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今日は天気もいいので、ベランダに置いたソーラークッカーで焼き芋を焼きながら、庭に植えた一本の桜で花見をします。向こう側に見えるショッキングピンクの花は、満開のマンサクです。ベランダに置いたソーラークッカーで、焼き芋を乗せて気長に待ちます。焼き芋は、焼き芋用の表面が黒いアルミホイルを巻いてあります。3,4時間で、美味しく焼きあがります。桜も散り始めていますが、まだ鑑賞に耐えます。二階の寝室から眺めた桜です。昨日は、風邪ひいて体調悪かったので、寝ながら花見しました。
2013.03.30
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台風4号は、強くて大きいぞという前評判だったし、これまでの雨が尋常ではなったので、期待(というのは不謹慎ですね)ではなくて不安も大きく、身構えて迎えたのですが、風はまあ吹いたのですが、雨はほとんど降らないまま、通り過ぎていきました。あくまでこれは、鹿児島市のわが家周辺の話であり、もちろん場所によってだいぶ違うだろうし、被災した皆さんには、謹んでお見舞い申し上げます。(また悲しいことに鹿児島市でも死傷者がでました。心から哀悼の意を捧げます。(7月15日朝追記))ところで、この台風4号に、なぜマンニー(正確には「マンニィ」でした)という名前がついているのだろう、マンニィとはどういう意味だろう、というようなことに疑問を持ち、気象庁のサイトを開いてみると、その話が載っていました。気象庁は、台風の番号と名前のページで、次のように説明しています。台風の番号と名前 気象庁では毎年1月1日以後,最も早く発生した台風を第1号とし,以後台風の発生順に番号を付けています。なお,一度発生した台風が衰えて「熱帯低気圧」になった後で再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けます。 台風には従来,米国が英語名(人名)を付けていましたが,北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟)は,平成12年(2000年)から,北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)をつけることになりました。 平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前が付けられ,以後,発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いて,その後再び「ダムレイ」に戻ります。台風の年間発生数の平年値は26.7個ですので,おおむね5年間で台風の名前が一巡することになります。 なお,台風の名前は繰り返して使用されますが,大きな災害をもたらした台風などは,台風委員会加盟国からの要請を受けて,その名前を以後の台風に使用しないように変更することがあります。また,強い熱帯低気圧が東経180度より東などの領域から北西太平洋または南シナ海の領域に移動して台風になった場合には,各領域を担当する気象機関によって既につけられた名前を継続して使用します。このため,下の表に記されない名前がつけられた台風もあります。(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.htmlより)いかがでしょうか? 台風委員会加盟国であるカンボジア、中国、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)、香港、日本、ラオス、マカオ、マレーシア、ミクロネシア、フィリピン、韓国、タイ、米国、ベトナムの14カ国(地域を含む)がつけた名前を順番にあてていたんですね。 それで今度の台風4号は、32番目で香港が名づけたMan-yi(マンニィ)で、海峡の名前だったんですね。次の台風5号は、日本が名付け親であるUsagi(ウサギ)という「うさぎ座」からとった名前になるということらしいです。 それにしても、日本のつけた台風の名前は、テンビン、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、コップ、コンパス、トカゲ、ワシの10個で、すべて星座の名前からとったということになっています。 ウ~ン、日本のネーミングセンスって、どうなんでしょうか? 好き嫌いは別として、動物で統一するなら統一してもよかったと思うのですが、コップとか、コンパスも入っていて、やはりどういう基準かわかりません。たしかに「コップの中の嵐」という言葉もありますが用法として不適切ですし、「コンパス」も、天気図、とくに台風の進路予想図を描くときなどに不可欠だとはいえ、それを台風の名前にするとは? 他の国のつけた名前では、けっこうかっこいいと思われる名前もありますね。私の好みは、ロンワン(龍の王・中国)、プラピルーン(雨の神・タイ)、ソーリック(伝統の酋長称号・ミクロネシア)などです。タイのつけた名前がいいような気もします。「タイ風の名前」だから!?とにかく、次の台風5号の名前は、ウサギちゃんです。(7月15日朝、一部追記しました。)
