森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.05.08
XML
カテゴリ: 行動のポイント
田原綾さんのお話です。

先生は、何にでも興味を示されましたが、手品にも大変関心を持たれ、盛んにご自分でも研究をなさいました。
近くにお祭りなどがあって、手品をやっているのを、自分で見て来て、帰って来てから私達に、「タネを見てこい」と言ってお金を下さるのです。
行って来て、タネを報告しますと、「やっぱり自分の思っていた通りだった。それ見よ!」と大変な喜びようでした。

ある時は、露店で手品をやっているのをそっと見ていて、「種を明かしたら、その道具を全部くれるね」と約束させ、本当に種を明かして、その道具を全部もらって、さっさと帰って来てしまいました。
ちょっと常識はずれの、そのような行動をよくなさいましたので、私たちはハラハラしたり、また、恥ずかしいのでご一緒するのを・嫌がったりいたしました。
(生活の発見誌 1968年(昭和43年)12月号 69ページ)

私は一時森田理論学習に飽きてしまったことがあります。
その頃森田先生の「鶯の綱渡り」という宴会芸の話を知り、「そうだ、みんなが喜んでくれる宴会芸を身に着けよう」と思いました。


今では毎日の生活の一部になり、忘れないように毎日練習に励んでいます。
生活に張りや楽しみが生まれました。
市には一人一芸を持っていて、ボランティアで余興を披露しているグループがあります。私たちのチンドン屋の活動はそこを通しています。
私はそういう活動をしている人たちとの交流の輪が広がりました。
私にとっては貴重な人間関係です。

今はしつこい対人恐怖症を持ったままで、毎日楽しく愉快に過ごしています。
神経症を治すために、興味や関心のあるものに取り組んでみるという方法もあるということだと思います。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.05.08 06:28:36
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Calendar

Comments

X youhei00002 フォローしてください@ Re:愛着障害について(03/12) X youhei00002 フォローしてください
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: