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2016年07月20日
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おはようございます、ひなこです。

昨日は、23度くらいまで気温が上がって、「もう夏なのか?」という気分でしたが、本日は雨のシドニーです。昨日のような天候になると、やっぱり異常気象よね、と思います。

今日の村上春樹さんの短編を読み返してみようは、「タクシーに乗った吸血鬼」です。

taxi-thumb-autox1600-13690.jpg

これは、タクシーに乗ったら、運転手に「私は吸血鬼なんです」と告白(?)されてしまうという話です。

なにかを彷彿させるなと思ったら、「羊をめぐる冒険」の、”先生”の運転手さんと僕の、車の中でのシーンでした。

これを書いた時は、まだ「羊をめぐる冒険」の前ですよね。

これが書かれた当時は、作者である村上さんが車の運転免許を持っておられなかった頃です。その後、「ダンス・ダンス・ダンス」では、主人公の”僕”が、車を運転するようになりましたが、「ダンス・ダンス・ダンス」は、イタリア滞在中に書かれた小説ですから、作者本人が車を運転するようになったことが、影響しているのかな、と思ったりもします。

この作品についても、「自作を語る」では、全く触れられていません・・・。

私が19歳の頃、これを読んでまずとても驚いたのは、主人公の男性が渋滞のタクシーの中で暇をつぶすのに、何か楽しいことを考えようとして、でも何ひとつ思いつけなくて、仕方ないからずっと女の子の洋服を脱がせる順序を考えていたことです。

おお、男の人ってそんなこと考えて、暇つぶすのか?!って、結構びっくりしました。

BGM ピンクレディーのSOS ♪男は狼なのよ 気をつけなさい~

(あるいは、石野真子の狼なんて怖くない ♪あなたも狼に代わりますかぁ~)

そして、51歳の今読んだ感想としては、”女の子と待ち合わせしてすれ違って会えなかった”っていうのが、今の若い人には理解できないんじゃないだろうか、と思いました。

携帯電話がなかった時代なんて、理解不能だと思うので。

私、若い人に「ひなこさん、高校時代、携帯電話なかったんですよね?それでどうやって高校生活が過ごせたんですか?!」と言われたことがあります・・・。

ふざけて「本当に緊急の時には、伝書鳩とか、のろしとか使えたし」なんて答えたんですが、半分信じていそうで怖かったです。

まあ、そんな私から見たら若い人も、今のもっと若い人に、「高校時代、スマフォなかったんですよね?ラインもなかったんですよね?それでどうやって高校生活が過ごせたんですか?!」って言われるんだろうけど。

♪まわる まわるよ 時代はまわる~

でも、私、ホームズの電話も車もなかった時代のお話大好きですけどねえ。シャーロック・ホームズを現代に置き換えたイギリスのTVドラマシリーズ「シャーロック」も、好きですけど、やっぱりジェレミー・ブレットのシャーロック・ホームズの方が重みがあるというか、好きですね。

と思ったら、実は「シャーロック」を最初始める時、予算がなくて、ヴィクトリア時代の設定だとお金がかかりすぎるので、現代にしてしまったという裏事情もあったらしいです。

でも!やっぱりホームズはあの時代だろうと、実は皆、思っているんだなと思ったのは、「忌まわしき花嫁」で、ヴィクトリア時代が再現されたことです。世界中で大人気ドラマになったから、予算も取れるようになったというのもあるでしょうが、ジェレミー・ブレットのホームズにトリビュートという気持ちもあったそうです。「シャーロック」、なんでも中国でも大人気らしいですね。

ジェレミー・ブレットのシャーロック・ホームズシリーズは、全部見ました。英語の表現が今よりお上品で、現代のように「まい・あす!」ではなく、「まい・ふっと!」と言ったりするのが新鮮です。あと、外人はファースト・ネームで呼び合うと、日本人は思ってますが、シャーロック・ホームズの時代は、皆、ファミリーネームで呼び合うんですよね。考えてみれば、ワトソン博士とホームズだって、「ワトソン!」「ホームズ!」と呼び合っているじゃないですか。それが、「シャーロック」になると、ちゃんと「ジョン!」「シャーロック!」とファースト・ネームで呼び合っています。実は、私は、「シャーロック」の、モーリー・フーパーの隠れファンです。このブログも、”森風葉のブログ”にしようかという候補もあったくらいです。モーリー・フーパーは、シャーロックのことが大好きなんだけど、全く見向きもされなくて、でも彼のために色々協力を惜しまず助けてあげて、でもホームズは発達障害みたいであんなだし、想いは報われず、みたいな、ああいうのに弱いというか、グッときます。

ああ、また、「タクシーに乗った吸血鬼」と関係ない話になってしまった。

全作品で読むと、終わり方が、オリジナルと変更されています。これは、変更された方が良くなっていると思います。

それから、この作品の中で、3人の日本人の女優の名前がでてきます。二人は、吸血鬼タクシー運転手が血を吸ったら美味しそうな人の例として、一人はまずそうな例としてです。

誰だか想像できますか?

最初の二人は、岸本佳代子と真行寺君枝。気が進まないのは、桃井かおりでした。

(桃井かおり、怒りそう?)

女優の名前にも、時代が表れてますね。

これって、村上さんの女性の好みも入っているんでしょうかね。男の吸血鬼が女の血を吸うっていうのは、やはり性的な意味合いというものが含まれているような気がしますが、どうなんでしょう。私は昔からずっと貧血気味なので、血は1滴たりとも吸われたくないです!

今日は、牛乳を買いに行かねば。傘をさして、牛乳を買いに行こう。

では、御機嫌よう!






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最終更新日  2024年06月03日 01時09分04秒
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