2007.07.14
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お久しぶりです。2013年7月17日付南日本新聞「選択の座標 参院選かごしま エネルギー政策」に、「福島教訓に脱原発を」というタイトルで、私のインタビューが掲載されました。とにかくスペースの関係で、言いたいことも十分展開できておりませんが、脱原発しかないという主張は、はっきり述べさせていただきました。
2013.07.17
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「どんぐり自然学校パネル展」無事終わりました。この場を借りて、皆さんに感謝したいと思います。ご来場くださった方をはじめ、さまざまな形でのご協力、本当にありがとうございました。19日(金)、午前中は「金曜会」という、月1回のペースでもう20年近く続けているという上品な奥様方の学習会の講師をさせていただきました。「資本主義」がテーマだったのですが、みなさん聡明で、実際にいろいろな場で活躍されているようですが、もっとこうした人々の力を活用できれば、日本もよくなるのにと勝手に思いました。昼食時間に「どんぐり自然学校パネル展」のチラシも配らせていただき、その話でも花が咲いているうちにパネル展での私の出番の14時が迫ってきたので、おいとまをいただいて、「ギャラリー杜(もり)」に向かいました。着いてみると、どんぐりのなっちゃん先生(どんぐり幼稚園をはじめたころから十数年、なっちゃん先生とえみ先生が二人三脚で運営から何からあらゆること(もちろん周りの協力を得ながら)をおこなってきました)が、幼稚園や自然学校に通わせているお母さん方に、自然学校全日制の説明をしているところでした。お母さん方にもどんぐり自然学校にとってもたいへん重要なことなので、予定を変更して、私もその輪に加わりました。結局、その話が終わったのが15時もだいぶ過ぎたころ。「環境を考えよう」は、予定よりだいぶ遅れて、15時半ごろからはじめました。その間にも多くの人が来場していましたので、もしかしてその学習会に参加するつもりで来た人がいたとすれば、ごめんなさい。学習会というかワークショップというか、「環境を考えよう」に参加したのは、私の妻も含めて6人ほどでしたが、みなさん積極的に発言していただき、話も盛り上がることができたので、ほっとしました。昨日21日(日)ですが、午前中私は野球部に入っている長男の練習試合が長田中であり、三塁塁審を仰せつかって、ミスジャッジもなく無事務められて安心したあと(中学生なので、タッチアップすべきところを離塁してしまったり、カバーに入らなかったり、それに対してとくに相手の監督さんのたいへんきびしい指導(いっている中身は確かにその通りなのですが)など、審判をしながら思うことはいろいろとありましたが)、正午過ぎ(全部で4試合したということで、そのあとも続いていましたが)、その足で会場に向かいました。昼食をとった後、途中、宝山ホール(鹿児島県民文化センター)の地下で開かれている「シベリア抑留展」が目にとまり、短時間ですが寄ってきました。シベリア抑留の生活は本当に厳しかったんだろうなあと思いを馳せつつ、人を人と思わないソ連の誤った政策とともに、国体護持のため植民地にいた日本の人々や兵士(そもそも満州への植民政策や日中戦争自体が誤りなのですが)を売り渡した日本政府の棄兵棄民政策に怒りを覚え、元抑留者などが国に国家補償を求める署名にサインをしてきました。そして、天文館中央公園で開かれていたボーイスカウトの集会や、「商売繁盛で笹持って来い!」の掛け声とともに天文館商店街を練り歩いている七福神たちを横目で眺めつつ、最終日を迎えている「どんぐり自然学校パネル展」が開かれている「ギャラリー杜(もり)」に到着しました。さすがに最終日、いつもよりたくさんの人が詰めかけていました。画家の山下三千夫さんや鹿児島市議の小川みさ子さん(野口英一郎市議も19日に来場していただきました)も会場に見えていました。そして、ライアーコンサートがはじまる15時前には、さらに多くの人が会場に押しかけ、見る見るうちに会場はふくれあがり、コンサートを始める時間には(私の目分量ですが)およそ100名ぐらいが会場に集まっていました。お誘いしたばかりの金曜会メンバーの方も、いらっしゃってくれました。15時ちょうどに始まったライアーコンサートは、福岡在住のオイリュトミスト、ライアー奏者の田原眞樹子さんと鹿児島のメンバー(私の妻含む)計4名が、前回の記事にも書いたとおり、アイルランド、ドイツ、日本(沖縄)の音楽を演奏しました。