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2009.03.31
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カテゴリ: 映画&TV談
テレビで放映があると、つい・・・つい・・・見てしまう、この映画。


初めて見たのが、確か中学校1年生頃。南北戦争如何など何も知らない当時は、只ただ、主人公のスカーレット・オハラとレッド・バトラーの成り行きを追って見ていた気がする。
パンフレットを買って帰って、キャストの写真をよく見ると、スカーレット役のヴィヴィアン・リー以上にメラニー役のオリヴィア・デ・ハヴィランドが美人なのに気がつき、女の人の「華」というものを初めて認識したのだった。
ここに出てくる黒人の使用人達は、小学校の頃みた『ルーツ』のクンタキンンテから何代目かな~なんてことも頭によぎったかな。

二回目は、高校時代だったかな。この時、「リー将軍」だの「ヤンキー」「アトランタ」なんて言葉や、当時のアメリカ南部の生活文化もちょっと気になりながら、スカーレットの強さに魅了された。

それから、何度も何度も、テレビで、ビデオで、見ては、アメリカのミスコンで、何故南部出身者が強いのか(「お嬢様」スカーレットに通じる貴族的な生活文化の中で培われてきた何かが血に流れているのかも)悟り、アメリカスラム街のはじまりを悟ったり、女姉妹の長女の長男的要素に頷いたり、南部訛りに耳を傾けたり・・・見る度に、何かを発見し、何かが心に響いた。

そして今回は、急遽カーテンでドレスを作らせて着飾り、思い切り気取ってレッド・バトラーにお金を借りに行くところ。彼女の意地。
金のある男を口説いてお金を借りる為。確かにその通りなのだが、スカーレットは女々しく泣きすがったりして慈悲を受けたりはしないのだ。

南部の貴女の意地が、この物語のファンデーションになっていることに、今頃感動しているのは、ちょっと遅すぎただろうか。)))
彼女は美しく、子供のように率直でシンプルで、コンプレックスがないが故に強い。その強さも魅力だが、それだけではこれだけの名作にはならなかっただろう。
何時の世でも、美しい女性はとかくねたまれ、美しいが故の鈍感さを疎んじられる。(その鈍さが、天然さが華に通じていたりもするから皮肉なものだ。)でも、スカーレットは、コンプレックスがないが故の愚かさよりも、それによる強さでグングン突き進んでナルシスティックにならない。文学的に考えたりしないから言葉にはしないが、感じていないわけではない。
ああ、やっぱり生まれつきのスカーレット。 












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Last updated  2009.04.06 10:24:42
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