギヴンサタデー)(2003年ブルーグラスSなど米G1を3勝したピースルールズ) 新興勢力では、アメリカで産駒が活躍中のテイクチャージインディです。ピースルールズは、昨年のリーディング3位に健闘しています。 最後にイシドール牧場。こちらは、リーディング2位のエクトンパークを見て来ました。(1999年スーパーダービーの覇者・エクトンパーク) エクトンパークは、ピットファイターやデアリングハートの兄に当たります。大統領杯3連覇中のトリプルナインや、今年のコリアンダービーを制したエクトンブレードなどを輩出しています。写真は、種付けと勘違いして馬っ気を出した状態が続いてしまい、この写真しか撮れませんでしたが、シーズンだけにご勘弁を…。リーディング2位ですが、スーパーダービーの2着馬・メニフィと韓国の地でリーディング争いを演じているというのも、不思議な縁を感じますね。 1泊2日の済州でしたが、多くの種牡馬たちを見ることができて、ファン気分で楽しみました。
2018年06月15日
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日曜日担当の高橋華代子です。 東北楽天ゴールデンイーグルスの開幕戦に行ってきました。パート1はこちらです。今回は別の角度からお伝えしますm(__)m いろいろお席が増設されているので、角度によってはこんな感じで↓ 今回の指定席は、イーグルスネスト前ウッドデッキにある内野指定席1塁側S席。お値段は高めだったのですが、当日券がそこしか空いてなかったという(^^ゞ 隣の方との間隔もゆとりがあったし、テーブルなどもあったりで何かと便利。とても優雅なひとときでした。ちょっと贅沢しちゃったので、これからは節約しよう(´・ω・) そして、めちゃめちゃ寒い日だったので、後ろにあるイーグルスネストの中で温まらせてもらったり、おトイレも近かったので、非常に助かりました。 イーグルスネストにはこういうものも↓ 開幕戦は来場者プレゼントで、イーグルスブランケットをゲットできました。寒い時期には非常に助かるグッズで、競馬のナイター観戦にもいいアイテム(^^)↓ 内野指定席1塁側S席は眺めがとてもよかった!↓ 話しは飛んで、試合が終わると、この日のヒーローインタビューに登場した、則本昂大投手と岡島豪郎選手が球場外にあるステージに!!! 勝った場合はこういうファンサービスがいつもあるのかな?首都圏での観戦時は、もちろんアウェイなので楽天選手のこういう光景は見られません。めちゃめちゃテンションが上がりました。やっぱりいいな、ホームでの観戦。 試合前は入場制限で入れなかった球場の敷地にあるイーグルスショップには、試合後入場できました。あっ、写真は試合前に撮ったものですが(^^ゞ 自分のお土産(笑)に、今年出たばかりのクリアファイルを買いました。観賞用と仕事用。仕事柄、クリアファイルは何枚あってもうれしいです。オコエ選手もいてかわいい!↓ コボスタ宮城を出て仙台駅に向かって歩いていくと、その途中に、新しいイーグルショップがありました。立派やぁ~。前は仙台駅の中にイーグルスショップがあったので便利だったのですが、今はこちらに移動したようです。球場のイーグルスショップより人も少ないのでゆっくり見ることができました。 毎度思うのですが、私がご贔屓にしている辛島航投手のグッズがあまりにも少ない……。辛島投手のグッズもたくさん作ってください。楽天さん、よろしくお願いしますm(__)m 仙台滞在6時間という強行軍でしたが、充実したひとときでした。時間がなかったのでご飯も食べることなく、これだけ買って帰りました(^^ゞ 我らが東北楽天ゴールデンイーグルス、現在2位。 このまま選手の皆さんが怪我なく元気にプレイできることを願いながら、このコーナーを締めたいと思います。 ら~くてん、ら~くてん、イ~グル~ス~ヾ(*´∀`*)ノ
2016年04月03日
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今日は耳目社山中が担当します。いよいよ大晦日。2018年も残りわずかです。今日も大井競馬場でお仕事しておりました。このブログの読者の皆さん、今年もお付き合いいただきありがとうございました。大晦日の仕事のお供は先日YJSの取材で大井競馬場に来場した西田茂弘アナ(シゲちゃん)にいただいた福山みやげこれはざるそばではなく、、、「ざるそばにしか見えないモンブラン」なんです。(虎屋本舗のそっくりスイーツは→こちら)気分は年越しそば、そしてスイーツ部も兼ねられるというまさに一石二鳥!さすがシゲちゃん(何のこっちゃ!?)大井開催は前半3日、後半3日の6日間でした。その初日と2日目は浦和競馬との共同開催「クライマックスリレー」大川ミツオーアナとダブル開催ダブル実況を担当しました。浦和競馬の前半戦で実況担当した人が大井へ移動して前半を実況。浦和競馬場にいる内に大井の勝負服を塗り塗り後半の担当は最終レースまで担当してお見送り演奏に送られ大井競馬場へ移動して後半レースの実況をしました。3日目はヤングジョッキーズシリーズ(YJS)ファイナルラウンドパドックには出場騎手を応援するたくさんの横断幕取材を受ける櫻井光輔騎手(左)と吉井章騎手(右)第2戦を制した荻野極騎手のヒーローインタビュー音声不調のため場所を賞典台に変更して行われました優勝は大井ラウンドで1着→2着と活躍した櫻井光輔騎手。明日の川崎競馬場では優勝報告会が行われます。開催の後半戦はビッグレース連続。29日東京大賞典の発走直前今年もたくさんのファンの方々が年末の大一番を見守ってくれました今年後半の競馬界のトレンド「3歳馬」は地方でも。東京大賞典優勝はオメガパフューム。ますます世代交代が進んでいきそうです。30日は東京シンデレラマイル。勝ったラーゴーブルーとともに、連覇ならず2着だったニシノラピートの走りに感動しました。そして今日31日は東京2歳優駿牝馬。アークヴィグラス強かったですね。南関東今年最後のレースカウントダウン2019賞を勝ったシングンアリスと瀧川寿希也騎手「今年はたくさん重賞も勝てたし、地元でリーディングが取れていい1年でした。」とインタビューを締めくくってくれました。こちらは今年最後の騎乗(11R)を勝利で飾った吉原寛人騎手ご存知の通り明日から川崎所属となり期間限定騎乗します。僕も明日は川崎で新年最初の実況の予定。本厄でパッとしないイマイチな1年だったような感じもしますが、年末に良いモノをいただきました。大学の先輩のご主人からいただきました。ホントにありがとうございます。来年もこれで頑張っていきます。それでは皆さん良いお年を!そして、明日川崎競馬場でお会いしましょう!
2018年12月31日
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木曜担当のよこてんです。 ※6月30日分を7月7日になって書いております。後編もあわせてお読みください。 岩手競馬のパドックを見ていて“最近外国人の厩務員さんが増えてきた”と感じているファンの皆さんは少なくないのではないでしょうか。今だとウズベキスタン、インド。少し前まではベトナム人の厩務員さんもおりました。今回はその中でウズベキスタンの厩務員さんのお話を採り上げたいと思います。 この稿を書いている時点で岩手競馬で働いているウズベキスタン人の厩務員さんは16人。先月かな、新しくやってきたグループ6名が各厩舎に入って現在の数になりました。 一番初期に来たグループは3年目になります。この間、世界的な新型コロナウイルス拡大の影響で日本内外との移動の制限が厳しくなったために来日の予定であったり帰国であったりの予定が大きく狂ってしまったりもしたそうで、日本に来たまま一時帰国ができず家族にも何年も会えず・・・という方もいるのですが、そんな状況下でもウズベキスタンから来た厩務員さん達は岩手競馬の中で働き続けています。★ファズリディン厩務員(佐藤浩一厩舎)。愛称ファジー★イザトペック厩務員(瀬戸幸一厩舎)ハナノミチ等を担当★オタベック厩務員(千葉博次厩舎)イザトペック厩務員と兄弟?★口取りに収まるグロム厩務員(右・伊藤和忍厩舎)★木村暁騎手と勝利の握手をするシロジディン厩務員(現 伊藤和厩舎。撮影時は新田守厩舎)★フサン厩務員(酒井仁厩舎)★飯田弘道厩舎のイスロイル厩務員、アミル厩務員(※今年来た厩務員さんはまだ写真が揃ってない。申し訳ない) ここでウズベキスタンという国について簡単にご説明しておきましょう。 ウズベキスタンは正式には『ウズベキスタン共和国』といい、中央アジアにあります。中国やロシア、イランなどとは直接国境を接していないもののそれぞれの中間点といえる位置にあることで想像できるようにかつてはシルクロードの交易路が通っており、首都タシュケントはその重要な中継地として古くから栄えた都市です。 また、かつては旧ソ連の構成国でしたが1991年に独立、ウズベキスタン共和国となりました。 面積は日本の約1.2倍。しかし人口は約3400万人ほど。雨は少なく、夏の気温は高いですが冬はそれほど寒くはならず、ウズベキスタンから来た厩務員さん達は「日本の方が寒い」とぼやくことしきり。 海に接しておらず、海につながる大河も無い・・・という非常に特徴的な地勢の国で、そのためか国土の8割が砂漠となっています。かつては西部のアラル海が世界第4位の湖として有名で、自分が高校の頃なんかだと「アラル海=綿花」と覚えたものですが、長年の水資源の乱用によってアラル海の水量が大幅に減少してしまっているのが問題にもなっています。 晴山厚司厩舎で働いているガイライト厩務員は最初にやってきたグループの一人で来日からもうすぐ3年になります。ウズベキスタンの南東部にあるシュルチという街から来ました。 シュルチは、先に述べたように乾燥したウズベキスタン国土の中でも数少ない河川に接した地域にあって、GoogleMAPでみても砂漠のような丘陵に囲まれた中に農地が拡がっているのが分かります。★ガイライト厩務員(晴山厚司厩舎)昨年7月のジュライカップを担当馬が制した際の口取り ガイライト厩務員は地元に厩舎と自分の馬を持っていて、ウズベキスタンの競馬にも出ていたそうです。ウズベキスタンで“競馬”というと日本のようなそれではなくてモンゴルの“ナーダム”を想像していただいた方が近いようです。あるいは相馬野馬追の神旗争奪戦のようなものか。「他の馬とぶつかり合いながらで、怪我をすることもある」と言っていたので後者が近いのかな。 なので、馬には慣れていたとはいえウズベキスタンとは全く違う日本の競馬には「慣れて覚えるのに2ヶ月かかりました」とガイライト厩務員。 彼の目標は馬の仕事を覚えて帰ること。現地に持っていた厩舎や馬は日本に来る時に手放したのだそうで、日本で馬について・競馬について覚えて、ウズベキスタンに戻った時には向こうで再度馬の仕事をしたいのだそうです。「3年経つとちょっと寂しいから、コロナが落ち着いて行き来できるようになったら一度帰りたいですね」とも。 伊藤和忍厩舎で働いているキリチ厩務員も最初にやってきたグループの一員。実家はガイライト厩務員のシュルチに近いそうです。キリチ厩務員も現地で馬を持っていて、10歳の頃から馬に乗っていたのだそうです。キリチ厩務員にいただいた現地写真を見る感じ、広々とした高原に馬が点々といて、なんというか凄くエキゾチック。★キリチ厩務員(伊藤和忍厩舎) 岩手で働いているウズベキスタン人厩務員さんはこのように現地でも馬を飼っていて、お祭り競馬に参加していて・・・と、小さい頃から馬に慣れ親しんでいた方が少なくないようです。★ウズベキスタンの馬とか(キリチ厩務員提供) キリチ厩務員も地元に家族を残した“単身赴任”。やはりなかなか会えないままの3年目が近づいています。メッセージアプリなどでは頻繁にやりとりはしているそうですが。 とはいえ「日本であと何年か働いて、そうしたら帰って向こうで牧場を開きたい。馬じゃなくて羊とか牛のね。だから自分の給料はほとんど送っています。自分は節約生活ね(笑)」。そういう大きな目標のためには・・・なのでしょう。 この2人に現地のお話を聞いたのは、この2人が日本語が凄く上手くなっているからです。ウズベキスタンの言語はウズベク語で、ロシア語とも違う言葉で、英語もあまり広まっていないそうなので、ウズベキスタンの厩務員さん達を受け入れた当初はやはり言葉が大きな壁になっていたようです。英語が通じればまだしも・・・だったのですがそうもいかず。ウズベク語の簡単なやりとりとかウズベク語での数字の言い方とかを調べて対応しようとした厩舎もありましたが、初期の面々は結局彼ら自身が日本語を覚える方が早かった模様。 とはいえ会話となると片言の人もまだまだ多くて、難しい部分は翻訳アプリを使ったり、例えばメッセンジャーアプリで向こうはウズベク語、こちらは日本語で、文章を翻訳しながらやりとりしたりという“会話”になることもしばしば。 便利っちゃ便利な時代になったわけですけども、翻訳アプリは細かい意味が違ったりするし、そもそも日本語って翻訳アプリにとってけっこう“難しい”言語で、英語にするのも意外に気を遣いますし。 なので、日本語で冗談も言えるくらいのガイライト厩務員とかキリチ厩務員は自分としても細かいことを聞きやすいので・・・というのがお二人を選んだ理由。全員それぞれお話を聞きたかったのはやまやまでしたが。なので他のウズベキスタンの厩務員さん、悪く思わないでくださいね・・・。 さて、ウズベキスタンは平均年収が日本円にして20~30万円くらいだとされる国です。年収ですよ。月収ではありません。 なので、岩手競馬の厩務員として2ヶ月ほども働けば年収ほどのお金が手元に残るわけで、ウズベキスタンの厩務員さん達にとってお金、収入という部分が大きなモチベーションになっているのはその通り。出稼ぎであるのもその通り。でもそれは重要です。夢とか理想とかで生きていけるわけではないですからね。 先にも触れたように現地で馬に乗っていた、馬を飼っていたという方も少なくないわけで、そんな経験を活かして日本で競馬の仕事に就いてそれなりに高い収入を得て・・・は、WIN-WINと言うまではあれかもしれませんけどもそれに近いものがあるでしょうし、そんなモチベーションをもって日本に来たい、岩手競馬で働きたいというウズベキスタンの人が途切れず続いてくれるなら、それは十分にありがたい事だと思います。 ウズベキスタンから来た厩務員さん達の評価は概ね好評です。もちろん課題もあるのですけれど、真面目に働いてくれると見ている関係者は多いです。次回は後編として、厩舎サイドから見たウズベキスタン厩務員さんたちの評価や課題をお伝えしてみたいと思います。
2022年06月30日
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こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は㈱耳目社の百瀬です。本日、馬の話題は出てきません。予めご了承ください。今日のテーマは「バス」です!金沢競馬で仕事をしていたある日の事。事業局の事務所に置いてあったファンバスの時刻表にふと目が留まりました。競馬場への無料バスというと、比較的競馬場に近い駅から出発しているイメージがありますが、金沢競馬場の場合、市内の中心の金沢駅からだけでなく、県内でも金沢市から離れた能登半島の和倉温泉や、県外の高岡駅から来る便など、かなり長距離を走るものもあります。その存在は以前から知っていましたが、何気なく手に取った時刻表を眺めながら「随分長距離を走るファンバスがあるなぁ~」としみじみ思いを巡らせていると、ある疑問が生まれたのです。「ファンバスで一番長い便ってどれくらい走るんだろうか?」きっとこんな事を考える競馬ファンは私くらいだと思います。でも、思っちゃったんだから仕方ない。本日はきっと本邦初公開!『地方競馬場・ファンバス長距離ランキング!』を発表したいと思います。まずファンバスとは何か?この調査に当たっては以下の3点を満たすバスを「ファンバス」と定義することにしました。1.競馬場へのアクセスを目的に運行しているもの2.定期運行している路線バスとは異なり、 競馬開催日や場外発売日など 競馬場の営業に準じて運行しているもの3.無料で乗れるもの競馬場にアクセスする為のバスにはいくつか種類があり、例えば、定期運行している路線バスで「〇〇競馬場前」などのバス停を通る便などは、これに該当しないものとします。また、競馬場での乗車に限り無料(例:品93系統、大井競馬場‐目黒駅)などのバスも除外しました。さらに有料の乗り合いバスも今回も集計からは外しています。(佐賀競馬場の「友の会バス」など)「無料で乗れる、競馬ファン向けの送迎バス」これを「ファンバス」としました。さらにコロナ禍による無観客開催により運行を休止し、入場再開後もバスの運行を取り止めているバスもあります。しかし、今回のランキングについては休止便も含む形で作成しています。距離の計測にあたっては、各バスの運行する正確なルートが分からない為、Mapionの「キョリ測」を使って出発点と競馬場を直線で結び、計測された数字を採用しています。(こんな感じで集計しました。姫路競馬場~姫路駅)実際の走行距離と異なることをご理解頂きたく思います。それでは参りましょう!地方競馬場ファンバス、運行距離ランキング!走行距離が短いものからご紹介致します。まずは約5km以下のバスを一挙紹介。(小数点第2以下切り捨て)・浦和競馬場~南浦和駅(約1.0km)・園田競馬場~園田駅(約1.6km)・帯広競馬場~帯広駅(約1.7km)※現在運休中・大井競馬場~大井町駅(約1.8km)・水沢競馬場~水沢駅(約2.2km)・姫路競馬場~姫路駅(約3.4km)ここまでは乗車時間20分以内。頑張れば歩ける距離!?かも知れません。(浦和競馬場のファンバス)続いて5km以上10km以内。・園田競馬場~阪神尼崎駅(約5.8km)・金沢競馬場~金沢駅(約6.9km)・盛岡競馬場~盛岡駅(約7.0km)・高知競馬場~高知駅(約7.1km)※現在運休中・名古屋競馬場~近鉄蟹江駅(約8.7km)園田競馬場を除くと、最寄駅から競馬場まで徒歩で行くのはかなり厳しい感じがしますね。10km圏内で乗車時間は30分近くになります。(ファンバスのバス停。金沢駅金沢港口ロータリー)ではいよいよ10km越え!長距離ファンバス、ベスト7を発表します!第7位:名古屋競馬場~サンアール名古屋(約10.1km)現在は場外発売所になっている旧名古屋競馬場と新競馬場を結ぶバス。開催日のみ3往復運行。第6位:金沢競馬場~平和町(約10.6km)金沢市郊外の平和町から、兼六園下、香林坊、武蔵ヶ辻など金沢市中心を経由する路線。開催日のみ1日1往復。(平和町行。金沢競馬場ロータリーにて)第5位:名古屋競馬場~名古屋駅(約15.9km)名古屋駅(名鉄バスセンター)と名古屋駅を結ぶ。時刻表によると乗車時間は約40分。開催日3往復。第4位:金沢競馬場~高岡駅(約32.5km)ついに30km越え!今回紹介した全路線で唯一県を跨いで走ります。"路線バスの旅"で大変重宝しそうな路線です(笑)開催日1往復。いよいよベスト3!第3位:金沢競馬場~粟津駅口(約38.2km)石川県の南部、加賀方面からのバス。40km近くの距離を無料で乗れると聞くだけで、とてもお得な気持ちになるのは私だけでしょうか。開催日1往復。第2位:金沢競馬場~七尾駅前(約51.8km)能登半島の中ほど、七尾駅から更に先の和倉温泉に立ち寄り、金沢市内までの能登半島にある主要な街を経由し競馬場に向かうルート。ついに50km越え!こちらも開催日1往復。いよいよ1位の発表!金沢競馬場の上位独占なるのか!?でもその前に…ファンバスの運行形態には、大きく分けて2種類が存在します。1つは競馬場営業時間内は時間帯を問わず、最寄り駅と競馬場それぞれから定期的にバスが出発する、いわゆる"ピストン運転"タイプ。(浦和競馬場、園田競馬場など)もう一つは、開門時刻や1R発走時刻に合わせて"行きの便"を、メインレース後や最終レース終了後に"帰りの便"を運行する"非ピストン運転"タイプと2種類があります。(あまり良い表現が見つからず…汗)浦和、園田以外の競馬場はこのタイプが多いです。それでは発表しましょう!堂々の第1位は……門別競馬場~札幌駅前(約79.5km)※現在運休中さすがは北海道!他の路線とは比較にならない長さ。北海道の大きさを改めて実感する結果になりました。ちなみにこのファンバス。10年ほど前、私がこの世界に入る前でしたが、ファンとして門別競馬場に訪れた際に乗車しました。いわゆる路線バスタイプのバスではなく、高速バス用の大きなバスだったと記憶しています。(10年前なので今は変わっているかも知れませんが…)そして現在、このバスは運行休止中とのことですので、門別競馬場へ訪問予定の方はご注意下さい。(2012年5月に訪れた時の門別競馬場。バスの写真は見つからず…)本稿の執筆に際しては、各競馬場の公式HPのアクセスページを参照しましたが、各ファンバスの運行状況については、必ず主催者発表のものを再度ご確認下さい。コロナ禍による無観客開催実施の結果、ファンバスも運行を取りやめ、入場再開後も引き続いて取り止めていたり、路線が変更、廃止になっていたりする場合があります。数年前と状況が変わっていることもありますので、久しぶりに競馬場に行かれる方は、どうか改めてアクセス方法をご確認頂きたいと思います。最後に金沢競馬のファンバスについて詳細にまとめているサイトを見つけ、今回、非常に参考にさせて頂きました。(「金沢競馬ファンバス」)さて今回は地方競馬場に限定し、無料送迎バス、「ファンバス」について考察してきました。たくさんの反響と時間がありましたら、いつか多種競技を含めた公営競技場ファンバスランキングをご紹介したいと思います。