ライアー演奏 「グリーンスリーヴス」(トラディショナル,編曲:John Billng) 「エレノア プランケット」(作曲:T.O'Carolan,編曲:John Billng) 「アーウィン氏に捧ぐ」(同上)うたとライアー 「お守り下さい 私の天使」(作詞・作曲:Künstler,日本語訳詞:N.Izumoto) 「ゆうなの木」(沖縄のわらべうた) 「童神」(作詞:古謝美佐子,作曲:佐原一哉)と、田原先生の解説をはさみつつ、曲目はまったく予定通り演奏したのですが、15時20分ごろには終了してしまいました。演奏自体はよかったと思ったのですが、演奏時間が予定より短く、特に遅れてきた人はほとんど演奏を聴けなかった人もいて、キチンと正確に演奏時刻を告知できていなかったことについては(最初からわかっていたはずのことなので)、大変申し訳なかったと反省しております。この1週間、「どんぐり自然学校パネル展」に、まだきちんと集計していませんが、たくさんの人に来場していただきました。来場してくださったみなさん、寄付してくださったみなさんをはじめ、様々な形でご協力してくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。また、パネル展を開き、皆さんと話す中で、私自身もより理解を深め、確信をもったり、ここをもっと調べてみようというところも見つかりました。今後ともこの経験を生かし、取り組みを進めていきたいと思います。
2010.02.22
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菜の花マラソンの前日、1月13日(土)に、どんぐり自然学校の新年会が我が家で開かれました。ここ数年、毎年どこかの家が招待するかたちでおこなわれています。朝9時すぎ、小学生約30人が、先生たちに連れられて我が家にやってきました。まず簡単に我が家の紹介・案内をしました。なぜ再生可能な自然エネルギーの自給をおこなうのかやOMソーラーの仕組みなどを説明し、現場を案内すると「へー」とずいぶん関心を持ってくれた様子。その後、すごろくなどのゲームなどを自分たちで作ったり、庭かまどに起こした炭火で各自持ってきたもちを焼いたりして準備をした後、すごろくゲームをしました。それからウッドデッキなどで、焼けたもちをぜんざいに入れたり、きな粉をつけたりして食べました。そして、各グループに分かれて、合奏やなぞなぞ、ジェスチャー、組体操、剣玉などのかくし芸大会などをして、午後1時すぎまで楽しく過ごしました。なんとか役割は果たせたかな、と思います。
2007.01.16
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生ごみ分別収集は、リサイクル(資源化)率を飛躍的に向上させます。リサイクル(資源化)率の増加、資源化されない燃やせるごみ・燃やせないごみの減少を目指すのならば、資源ごみの分別の徹底はもちろんですが、とりわけ生ごみの分別収集が、最も効果があるといえます。大崎町はリサイクル率約80%で全国1位、志布志市は約75%で全国2位(「市」としては1位)を十年近く維持し続けています。両自治体は、ごみ焼却場を持たず、リサイクル(資源化)できないごみは、すべて埋立処分場で埋め立てており、焼却処分をしない「大崎モデル」「志布志モデル」として、海外への指導(大崎町はインドネシア・バリ、志布志市は南太平洋のフィジーなど)もおこなっています。両自治体とも、ごみの分別、資源化に様々な工夫をしていますが、とりわけ大きいのが生ごみの分別収集です。志布志市は平成16年度から、大崎町は平成13年度(モデル地区回収)、14年度(全地区回収)から、生ごみの分別収集をはじめ、大幅に資源ごみを増やし、埋立ごみを減らしています。志布志市のごみの推移志布志市ウェブサイト(http://www.city.shibushi.lg.jp/docs/2013091100168/)より大崎町の埋立ごみ(資源化されないごみはすべて埋立ごみ)の推移全国町村会ウェブサイト「誇りあるまちづくり~スーパーエコタウンへの挑戦~」より(http://www.zck.or.jp/forum/forum/2667/2667.htm)また、鹿児島県の他の市町村を見ても、生ごみの分別収集をおこなっている市町村がリサイクル率上位を占めています。緑色で示したランキング上位の大崎町、志布志市、垂水市、錦江町、南大隅町、屋久島町、十島村(一部=平島、諏訪之瀬島、悪石島、小宝島)、南種子町(まだこの年はじめたばかり)が、生ごみを燃やせるごみと分別して収集しています。これらの自治体は指定袋制はとっていますが、有料化してはいません。鹿児島県でも、ごみ有料化をはじめている市町村もありますが、ごみ有料化した市町村はみな生ごみ分別収集している市町村よりもランクが下です。日本☆地域番付ウェブサイト(http://area-info.jpn.org/H5614460001.html)より筆者加筆生ごみの分別収集は、ごみの有料化と比較しても、ごみの減量化とリサイクル(資源化)率の向上に、はるかに効果があるといえるでしょう。鹿児島市がごみ減量を目指して、ごみの有料化をはじめることを検討していますが、目指すべきは、生ごみ分別収集、資源化にあることは明らかでしょう。
