2003年03月10日
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それは、嫁さんと子供と出かけた日の事だった。もう随分昔なので何の用事で出かけたのか忘れてしまったのだが、俺はその日、またもやトラウマを抱える事件を起こしてしまった。

その日は確か遠征していて電車でどこかに出かけていた。その帰り道、ふとトイレに行きたくなったのだが、2度もチャンスがあったのについついトイレに行き損ねていた。
最後の駅に着いた時、ここでトイレに入っておかねば、15分以上の徒歩になると思い心に留めておいたのだが、切符がどうのこうのともたついた拍子にそのことが頭からキレイに消え去ってしまった。
それには駅を出た時に気づいたのだが時既に遅しだった。
子供はすっかり眠っていて、嫁さんの歩調に合わせて歩いていたのだが、徐々に尿意が大きくなってきた。
尿意というのは、何か別なことに気を取られていると感覚がなくることがあり、また、その強度は、ぎりぎりになって一気に高まるという特性がある。
歩きながら何気ない会話をしつつ、俺の意識は膀胱に気をとられていた。 もう満タン? と体に疑問をぶつけていた。
選択肢はあった。


2.その辺でマーキングする。

しかし1の選択肢は、夜道を嫁さんだけ残して帰ることになる。これは好ましくない。
そして2の選択肢は、犬ではあるまいし、新婚ほやほやであり、またジェントルマンである俺には相応しく無い行為だった。

こうなったら、家が見えるところまで歩き、そこで先に家に走ろうと考えた、これなら最小限夜道を妻一人だけにしなくてすむ。そう考えた。
で、その時がやってきた。俺は「ごめん、ちょっとトイレに行きたいから先に走ってかえるよ」と言って、妻を置いてダッシュで家へ向かった。
もう既に尿意は限界に達し、膀胱から神経伝達で
「もう限界だよ」
というメッセージが頻繁に送られてきていた。
「うるさい黙れ、お前は栓を締めることだけ考えとけ!」
俺は心の中で膀胱に叫んだ。
やっとのことで家に着いた、だが忘れてはならない。 トイレの、いや便器の前に立ったその瞬間が一番危険なのだと!
その瞬間、人は安堵の為か一気に気が抜けるのだ、そして栓が外れ、絶対考えたくない事態になるのである。
俺は、気を抜かないように必死に我慢して、ジタバタしながら(見せられんな、この姿は)トイレのドアを開けて便器の前に立った。一瞬やばいと思ったがぐっと耐えた。そしてチャックに手をかけた。


ん、んん?チャックが下りん(-_-;)

何故だ!チャックが下りない!!

俺は更にジタバタした、もはや限界を超えていた。
脂汗が頬を流れた。

おのれ~!チャック~~~~!!!!


ジョー・・・・ (ナニの音かはご想像にお任せします、 1つしか無いけどね!

俺は新婚そうそう妻に濡れたパンツとジーパンを差し出す羽目になったのだった。

まだ、犬になってたほうが100倍よかったね、俺!(涙)





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最終更新日  2003年03月10日 14時37分40秒
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