2022年08月15日
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JRAの夏競馬最大のハイライト・札幌記念が終わりました。 結果は、1分58秒6というレコード決着。香港から帰国初戦となったマツリダゴッホも頑張ったんですが…そのレコードタイムは、タスカータソルテのものとなりました。 実況の小林アナが「レコード!」と叫ぶのを聞き、新聞のレコード欄を改めて見直すまであまり意識していなかったのですが、札幌芝2000mにはまだ「レコードタイム」がなかったんですね。 それまでの基準タイム(コースが開設されて最初の開催の中の最高タイム)は、札幌競馬場に「初めて芝コースが造られて」最初の年である、1990年の札幌記念で記録された1分58秒9。 先週まで競馬新聞のレコード欄に記されていた「グレートモンテ」という馬の名前も、「猿橋重利」という騎手の名前も、ご存じないかたもいらっしゃるでしょう。何せ18年前ですから。グリーンチャンネルで一緒に出演している荘司キャスターですら、聞いたことがないと言っていましたから。 そもそも、札幌競馬場にダートコースしかなかったというネタだけでも、今はもう「50へえ」ぐらいは取れる話なんでしょうか…。 月日の経つのは速いもんです。 そんな昔の記録が、この競馬の高速化がどんどん進む中で今まで破られることがなかったというのを不思議に思い、サッと調べてみました。すると、驚愕の事実が…(大げさ) 札幌競馬場ではこの18年の間に、芝2000mで2分を切ったレースがたったの5回しかないのです。よその競馬場では、500万条件のレースですら2分を切っても驚かないこの時代に、18年でたったの5回。それもその間に芝2000mのレースは、243回も行われているんです。 記録は全て札幌記念。1990年7月1日 グレートモンテ 1分58秒91998年8月23日 エアグルーヴ 1分59秒52000年8月20日 ダイワカーリアン 1分59秒92002年8月18日 テイエムオーシャン 1分59秒92008年8月24日 タスカータソルテ 1分58秒6 ちなみに函館競馬場の芝2000mは、1994年の馬場改修で洋芝に替わってから、2分を切ったレースは3回。いずれもやはり函館記念です。 ハンデ戦時代も含めて、極端なハイペースになることが少ないのが札幌記念。近年はとりわけ「有力馬の秋に向けての始動レース」という位置づけもあって、レースはスローになるか、平均ペースで回ってきて、終い強烈な上がりで好タイムが出るというのがパターンでした。 しかし、今回コンゴウリキシオーが作ったラップは、1000m58秒4。これは芝の札幌記念史上では18年前に逃げたレディゴシップが作った58秒2に次ぐもので、このレースとしてはまさに文字通りの「暴ペース」。 それでも上がりを1分そこそこでまとめたわけですから、レース全体が本当にタフな内容だったことがわかります。 早めに前を捕まえたマツリダゴッホが、最後止まってしまったのも仕方のない展開だったことが、数字からも見て取れます。 ところで、そんな札幌記念も昨年はフサイチパンドラが2分0秒1、一昨年はアドマイヤムーンが2分0秒3と、2分の壁に近い数字が、コンスタントに出ています。函館記念も今年はハイペースだったため、トーセンキャプテンの勝ち時計は2分0秒3。とかく「時計がかかる」と言われる北海道2場の芝コースですが、数字を見る限り高速化の波はここにもしっかりと押し寄せていると言えそうです。 そのうち、函館2000mにおけるサッカーボーイのもはや伝説と言っていいレコードタイムである1分57秒8(当時は野芝)が、洋芝の2000mで破られる日も来るのでしょうか…??
2008年08月26日
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奥村ショウナンアチーブくん・・・よくがんばったのですが2着。厩舎としては今年2度目のG12着です。うーん。。。さて、先週は香港国際競走が行われました。日本の競馬は最後に有馬記念という大一番を控えていますが、世界の競馬シーンはここが今年最後のビッグイベント。そんな中、ロードカナロアが1200mのスプリント戦では異例とも言える大差で勝利を手にしました。1200m戦で5馬身差ですよ!しかも未勝利馬を相手にオープン馬が走っているわけではなく、世界を相手に戦って来た名馬たちを向こうに回して。ちょっと記憶にないスプリント戦での大楽勝となりました。ラストランでそのお馬さんの最高のパフォーマンスを発揮できるとはお見事としか言いようがありません。レーティングがどこまで上がるのか注目ですね。一方私が最も楽しみにしていた香港マイル。トレヴやブラックキャヴィアまではいかないものの、私はそのやや下クラスに評価していたムーンライトクラウドは残念ながら6着でした。グロリアスデイズ、ゴードンロードバイロン、ダンエクセル、エクステンション、スカイランタン等々そうそうたるメンバーが集結。そんな相手でも・・・期待はむなしく散ったのでした。後方一気で楽勝して欲しかった・・・しかしゲートから出たなりで中団。そこでじっとしていればと思うのですが。あくまで個人的な見解ですけど道中じわっと脚を使って先団に取り付いて、4コーナーでは好位集団の直後という競馬は見たくなかったです。フォレ賞のように自信たっぷりに出たなりの位置でじっとしていて欲しかったです。勝ったグロリアスデイズの競馬がムーンライトクラウドの競馬だと信じているので。何か自信を持って乗れない事情があったのでしょうか・・・競馬はつくづく難しいと感じました。馬券買えなくて良かったです。
2013年12月16日
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こんにちは~。 先日、こちらが届きました。 2012年高知けいば&福山けいばハンドブック。前に出てから2冊目になるのかな。 1冊で両競馬場のことが丸ごとわかっちゃうひじょうに便利なハンドブックです。 競馬場のこと、騎手紹介、観光案内などなどなど、遊びにいくときはぜひ参考にしたい1冊です。著名人コラムもあって楽しいですよ。 観光案内があるのは他地区から遠征に行く者にとってはひじょうにありがたいです。 関係者のお話しによりますと、各主催者に送っているそうなので、皆さんのお近くの競馬場でも手にすることができるかな。これまでのものは南関東でもインフォメーションで頂くことができましたもんね。 さて、福山競馬場と言えば、地方競馬平地最多勝記録55勝を挙げた福山のモナクカバキチがいた競馬場としてもお馴染です。引退後は山梨県の小須田牧場で過ごすことが報道に出ていましたね。 競走馬のふるさと案内所さんのホームページ内の小須田牧場さんの紹介コーナーを見てみると、マチカネタンホイザとマキカネフクキタルもいるんですね。個人的に、フクキタルが好きでした(^^) 今度は山梨で会えるのを楽しみにしたいです。 モナクカバキチが引退しても、福山競馬場は見所たっぷり! この間行ってみて思ったのは、福山ってグルメの宝庫だったりしますよね。 向かって右が、福山競馬場の西田茂弘実況アナお勧めの山本ショウテンさんの焼きそば。 向かって左は、香港や福山に精通しているライターの土屋正光さんお勧めの多幸さんのホルモン天ぷら。 もうねぇ~。どちらも最高においしかったですよ。 焼きそばはボリュームたっぷりなのに、お値段忘れちゃいましたが超激安。 ホルモン天ぷらはホルモン好きにはたまらんですよ。プルプルカリッとジュ~シ~で、きゃぁ~\(^o^)/ また、行きたい、食べたい(^_^;) さて。話しは変わりますが、わたしは仕事と趣味?を兼ねて南関東デビューの仔たちの新馬戦の写真は全部撮影しています。で、南関東にゆかりのある仔たちは南関東競馬ブログ南関魂で紹介しているんですが、南関東以外の地方競馬でずっと走り続けていた馬の仔が登場することも……。 ということで、そういう仔たちはここで紹介させて頂きますね。 セレーネリード(2歳牝馬、浦和・柘榴厩舎)は、 父が新種牡馬ジャイアントレッカー、母はメンデスキャンドルです。 メンデスキャンドルは現役時代、98年から02年にかけて上山競馬場と益田競馬場で走り、78戦10勝を挙げています。愛娘セレーネリードは競馬場に送り出した6頭目の仔です。 またお伝えしま~す。
2012年09月23日
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土曜日担当、園田競馬実況の竹之上次男です。 7月15日(祝月)は海の日。開催していた競馬場では、さまざまなイベントが催されました。 『夜さ恋フェスティバル』に行ってみた~い! 地方競馬の場外発売をするBAOO鳥取岩美では、園田競馬のジョッキー(田中、鴨宮)と、イメージキャラクターのSKNフラッシュ8(蒼井さや、河瀬杏美)と、ぼくが参加してのトークイベントなどが行われました! 旅の起点は三ノ宮駅(うわっ!また旅って言うてもた!って前にも言うてます…)。 この日は中国地方から近畿地方にかけて大雨。 乗馬体験や記念撮影に参加する予定で、先に鳥取に向かうはずだったSKNの2人が、列車の運休で足止めをくらうという波乱の幕開け。 その後雨が止んで、ぼくが乗車するスーパーはくとは、通常通りの運行。 山陽本線から智頭急行線、因美線に入り、山陰本線の鳥取駅へ。 馬と騎手と出会い、ちくわと美女とポテチを楽しむ旅です(意味わからん)。 by峠恵子※写真は昨年のものを転用 無事にBAOO鳥取岩美に到着です♪ ジョッキーチームは、西脇から車で直接向かいます。 鳥取自動車道の全面開通で、ものすごく便利になったらしく、予定よりも随分早く到着したようです。 私服はここまでで、ステージでは勝負服で登場します。 それにしても、鴨宮騎手は黙っていればイケメンやのに、すぐにこうしてチョケます(おどける)。 まぁ、かわいいヤツなんですが…。 ステージがセッティングされていました。 前回は少し左側で、三野さんとコッソリやっている感じだったのですが、今回は堂々とセンターに陣取っていただきました。 ファンの皆さんも熱心に聴いてくださって、本当にありがとうございます。 乗馬体験コーナーもありました! ちなみにこの馬、元福山競馬出身のヒデノモトナリという馬です。 乗馬を経験した人は、それほど多くないでしょう。ですから、こんなチャンスがあったときは、是非ともご参加されることをオススメします! 意外に背が高いのでビックリしますが、本当に楽しいものです。 ポニーとのふれあいもありました。 右のポニーも男前なんですが、左の鴨宮騎手はご覧の通り、やっぱりイケメンです。 しかも、コイツは足が異様に長い! なんかムカツク!! SKNのお二人は、抽選券の配布もしてくれました! ファンの皆さんからも大人気でした♪ イベントを終えてから、バオー1世と記念撮影の両騎手。 やっぱり、勝負服が似合います。 さて、今回のイベントは十分園田のアピールになったのでしょうか? 果たしてそれは分かりにくいことですし、効果が表れるのも時間のかかることかも知れません。 それでも、いつも買っている騎手、馬券で儲けさせてくれた騎手と会うことで、これからの見方は確実に変わってくると思うんです。 どのようなことを考えて乗っているかということに触れるだけで、レース観戦の仕方も大きく変わってくることでしょう。 コマーシャルでしか見なかったSKNのメンバーを間近で見ることで、一気にファンになってしまうことだってあります。 テレビよりも実物の方がイイ!ってよくありますもん。 だって、ぼくも水野由加里ちゃんを生で観たときに、もうポワーンってなってまいましたもん! まぁ、それはさておき、やっぱり意味があって、いい効果をもたらすものだと思うのです。 呼んでいただいたBAOO鳥取岩美さん、本当にありがとうございます! そう言えば、まだまだ西にたくさんBAOOさんがありますよね♪ どこでも、呼んでいただいたら飛んで行きまっせ、ムフフ♪ 待ちに待ったビール♪ ちくわは、田中学騎手が知り合いの民宿をされている方からいただいたものを、おすそ分けしてもらったものです。 いやぁ、美味しかった♪ 帰りはSKNのメンバーと一緒。 ポテチは河瀬杏美ちゃんオススメの「九州しょうゆ味」。うん、これも美味しかった♪〓Weeklyトピックス〓★川原騎手の魔法のステッキ 下半期に入った2013年。 なんとこの時期に、川原騎手がリーディングトップに立ったのです!! ここ数年は、田中騎手と木村騎手のマッチレースで、この双璧に阻まれて川原騎手が年初は別にして、年の後半にトップに立つことはあり得ませんでした。 しかし今週の木曜日、川原騎手が木村騎手を抜いて遂にトップに躍り出たのです! しかも、全国でも2位!(7月19日現在146勝。1位は岡部誠騎手[名古屋]の152勝) 54歳ながらも、まだまだ元気!このままリーディングに輝くのも、決して夢でありません(全国も)! 木村騎手や田中騎手も黙っていないでしょうから、この時点で川原騎手がトップに立ったことで、より一層リーディング争いが面白くなっていくことでしょう! さて、川原騎手が持っているのは魔法のスッテキ(ムチ)。 実は、このムチは大山騎手からもらったものなんだそうです。 「しなりがちょうど良くて、ぼくのレースのリズムとぴったりやねん。だからこれを使ってから、調子が良くて」と、大山騎手のムチが好調を支えているんだそうです。 「返してくださいよ!」と大山騎手が言いますが、「あかん!」と断固拒否の川原騎手でした。 そう言えば、大山騎手は最近なかなか勝てずに、着外だらけで“着外王子”の異名を名乗りかけていました。 ところが、きのうのその金ナイター5レースで、8番人気の馬で逃げ切って見せ、汚名を返上! これをキッカケに勝ち鞍量産に結び付けていくことでしょう。 とにかく、あれだけの高い技術を持つ川原騎手ですら、ゲン担ぎをするってことですね。★大柿騎手が乗馬開始!! 昨年12月29日に落馬負傷した大柿一真騎手が、長いリハビリ生活を続け、そしてきょうおよそ8ヶ月ぶりに馬上の人になったとのこと。 本当に嬉しいことです♪ ということで、大柿騎手からファンの皆さんへのメッセージをお届けします。 「長いことお待たせしました あっ待ってないですよね(笑)9月頃レースに乗れるよう調整していくのでまた応援のほうよろしくお願いします!」 無理せず、ゆっくり治して欲しいけど、早く元気な姿も見たい! アスカリーブルで重賞初制覇をし、その表彰式でプロポーズを敢行した大柿騎手。 夫婦円満で子宝にも恵まれ、心の支えが大きくなりました。 復帰に向けてさらに頑張る大柿に、熱いエールをお願いします!! あっ、それはそうと、大柿騎手が初重賞を勝った馬はアスカリーブルという馬。 そのアスカリーブルは、その直後に南関東に移籍して全国区の存在に。 そして、来週行われる『兵庫サマークイーン賞』に遠征馬として凱旋します。 大柿に乗ってもらいたかったけどなぁ…。★復帰と言えば… その金ナイターのイメージガールとして結成されたユニット、SKNフラッシュ8。 そのメンバーのひとりの佐藤夢ちゃんが、先日のCM撮影から復帰。 そして7月26日のイベントで、本格的にSKNとしての活動が始まります。 佐藤夢ちゃんは、結成直後に仕事中に大ケガをして、休養を余儀なくされました。 かなりの時間を要すると思われていたのですが、晴れて来週に復帰とは凄い回復力です!! 初登場となるSKNプレイスでの活躍を、どうぞご注目ください♪★吉行、中塚調教師が『のじぎく賞』 3歳牝馬限定『のじぎく賞』は、今年はユメノアトサキ(牝3・新子調教師)が勝ちましたが、その話ではありません…。 人命救助に貢献したとして、兵庫県から県花であるのじぎくを冠した『のじぎく賞』が送られたという話。 送られたのは吉行調教師と中塚調教師。 詳しくはコチラをご覧ください。 これは大阪スポーツの瀬藤さんの記事です。 その後には中塚調教師にも『のじぎく賞』が送られ、今年『のじぎく賞』トレーナーになったのは、都合3人となったわけです。★アイスバーグが誘導馬に! 園田競馬場に、3頭目の誘導馬が登場。 来週のその金ナイター(26日)でデビュー予定です。 その名はアイスバーグで、兵庫県競馬ファンには、ピンと来た方もいらっしゃるでしょう! でも、実はそのアイスバーグではなく、違うアイスバーグなんです。 なんのこっちゃ分かりませんが、とにかく誘導馬が増えるってことです!★間違い電話にご用心! 先々週お伝えした、タイセイミステリオの話。 きのうの6レースに出走して、6番ゲート。 勝って、619となるんじゃないかと期待が膨らみました!! しかし結果は10頭立てのしんがり負け…。 入線順は1→5→4。 思いっ切り間違い電話やがな!! ちなみに、前回619を買った中村記者は、今回の619は買わなかったそうです。 やるやん…。 ところで154って、どこの市外局番なんやろ?◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 来週の土曜日(27日)は、いよいよ園田競馬場の夏祭り♪ 来ていただける人は、どんどん来てください! ぼくはステージイベントの司会をずーっとしていますので、いつでもお声かけくださいね!
2013年07月20日
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木曜担当のよこてんです。 今週末は3歳馬の重賞『不来方賞』が行われます。今年で49回目を迎えるレースなのですが、岩手競馬の重賞で同じく49回を数えるのは他には岩鷲賞のみ。つまり不来方賞と岩鷲賞は「岩手競馬で最も歴史ある重賞」だ、という所からお話を始めたいと思います。 不来方賞、当初は「不来方賞典」と呼ばれたレースが創設されたのは1969(昭和44)年。それまでは「農林大臣賞典」とか「知事賞典」とか、あるいは「スタンド新装記念」などとされていた特別競走を、固有の名前を付けることでより盛り上げていこうという目的で作られたもの。この時同時に生まれたのが「駒形賞典」「日高賞典」「岩鷲賞典」でした。 「第1回不来方賞」といえるレースは旧盛岡競馬場のダート1730m(えらい半端ですな)、1着賞金25万円という条件で行われ、スズヒカリトップという馬が勝ちました。鞍上は福田重征騎手(後の小西重征騎手。現調教師)。 ただしこのスズヒカリトップ、3歳馬(旧4歳馬)ではなかったんです。同馬は競馬会から移籍してきた馬でこの時6歳。競馬会時代の1967(昭和42)年の日本経済賞ではスピードシンボリの2着という戦績があったりします。初期の不来方賞典は古馬のレースだったのです。 今のような3歳馬(旧4歳馬)のレースになったのは1974(昭和49)年から。そして1975(昭和50)年から重賞競走とされました。前者を勝ったのがカネシラン、後者を勝ったのがカネシラユキ。いずれも鞍上は小西重征騎手。 そう。小西重征騎手は“設立第1回目”“3歳馬(旧4歳馬)のレースになった第1回目”“重賞になった第1回目”のいずれもを制するという、非常に珍しい成績を残したわけですね。 さて、不来方賞というレースがいかに大事にされていたか?はレースが組まれていた日程を見ると想像が付きます。1975年に重賞化されてからの不来方賞はしばらく10月~11月に設定されていましたが、これは「その年の盛岡開催の最終週」に置かれていたから。3歳馬(旧4歳馬)の重賞のクライマックスというだけでなく盛岡開催を締めくくるクライマックスとしても重要視されていたわけです。 その後、1979(昭和54)年からは東北優駿のトライアル的な位置に、1986(昭和61)年にダービーグランプリが設立されてからはそのトライアルに、と開催時期を移動してはいますが、どの段階でも『岩手の3歳馬の最終決戦』であり『交流戦の舞台へと送り出す壮行レース』の位置づけは変わっていません。 下の画像は1988年、第20回不来方賞の新聞広告。ダービーグランプリのそれと軌を一にしたエンブレムが用意されていた事からも不来方賞の「スペシャル度」がうかがえるのではないでしょうか。他には南部杯くらいしかみつかりませんもの。そのレースだけのエンブレムが用意されたのって。★1988(昭和63年)の不来方賞告知広告(10月14日岩手日報より) ところでこの「不来方賞エンブレム」、先だって南部杯30周年ブログというのを書くために資料を集めていた時、新聞の中に偶然見つけたのですが、競馬組合の中でも知っている人が少なかったです。 他の年度の広告を見る限り、恐らくは1986年から1990年までの間しか使われていなかったようなんですよね。「不来方賞エンブレム」は30年近く忘れられていたのかな。ちょっともったいない気がしますね。★1989(平成元)年の不来方賞告知広告(10月27日岩手日報より)★1990(平成2)年の不来方賞告知広告(10月25日岩手日報より)エンブレムの意匠が若干変更される★1991(平成3)年の不来方賞告知広告(10月24日岩手日報より)エンブレムがなくなる★1992(平成4)年の不来方賞告知広告(10月22日岩手日報より)エンブレムっぽいものが復活しますが、これはこのシーズン共通のデザインのもの★1996(平成8)年の不来方賞告知広告(10月20日岩手日報より)旧盛岡競馬場最後の不来方賞でした もうちょっとエンブレムにこだわってみよう。 下の画像は1988年、1989年、1990年の不来方賞エンブレムを拡大したもの。★1988年★1989年★1990年 1988年のダービーグランプリトライアルの下にある「サラの夢は日本の夢」という一文は、この年の第3回ダービーグランプリのキャッチフレーズです。 1989年のはちょっと混乱しそうな事になっています。 前年の「ダービーグランプリトライアル」が「ダービートライアル」になっているじゃないですか。 ダービーグランプリはあくまで“全国の地方競馬のダービー馬による決戦”であって岩手の“ダービー”は不来方賞だ、というのが当時の位置づけのはず。その不来方賞を「ダービートライアル」と言ってしまうとね・・・。★2000年の不来方賞の装飾。「IWATE DERBY 不来方賞」と書かれています 今でこそ岩手の“ダービー”はダイヤモンドカップという事になっていますけども、古いファンの心情的にはやはり不来方賞こそ“ダービー”なんですよね。 さて不来方賞。これまでの優勝馬には後に岩手の名馬となったような馬が多数おります。メイセイオペラ(1997年)でありモリユウプリンス(1992年)、サンドリーズン(1990年)、スイフトセイダイ(1989年)、トウケイフリート(1986年)。新しい方に行けばトニージェント(2000年)、バンケーティング(2001年)。★トニージェント(2000年) 村上忍騎手にとって2つめの重賞タイトルでした★バンケーティング(2001年) その年の桐花賞を制し、翌年は南部杯でトーホウエンペラーの2着にも ロックハンドスター(2010年)、カミノヌヴォー(2011年)、ロッソコルサ(2012年)は3年連続で「不来方賞-ダービーグランプリ-桐花賞」を3連勝して3歳のみならず古馬の頂点にまで一気に到達したりもしていますね。★グレードアップ(2009年)唯一の他地区馬による優勝馬 レアなのが2009年の勝馬グレードアップ。2008年・2009年の不来方賞は休止していたダービーグランプリの替わりのような位置づけで地方競馬全国交流重賞として行われました。2009年は船橋から遠征してきたグレードアップが優勝し、不来方賞史上では現時点で唯一の他地区馬の勝馬となっています。 このように不来方賞の勝馬からはその後古馬になってからもトップクラスで活躍する馬が多く出ていますから、今年の不来方賞の勝馬も、過去の名馬たちに並び立つような馬になってほしいと期待しております。 もう一つ小ネタ。今年で49回目を迎えるほどの不来方賞なのですが、近年は不思議なほどに限られた騎手にしかそのタイトルが降りてきていません。 遡っていくと1993年の第25回以降、昨年まで24回もの間で、優勝した騎手は菅原勲(元)騎手・小林俊彦(元)騎手・村上忍騎手・阿部英俊騎手・村松学(元)騎手のたった5人! 今年も村上忍騎手・阿部英俊騎手は不来方賞に騎乗あり。この2人が勝てば「不来方賞ウイナー」の数は増えませんし、他の9人が勝ったとすれば新たな1名が加わることになります。さてどうなるか?これも注目しておきたいですね。
2017年10月19日
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水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週に続いて、サテライト成田(エフケイバ成田)のリポートです。 (この稿の取材日は、平成29年10月23日です) 前回は周辺を巡ってサテライト成田にたどり着いたところまで。 今回はいよいよ内部に「潜入」してみましょう。 ご覧のように2階建てになっているサテライト成田。 1階部分が競輪とオートレースの場外発売所。 そして2階部分が競馬の場外発売所になっています。 元々は2008年に千葉競輪の場外発売所「サテライト成田」としてオープンしたこの場所。 船橋競馬の場外発売所「エフケイバ成田」が開業するのは2012年で、その時に元々競輪の特別観覧席だった2階部分を改装して、競馬の場外発売所にしました。 1階の競輪部分の様子 今回は競馬の場外発売所としての紹介ですので、2階の競馬の発売所(名称:エフケイバ成田)の様子を見ていきましょう。 業務エリアも含めて870平米あまり。 とても手頃なスペース感。 当日は船橋開催、夕方前の時間帯ですが、このように結構な数のお客さまがお楽しみで盛況でした。 とても明るくて、全体の色合いも落ち着く感じ。 使い勝手も考えられていて、建屋の柱を使って、マークシートの記入スペースがうまく配置されています。 平場スペースの3分の1ぐらい、発売機と反対側の壁側一片は、このように椅子が並んで壁にはモニターがずらり。皆さんくつろぎながらレースをご覧になっていました。 発売機付近。 この場所を見せて頂いて印象的だったのは、こうして警備の方とかスタッフの方々がいつもさりげなくお客さま方に気を使っていること。 あちらこちらのこういう場所を見て回るとわかるんです。 場所だけ店開きして窓だけ開けて、さああとはご勝手に…っていう場所の雰囲気とは、明らかに違ってくるんですよね、こういうことって。 普段何をするわけでもなくても、何かあったときにすぐに対応出来る気遣い。 細かいようですが、人手もかかりますし、なかなかそういう雰囲気を作るのは難しい。 「場所の雰囲気」 形はないものなのだけれど、そういうことの大切さを改めて感じます。 券売機が11台あるんですが、平日は3台はこのように閉まってます。 これは週末のJRAの発売日に稼働する分。 奥の方には、JRAの開催の日だけ解放されるスペースがありました。 やはりJRAの発売日は相当に混雑するそうです。 それだけに、お客さま方が馬券を買うための環境作りが大切と言うことなんでしょう。 このサテライト成田、すごいのが有料の特別観覧席です。 フロアの一角にある、秘密の扉… 特別観覧席の入場者のみが入れるように、鎖錠してあります。 このように、席数僅か6席のサロン風 ゴージャス感溢れるソファとテーブル。モニターも2台自由に使えます。 一日ゆったりと楽しめる特別観覧席。 たったの6席しかないので、週末には朝一番で売り切れてしまうそうです。 JRA開催日は1席5000円(500円は保証金なので実質4500円)・競馬専門紙無料配布・フリードリンク・昼食サービス(お昼のランチなど無料!) …お値打ちすぎる! すぐ満席になるのもわかります。 地方競馬開催日は1席2500円(同じく実質2000円) 昼食サービスはありませんが、競馬新聞とドリンクはついています。 東京のように競馬場が近い場所にいると、場外発売所を訪れる機会はなかなかないもの。 しかしこうして訪れてみると、競馬場から少し離れた場所にいて「競馬を楽しみたい」と思う方々にとって、こういう場所がとても大切な場所だと言うことがわかります。 建物の形で少し奥まったスペースも、「いつもこの場所」とおぼしきお客さま方がおられました。 狭い場所でも、こういう場所の居心地も気配りされていました。 で、もっと重要なことは… そういう方々にとって、競馬を楽しむ場所の選択肢は、あまりない。 これも東京のような場所にいるとなかなか気がつかないことです。 ここに来てくれるか、この場所がいやならもう来なくなるか。 来なくなる、イコール競馬をやらなくなる。 こうした「競馬のある場所」というもののかけがえのなさを、改めて感じます。 この場所を運営されている方に、お話を伺いました。 サテライト成田の運営会社の社長 茂木一男さん 「このあたりは、元々競馬にものすごく縁のある場所ですから。ここで競馬を楽しめる場所を作るというのが私たちの悲願でした。」 ご存じのように、明治の時代から当時の宮内省の御料牧場があったのが、千葉のまさにこの場所。名門・社台ファームも戦前この千葉の地から礎を築いていったように、いまはこの地を離れた大手の牧場の中にも、この千葉に拠点を置いていた牧場は数多くありました。いまでも、馬の生産・育成に携わる牧場が数々、この成田の近隣の場所に点在しています。 千葉のこの場所で競馬の場外発売所の開設を目指してざっと10年。競輪の場外発売所としての開設を経て、2012年7月に船橋競馬の場外発売所「エフケイバ成田」の開設に至りました。「成田や近隣市内のお客さま方だけでなく、九十九里の漁師さんとか、房総方面の農家の方々とか、車で1時間弱の圏内から多くお客さまがお越しです。北は利根川を挟んで茨城の端の方の方も、お越しになっているようです。美浦のトレーニングセンターの近辺の方々もお客さま方の中にはおられますよ。」 幅広い商圏を支えるのは、前回ご紹介した1000台の車が留まれる無料駐車場。 一日トータルで2000人とか3000人とかが来場する有馬記念の日でも、駐車場には困らない。これは大きなアドバンテージになっているようです。 私が場外発売所を訪れるときに注目するのは、その場所が存在する「地域」との関係です。 その場所に競馬があり続けるために必要なこと。それはその場所のひとびととともにきちんと競馬が根を下ろすこと。 例えばこちら。 1階にある食堂です。開店している間に写真撮れなかった… 券を買うフロアとは全く雰囲気が異なり、白を基調に清潔感溢れるエリア この食堂の何がすごいかって言うとですね… 昼の定食が2種類、何と!ワンコインの500円 取材日からの週の1週間のワンコイン定食メニュー 私は残念ながら、定食の時刻に間に合いませんでした。 これが500円ならば、来場客の皆さんさぞかしおよろこび…と思いきや、先ほどの茂木さんから衝撃の事実が明かされました。 「ワンコイン定食、周辺の会社の方々が食べにいらっしゃいます。」 周辺は空港関連の業務を行う倉庫とか工場とかオフィスがたくさんあります。あまりに安いので、昼にはそうした会社の方が食事をしにサテライト成田を訪れるそうです。 券を買わずに、食事だけしに来るひとも多いそうですが…「地元の方々がお越しになるなら、それでもいいんじゃないでしょうか。」 値段云々よりもむしろ、あまり数が増えるとスタッフの方が大変、と心配されていました。 いずれは券を買うことに繋がる、と言うところまで思わなくても、近隣の会社との関係向上のために食堂が役目を果たしているのはいいこと、と考えておられるみたいです。 さながら、周辺の職場の「社員食堂」(笑)。 場所柄ももちろんあるわけですけれども、こういうありようには素直に感銘を覚えました。 「これはまだ思ってるだけですけれども…ここは井戸水があるので水には困らないし、まるまる1000台とまれる駐車スペースも建物もありますから、いずれはたとえば地域の防災拠点とかになれたらいいんじゃないかとか……話大きいですけれど(笑)」 成田のこの場所にあって、お客さまは勿論、この場所のひとびとを意識しているからこその考えなのではないでしょうか。 正直、これまで本当の意味でこの「成田」という場所にほとんど縁がありませんでした。 競馬があったから、こうやって訪れる機会が出来ました。 そして…普段私が思い描く以上に、成田という場所が競馬にとって身近な場所であることも、感じることが出来ました。 そしてこのサテライト成田という場所も…。 きっとこの場所が、地域のなかの競馬、そして競馬がある場所ということを意識しているからこそ、それを感じるお客さん方や周囲のひとびとが支えてくれているのでしょう。 またいずれ、この周辺をもっと探索せねば… 昨年巡った北海道以上に、競馬がここにあり続ける深い「理由」に巡り会えるような気がしてなりません。
2017年11月01日
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日曜日担当の高橋華代子です。 2017年南関東競馬も、船橋、川崎、浦和まで終了。 浦和競馬場でも今年の食べ納めをしてきました。 黄色いカレー↓ まぐろカツ↓ なお、恥ずかしながら、名物の天ぷらおにぎりは初めて食べました。これはがっつりお腹にたまっていいですね。おいしかった。↓ 先日、浦和所属馬がお住まいの野田トレセンに行ってきました。 朝5時30分でもこの時期は真っ暗ですね。 わたしの家からでは電車がない時間帯なので、終電で大宮に入って、ガストで待機してました(笑)。西口のガストは朝5時までなのでとてもありがたいです。 あ、大井競馬場取材の時には大井町駅のデニーズを愛用していたのですが、閉店時間が夜0時までになってしまったんですよ。これは痛すぎる。。。先日の取材の時はかなり困りました。。。でも、たくましく何とかしました(笑)。 話しはそれてしまいました。 朝取材は夜型のわたしにはとても眠いのですが、でも、現地に行くとやっぱりこの雰囲気がとても好きです。時には話し声はするけれど、シーンとしたところで、お馬さんたちの息遣いや馬場を駆けていく音は、何度聞いてもやっぱりイイ! 野田トレセンはかなり寒いイメージがあったのですが、この日は最近お気に入りユニクロの超極暖を2枚重ねにして、体全体に貼るカイロを9つつけていたので、そんなに寒くなかったです(笑)。 最初に極暖が出た時もあったかいと思いましたが、超極暖は最強ですね。ほんと、あったかい。ユニクロさん、ありがとうございますと心から思っています(笑)。 厩舎関係者とも寒さ対策のお話しをしたりするんですが、超極暖を愛用している人が結構いましたよ。そうそう、下半身の超極暖もあると聞いたので、早速買いにいきました。 さて、ここからは浦和競馬の野口孝厩舎の告知です。 野田トレセンに厩舎を構えている野口孝厩舎では、 頭数増加に伴い、新規スタッフを募集中です。 馬の仕事の経験者(競走馬、乗馬、厩務員経験者)であれば、年齢不問。 また、未経験者で馬の仕事に就いてみたい方も、 ひとつずつ丁寧に教えていくので歓迎です。 見学もできるので、 詳細は野口厩舎の電話番号(048-878-1188)までご連絡ください。 とのことです。 野口調教師は先日地方通算800勝を挙げ、グランプリクンやヒカリカツオーヒ、ホワイトアリーナなどで重賞を制しています。 野口調教師は浦和競馬の調教師の会長だけではなく、全国の調教師の会長も務めているんですよ。 馬の仕事をしてみたいと興味のある方は、先ほどの連絡先に連絡してみてください。未経験者でも丁寧に教えてくださるのはうれしいですね。 さぁ、今日はクリスマスイブ、明日はクリスマス。 浦和競馬場の帰りに、南浦和駅前の不二家にて、クリスマス気分を味わいました。 素敵なクリスマスを(*^-^*)
2017年12月24日
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水曜日の担当は、坂田博昭です。 12日日曜日、ばんえい競馬の能検Youtubeライブをご覧下さった皆さま、本当にありがとうございました。 馬券を楽しむことが出来る「本番レース」の中継放送ではなく、どれほどのお客さま方がご覧下さるのかと案じていたのですが…3月の本番レースの時以上の、ものすごく多くのご視聴を頂戴することが出来ました。 放送をご覧下さり、ともに時間を過ごして下さった皆さま方に、心から感謝申し上げます。 Youtube中継放送の「スタジオ」 出演者と放送スタッフを兼ねてる(笑) 私側の席から このようにソーシャルディスタンスを確保しながら行いました。 出演は、ばんえい競馬血統研究家の高野直樹さん 古谷剛彦さんはこんな感じで(笑) 東京から電話でライブ出演してくれました 競馬が行われている限り、このようにお客さま方により一層楽しんで頂く方法はあるということ。 そして、いつもの競売場に、私たちとお客さま方が「競馬」という物事に集い、そしてともに時を過ごすことが出来るということを、私たちも実感することが出来た一日でした。 またどこかの競馬場で、こういうことをやりたいですね。 どこの競馬場でも良いので、「競馬」を契機に、みんなでつながりが持てること。 Youtubeの使い方はこういうことかなっていう、手応えも感じました。 機会があるかどうかわからないのですが… そのときはまた、皆さまお集まり下さいね! 3月の時みたいに、馬券も一緒に盛り上がれるのがいいですね。 私は、いまは札幌で、殆どの時間を自室で過ごしています。 とにかく、外出しない、人と接触しないことがよい、というか、事態収束のためのほぼ全て、ということのようですので…言われたからやる、というより、実践あるのみ。 仕事云々という声も聞こえてきますが…かかって、死んでしまったら何もなりませんので。 そして、ひとにうつして死なせてしまったら、本当に、何にもならない…。 みなさん、おうちにいましょう。 幸い、今日からホッカイドウ競馬が始まる! 自室にこもって、予想してます 門別の、今日初日の注目カードは、8R 3歳馬の特別戦に、2頭のトップホースが登場します。 一頭は、アベニンドリーム 昨年11月 鎌倉記念から連闘で臨んだ北海道2歳優駿で2着と驚異の奮闘! その北海道2歳優駿以来の実戦となります。 もう一頭は、その北海道2歳優駿では結果が出なかった… ヨハネスボーイ こちらも、北海道2歳優駿以来の実戦 シーズン終盤、思うように結果が出ずに終わった分、今年はまた大きな活躍を期して戦うことになるのだと思います。 心配なのは…芝のレースへの遠征のメドが、昨今の情勢では全く立たないこと。 また芝のレースでこの馬が躍動する姿を見たいところですが… どんなシーズンになりますか。 明日16日木曜日にも7Rに3歳の1組戦が組まれていまして、こちらにはエーデルワイス賞2着のアザワクが登場します。 9月11日のオープン勝利時のアザワク こちらは11月 園田・兵庫ジュニアグランプリ出走時 兵庫では、出負けがなければもう少しやれたかなと思うのですが… こちらも、大きく期待されながら、昨年は重賞勝ちなし。 今年、どんな活躍の道を歩んでいくのか、楽しみな一頭です。 取材も、競馬場の方で態勢取って、それに沿ってOKっていうところ以外は、取材には行かないことにしました。もうこうなると、誰が感染してるかはわからない。せっかく競馬が何とか行われているのに、自分がそれを壊す原因にはなりたくないので。 このブログも、このあとどんな形でお伝え出来るかはわかりませんが… 可能な限り話題を見つけて、お届けしていきますね。 さあみなさん! ご自宅から 競馬に集まりましょう!!
2020年04月15日
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本年もよろしくお願いしますm(_ _)m土曜日担当の竹之上次男です!えっーと、1月1日が土曜日であったことを忘れていまして、つい今しがた(1月3日)気がついた次第です_| ̄|○メンボクナイというわけで既に始まっている今年の兵庫県競馬。新春賞はエイシンニシパが4連覇、5度目の制覇を達成しました!本年も園田競馬・姫路競馬をよろしくお願いします♪
2022年01月01日
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木曜担当のよこてんです。 11月3日の盛岡JBCも徐々に近づいてきました。あと2週間ですね。いろいろ書きたいネタ・書かなくてはいけないであろうネタもあるのですが、今回は「8年ぶりに迎えるJBCを前に、盛岡競馬場の変化したところ」というお題で行きましょう。 まずはこちらから。『馬像が綺麗になりました』★「そういえば昔はこんなだったな」と26年ぶりに思いました これは夏に綺麗になりましたね。前回の2014年JBCの時も特に手が入れられてなくて、開場からずっとそのままだったんじゃないでしょうか。まあ適度にウェザリング(汚れとは言わない)されているくらいが風格があって良いような気もしますが、ブロンズ像ですし黒光りしているのももちろんいいものです。 そして『彫刻群も綺麗になりました』★ゲートの外に置かれているものですけれど門内のも綺麗になっております OROの入場門前の通路や中に入った所の緑地帯の各所に置かれている彫刻群。これは岩手県競馬組合設立30周年記念事業として行われた『馬の彫刻コンクール』入選作品の10点で、OROパークの落成式の日に表彰式もあわせて行われていた事を覚えています。 これも長らくそのままで、屋外に置かれているので塗装が剥げたり錆びたり・・・という状態だったのですが、今回清掃修復されて26年前の美しさを取り戻しました。ここ10年くらいに競馬を始めた方は“こんなに綺麗だったのか”と思われるのでは。 『特別観覧席がリニューアルされました』 今季のORO開幕時から工事が進められていたスタンド3階特観席・F席・G席のリニューアル、10月2日から新装オープンとなっています。 これまでは“普通の指定席よりもちょっと広い席”と“テーブルがあるグループ席”でしたが今回グループ席主体に改装。4人グループ席・8人グループ席を広く取る形になりました。 なかには土足禁止のカーペット席もありまして、ごろごろと寝転がりながらレースを楽しむ事も不可能ではありません。★こちらが土禁席 また、二人がけのペア席もこれまでよりも幅広く、そしてベンチシートタイプのものになって要は仕切りがなくなりました。 どの席もこれまでよりゆったり楽しんでいただけるのではないでしょうか。 『パドック脇観覧スペースもそろそろ完成』 お客様の目に見える範囲でいうとこれ。気がつかれた方も多かったでしょう。 パドック脇で行われていた観覧スペースの工事が進み、先日囲いのネットが取り外されると共に植え込みの木が刈られて全体が見えるようになりました。★工事が始まって間もない頃 この辺はながらく植え込みでしたし、パドックの出口側から眺める事が多い自分にとっては景色もずいぶん変わる感じがします。 『新厩舎絶賛工事中!』 厩舎地区の奥の方に建てられていた新しい厩舎棟。まだ工事の途中なのですが、先日の土曜日ですね、実際に馬を歩かせたりして造作の確認が行われました。 既存の厩舎棟とは異なり“今風”の平屋建て、馬房の仕切りも引き戸に。全体に窓が多い・大きくて明るい感じがします。厩舎の建物の間も将来ウォーキングマシンを置く事を考慮して広めに。 現在建設中の新厩舎棟はとりあえずJBCの遠征馬用の馬房として使用を開始するとのこと。★モデル・小林凌騎手。 また、同タイプの厩舎棟は水沢競馬場でも建設が進んでいまして、来春には3棟かな、完成して引き渡される事になっているそうです。水沢では古い厩舎を順次建て直していく計画です。 細かいところですが『OROボードになにやらありそう!?』★塗ったのではなくパネルを貼っている模様。スクリーンにするのかな?? これはめっちゃ細かい所ですけども、ビジョンの隣にある旧OROボード。以前はオッズとか着順着差等が掲示されていた事を覚えておられる方も多いでしょう。 2016年まで使用されていましたが部品枯渇という事情で2017年からはシャッターが閉まったままの状態。それも長くなったのですっかり目になじんでいた・・・のですが、先週、シャッター部分にスクリーン様のものが貼られているのを発見。何かに使うんでしょうねえ・・・。 『街にも拡がっていますJBC装飾』 JR盛岡駅の改札と西口を結ぶ連絡通路・通称『さんさこみち』にJBCの広告が出たのは南部杯の前の週。 盛岡駅と競馬場を結ぶ優待バスはJBC当日には西口に発着します。遠方から新幹線で来られた方は自然とこの通路一杯のJBCイメージを見ながら・・・という事になりますね。 花巻空港にもタペストリ広告が出ているそうですがまだ見に行けてない。という事でお伝えするのはラッピングバス。 盛岡市内を走る岩手県交通の路線バスにJBCラッピングが施されております。 正面に幕を張ったもの、側面のバナータイプは大小があるようです。ラッピングが付いたバスが競馬場行きの優待バスに投入されるのかな?なので、もしかすると11月3日には市内ではあまり見かけない・・・という事になるのかもしれませんが、今のところは盛岡駅東口のバスターミナルで見ているとわりと頻繁にラッピングバスがやってきます。 盛岡の路線バスはですね、車両のバラエティが豊富ということでその筋(何の筋?)のファンの方には有名だったりします。JBCの前にでも、駅前でバスを眺めてみるのも面白いかもしれません。 ということで駆け足でしたが「JBCを前に変わったところのいろいろ」をお伝えしてみました。2週間後に迫った2022盛岡JBC、8年前とは違ったこれらのところにも目を向けていただけるとお楽しみが増えるのではないでしょうか。
2022年10月20日
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土曜日担当は園田・姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。暑さのレベルがまた一段と上がった7月中旬の3連休。出張で訪れていた香川も最高気温は34度。肌を突き刺すような日差しで気温以上の暑さを感じました(汗)。香川のうどんを食べて何とか乗り切りました。その3連休の中日に嬉しいニュースが入ってきました。★吉村智洋騎手 JRA初勝利!7月16日(日)、兵庫の吉村智洋騎手がJRA初勝利を挙げました。JRAの福島競馬場に遠征した吉村騎手は、第1レースでオーキッドロマンスに騎乗。先手を奪うとマイペースの逃げに持ち込み押し切りました。JRA58戦目での嬉しい初勝利となった吉村騎手は、ウイナーズサークルで多くのファンから祝福されていました。2005年に20歳でJRA初騎乗を果たすと、2019年ワールドオールスタージョッキーズの地方代表として参戦しています。最終レースもフィンガークリックで勝利を収め、初参戦となった福島競馬場で1日2勝をマークしました。7月17日(祝月)は高知競馬場に行ってきました。前日ま滞在していた香川からバスで高知へ移動。高知競馬場までは路面電車と路線バスを利用を利用。待ち時間を含めて40分前後で競馬場に到着しました。今年の4月にリニューアルされた高知競馬場の遊具広場「バババパーク」。30℃を超える厳しい暑さでしたが子供達は元気に遊んでいました。スタンド1階にはコインロッカーがあります。荷物が多かったので利用させて頂きました。YJSの騎手紹介式、表彰式を担当されていた西田茂弘アナウンサーに実況室まで案内して頂き、高知競馬の橋口浩二アナウンサーにご挨拶させて頂きました。★ヤングジョッキーズシリーズ TR高知厳しい暑さの中で行われたYJS高知ラウンドは兵庫からは長尾翼玖騎手、期間限定騎乗で兵庫に遠征中の濱尚美騎手(高知)が出場しました。第1レース終了後には騎手紹介式がウイナーズサークルで行われました。第1戦は長尾騎手がクラールス号、濱騎手はスズカノアイドル号に騎乗。スタートを最内枠の濱騎手が先手を奪いマイペースの逃げに持ち込みます。発馬で出負けした長尾騎手は後方待機となりました。濱騎手のスズカノアイドルは勝負どころでも手応え良く直線でも渋とく粘りますが、JRA・松本大輝騎手騎乗のグランチェイサーにゴール直前で抜かされアタマ差の2着。長尾騎手のクラールスは4角8番手と苦しい位置にいましたが、直線鋭く追い込んで3着。スズカノアイドルとは首差でした。2レース後に検量前へ向かいました。長尾騎手コメント「(畑中騎手から)終いしか動かないと聞いていたので、後方でジッとしていました。思っていたより後ろになっちゃいましたね。手応えも良くなかったので外を回さず内々で立ち回りました。直線はよく伸びていたので勿体なかったです・・・」長尾騎手にカメラ撮影をお願いすると・・・「気分はTTです(笑)」と悔しい表情をしていました。高知ラウンドは1鞍騎乗でしたが15ポイントを獲得。7番人気馬で上位に食い込み幸先の良いスタートを切りました。長尾騎手は園田ラウンド、笠松ラウンドの合計4鞍が残っています。第2戦の濱騎手はノーブルフロスト号に騎乗。道中は中団を追走しますが徐々にポジションを押し上げます。直線では一杯になりながらも5着と粘りました。地元の高知ラウンドで得点を30ポイントまで伸ばした濱騎手は金沢ラウンド(1鞍)、笠松ラウンド(2鞍)を残しています。高知ラウンドは2戦ともJRAの松本大輝騎手が勝利。60ポイントを獲得しファイナルラウンド進出へ大きく前進しました。一発逆転ファイナルレースまでいようかな?・・・と思いましたが、翌日は園田で仕事があるのでYJS終了後すぐにバスで高知駅へ。乗車した岡山行きの南風がアンパンマン列車でした。今月から第105期騎手候補生の競馬場実習が始まりました。兵庫に4名の騎手候補生が来ています。研修の後は検量前で先輩から鞍磨きなどの業務を教わっていました。競馬場実習は12月までの予定。来春のデビューに向けて頑張ってください。左から新庄海誠(しんじょう かいせい)候補生、塩津璃菜(しおつ りな)候補生、高橋愛叶(たかはし まなと)候補生、土方颯太(ひじかた そうた)候補生★新米パパ 長谷部騎手メインV7月20日、メインはイズジョードリームが勝利。820m戦を得意としている長谷部駿弥騎手が勝ち、確定後に特別インタビューが行われました。「ウイナーズサークルでのインタビューは3年ぶり?くらいで緊張しますね」久々のお立ち台で緊張している様子でした。長谷部騎手の奥様が20日に第一子となる男の子を出産。小牧毅調教師(長谷部騎手所属)がメイン終わりに競馬場広報に掛け合い急遽、特別インタビューを実施する事になりました。「母子ともに健康そうで安心しました。メインを勝った日に生まれてきた子は、強運を持っているかもしれませんね。(奥様へ)これから二人でしんどい事も乗り切っていきたい。まだ重賞を取れていないので、チャンスをものにしたい」※木村アナウンサー撮影スカッとさわやかな青空が広がった7月20日。長谷部騎手にとって忘れられない記念日となりました。おめでとうございます!★習志野きらっとスプリント遠征予定7/25(火)、船橋競馬場で行われる第13回習志野きらっとスプリントが行われます。地方競馬スーパースプリントシリーズの最終戦に兵庫のメイプルシスター、パーの2頭が出走予定です。メイプルシスター(永井孝典騎手・大山寿文厩舎)パー(田中学騎手・松浦聡志厩舎)先月22日の園田FCスプリントを5連勝で初重賞制覇を飾ったメイプルシスター。鞍上の永井騎手は金曜ナイターで2勝をマーク。初の南関遠征前に弾みをつけました。園田FCスプリント2着馬のパーは田中学騎手の手綱で初重賞Vを目指します。★来場者プレゼントのお知らせ次週の園田競馬は7/26(水)、27(木)、28(金)の3日間開催。水曜、木曜日は来場者プレゼントがあります。◎26日(水)淡路島 のむヨーグルト 先着800名様https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/Mjc1NA◎27日(木)お米 新之助 先着400名様https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/Mjc1NQ8月の園田競馬お盆シリーズは場内イベントが約4年ぶりに復活とのリリースもありました。また詳しい情報が入りましたらお知らせ致します。
2023年07月22日
