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2020年05月30日
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おはようございます、ひなこです。



私には、ヤスコより年上のもう一人の娘がいます。

彼女は、4年前に結婚しました。夫の死のちょっと前のことでした。
そう遠くない未来に、お祖母ちゃんになれるといいですね。
娘達は二人共、日本についてはあまり知らず、日本語の単語を二つ三つ知っているだけで、日本語も話せません。
彼女達にとっては、長崎というのは、母親の生まれ故郷として、また過去に原爆が落とされた場所として 世界地図に印をつけられた場所 でした。
そして、それが当たり前ではないでしょうか?
今、イングランドこそが彼女達の故郷なのです。
彼女達が私の年齢になる頃、2人は私の家の隣に住む白髪の婦人のように笑って話すでしょう。
私は時々、庭の垣根越しに彼女とおしゃべりします。

ヤスコが家にやって来た時からほぼ3か月が過ぎました。
でも、最初のやすこのことを娘に言及したことが、私に多くの思い出を呼び起こすことになりました。
そして、それ以降、自分が頻繁に過去に思いをはせているのに気付いたのです。
特に、ここ最近の数週間というもの、私は何度も何度も繰り返し想い出に浸ったのです。

続く。





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最終更新日  2020年05月30日 07時10分05秒
[サー・カズオ・イシグロ作品の翻訳] カテゴリの最新記事


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