2015.11.29
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前回の記事に続いて、震災がれきの問題を論じます。まず、自民党の中で、震災がれきについて、もっともまともな意見を表明されている河野太郎氏のブログを紹介します。----------------------------------------------------続 震災がれき 2012年03月23日 20:43|自民党役職停止中|震災がれき 宮古市に震災がれきの視察に伺う。 震災がれきの二次仮置き場では、従事している約200人のうち地元の雇用は約170人。罹災証明書を持っているのは約20%。 主な業務は重機のオペレータと選別工だが、重機のオペレータは資格も必要なので、もともと建設業界などにいた人がほとんど。がれきを選別する業務は、建設業界などを経験したことがない人が多く、ほとんどが一年契約。がれきの選別は、コンベヤに載ってくるがれきを毎日八時間、選別する。なかなか雇用しても続かないそうだ。 広域処理するがれきも、選別までは地元で行うので、ここまでの雇用には広域処理も地元処理も影響はない。 広域処理をやめて地元で処理することにして増える雇用は理論的には、焼却炉の運用と破砕オペレータで数名ずつ。 理論的にはというのは、がれきは時間が経つと劣化するので、そうはならないからだ。 可燃物は、水分や塩分を含むようになったり、腐敗、発酵が進むと焼却には適さなくなり、コストはかかるが重油を足して燃やすか、さらにひどければ埋めるしかなくなる。しかし、処理をしていないヘドロのようになったがれきを埋めれば汚染のおそれがあるし、処理場の容量は限られているので、そう簡単に埋めるわけにはいかない。 再利用できる角材なども二、三年以上経過するとリサイクルには適さなくなる。さらに、発酵熱による自然発火が昨年、数週間も続き、また、害虫の発生や悪臭もある。 宮古をはじめ今回の被災地は、山が海に迫っているところが多い。がれきの仮置き場になっているところは貴重な場所だ。宮古では、港湾施設と運動公園、野球場ががれきの仮置き場になっている。 処理が終わらなければ、こうした場所を利用することができない。がれきは仮置き場に集められ、もう街中にはないのだから、がれきが復興を妨げているということはないなどと、したり顔して言う人はぜひ、被災地で復興にあたっている行政マンと直接、話をすることをお勧めする。だから、地元で十年でも二十年でも時間をかけて処理すればいい、地元処理ならば雇用が増えるというのは、机上の空論だ。 放射能はもとより、粉塵、アスベスト、有毒ガス、水質汚濁などの検査は地元できちんと行われているが、規制値を大きく下回っている。 震災がれきを受け入れるとアスベストをはじめ有害物質がついてくると言う人がいるが、がれきは手で選別までしているので、言われなくとも現場ではきちんと調査して、安全を確認をしている、と現場の管理者の語気が強くなった。ちなみに秋田県が昨日、県議会で報告した受け入れのための試験焼却のデータでは、宮古市のがれきの放射性物質の濃度は、キロあたり6ベクレル。アスベストは、仮置き場は基準値以下、排ガスでは不検出。 広域処理に加わるかどうかは、自治体に選択権がある。自分で処理できるなら、自分で処理すればよい。自分ではとても処理しきれないという時には、県にがれき処理を委託すれば、県が広域処理を行う。たとえば岩手県では、大船渡などは地元の太平洋セメントの炉で燃やせるので、広域処理の必要がない。 陸前高田は、水産系の廃棄物を燃やすために仮設焼却炉の建設を当初考えたが、建設しているよりも大船渡の太平洋セメントの炉で燃やす方がはやいので、2011年6月から太平洋セメントで燃やしている。 岩泉町は、県にがれきの広域処理を委託し、宮古市、岩泉町、田野畑村などで一緒に処理している。がれきの処理については、被災地の希望を聞いて支援が必要ならば支援するべきだ。地元で処理すれば雇用が生まれるなどと、よそで勝手に言ってみても、地元には迷惑だ。 良いアイデアがあるならば、被災地に提案して、受け入れられれば被災地から直接、要望としてあげてもらえばよいのではないか。がれきを広域処理するか地元処理にするか、被災地抜きに東京で議論しても意味はない。----------------------------------------------------続 震災がれきの引用は以上です。