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南関東地方競馬は、川崎競馬開催中です。(昼間開催。開催は3月3日=金曜日まで)今日は川崎競馬場に出勤しておりました。もうすぐ3月。川崎競馬の次回開催予定を見ると、いよいよナイター。このブログの次回の担当日・3月13日も船橋ハートビートナイター。いよいよナイターシーズン到来という感じがしますね。今日は川崎競馬場で、先日の浦和競馬2日目(2/21)の11Rで1着になり、(→結果)地方競馬通算2000勝を達成した吉原寛人騎手のセレモニーが行われました。もちろんこの後、所属の金沢競馬場でもセレモニーが行われることになっています。今日のインタビュアーは大川ミツオーアナウンサー金沢競馬といえば、大井競馬・立花伸厩舎で期間限定騎乗を行っていた平瀬城久騎手が、2/16・7Rフロリダブルー号で期間初勝利を挙げました。まさに直線一気の豪快な差しきり勝ち。(→結果)前回の担当の時=2/13=開催初日にお話を伺ったときに「勝ちますよ!」とおっしゃってたので、有言実行!前回乗って感じは掴んでいたけど、ペースが遅くと届くかどうか心配だったとレースを振り返ってくれました。初勝利を挙げてとても嬉しそうな表情が印象的でしたよ。さらにさらに、ここから2月の印象的な出来事をいろいろと。竹之上さんに倣って、今日は「小ネタ集」です!!2/2NARグランプリにて。素敵な2ショットが撮れたのでご紹介。左 井上オークスさん と 右 西田茂弘アナウンサー地方競馬の語り部として頑張るお二人。同世代の頑張る姿に僕も追いつかなきゃなぁ、と刺激をいつも受けています。シゲちゃんとオークス先生、小ネタとか言ってスミマセン。先週、浦和競馬場で場内を歩いていると、ファンの方から声をかけていただきました。「あ、アナウンサーの人!」「あ、どうも」「あれ見たよ。えーと…『パコパコ』」実況アナウンサーのお仕事を特集してもらった、こちらのフリーペーパー、まだまだ場内で配布しております。ぜひお手に取ってご覧ください。2月1日に行われた川崎記念。オールブラッシュが逃げ切ってJpn1馬となりましたが、実況を担当していて、どうも馬の名前が頭に入ってこない。この馬の名前を呼ぶ毎に、違う単語が頭をよぎるのです。京都のお土産としても有名な→こちら(マールブランシュ)とか近所のケーキ屋の→こちら(ルージュブランシュ)普段からスイーツのことばかり考えていると、ホントに頭の中がお菓子の事しか考えられなくなってしまうのでしょうか?イカンイカン。でも水曜日、エンプレス杯が行われる川崎競馬場に、クレープ屋が出張出店するということで、今から楽しみにしております。(川崎競馬ホームページの記事は→こちら)スイーツ男子・スイーツ部としてお伝えできることがあれば、このブログでまたご報告させていただきますよ。(基本的には、趣味の集まりですが)最後に。2/14大井競馬8Rの新聞を見ていたら、1着になったクロワッサンの兄弟馬の欄に、なんと、(ユタカカネカセゲの血統は→こちら)はい、スイーツばかり食べてないで、頑張ります。
2017年02月27日
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日曜日担当の高橋華代子です。 昨日はラッキープリンスの東京ダービー優勝祝賀会が埼玉県浦和市のホテルで行われました。 東京ダービー馬ラッキープリンスの国田正忠オーナーのご挨拶から始まりました。 最初は一口馬主から楽しまれていたそうですが、お一人で所有されるようになり、小久保智調教師と知り合ってから、最初にオータムセールで勧められたのがキスミープリンスだったそうです。 それから、ファイヤープリンス、東京ダービー馬ラッキープリンスへと続いていきました。すべてが重賞ウイナー。 ちなみに、東京ダービー2着のパーティメーカーはシェアリンクレーシング募集馬(代表馬主 山口裕介オーナー)ですが、こちらも国田オーナーはお持ちだそう。 「馬は難しいですから、自分は口を出さずにプロの皆さんにお任せしています。小久保調教師、厩舎の皆さん、育成牧場の皆さん、今野忠成騎手、橋本幸逸厩務員、多くの皆様に感謝を申し上げます。これからもよろしくお願いします」(国田オーナー)。 主賓の挨拶は、山口裕介オーナー。東京ダービー2着のパーティメーカーと6着オウマタイムのシェアリンクレーシング・代表オーナーです。 さらには、山口オーナーの山口ステーブルで、ラッキープリンスもパーティメーカーもオウマタイムもジャジャウマナラシも育成時代に過ごしていて、育成として東京ダービー4頭出し、さらにはワンツーフィニッシュを決めました。すごすぎます。。。 乾杯のご発声は、ジャジャウマナラシの上田江吏子オーナー。 ジャジャは能力の高さで長距離をこなしてきましたが、これからは持ち前のスピードを生かせる距離でどんな走りを見せていくのか楽しみです。この後は優駿スプリントを予定しているそうですよ。また、兵庫ジュニアグランプリ(優勝)の時のように、『ジャがジャがジャが!!!』って叫びたい(*^。^*) ラッキープリンスの今野騎手と橋本厩務員、パーティメーカーの的場文男騎手と池田優子厩務員が登壇しての一言コメントの時間もありました。 今野騎手↓ いつもの勝負服姿もいいですが、プライベートな装いもカッコいいですねぇ~! 的場騎手↓ 皆さん一言コメントだったのですが、的場騎手のトークは10分くらい続いたでしょうか(笑)。 「ダービーに34回乗せて頂きましたが、自分にとっても思い出のレースになりました。今回のダービーは自信があったので、先生のお母さんにも見に来てくださいと伝えていたのに、まさか10日前にお亡くなりになるとは……。 厩舎の皆さんの底知れない努力で最高の仕上げで送り出してくれたし、お母さんの応援もあったと思います。できれば、僕の背中をもっと押して欲しかったですけどね(苦笑)。 騎手として全てやり尽しましたが、ダービー制覇の宿題だけ残っています。でも、お母さんがわざと2着にしたんじゃないかなって。まだやめるな!まだやり続けろと!」(的場騎手) 10分くらいのスピーチをまとめると、このような感じですm(__)m 橋本厩務員↓ 「厩舎全体で勝たせてもらったと思っています。今年は3頭でしたが、来年は5頭、再来年は7頭くらいの流れでいけるようにみんなで頑張っていきたいです」(橋本厩務員) 池田厩務員↓ 「最初は2着でもうれしかったのですが、家に帰ってレース映像を見ていたらだんだん悔しくなってきました。的場さんにダービーを勝たせられなくて申し訳なかったです」(池田厩務員) 南関東競馬史において初めての東京ダービー浦和勢ワンツーフィニッシュ。南関東のマスコミの一人としてもファンの一人としても、すごい貴重なシーンに立ち会わせて頂きました。 ラッキープリンスの調教パートナーでもある橋本直哉騎手とご家族の皆さん。奥様はほしのあきさん似と評判です。↓ 余談になりますが、橋本騎手は強力な天然パーマとしても有名ですが、これは地毛なんだそうです。お~っ! パーティメーカーの調教をつけるのは、元騎手の橋尚也厩務員ですよぉ。↓ ラッキーもパーティも、この二人の力は本当に大きいのです。 ご歓談中には、 ラッキープリンスのこれまでの写真や東京ダービーのレース映像が流れたり、 トニージャンさんのパフォーマンスや、 神無月さんのものまねなど、 大いに盛り上がりました。個人的には、野球ネタのところで、「代走 ラッキープリンス」ってお話しをされていたのでがめちゃウケました。どんだけ速い代走なんだって(笑)。でも、楽天戦で見られたら最高(*´▽`*) ご歓談中も絶好調の的場騎手。小久保家のテーブルにはお母様の遺影も飾られていました。的場騎手のトークを一緒に楽しまれているといいなぁと思いました。 小久保調教師からのご挨拶。 厩舎スタッフや騎手、マスコミに、まずは日頃のお詫び?をされ(苦笑)、 「馬主さんたちには何もない所からここまでにしてくださって感謝の気持ちでいっぱいです。負けない気持ちと情熱を持ってここまでやってきましたが、負けてもその気持ちを持ち続け、粘って、粘って、絶対負けないで頑張っていきたいです」(小久保調教師)。 最後は橋本厩務員が音頭を取っての万歳三唱。いいシーンでした。 橋本厩務員と奥様ともお話しをさせて頂く時間もあったのですが、こうやって仕事に集中できるのも奥様のお蔭と。奥様がいなかったら今の自分もいないって。 小久保調教師の奥様ももちろん、厩舎の皆さんが馬を作ってレースへ送り出すにあたって、ご家族の皆さんの支えなくしては語れないと思います。ほとんどまとまった休みもない生活……馬は生き物ですから。取材をさせて頂いていても、いつも痛感することです。 橋本厩務員の言葉が身に染みました。普段はそういうことは口にしない旦那様ということなので、奥様も旦那様から直接言われたことは、すごくうれしかったでしょうね。。。 さて、最後まで大活躍の的場騎手。 帰りの際はゲストをお見送りをする場所に厩舎スタッフと並んでいました(笑)。 わたしは一次会で失礼したのですが、二次会では的場騎手がみちのく一人旅を熱唱されたという情報もキャッチ(笑)。 みんなの笑顔がいっぱいの、とっても楽しい時間でした。国田オーナー、ラッキープリンスにかかわる全ての皆様、本当におめでとうございました! ラッキー、おめでとう\(^o^)/
2015年06月14日
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木曜担当のよこてんです。 今日3月3日は桃の節句、ひなまつりの日。川崎競馬ではJRAの女性ジョッキー・藤田菜七子騎手がデビューを果たして現地は大フィーバー(大パニック?)になったと伝え聞きます。 その藤田菜七子騎手、結果は6戦0勝ではありましたが、うち4戦で掲示板確保、馬券に2度絡んだのだからひとまずはいいデビュー日になったのでは。最終の12Rなんかネットの映像を見る限りでは新人騎手に見えなかったし。なかなか肝が据わった感じでしたねえ。 一方、明日の名古屋競馬では「レディス&ヤングジョッキー」が行われる事になっておりまして、岩手からは鈴木麻優騎手が参戦します。 今年から名古屋・佐賀両競馬場でのシリーズ戦となったこの「レディス&ヤングジョッキー」。昨年の女王・鈴木麻優騎手がどんな活躍を見せてくれるのか?楽しみにしています。今日の藤田菜七子騎手を追いかけたマスコミの皆さんにおかれましては、明日行われる地方のベテラン女性騎手たちの戦いぶりも同様に伝えていただければと思いますです。 さて、藤田菜七子騎手なのですが、本日デビューの正真正銘(?)の新人騎手でありながら負担重量の減量がないのはどういうことか?という話題で盛り上がっているのをフェイスブックで見まして、なかなか興味深いんじゃないかと思い各地の“減量ルール”を調べてみました。 主催者様のWEBサイトに掲載されているところはそこから抜粋して、掲載がなかったところは主催者様に電話でお尋ねしてまとめさせていただきました。お忙しいところお答えくださった主催者の皆様、ありがとうございました。 なお、恐らく全ての主催者様が、昨年度版の規定で答えて下さったと思います。新年度から変更される場合、あるいは年度途中で変更される場合もあると思いますのでその点は念のためご注意ください。 まず我が地元・岩手競馬。手持ちの「番組編成要領」から該当部分を。■岩手競馬・減量期間は『免許取得日』から最長3年 1年未満/3kg減 1年以上2年未満/2kg減 2年以上3年未満/1kg減・3kg減の騎手が通算15勝に達したら、次開催より2kg減・2kg減の騎手が通算30勝に達したら、次開催より1kg減・1kg減の騎手が通算45勝に達したら、次開催より減量無し・女性騎手はさらに1kg減。免許取得後3年以上経過しても1kg減継続・重賞競走では減量無し(特別戦はJRA条件交流でも減量あり)・競馬会(JRA)所属騎手及び他主催者(岩手における期間限定騎乗は除く)騎手は減量無し 女性騎手の“永年1kg減”は岩手では2014年シーズンから設定されました。豪州の太田陽子騎手が騎乗した2013年にはまだ無かったルールです。今もし太田騎手が岩手に来たなら当然1kg減が適用される事になります。 ただしこのルールの事、当の太田騎手には「女性をバカにしてるんじゃないですか?」とえらく怒られました。オーストラリア最大のレースを女性騎手が勝つというだけでなく、競馬業界で働く人の半分以上を女性が占める国ですからね・・・。 「特別戦は減量あり」「ただしJRAや他地区の騎手は減量無し」が現れた例としては昨2015年5月18日のJRA条件交流競走を挙げればいいでしょうか。 このレースに騎乗したJRAのリサ・オールプレス騎手は女性騎手ながら減量は無し。一方岩手の小林凌騎手は3kg減で騎乗しておりました。■ホッカイドウ競馬・減量期間は『初騎乗』から3年間 10勝未満/3kg減 10勝以上20勝未満/2kg減 20勝以上30勝未満/1kg減・減量は北海道競馬所属騎手に限る・重賞競走では減量無し・重賞競走及びJRA交流競走に騎乗する騎手は10勝以上または、ホッカイドウ競馬において1年以上の騎乗歴を有していなければならない ※「平成27年度番組編成要領」より ホッカイドウ競馬は基本的に勝ち星数で決められるシンプルなルールですが、「C級4組の特別競走に騎乗する場合」の規定が別途あったりして他より細かい部分も存在します。■南関東4場・減量期間は『新規免許の日』から最長3年 新規免許の日から1年未満/3kg減 新規免許の日から1年以上2年未満/2kg減 新規免許の日から2年以上3年未満/1kg減 新規免許の日から10勝未満/3kg減 新規免許の日から25勝未満/2kg減 新規免許の日から50勝未満/1kg減・重賞競走および準重賞競走では減量無し・南関S1重賞競走(主催者が特に定めるJpnII及びJpnIII競走を含む)には1kg減・31勝以上の騎手に限り騎乗可能 ※WEBサイトおよび「大井競馬番組」より 他地区の減量騎手に関しては附則の『南関東4競馬場における他地区地方競馬所属騎手の交流騎乗について』の部分において「他地区所属減量騎手が南関東地区重賞競走に騎乗する場合、騎乗する重賞競走を含め、当日騎乗する全ての競走において、負担重量の軽減は行わない」とする規定が定められております。南関S1重賞には31勝以上でないと騎乗できないのも同様。 ではJRAの減量騎手は?ですが、見た感じ明文化はされてないようですね。連続騎乗制限とかの部分ではJRAの騎手も他地区所属騎手と同様に扱う規定があるんですが。■名古屋競馬・減量期間は『初の免許取得後』から最長3年 1年未満/3kg減 1年以上2年未満/2kg減 2年以上3年未満/1kg減・通算25勝に達した騎手は次開催より2kg減に・通算50勝に達した騎手は次開催より1kg減に・通算80勝に達したら次開催より減量無し・女性騎手は2年以上経過しても2kg減 ※「名古屋競馬番組要綱・賞金等支給基準(平成27年度)」より■笠松競馬・減量期間は『初の免許取得後』から最長3年 1年未満/3kg減 1年以上2年未満/2kg減 2年以上3年未満/1kg減・通算25勝に達した騎手は次開催より2kg減に・通算50勝に達した騎手は次開催より1kg減に・通算80勝に達したら次開催より減量無し・女性騎手は2年以上経過しても2kg減・重賞競走では減量適用無し・他地区の減量騎手が笠松競馬の減量対象レースに騎乗する場合は、所属場の規定に応じて減量を適用する ※電話取材 名古屋と笠松は基本的に同じルールです。重賞騎乗とか他地区騎手の扱いとかの部分は笠松競馬の番組担当の方から教えていただきましたが、名古屋競馬も同様のはずです(※明日3月4日の名古屋4Rに騎乗する鈴木麻優騎手は3kg減適用という点からも分かります)。日常的に交流がある二場ですからルールも揃える必要有りという事ですね。 特徴的なのは“女性騎手2kg減”でしょう。昔から女性騎手が多いエリアゆえ手厚いのかなと想像したり。■金沢競馬・『初騎乗からの勝利数』のみで規定しているので期間の定めは無し 10勝に達する開催まで/3kg減 20勝に達する開催まで/2kg減 30勝に達する開催まで/1kg減 規定の勝利数に達した次の開催から負担重量が変わる・女性騎手は規定に加えて1kg減、30勝以上になっても1kg減を継続・2kg減以降の見習騎手は重賞競走に騎乗可能だが、減量は適用されない ※電話取材 金沢競馬は通算勝利数のみで減量が決まるそうです。なので例えば“デビューして20年経つけど16勝しかしてない騎手”がいたとすれば「2kg減の減量騎手」になります。あくまで規定上ですが。 他地区の減量騎手に関しては、騎乗する場合の規定は無し。期間限定所属で騎乗する場合・免許再取得再デビューの場合は金沢競馬の規定を適用する事になると思う、との事でした。 では規定が無いのなら減量も無いのか・・・というとそうではないようで、2008年11月と2010年11月に金沢で行われたLJS、レディースジョッキーズシリーズの際には一般戦に騎乗している他地区の女性騎手に減量が適用されています。 2008年・2010年の宮下瞳騎手、2008年の池本徳子騎手に1kg減があり、2008年の際は面白くて、その時点の岩手ではデビュー3年経過で減量が終わっていた皆川麻由美騎手に再び2kg減が付いていたりします。皆川騎手の場合は「女性騎手1kg減+30勝未満1kg減」なんでしょうね。電話でうかがったとおり「金沢競馬の規定を適用」される場合があるのでしょう。 これがJRAの見習い騎手の場合は?比較的近年の例では2014年4月15日、JRA条件交流競走に騎乗していたJRAの義英真騎手が参考になりますか。 その時点でデビュー後約1ヶ月、4勝を挙げていた義騎手ですからJRAでは3kg減の減量騎手。ですが金沢では減量無しです。 ちなみに同じレースに乗っていた金沢の中島龍也騎手。2014年4月デビューでその後勝ちまくった中島騎手なのですが、その時は3kg減の▲マーク。 つまり「金沢の騎手はJRA条件交流競走でも減量あり」「JRAの騎手は減量無し」という運用が読み取れます。■園田競馬・『初騎乗からの勝利数』のみで規定しているので期間の定めは無し 10勝未満/2kg減 10勝以上20勝未満/1kg減・女性騎手の特典は無し・減量騎手は重賞競走に騎乗できない・他地区騎手が園田競馬で騎乗する場合は20勝が必要 ※電話取材 園田競馬は他と違って独特のルール。まず「3kg減」がなく1kg減・2kg減の2種類だけ。