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トイモイ

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2009.12.20

俺ならこんなことはしないよな、と自信を持っていえないような気がする。正月の行き先第２候補

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学生の頃、時々、宗教関係者や物品販売関係者に声をかけられ、無残にもホイホイ付いていくいい人だったのだが、それぞ研究者の心であり、どの辺りで観察を終えて引くのかが重要なところであった。

　統一教会原理研にも誘われたが、誘ったそいつは目がいっていて、そいつを含めて何人に聞いても核心をつかず、とにかくスゴイんです、を繰り返すのみであった。以前にその辺りの詳細は記したことがあるので、もう面倒なので省くが、とにかく、ビデオも１本見たが、全く要領を得ないビデオであり、先を知ったりもっと詳しく勉強しましょうと、やたらめったら合宿を進めてくるのであった。そこで、睡眠が削られ、朦朧とした中で洗脳が始まり、最終的に救世主が文鮮明であることが明らかにされるという仕組みなのだが、それに、耐えられるぐらいの自信がなかった。この合宿に行けば、洗脳されてしまう恐れがあると本能的に感じるのであった。自信がないものは、マイナスなものであれば、やはり避けたほうが懸命だろう。やはり、誘ってくるような目のいってしまった人間にはなりたくないという思いが強かったのだろう。

　前にも書いたが、刑務官と囚人を模した心理実験が行われたことがあり、誇張された形でも映画になったことがあり、それも見たのだが、普段大人しかった人を選んだのに、２日もたてば何人かがサディズム的な言動をとるようになり、１ヶ月ほどの実験は１週間せずに中止された。中止後、何故あんな酷い行動をとったのだと質問しても、｢役割を演じていただけですよ｣と皆、一様に答えたという。
　良き母、マイホームパパ、熱血先生、シャッチョー、役割を演じている、そして、しばし、素晴らしい人間がのし上がっていくだけでなく、役職や地位が人間を作ったり、その役割やイメージが形成されていくことも知られている。

また、宗教がらみでいうと、終末論を訴えて、ガンガンやっているとしても、勿論、今のところ、終末になったわけでなく、そんな予測はことごとく外れてきた。冷静ならば、なんだ、教祖のいってたこと嘘じゃん、騙された、となるわけだが、その宗教を信じている人は、自分の信じてきたことを外れたことを認めたくない気持ち、葛藤する中で、教祖が、私たちがこうやって祈ったから、終末は延期されたのだ、とか、神は、信仰心がまだまだ足りない人が多いので、もっと信者を増やすまで延期した！とか言う。そういうたわ言に、信者は事故納得させ、自分の中にも矛盾がなくなり、場合によっては、終末に向けて静かに時を過ごしてきたことから殻を抜け出し、勧誘活動に精を出す！なんてことになったりもする。

戦争をはじめ、それに対して残虐なことをする人は、きっと特殊な兵士なんだと思うことは大間違いで、良き家庭を持ち、友達を大切にするいい人だったりするのだ。
同時に戦争を反対できるかといえば、難しい。見殺しにするんだ。前も、電車内でゴーカンされた方がおられたが誰も助けなかった。オレオレ詐欺であんな簡単なことに騙された。何故、助けなかった？何故あんな簡単な詐欺に騙された、そんな無責任な人もいるんだねえ、そんな騙されるようなマヌケな人もいるんだねえ。と思ってしまうものだが、現実はそうでもないのだろう。特に回りに人が多ければ、誰かが助けるだろうと、責任感が薄れるのだ。１対１だったら、自分しかいないので、結構助けるものだ。通りで誰かが倒れていても、助ける責任感が減るものだし、自分だけが大騒ぎするのは、恥ずかしいって心理も働く。また詐欺では、もう何かおかしいけど、騙されてもいいからこの不愉快な場から逃れたいとう心理が働くのであろう。

　２年ぐらい前、大阪駅で、イギリスから来ていた義弟と妹が最終電車を待っていたら、線路に酔っ払いが落ちたが、誰も助けなかった。イギリス人の義弟が線路に降りて彼を救い上げた。他の奴らは何やねん、電車はまだまだ来ないのに、とも言えるが、同時に、彼はイギリス人であるがゆえに、この国には関係ないから救いやすいという面もあったのだろうと思う。妹は、日本人は冷たいと怒っていたが、恥ずかしかったのだろう。恥ずかしいぐらいなら、関係ない人死んでもイイヨ別に、と思ったのであろう。もうチョット考えたら、事故になったら電車遅れるじゃん、と考えて助けることも得策だけど。（もっとも、妹がもっと怒っていたのが、落っこちた本人が意識あるのに謝罪もお礼もなかったことだったが）

　そんな訳で、訳は別にないんだけど、普通の人間がどこまで残虐になるか、やっぱりアウシュビッツにも行ければ思った。ポーランド語でオシフェンチム。まあ、チェルノブイリもアウシュビッツも飛行機の日程次第のまたチャランポランなところなんですけどね。とにかく、オリが残虐冷血な人間になってもオレのこと忘れないでね。