現在の問題は、処理場が足りないという問題よりも、そもそも選別が追いつかないという問題のように思われます。選別の態勢を整えること、角材のリサイクル先を探すことなどのところを支援しないといけないのではないでしょうか。河野氏は、その前の2012年03月14日のブログの震災がれき Q&A その3において、 ----------------------------------------------------Q 被災地に設置される焼却炉の能力はどのぐらいですか。 A 宮城県の震災がれきは、宮城県内の被災地を、 気仙沼ブロック石巻ブロック宮城東部ブロック亘理名取ブロック仙台市に五分割し、まず、ブロック内で処理する、それができない分は県内処理、そして県内で処理できない分を県外にお願いするということになっています。 宮城県が受託した震災がれきの量は、量が確定していない気仙沼ブロックを除いて932万トン。ブロック内処理量は471万トン、県内処理は117万トン、そして、県外処理量344万トン。ブロック内処理をするために、焼却炉が設置されます。 石巻ブロックは5基、1500トン/日。 亘理名取ブロックは名取に2基、190トン/日 岩沼に3基、195トン/日 亘理に5基、525トン/日 山元に2基、200トン/日 宮城東部ブロックは仙台市に場所を借りて、一ヵ所設置予定。 気仙沼ブロックは気仙沼市に二ヵ所、南三陸町に一ヵ所設置予定。 仙台市は、宮城東部ブロック用以外に、仙台市用に三ヵ所480トン/日。この新設される焼却炉の処理能力は、相当に大きなものです。たとえば私の地元と比べてみると、 人口 焼却処理能力 茅ヶ崎市 23万6千人 360トン/日 平塚市 26万人 294トン/日これだけの焼却炉を被災地に新設して、それでも足りないものを県外処理しようということです。----------------------------------------------------と、宮城県では地元で相当に大きな処理能力を持つ焼却炉も新設し、各ブロック、そして県内でできる限りの処理をして、それでも足りない344万トンを県外処理にお願いするのだと書いています。この河野氏のブログの記事(3月14日)の後、3月18日に細野環境・原発担当相が村井宮城県知事と会談して、「海岸防災林の盛り土に…震災がれき再利用で合意」したことが明らかにされています。----------------------------------------------------海岸防災林の盛り土に…震災がれき再利用で合意細野環境相は18日、宮城県庁で村井嘉浩知事と会談し、津波から住民を守る海岸防災林を同県の太平洋沿岸部に整備するため、東日本大震災で発生した同県内のがれきを盛り土として埋め立て、再利用することで合意した。 震災のがれき処理に関し、政府が被災地での具体的な再利用策をまとめたのは初めて。 政府の計画では、仙台市から南側の仙台平野沿岸部の約50~60キロに防災林を整備する。その際、防災林を植えるための数メートルの高台をがれきを埋め立てて建設する。利用するがれきは、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質の汚染の問題がないかどうか、環境省が安全性を確認する。事業は国直轄で行い、6月までに着手する。 (2012年3月19日 読売新聞)----------------------------------------------------遅きに失したとはいえ、政府も当然の策を検討せざるを得なくなったということがいえます。しかし、ということは、これだけでも県内で処理できるがれきの量がそれまで計算していた量と比べて相当変わってくる、ということがいえます。さらに、「仙台市から南側の仙台平野沿岸部の約50~60キロ」だけではなく、宮脇昭先生が提唱するように、東北の太平洋沿岸約300キロにわたって、幅50~100メートル以上に防災林を築くとすれば、がれきは足りないくらいではないかと思われます。河野氏の議論は、そのことについてはまったく触れられていません。そこからいきなり「県外処理=日本全国での広域処理」になっています。南相馬市の市長の考える復興計画などもあるわけですから、なぜ、まず現地、そして福島も含めた隣県、近県からその処理の可能性を探っていかないのか、いきなり九州・沖縄まで含めた日本全国にお願いするのか、その一番重要な点がまったく触れられていません。「がれきの処理については、被災地の希望を聞いて支援が必要ならば支援するべきだ。」はわかりますが、地元で防災林という非常に有効な活用の仕方があるわけですから、はっきりいってやはりおかしいといわざるをえないのです。
2012.03.30
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