20勝突破で減量が無くなるので期間も相対的に短めになるのでしょう。 他地区の騎手が園田で騎乗するためには20勝していないといけない。なので自動的に減量対象ではなくなりますというお話でした。 JRA騎手はどうなのか?ですが、ひとつ例を見つけました。2012年4月18日のJRA条件交流「金剛山特別」。JRAの藤懸貴志騎手はその時点ではJRAで7勝しかしていない減量騎手でしたが、当該レースでは減量は無しです。 JRA条件交流競走では地元の鴨宮祥行騎手なんかも減量無しの扱いになっていました。園田競馬の場合JRA条件交流競走では一律減量を適用しないというルールなのでしょう。■高知競馬・減量期間は『騎手免許の通算取得期間』が3年未満・100勝以下 20勝以下/3kg減 30勝以下/2kg減 100勝以下/1kg減・女性騎手はさらに1kg減・重賞競走、JRA指定交流競走および騎手招待競走では減量無し ※「平成27年度 高知競馬番組編成要領」より 高知競馬の減量は通算勝利数+期間で決まりますが、期間が「3年未満」と大きな枠になっているので場合によっては“3年目でも3kg減”が起こりえます。また「通算取得期間」という書き方なので、例えば“デビューして1年以内に引退、20年後に再取得”なんていうパターンでも減量が適用される・・・のかもしれません。 編成要領からは細かい部分を判断しづらいのですが、全日本新人王争覇戦に出場する他地区騎手が一般戦に騎乗した際の斤量を見る限り、所属場での設定に関わらず高知の規定で決め直していると思われます。逆に言えば“書いてある通り”なわけですね。非常にシンプルです。■佐賀競馬・減量期間は『初の免許取得後』から最長3年 1年未満/3kg減 1年以上2年未満/2kg減 2年以上3年未満/1kg減・3kg減の騎手が通算40勝に達した騎手は次開催より2kg減に・2kg減の騎手が通算60勝に達した騎手は次開催より1kg減に・1kg減の騎手が通算100勝に達したら次開催より減量無し・女性騎手は上記規定に加え1kg減を継続・重賞では減量適用無し ※電話取材 佐賀競馬の場合は「他地区の騎手には原則として減量を適用しないが、招待競走などレースによって別途規定を定めます」との事。 お話は明快で分かりやすかったんですが、電話のあとで過去の成績を見ていると分からなくなった事が二つばかり・・・。 まずひとつは、重賞でも減量が適用されるものとされないものがありますね。 もうひとつ。昨年2月に佐賀競馬場で行われた「なでしこチャレンジカップ」の際、名古屋の木之前葵騎手が3kg減になっていたのはなぜか?その前後の名古屋では2kg減で乗っているのに。 この辺、見つけてから電話すればよかったなあ。 ちなみにJRAはというと、『日本中央競馬会競馬施行規程』をそのまま読めばJRAの実施する騎手試験に合格し一定の条件を満たす者のみを“見習騎手”として扱う・・・となるので、減量特典は地方競馬の騎手には適用されないという事になります。 地方の減量騎手がJRAの一般戦で騎乗する事自体なかなかないですけども、古いものながら「地方の騎手には適用されていない」例が辛うじて見つかりました。 減量に関して「他地区の騎手には適用しない」としている主催者さんが多数派のようです。これについては競馬場毎の基準が微妙に異なるので・・・というお話を複数の主催者さんから聞きました。 確かに、それぞれの競馬場の基準はそれぞれの事情を勘案して決められているわけで、その結果「適用しない」となってもだから悪いとは言いがたいところではあります。 一方で「そもそも規定がない」だったりするのは新人騎手・減量騎手の遠征が活発でなかった時期の名残かなとも感じます。 今は減量騎手が遠征する、期間限定で騎乗する機会も増えていますし、編成要領に扱いを明確化する一文を入れていただけるといろいろ分かりやすくなるのではないでしょうか。 JRAが見習騎手期間を5年に延長するとか、あるいは東海地区の女性騎手減量特典とかのように規定を他と異なるものにするのはその主催者の方向性・作戦として有りだと思います。 しかし、騎手の成績は主催者内だけでなく全国横並びで比べられる部分もあるわけで、減量の規定にあまり差があると短期的・長期的な成績の数字に影響してくる可能性が生まれてきます。その意味では各場の規定はできる限り差が無い方が公平・・・というべきなのでしょう。
2016年03月03日
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木曜担当のよこてんです。 皆様明けましておめでとうございます。新年最初のブログという事でカッコイイ事を書こうと思ってはいたのですが、なにぶん地元の競馬がないのでなんともかんとも。 十数年ぶりに、恐らくは21世紀になって初めて“競馬場にいない年末年始”となりました。まあ、こういう状況でもありますし、競馬の事を難しく考えずに頭を冷やす時間が取れたのは良かったような気もします。 家族は「もうちょっと早く“無い”と分かっていれば、初めての年越し旅行に行ったのにねえ」と呑気な事を言っておりましたが。分からんし(^^;)。 さて、木曜日放送のグリーンチャンネル「あいちゃんねる」では『岩手競馬・平成の名馬』というお題で、いよいよ去りゆく平成を振り返るお話を採り上げました。その中で自分はサカモトデュラブとグランドカイザーをピックアップしたのですが、時間の都合でお話しできなかった馬も含め、もう少し続きを書いてみたいと思います。■サカモトデュラブ(1993年生まれ・現役期間1995~2003)1998年クラスターカップ 1995年、平成で言えば平成7年のデビュー。その年は旧盛岡競馬場のラストイヤーでもありまして、本馬も2度、旧盛岡競馬場で走っています。 この平成7年は地方競馬とJRAとの交流競走が大幅に拡大されたいわゆる『交流元年』とされています。それまでは地方競馬でデビューした馬がJRAのレースに挑戦するには、ごく一部のレースを除いては移籍しなくてはならなかった。それがこの頃から地方在籍のまま挑む道が開かれました。牝馬クラシックに挑戦したライデンリーダーが有名になりましたがその他にもたくさんの馬が全国各地からJRAのレースを目指した。サカモトデュラブもその中の一頭でした。 岩手で3連勝の戦績をひっさげてJRA新潟のダリア賞に出走、初めての芝にもかかわらず2着を確保すると、続く新潟3歳ステークスでも3着に健闘。秋には福島3歳ステークスで5着にも入っています。 地方の交流競走にも積極的に挑み、北海道スプリントには3度、東京盃には4度出走。1999(平成11)年には見事東京盃を優勝しました。岩手競馬所属馬で唯一のGII勝馬です。 キャリア成績を眺めて分かる通りに典型的な短距離の先行馬。本馬が活躍した頃の岩手競馬では短距離のレースが少なくて、適距離で戦うためには遠征せざるを得ない面もあったと思います。今みたいに芝1000mの重賞とかあったなら、3~4年くらい連覇し続けたかもしれません。■グランドカイザー(1993年生まれ・現役期間1995~1998)1998年アラブ大賞典 アラブの馬です。最近の若いファンの方だとアラブ競馬を見た事がないという人も多いんじゃないでしょうか。 本馬が生まれた1993(平成5)年頃はまだJRAでもアラブ系競走が行われていて1日1レースくらいは(土日で1レースくらいだったか?)見る事があっただけでなくアラブ系の重賞競走もありました。地方競馬では全国で多数のアラブ系の競走が行われていましたし、兵庫・福山・益田などはアラブ専門でしたよね。岩手も開催日によってはサラ系のレース数よりアラブ系のレース数の方が多い日があったりするくらい。 しかし、1995年をもってJRAのアラブ系競走が廃止されると地方競馬のアラブ系競走も急速に減少。元々は南関東でデビューしたグランドカイザーも、そこでのアラブ系競走廃止に伴って岩手に移籍してきた馬の中の一頭になります。ちなみに言えばグランドカイザーの全兄にあたるグランドサイトという馬もほぼ同時に岩手に移籍してきています。 「アラブのレースはスピード感が無い」とかいわれて、レースのタイムを見ると実際そうではあったのでしょうが、レース内容に目を向ければ個性的な戦いをする馬がアラブには多かったように思います。グランドカイザーもそうで、これがもうびっくりするような追い込み馬。正確に言えば「捲り馬」でしょうか。道中最後方からジリジリと追い上げてきて、それでもやっぱり間に合わないか・・・?と思った所から末脚爆発、最後はきっちり帳尻を合わせて差し切るというレースは非常に見応えがありました。 岩手のアラブ系の大レースが無くなったのが1999年、平成11年。グランドカイザーは1998年に引退しましたが、岩手のアラブ系レースの歴史の掉尾を飾る一頭でした。 ここからは番組中で触れる事ができなかった馬。■トニージェント(1997年生まれ・現役期間1999~2005)2003年かしわ記念 岩手競馬に残る記録としては2002(平成14)年から2004(平成17)年までの桐花賞3連覇&同じ期間でのトウケイニセイ記念3連覇。それから本馬が初めて重賞タイトルを獲った2000(平成12)年のダイヤモンドカップは村上忍騎手の初重賞制覇だったりもします。 地元でずっと戦っていた印象が強いトニージェントなのですが、実は遠征でも悪くない結果を残しています。2003(平成15)年の船橋・かしわ記念、上山・さくらんぼ記念では共に4着。2005(平成17)年には佐賀・佐賀記念と名古屋・名古屋大賞典で共に5着。いずれもダートグレードなのですからね。 ちょうどメイセイオペラやトーホウエンペラーが各地の大レースを勝ちまくった直後の時期だったのでそれに比較すると目だたない感じになってしまいましたが、今思えば全く悪くない。今改めて成績を調べてみても、どのレースも地方最先着か地方2位だったのですがらたいしたもの。担当厩務員さんと今でも話すのですが、もうちょっと運が向けばグレードレースを勝てた馬だったと思います。■ナムラタイタン(2006年生まれ・現役期間2009~2017)2014年みちのく大賞典 岩手では2014(平成26)年からの在籍ですが、その間に重賞を12勝。3シーズンに渡って王者として君臨し続けました。ある程度高齢になってからの移籍でもあり岩手在籍時の後半は思うようにレースを使えない事もありましたが、要所要所はきっちり締めてのこの戦績。“憎いくらいに強い馬”がいるのは、それを倒そうとするライバル馬も全力を振り絞る競馬をするわけで、それはそれで良いものだと思ったりします。 余談になりますが、本馬の岩手在籍時は坂口裕一騎手がずっと主戦を務めておりましたが、一度だけ他の騎手がまたがる可能性がありました。それは本馬が岩手に移籍してきた2014年。みちのく大賞典を勝ってマーキュリーCを目指そうという時に坂口裕一騎手がレース中に負傷して騎乗できなくなり、マーキュリーCには他の騎手で挑まざるを得なくなったのです。 実際、その騎手で追い切りまで済ませたものの、最終的には調子面が万全では無いという事でレースは回避。「坂口裕一騎手以外が騎乗するナムラタイタン」は幻となりました。さてその騎手は・・・。■ロールボヌール(2012年生まれ・現役期間2014~)2015年ダイヤモンドカップ 印象的なレースをしているとはいえ岩手では7戦だけですし、古馬の大レースを勝っているわけでは無いので“名馬”と言うには実績が足りないのかもしれませんが、“名馬”になる可能性は十分にあった馬だったのは間違いないはずです。 一番印象に残るのはダイヤモンドカップですね。2着以下をぶっちぎったのは相手関係を思えばある意味当然として、印象に残るのはその着差ではなく内容です。直線の瞬発力がとにかく素晴らしかった。レースの写真を撮りながら、そのあまりの瞬発力、あまりの加速力に「ファインダーから外れて飛び出していってしまうんじゃないか」と感じた馬はロールボヌールの前には一頭だけ。あのメイセイオペラです。 あの感覚は、他地区のグレードレースや、それこそ海外のレースを撮っていても感じた事がありません。ちょっとオーバーかもしれませんけどそれくらいに言いたくなるものです。 この馬が秘めていた性能は本当に計り知れなかっただろうと、今でも思っています。もっと大きな舞台でこの馬の本当の全力の走りを見てみたかったですね。 岩手競馬の“平成”を飾る馬はもっとたくさんいますよね。メイセイオペラ、トーホウエンペラーはもちろん、その前の世代になるトウケイニセイやモリユウプリンス、もっと遡ってスイフトセイダイ・グレートホープ。ユキノビジンを挙げてみるのも良いかもしれません。これらの馬たちのように「戦績が凄い馬」のみならず印象に残る馬・記憶に残る馬という事なら、もっともっとたくさん名前が浮かんできます。 皆さんの平成の名馬は、果たしてどの馬、どんな馬でしょうか。
2019年01月03日
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木曜担当のよこてんです。 さて今回は、先週書こうと思っていたややのんびりしたネタを。 岩手県は非常事態宣言が解除、全国的にもまもなく解除の段階になり、移動自粛も徐々に・・・というところまできましたが、以前のように自由に行き来できるのはまだもう少し先でしょうか。 という事で、おうちで、ネットで、岩手競馬の事を楽しんでいただければという趣向。盛岡・水沢競馬の「旧競馬場」をネットの情報から探して眺めてみよう!のお話です。■盛岡競馬場 「盛岡の競馬場」は歴史的に4箇所存在します。 まず一つが一番最初の“盛岡競馬場”である『菜園馬場』、次に『旧黄金競馬場』、旧盛岡競馬場である『黄金競馬場』、そして現在の『OROパーク盛岡競馬場』です。●菜園馬場/1871(明治4)年~1903(明治36)年●旧黄金競馬場/1903(明治36)年~1932(昭和7)年●黄金競馬場/1933(昭和8)年~1995(平成7)年●OROパーク盛岡競馬場/1996(平成8)年~ 時系列では上記のようになります。 菜園馬場ははっきりとした資料を見たことがないのですが、明治~大正期に菜園にあった「岩手県農学校(現在の盛岡農業高校。宮沢賢治が在籍した盛岡高等農林学校とは別)」の農場の風景写真の中にラチらしきものが写っているものが残っています。 その菜園馬場ですが、『岩手県競馬組合30周年記念誌』には当初約1000mだったコースが明治19年に一周約1800mに拡張された、とあります。とすると現在の菜園地区のほぼ全体におよぶ範囲の外周がコースだったという事になるのですが、実際はどんなものだったのか?明治時代の1/25000地図に手がかりがありそうなので別途調べて見たいところ。ちなみに現在は完全に都市化。★明治時代の地形図から想定するとだいたいこんな形状ではないかと思われます(出典GoogleMap) 旧黄金競馬場は住所で言えば盛岡市高松2丁目。googleマップではこのあたり。★盛岡市高松2丁目付近(出典GoogleMap) 昭和初期まで存在したおかげで旧々の、90年以上前になるところにも関わらず写真がそれなりに残っており、往時の雰囲気が今に伝わるのは幸い。しかしリアルの方はというと、移転後に跡地が綺麗に圃場整備されており、移転直後の段階からすでにほぼ痕跡がわからなくなっています。★1948(昭和23)年の米軍撮影航空写真(出典/国土地理院航空写真)移転廃止後15年程ですが全く痕跡なし 今に残る写真を見る限り、斜面の少し高い所からコースを見下ろすような形のようですが、実際はコース北東側の八幡森の辺りがやや高いくらいで他はほぼ平坦。そこで圃場整備されたらそりゃ何も残らないですよね・・・。★旧黄金競馬場開催風景(『岩手競馬30周年記念誌』より)。奥側の小高い丘が八幡森と思われる 改めてgoogleマップを眺めると旧黄金競馬場の外周の形をうかがわせるかのような道路があるのが分かりますが、その形状自体はあくまで地形に沿ったに過ぎないものなのかなと思います。まあ旧黄金競馬場のコースも地形に沿っていたわけですから、今もある道路の形が旧黄金競馬場の形状を伝える・・・と言ってもいいのかもしれません。 なお、現地は1969(昭和44)年頃から宅地化され始めており、現在は住宅が立ち並ぶ住宅地になっています。現地に行ってしまうと逆に見晴らしが全く効きませんのでgoogleマップと古い航空写真を見比べる事をおすすめします。 新黄金競馬場であり旧盛岡競馬場は、現在は公園として市民に親しまれる場所になりました。2年前のこのブログでも触れたのですが、当時はまだ工事中だった部分も完成、昨年には『こがねパーク高松』という愛称も決まりました。 かつての盛岡競馬場の内馬場には貸しテニスコートがあり、料金が比較的安価だったという事で平日などには賑わっていたそうです。時を経て再び、気軽にスポーツが楽しめるエリアになったわけですね。★旧盛岡競馬場の向こう正面の坂はほぼそのままの勾配で道路になっています かの有名な(?)向こう正面の急坂もなんとなく雰囲気が味わえますのでお近くの方はぜひ一度訪ねてみてください。★旧黄金競馬場と旧盛岡競馬場の位置関係。1962年撮影航空写真(出典/国土地理院航空写真) ところで、こちらの個人の写真ブログ、第2次世界大戦終了後に盛岡に進駐した米軍将校が撮影された当時の盛岡の風景(一部平泉や福島県郡山らしき写真あり)の中に旧盛岡競馬場のカラー写真があります(Slide37と38)。説明によれば昭和24~25年頃。向こう正面の山並みはまさしく旧盛岡。そして当時から騎手ごとの勝負服が使用されていた事もうかがえますね。この中に見える決勝線前の小屋?は他の写真には写っていない。いずれにせよ終戦直後の頃のカラー写真は貴重ですな。■花巻競馬場 『いわての競馬史』によれば花巻競馬は1925(大正14)年に地元有志が設立、1938(昭和13)年に廃止されたとあります。開催主体は「稗貫郡産馬畜産組合」。