似非日和

   似非日和

PR

Profile

エセマダム

エセマダム

Calendar

Favorite Blog

-つぶやき部屋- Persephoneさん
せれぶもどきな午後 ☆ぽんのすけ☆さん
わたがしふわふわ わたがし1566さん
買ってよかった。買… hotthillさん
わたしのおうち 陽菜910さん

Comments

わたがし@ Re:さらばじゃ ・・・(・・*)ノ ⌒◇ポイッ えっー? まあ、いきなりですかぁ? また…
silver1202 @ フリーワーク募集 私はやっているフリーワークをご紹介しま…
エセマダム@ わたがしさん、こんにちは わたがし1566さん あら~ 全国的にや…
エセマダム@ 麗子さん、こんにちは 麗子さん おーーーいよかたいくん、 …
似非子@ オガワさん、こんにちは オガワさん あら。 オガワさんも、お…

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

2011.11.24
XML
カテゴリ: ただの毎日
私が認知症になったとき、

こんなふうに、同じような事を、同じ時刻にするようになるでしょう。
そしてそれを理解し、受け入れる事は私にとって時間のかかることなのです。

私が認知症になったとき、
あなたは私に静かに話し掛けてください。
そうでなければあなたが私を叱りつけているように感じ、恐くなってしまいます。
あなたが何のために、何をしようとしているのかを私に話してください。
それから、私に簡単な選択をさせてください。


私が認知症になったとき、
あなたが私のために楽しい時間が過ごせるように思っていてくれている事はとても嬉しい事です。
ましてや、あなたがその事を私に話してくれたなら私はもっと嬉しくなります。

私が認知症になったとき、
私がそれを受け入れていなくても、私は以前よりもまして眠る時間や休む時間が必要になります。
そして私はもう2度と目が覚めないのではないかと不安になるのです。

私が認知症になったとき、
私はおそらくナイフやフォークで食事が出来なくなるでしょう。
でも、指では上手に食べられるのです。
その時はそのままにさせてください。
帽子をかぶったまま寝ていても、そのままにしておいて欲しいのです。


何を取ろうとしていたのか思い出せなくなる時があります。
その時は、それを指差して教えて欲しいのです。

私が認知症になったとき、
私は気難しくなり、気分の上下で意地悪をすることがあるでしょう。
それはきっと、私が無気力な救いようのない状況を感じている時で、


私が認知症になったとき、
私がパニック状態に陥る事があります。
それは私が同時に2つ以上のことを考えなくてはならない時なのです。
そんな時はしっかりと私の手を握って、私が一つの事に集中できるように導いてください。

私が認知症になったとき、
私はとても忘れっぽくなります。
だから私はいつまでもひとつのことを恨んだりしていないのです。
あなたが私を怒った事はあなたよりも早く忘れてしまっているのです。

私が認知症になったとき、
私は簡単に落ち着く事が出来ます。
それは言葉によってではなく、あなたがただ、私の手を取り、静かに揺り動かしてくれるか、
そっと私の横に座っていてくれるだけでいいのです。

私が認知症になったとき、
不明瞭で抽象的なことは私にはわかりません。
私はあなたが言っている事を自分の目で見、自分の手で触り、感じたいのです。

私が認知症になったとき、
いろんな事がわからなくなり、他の人を理解する事が難しくなります。
それでも、声を和らげて、私をしっかりと見てくれる人の声には、
私は耳を傾けやすくなるのです。

言葉は短く、簡単な文章にしてください。
そして時々は話をするのをやめて、私が理解しているか確かめてください。
私に何かを聞く時は、一つづつ、一つづつにしてください。
長い事説明されても、私はそれを覚える事は出来ません。

あなたが話し掛ける前には、私を見て、私に触れて、そして微笑みかけてください。
それから、私が忘れっぽいという事を決して忘れないで、
そして、水道の栓を閉める事や、ろうそくの灯を灯さずに楽しむ事、
タバコはあなたと一緒に吸う事を教えて下さい。

私が認知症になったとき、
私は散歩に行きたいとは思わないし、新鮮な空気を求めたり、運動もしたくはありません。
でも、それらをした後の爽快さを私は知っています。
だから、あなたが私を誘ってくれて、一緒に出来るならばそうしたいものです。

私が認知症になったとき、
私は私の時代の音楽が聞きたくなります。
なんという曲だったかは思い出せませんが、私はそれをあなたと一緒に聴きたいと思うのです。
私は誰かと一緒に歌う事が大好きです。
たとえ私が認知症で知性は衰えても、私の感性は衰えていないのです。
あなたが思っているよりも私の感性は鋭いかもしれません。

私は美しい物や、絵画、それに夕焼けや、美味しい食事をとても愛おしく思います。
私はあなたよりも深くそれらのものを感じているのです。
私はビロードの布や動物、絹やなめらかな木に触ったり、水音を聞く事が大好きです。
私はこういった感覚が味わえる事をたくさんしたいのです。

私が認知症老人になった時、
私があなたをいじわるな人だという事がありますが、
あなたが私に今日が単に私にとってついてない日だということわかっているよ、と答えてくれたら
私はとっても楽になります。

私が認知症老人になった時、
私はあなたにうちに帰りたいという事がありますが、
あなたが私に、あなたが今何かを不安に感じている事わかっているよ、と答えてくれたら
私はとっても楽になります。

私が認知症老人になった時、
私はあなたを怒りつける事がありますが、そんな時は、私から一歩下がってください。
そうすると、私はまだ、人に何か印象を与える事が出来るのだ、と感じられるのです。








認知症あったかコンサートに行きました。
そこで、ナビゲーターの方がお読みになった、デンマーク人ジェシーハンセンさんの詩です。
(ごめんなさい。全文は覚えて来れなかったので、検索して引っぱってきました)

とても分かりやすく、そしてこころにずっしりくる詩でした。



ジェシーさんは、認知症ケアの専門家、認知症コーディネーターとして働いていらっしゃったのですが
ガンにより40歳くらいの若さで亡くなったそうです。
そんな訳で、デンマークでもとても有名な詩だそうです。
日本語に訳して下さった方、ありがとうございます。



わたくしの言葉は要りませんよね。
みなさまも、読んで何かを感じてくださったら、嬉しいです。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.11.24 23:35:12
コメント(14) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: