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金光酒造合資会社
加茂郡黒瀬町乃美尾1364-2
自動プラントから手造りの蒸米へ。転換期に臨む、黒瀬の老舗の蔵。
桜吹雪は、平成6年から、この規模の蔵としては珍しく、機械化を進めて県下初となる「液化仕込み」の自動プラントを導入した蔵です。社長のその決断には理由があったわけだが、息子で跡取りとなる秀起さんは、そのことに曲がり角を感じたそうです。蔵はその時、大きな転換期を迎えました。
秀起さんが東京農大を卒業して蔵に戻ってきて、酒造りに携わるようになって強く感じたのは「地酒としての地位を確立したい」という思い、そして「液化仕込みという機械化の限界」との考えだった。
「真に日本酒を大事にしてくれる小売店さんに売っていただけるような酒を造らないといけない。それは、いくら出来上がり良くても、液化仕込みでは理解を得られない。 金光酒造ならではの個性ある酒を、これから造りたいんです。機械を使わず、蒸米から酒にする本来のやり方で、私がこれから個性を見つけていきたいと思っているんです」と秀起さんは力を込める。
ゆくゆくは酒専門店に認められるような一級品の酒を造ることを胸に、挑戦を続けています。「酒造りは、気持ちが大事。我が子を育てるように・・と教わりました」。秀起さんの思いは、日々深くなりました。