元々春秋に2日間ずつ程度の開催だったうえ、末期は年に1回とか、それすらも休止という不定期の開催になっていたようです。 戦後に撮影された航空写真の中にそのコースの姿が残っています。一周1600mの特に変形のない形態で、今の地形から考えて大きな勾配は無かったでしょう。★1948(昭和23)年の米軍撮影航空写真による花巻競馬場跡(出典/国土地理院航空写真) 現在は花巻市南諏訪町になります。跡地は宅地化が進んでおり当時の痕跡はありませんが、道路の形状や地形の一部にコース形状をうかがわせる物があります。花巻病院内にもなんとなくコーナーらしき敷地というか植生の形状が見えます。★花巻市南諏訪町付近(出典GoogleMap) 数年前に訪れた際の写真がこちら。直線やコーナー部分を想像できる道路でした。★この直線道路はおおむね内ラチ側の、コース幅1/3分?くらいにあたると思われます★花巻病院の敷地内に入っていく道路の形状がコーナー部分の曲線の面影を残しているようです★撮影方向(出典GoogleMap)■水沢競馬場 今は北上川の近くにある水沢競馬場は、元はもっと街中の、現在の水沢公園のあたりにあったのだ、ということをご存じの方は多いと思います。 しかし、“水沢競馬場”は意外に細かく変化してきているのです。●水沢競馬場(駒形神社500m)/1901(明治34)年~1908(明治41)年●東競馬場(駒形神社800m)/1909(明治42)年~1923(大正12)年●旧水沢競馬場・前期(中上野・1600m)/1924(大正13)年~1945(昭和20)年●旧水沢競馬場・後期(中上野・1200m)/1946(昭和21)年~1963(昭和38)年※前期・後期は便宜上付けたものです●現水沢競馬場/1964(昭和39)年~ 一番最初の「水沢競馬場」と次の東競馬場は駒形神社のすぐ南に隣接していたと思われます(駒形神社の境内の森のすぐ横で競馬が行われている写真が残っています)。現在は球場や陸上グラウンドになっている辺りです。 旧水沢競馬場は東競馬場のやや南側にありました(後で改めて触れますが東競馬場と旧水沢競馬場のコースが重なっていた可能性があります)。『いわての競馬史』によると当初一周1600mで作られて、後に1200mに改修されたとあります。 その痕跡がうかがえるのが下の航空写真。1948(昭和23)年米軍撮影のもので、改修から2年後です。★1948(昭和23)年の米軍撮影航空写真による旧水沢競馬場(出典/国土地理院航空写真) はっきりと見える小判型のコースが「1200mに改修された後の旧水沢競馬場」。その周囲にもうひと回り長いコース跡地らしき形状の農地があるのがわかるでしょうか。ここが「1600mの旧水沢競馬場」のコース跡になるはずです。★上の写真より。向こう正面?がくびれた形のコース跡が見えます 上の年表では便宜上前期・後期とした旧水沢競馬場が連続しているように書きましたが、実際は戦争激化の影響をうけ水沢競馬は1939(昭和14)年の開催をもって一旦休止になっています。上の写真のように旧コース部分が2年ほどで綺麗に分割され農地化してしまうのはちょっと変化が速いように思えますし、もしかしたら休止中の数年の間にコースの一部あるいは大部分が放棄されていたのかもしれません。 そしてもう一度同じ写真を見ていただくとですね、駒形神社の南側部分、東競馬場があったであろう敷地が、概ね楕円形を残しているのですが、一部が旧水沢競馬場と重なっているように見えます。 当初の東競馬場のコースをギリギリ避けて旧水沢競馬場が作られたとしても不自然ではないのですが、少し重なるくらいのおむすび型の形にするとちょうど800mくらいの楕円が作れます。とすると、元あった東競馬場の形状をあまり考慮せず一部横切ったりする形で旧水沢競馬場(前期)が作られたのか?さて実際はどうだったのでしょうか・・・?★水沢公園付近(出典GoogleMap) ちなみに当時の航空写真では現在の水沢競馬場があるあたりも撮影されておりますが、当然ながら一面の田んぼになっております。■一関競馬 岩手の競馬史上には「一関競馬」が登場します。これは第二次大戦直後の相次ぐ水害被害の復旧資金を競馬収益から得るために、一関市が特別指定を受けたうえで水沢競馬場において「一関市営競馬」を開催したというもので、一関競馬独自の競馬場が存在したわけではありません。 なお一関市営競馬(一関市営組合営競馬)は1963(昭和38)年まで行われていました。 さて、これ系のお話の次回は厨川駅が出てくるのですが、いつ書けるかな・・・。
2020年05月28日
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日曜日担当の高橋華代子です。 今日というか正確には昨日になっちゃいましたが、フェブラリーSに出走したミューチャリーの応援に東京競馬場へ行ってきましたぁ。 指定席を申し込むのをうっかりしていて、キャンセル待ちでポチポチしていたのですがなかなか取れず。 2日間くらい一日中ずっとポチポチしていたら、諦めかけたレース前夜にやっと取れました\(^o^)/ わたしの周りでも前夜に取れた人が多かったですよ。 仕事の関係で到着したのは13時半頃でしたが、ひとまず目的のひとつでもあった食べ物関係も網羅できたのは良かったです(笑)。 なお、以前まではG1レースに南関東のお馬さんが出走すると、馬名入りボールペンをゲットするために、過酷な状況で買いに行っていました(^^; 当時は朝取材もよく行っていて、そういう時は多くが徹夜状態だったので(ナイターからの終電で向かい、最寄り駅の24時間やっているファミレスで追い切り時間まで過ごすみたいな(^^;)、フラフラになりながら朝取材を終えて、そのまま電車に乗って競馬場へ行ってボールペンをゲットするみたいな。 さすがにもう体力がありません(笑)。 今はコロナ禍ということもあってなのか、ターフィー通販クラブさんの方で受注販売にしてくださっているので、本当にありがたいです。遠方で来られない人もたくさんいるし、今は競馬場へもなかなか入れないので。 今回はミューチャリーの分を買います!21日(月)正午までが締め切りなのでまだの方は急いだ方がいいですよ。わたしもこれから申し込みます!詳細はこちら。 それにしても、初めて生で見たソダシさんの白さが神々しくてびっくりしました。きれいですね。ブチコがお母さんで、ユキチャンが伯母さん。 芦毛のミューチャリーも芦毛さんらしくなってきたなぁと、しみじみ見入ったミューチャリーファンの方が多かったのでは。 ミューチャリーの若い頃は芦毛だけど黒かったので(^^; 新馬戦↓ 若い頃は芦毛に見えなかったので、ミューチャリーを見ていると、芦毛さんの神秘を感じます。 ミューチャリーはソダシさんを見て何を思っただろう(^_^) 周回していくうちに、前にいたソダシさんから後ろを歩いていたミューチャリーが、どんどんどんどん離されていきました。 南関東ではこんなに離されて歩く姿は見たことがなかったので(スペースの問題もあるでしょうが(^^;)、今度陣営に聞いてみたいです。 レースは福永祐一騎手が手綱を取った2番人気カフェファラオ(中央・堀宣行厩舎)が好位追走から直線抜け出す完勝で、勝ちタイムはコースレコードタイの1600m1分33秒8(重)。史上2頭目の連覇を達成。おめでとうございました! 2着が逃げたテイエムサウスダン、3着は2番手から進めたソダシでした。 ミューチャリーは御神本訓史騎手を背に中団後方からの競馬で10着。しかし、ミューチャリー自身も1600m1分35秒1で駆けたのは過去2度のチャレンジで最も速く、上りも自身初の35秒0でした。 陣営の感想は改めて聞いてみたいなと思うので、その時は南関東競馬のブログにアップしますね。 フェブラリーS3年連続の出走。高みに向かって挑戦し続けるミューチャリー。次はどんなチャレンジが待っているのでしょうか。 フェブラリーSのG1ファンファーレを生で聴けたのもうれしかったです。わたしがこの世界に入ったきっかけになっている、NHKマイルカップを勝ったタイキフォーチュンが、あのファンファーレの下で先頭で駆けたんだぁと思うので。
2022年02月20日
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土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。GW開催の翌日は大阪コミコンへ行ってきました。会場は参加者の熱気が凄くてハイクオリティーのコスプレレイヤーさんが沢山いましたよ。久しぶりに会う方にも挨拶が出来て良いオフになりました。ヲタ活報告は置いといて話を競馬に戻します(笑)。今年の園田競馬のゴールデンウィークシリーズは月曜日に開幕。春の天皇賞の興奮が冷めないままダートグレード当日を迎えました。月曜日は祝日開催という事で場内は賑わいを見せました。↓園田競馬場で恐竜が大暴れ!?恐竜ふわふわバウンスで遊ぶ子供達は満面の笑みで溢れていました。月曜日は園田競馬とヴィッセル神戸のコラボ企画イベントが実施。ヴィッセル神戸のマスコットキャラクター「モーヴィ」、ガールズ応援ユニット「ヴィッセルフレイア」が場内に登場。来場されたお客様と触れ合っていました。5月2日、園田5Rで注目のレースが行われました。その名も「芦毛だよ!全員集合♪」。兵庫に所属する芦毛馬(C2C3)による夢のカードが実現しました。5Rのパドックには多くのファンが集結。11頭で争われた芦毛馬限定競走はエルアルコン(竹村騎手・長南厩舎)が勝利。中団追走から差し切って芦毛のドリームレースを制しました。実況を担当しましたが、重賞並に緊張しましたね(笑)。1230mのスプリント戦で余裕の無い喋りでしたが、「時刻は12時45分、それでは行ってみよー!芦毛だよ!全員集合!!」とファンファーレ前に入れられたので良かったかなと。また面白い企画レースが組まれるかもしれないので、お昼休みの企画レースの園田ブレイクタイム競馬に注目してください!!◆GWトリプル重賞のふりかえり☆世界の名手が決めた!!兵庫チャンピオンシップ今年から3歳短距離路線の頂点を決める戦いにリニューアルされた第25回兵庫チャンピオンシップ(1400m Jpn2)はジョアン・モレイラ騎手騎乗のエートラックスが逃げ切りで人気に応えました。2着はチカッパ、3着はモズミギカタアガリでJRA勢が上位を占めました。JRAのエートラックスは重賞初挑戦で初制覇。「マジックマン」の異名を持つジョアン・モレイラ騎手とのコンビで主導権を握ると最後は後続に3馬身差をつける快勝。1勝クラスから3連勝で短距離路線の頂点に立ちました。兵庫チャンピオンシップはJRA勢が第3回から23連勝です。JRAの短期免許で来日しているブラジル出身のジョアン・モレイラ騎手は兵庫のダートグレード初制覇。園田競馬場での騎乗は5年半ぶり2度目でした。今年は4月7日の桜花賞(G1)をステレンボッシュで勝利するなど今月だけでJRA重賞3勝を挙げています。JRAの宮本博厩舎は兵庫のダートグレード初制覇。2018年にクリンチャーで京都記念を制覇するなどJRA重賞は9勝しています。☆高知の無敗馬が初代王者に 西日本クラシック5月1日、新設重賞の第1回西日本クラシックは、高知のシンメデージーが6戦無敗で制覇しました。勝負どころから兵庫のオーシンロクゼロとの無敗馬2頭によるマッチレースになりますが、直線で3馬身半突き放して重賞連勝を決めました。2着はオーシンロクゼロ。初黒星となりましたが2番手から早めに先頭に立つ競馬で高知無敗馬に真っ向勝負を挑み次位は確保。2月以来だったマルカイグアスは好位から進めて3着。出遅れで後方からとなったワンウォリアーは4着。ウェラーマンは5着でした。シンメデージーは重賞2勝目。初の遠征競馬で前回から−17kgでしたが、高知で見せていた走りを雨の園田でも披露。素質馬が揃う高知勢がまたしても兵庫で3歳重賞タイトルを奪取。兵庫ユースカップ、ネクストスター西日本に続き、高知勢は今年だけで兵庫重賞3勝目です。鞍上の吉村智洋騎手は重賞48勝目。地方通算3400勝を地元重賞で達成しました。高知の打越勇児厩舎は重賞通算23勝目。今年だけで早くも5勝目。他地区での重賞制覇は初めてです。☆地元で強さを見せつけたタイガーインディ 兵庫大賞典5月2日、今年から古馬1400mに変わった兵庫県競馬伝統重賞「第60回兵庫大賞典」は、1番人気のタイガーインディが5馬身差の快勝!!2月の兵庫ウインターカップに続き重賞2勝目を飾りました。好発のディアタイザンが先手を奪うとタイガーインディはすぐに外へ切り替えて3番手外を確保。道中も楽な手応えのまま4コーナーで先頭。後続との差をぐんぐん広げました。勝ち時計は1分28秒7。春の短距離王者決定戦を制しました。2着は4番手追走のドンカポノ。タイガーインディの背後につける競馬を進めて2着を確保。中団のインコース追走のナムラタタが追い込んで3着でした。サンロアノークは4着。ハナブサは後方追走からのレースで8着でした。広瀬航騎手は重賞6勝目(今年は3勝目)。保利良平厩舎は重賞6勝目(今年2勝目)。広瀬騎手、保利良平厩舎ともに兵庫大賞典初制覇です。★地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップ 今年は園田決戦!!5月30日(木)、ワールドオールスタージョッキーズを目指す戦いが今年は園田競馬場で行われます。https://www.keiba.go.jp/topics/2024/04/3015303551624.html兵庫からは吉村智洋騎手が出場。2019年以来の大会制覇を狙います。地方各地の名手による競演。是非本場でお楽しみください。園田競馬は来週からナイターシーズンに突入!!5月8日(水)からの開催です。 5月8日(水)通常開催(開門10時)※5月9日(木)通常開催(開門10時) 5月10日(金)ナイター開催(開門14時)※レディースデー 女性のお客様入場無料5月8日(水)は園田競馬場に大日本プロレスが来場!!イベントステージ前に特設リングが設置され合計4試合が行われる予定です。5月9日(木)はグランダムジャパン3歳シーズンの重賞、第62回のじぎく賞(1700m)。GWシリーズの翌週も重賞レースが組まれています。【主な登録馬】※5月1日時点 ☆他地区登録馬 ファーマティアーズ(大井) ニジイロハーピー(名古屋) グラインドアウト(高知) バラライカ(北海道) ザオ(船橋) ☆兵庫 プリムロゼ モンゲーギフト トウケイカッタロー クライムエンジェル ティラミスアイ フェリシス メロディメーカー インタールード エズヴィラージュ など去年はスマイルミーシャが1番人気の期待に応えましたが、高配当決着が多い3歳牝馬の重賞。今年も人気サイドで決まるのか?それとも波乱になるのか?熱戦にご期待ください。
2024年05月04日
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奥村遅くなってすみません。さて実は私10月にフランスの競馬場巡りをしてきましたのでそのご報告を。まずは競馬の前にフランス調教馬の拠点となるシャンティイ調教場を訪れました。ここがオルフェーヴルが最終追い切りを行った事で有名なエーグル調教場。エーグルとはフランス語でイーグルのこと。つまり猛禽のワシです。因みにシャンティイ調教場の話しになると良く耳にする4000m近い坂路コースはリオンの坂と呼ばれています。このリオンという言葉はライオンの事だそうです。それにしても広いですよね。だだっ広い原っぱに小さな目印が置いてあるだけ。こんなところ馬に乗って走ったら気持ちいいだろうな。そしてこれがキズナが最終追い切りを行った(多分・・・)直線のコース。これまたスケールの大きいこと。どのコースにも言えることですが、自然の丘を利用したコースは本当にタフです。馬も強くなりますよね。そして最初に訪れた競馬場はコンピエーニュ競馬場。とっても小さな競馬場ですが、見て下さいこの直線。多分700m位はあると思われます。しかも直線の入り口からゴールまでずっと上り坂。恐ろしくタフなコースです。ゴールしてすぐに急な1コーナーがあるんですけど、何てことはないみんなゴール過ぎて追うのをやめたら50mくらいでぱったり止まります。こんな田舎の小さな競馬場ですが騎乗しているのはスミヨン、ルメール、クラストゥス、ジャルネ、ギュイヨンとトップクラスばかり。この日は平日にもかかわらずペリエがいないくらいでみんな参戦。非常に厳しいレースが展開されていました。因みにスミヨン騎手は平地の他に障害競走やけいが速歩競走にも毎年参戦しています。そして翌日にはパリで最も美しいといわれるサンクルー競馬場へ。ここで初めて気付いた事が。サンクルーのパドック左回りだ。ヨーロッパはみんな右回りだとばかり思っていました。思い起こせばコンピエーニュは馬場が左回りでパドックも左回り。サンクルーも同様。ロンシャンは馬場が右回りだからパドックも右回りなのか??誰か知っている人がいたら教えて下さい!そしてこの日のサンクルーでは純血アラブの競走がいくつか行われておりその競走にもスミヨンやらペリエやら超スーパースターが騎乗。カタールの王族の楽しみですからそりゃあ乗りますよね。賞金だって高いのです。そしてその日はダブルヘッダー。昼間は平地、夜はなんとはい、速歩競馬です。日本ではもう行われていない速歩競馬。速歩競馬ですから走ったらダメです。でもお馬さんですから隣のお馬さんが走ってしまうと、我慢しててもつられて走り出してしまいます。失格です。これはなかなか奥の深い競走でしたね。普通の競馬のように騎手が騎乗して行う騎乗速歩と、馬車を引くけいが速歩の2種類を行っていました。騎乗速歩は最後の直線で騎手がぎっちり手綱を押さえ込んだまま、普通の競馬と同様にムチでお馬さんを叱咤激励します。この矛盾が馬に乗る者としては極めて恐ろしいと感じます。つまり乗馬の基本である扶助の一致がなされていないのですから。この競技は絶対にお馬さんの精神状態を壊しますね。恐ろしい・・・この速歩専門のヴァンセンヌ競馬場はパリ近郊やヨーロッパ各地の優雅なセレブの遊び場とはひと味違った雰囲気です。一言で言えばギャンブル場といった趣ですね。平地の競馬は貴族の遊び。速歩競馬は庶民の遊びといったところでしょうか。かといって危険な空気や近寄りがたい雰囲気とは違います。若い女の人同士のグループや子供連れ、おじいちゃんとおばあちゃん。みんなが楽しむ競馬場です。そしていよいよフランスナンバーワンのロンシャン競馬場に。いつもテレビで見ている場所です。そしてこの幅員!向こう正面にはエッフェル塔も見えており、1コーナーには有名な風車。まさに憧れの場所です。この日は重賞競走が複数行われ、シリュスデゼーグルも出走。そして圧勝。帰ってくるお馬さんとジョッキーのウイニングランに場内からはなんと拍手喝采。どの場面を切り取ってみても絵になる競馬場ですね。ここからは自慢ですから読まなくて良いです。普段馬券を買うことが出来ない私。地方競馬は時々勝負していますが、外国に来ると俄然やる気が出てきます。もともと競馬も馬券も大好きだった者ですから、血が騒ぐというヤツでしょう。今回のこの4競馬場、ほぼ全てのレースに参加してなんと400ユーロもプラスでした!!そして4競馬場全て各競馬場ごとの収支でもプラス。競馬続けてきて本当に良かった(涙)
2013年12月23日
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木曜担当のよこてんです。 まずレースの話題から。6月22日・日曜日に行われた重賞『一條記念みちのく大賞典』。コミュニティが2着モズに10馬身差を付け圧勝。落馬競走中止に終わった昨年の雪辱を、まさに“倍返し”で果たしました。★一條記念みちのく大賞典優勝 コミュニティ 当初出走意志を見せていたロールボヌールや昨年のこのレースの優勝馬ナムラタイタンが不在となって、コミュニティにとっては勝利のチャンスが大きく近づいた・・・という所から始まった今年のみちのく大賞典ですが、それでもなおモズやケイジータイタンといった強力なライバルもいて、必ずしも楽に勝てるとまでは言えない状況でもありました。 にもかかわらず10馬身差、それも自ら積極的に仕掛け勝負所の3コーナーで早くも先頭に立つくらいに立ち回ってそれでその着差。これを「強い」と言わずしてなんといえばいいのか!?と力んでしまいたくなるくらいの好レースでしたね。★引き上げてきてグッと親指を立てて見せた山本政聡騎手ですが・・・★その直後の笑顔も、達成感があっていい感じ 昨年、みちのく大賞典に挑んだ時のコミュニティは3歳重賞(正確に言えば明け4歳限定)を一つ勝ったのみの、A級といってもまだちょっと格下的な存在でした。 それがこの一年間で古馬重賞4勝を挙げ、その中にはナムラタイタンをも破った昨年の桐花賞も含まれます。昨年のコミュニティと今年のコミュニティとどこが違うのか?と考えるなら、やなりこの一年間の“成長”を第一に挙げるべきでしょう。 では、これで追う立場から追われる立場になったのか?レース後の山本政聡騎手にそんな質問を振ってみると「これからも挑戦者の気持ちで一つ一つ挑んでいきたい」と返されました。 そうですね。“追われる立場”はまだ気が急きすぎたかもしれません。でもコミュニティが常に“注目される立場”になっている事は、間違いないと思います。★山本政聡騎手。鞍上の勢いも後押ししたはず さて、このみちのく大賞典に出走意志を見せていたロールボヌールですが、残念な事に岩手ダービーダイヤモンドカップのレース後、屈腱炎を発症していた事が分かりました。★ロールボヌール/岩手ダービーダイヤモンドカップ 千葉幸喜調教師によれば休養期間は少なくとも半年、復帰は来春になるのではないかとのお話でした。 これは私見ですが、ロールボヌールという馬は走ると身体のどこかにしわ寄せが来やすいタイプなんだろうなと想像します。走る馬の宿命なのかもしれませんが、惜しいですよね。 「無事是名馬」という言葉、今ほどその重みを感じた時はありません。恐らくはそれもまた競走馬が持って生まれる才能であり運であり、武器の一つなのでしょうね。 「屈腱炎」というキーワードが出てきました。古い岩手競馬のファンの方ならすぐにトウケイニセイを連想するでしょう。ただ、競馬の世界では頻繁に出てくる用語の割にイメージ先行にも感じます。屈腱炎に関して読みやすく分かりやすい資料がありますので、興味がある方はぜひご覧になってみて下さい。「知ってるつもりの屈腱炎~その1」「知ってるつもりの屈腱炎の話~その2」 今週はもうひとつ話題を用意しました。岩手競馬の「馬運車」のお話。 岩手競馬が盛岡と水沢の二つの競馬場で行われているのはご存じでしょう。それぞれの競馬場に厩舎があって、競馬開催時は互いに輸送されている・・・というのもご存じかと思います。 その際、競走馬を運んでいるのが「馬運車」です。岩手では一台の馬運車に最大4頭の競走馬を積み込み、盛岡-水沢間を行き来しているのです。 今回のこの話題のために、「岩手県競走馬輸送協業組合」にお願いして盛岡競馬場-水沢競馬場間を馬運車に同乗させていただきました。 実は9年ほど前にも雑誌「テシオ」の取材として同様の同乗取材をさせていただいたほか、大井競馬へ遠征する馬の長距離輸送にも同乗させて貰った事があります。自分としては久しぶりの馬運車同乗でした。 本格的に話を進めるのは次回のお楽しみとして、今回は“さわり”の部分をご紹介しておきましょう。 前面はバスっぽいですがベースはトラックに近いそうです。いわゆる特装車。 ずらり勢揃い。競馬開催がない時はこのように待機。なかなか壮観。 馬運車には一台一台愛称が付いています。みちのく大賞典の優勝馬の名前です 内部はこんな感じ。最大6頭乗せる事ができるスペースがありますが、通常は4頭まで。馬によっては1頭だけの場合も。 後部はゲート、大きなフタのようになっていて、開くと馬が乗り込むスロープに。 側面に隠し扉のような出入り口があって、ここから乗り降りする厩務員さんも多いようです。 運転席は、外見通りにバスのよう。ちなみに走行距離はウン十万キロのケタ。80万キロ超えていたりも。自家用車の感覚で見ると驚きますけども、岩手競馬の馬運車はシーズン4万キロくらいの走行で、業務用車としては少ない方だとか。 キャビン部分。車両によって微妙に異なっていますが、3~4人が寝転がれるくらいのスペースはあります。ベッドがあったりも。 雪の日でも馬運車は当然走ります。 ここからは懐かし系画像。まずは旧塗装車を。一時期、首都圏の排ガス規制対応車を区別する意味でこの塗色が残っていましたが、今は全車対応済みになったので他車と同じ色になりました。 中古車を導入した際にしばらくそのままの色で走っていた例。 写真上の「スイフトセイダイ」号は宇都宮競馬の馬運車の色だそうです。宇都宮競馬廃止に伴って岩手にやってきて、しばらくこの色のまま走っていました。 かなり旧型にあたる車両。この写真を撮ったのは10年前の2005年ですが、その時点ですでに廃車でした。パワーはないけど乗り心地は凄く良かったんだそうです。 乗り心地といえばこんなネタも。 先日亡くなられた佐々木修一調教師は以前、「ヘイセイシルバー」号の乗り心地が一番いい・・・とお気に入りで、メイセイオペラなどの遠征時には必ず同車を指定していたとか。メイセイオペラが現役を引退して北海道に移動する時もヘイセイシルバー号に乗っていきました。 「どうせだから“ヘイセイシルバー”号を“メイセイオペラ”号に塗り替えてくれって頼んだけど、ダメだって言われてなあ。メイセイオペラがメイセイオペラ号で乗り付けたらカッコイイのになあ!」と笑われていたのを思い出します。 さて、次回は実際の輸送編。出発進行~!は来週お届けいたします。
2015年06月25日
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日曜日担当の高橋華代子です。 よこてんさんも書かれていますが、7月16日(月・祝)は盛岡競馬場で、~メイセイオペラ記念~マーキュリーカップが行われますね。 さらには、ジャパンジョッキーズカップも実施され、南関東からは去年優秀騎手賞に輝いた矢野貴之騎手が参戦! そして、東北楽天ゴールデンイーグルスとのコラボイベントもあるのですね!!! 詳しいイベントについてはこちらに書かれてあります。 楽天イーグルスと聞いたら黙っていられないので、書いていいですか?(笑)。 こういうイベントが実施されるのも、東北にある球団と東北にある競馬場ならではですよねぇ。うらやましい(*´▽`*) このイベントに楽天イーグルスファンとして遠征を考えた時期もあったのですが、今年は同じ日に、浦和競馬場で新設重賞のプラチナカップが行われます(^^) 10頭立てで、浦和の小久保厩舎から5頭が出走。この路線ではトップクラスにいるキタサンミカヅキも参戦してきますし、どんな戦いになるのか楽しみです(((o(*゚▽゚*)o))) あ、小久保調教師はヤクルトファンだったと聞いたことがある!(笑) あ、矢野騎手は巨人ファンということを聞いたことがある!(笑) ヤフー天気で見ると、明日の埼玉県の予報は37度ですよ(;'∀') 各自で暑さ対策をしっかりして体調管理には十分に気をつけましょう! そんな訳で、浦和競馬場での取材があるので盛岡競馬場には行けませんが、楽天イーグルスファンとしては盛岡競馬場も興味津々(笑)。 去年はクラッチくんとクラッチーナちゃんが盛岡競馬場に行ったそうですが、今年は予定表を見ると、クラッチーナちゃんとスイッチくんが参加予定ですね。 楽天イーグルスのマスコットさんを説明させて頂きますと(笑)。 真ん中がクラッチくん、ピンク色がクラッチーナちゃん、黄色がスイッチくんです↓ スイッチくんは数年前にできたマスコットさんなので、もしや、盛岡競馬場は初登場になるのかな??? クラッチーナちゃんはおしゃれさんで、スイッチくんはヤンチャで面白い動きをします(笑)。 クラッチくんをはじめ、クラッチーナちゃんもスイッチくんも、楽天イーグルスのマスコットとして誇りを持ってお仕事しているのがとても伝わってきます。プロ意識が高いし、1試合での仕事量が半端なく多くて働き者です。 楽天イーグルスファンの一人としても、マスコットさんたちを尊敬しています。 クラッチーナちゃんとスイッチくんの盛岡競馬場でのお仕事ぶりも興味津々。行かれる方は動画や写真をアップして欲しいですm(__)m そうだ!そのコラボイベントの一環で、楽天生命パークで岩手競馬ナイターが行われたことは、ふるやっちも記事に書いていました。 わたしも密かに楽天イーグルスファンとして遠征しようと思ったのですが、川崎競馬場でスパーキングレディーカップが行われた日だったので断念(^^) 高松亮騎手が始球式を行い、その様子がパリーグ・テレビの動画で見られますよ。こちら。 去年の小林凌騎手の始球式の様子はこちら。 お二方ともワンバウンドもせずにしっかり投げていてすごいですね! かつては、船橋競馬場でも船橋ジョッキーズがマリンスタジアムで始球式を行ったことがありました。南関もまたそういうことが行われればいいなぁなんて密かに思っているのですが(^^) もちろん、楽天イーグルスではないでしょうが_| ̄|○ あ、その時に始球式を行った1人の石崎駿騎手は、虎メンコ(船橋・矢野義幸厩舎@阪神ファン)とコンビを組むことも多いですが、巨人ファンなんだそうです!(笑)
2018年07月15日
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木曜担当のよこてんです。 ゴールドコーストの空港で足止めを食らっていたよこてんです。とりあえず帰ってきただけで良しとしよう。いやあ、オーストラリアの天気は変わりやすいですなあ・・・。 さて本日は、メルボルンからだいぶ足を伸ばしましてゴールドコーストへ。そこからさらに車で1時間半ほどの所にあるボーデザート競馬場に行ってきました。 というのもですね、今回ここで、3人の日本人騎手がレースに騎乗するという事になったからです。 日本人騎手が騎乗しているところをできるだけ見ておきたいと思ってチェックしてはいるですか、これまでも時々書いてきたように、なかなか行き当たる事ができません。 それが今回、一気に3人も同時に見ることができるわけですから、そんな奇跡的とも言えるチャンス、逃すわけにはいきません。 まあ、日本人騎手の数が他の地区より多いクイーンズランド州では日本人騎手が同じ競馬場で乗るのは珍しくないですし、タズマニアなんかもそうだったんですけども、日本から行く自分にとってはそうそう簡単に出会える状況では無いわけで。勝手に興奮してすみませんという感じがしないでもないですが、前の晩から「天気が急に悪くなって開催取止めとかになるな」「直前で出走取り消しになるな」(いずれも良く起こる事)と祈りましたよ本気で。 今回、ボーデザート競馬場で騎乗を見たのは、益田騎手・下平騎手・中尾騎手の3人でした。 この中で、中尾騎手は以前にもこのブログでご紹介した事があります。太田陽子騎手の他にオーストラリアにいる、もう一人の日本人女性騎手です。★中尾騎手の返し馬 以前取り上げた頃はNSW州のキャンベラという地区をベースにしていた中尾騎手ですが、その後NSW州の北の方を経て現在はQLD州に移籍しています。約2年半ぶりでした。 益田騎手はオーストラリアの日本人騎手の中では一番若い世代ではないでしょうか。2010年にオーストラリアに渡って、あちこちで修行をしながら騎手のライセンスを獲得したそうです。西谷騎手の所で勉強していたこともあるとか。★益田騎手。カメラを発見して目線をくれたところ 下平騎手は現在44?45?歳。なのに見習い騎手という非常にレアな立場の方。 なぜそうなのかを説明し始めるとちょっと長くなるので今回は触れませんが、かつてクイーンズランドにあった日本人競馬学校では、菅原俊吏騎手の一つ上の代だったそうで。★下平騎手。自称”オールドアプレンティス”。減量は1.5kg 自分がバタバタと移動していたのであまりゆっくりお話しすることができなかったのが心残りでしたが、いずれまた騎乗するところを見に来たいですし、ゆっくりお話を聞いてもみたいです。 ボーデザートのこの「運」を引き当てただけでも今回来た甲斐があった・・・と言っても過言ではないくらいの経験でした。 先の日曜日にはアデレード地区のクレア競馬場に行って、アデレード地区に移籍した臼井健太郎騎手の騎乗も見ました。★クレア競馬場での臼井騎手 臼井騎手はワーキングホリデーの制度を使って行っているので、半年ごとに所属先というか働き先を変えないといけないんだそうですね。それもあっての心機一転のアデレード行きなのでありました。 今回はこちらでレースに騎乗する日本人騎手を4名見ることができたということか。今まで最多だな。 オーストラリアの競馬界で頑張っている日本人はもちろん騎手だけではありません。 先週の土曜日に行われたオーストラリアのG1、オーストラリアカップはハーレムという馬が勝ちました。 同馬は昨年に続いてこのレースを連覇したのですが、この馬のストラッパー、日本風に言うと担当厩務員さんは、高橋仁さんという日本人です。「と言う」という言い方をするのは失礼ですね。というのも高橋仁さんは先ほども触れたクイーンズランドの日本人競馬学校でインストラクター役をしていた、こちらの関係者の中では非常に有名なかたです。菅原俊吏騎手も“教え子”にあたるのかな。 去年勝った時は、まわりの現地カメラマンとかが「あのアジア人のストラッパーは誰?」と騒いでいたんですよ。今回はもうそうではなかった。高橋仁さんの“知名度”は一年を経てだいぶ上がっていたし、このレースでまた注目度が上がったようです。 さて、自分のオーストラリア滞在もわずかとなりました。日本に戻ればすぐ春の水沢競馬のスタートです。次回からは普通に岩手競馬の話題に戻ることができそうです。
2019年03月14日
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今日は耳目社山中が担当します。大井競馬開催中です。今日が年内最後のトゥインクルレース。明日からはプチトゥインクル開催で、大晦日31日までレースが行われます。先週は金沢競馬場にて、西田茂弘アナウンサーと一緒に仕事をしておりました。この時期にしてはお天気にも恵まれ、予定された開催日程を行うことが出来、ホッと一安心。25日(開催最終日)の誘導馬にはサンタクロースが騎乗ファンの方が送って下さったというクリスマスツリーのオーナメントや騎手柄のぬいぐるみが案内所付近に飾られておりました。様々な制限のある中ではありましたが、なんとか最後まで日程を行うことが出来ました。このような状況の中でも金沢競馬にご声援をいただきまして、本当に感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。いよいよ明日は大井競馬場で第66回東京大賞典。オメガパフュームの史上初3連覇なるか?そこにストップをかける馬はいるのか?注目を集める一戦です。前売りの段階ではオメガパフューム1.0倍という数字を示していますが…。実況席で「3連覇って、なかなかできないですよねー」と百瀬アナ(ひねくれ党)。確かにアジュディミツオーやホッコータルマエが挑んで果たせなかった偉業。果たしてレースはどうなりますか?枠順は→こちら実況も2020年の年末、ビシッと締めていきたいと思います。今年もこのコラムにお付き合いいただきありがとうございました。2021年も競馬場から生の情報をどんどんお伝えできるように頑張っていきます。それでは皆様、よいお年をお迎えください。
2020年12月28日
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