闘魂 サバイバル生活者のブログ

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ジャパンハンドリング2010



日本文芸社から出ている副島隆彦「世界権力者人物図鑑」がすこぶるいい。写真集の割りには、1500円と値段も手ごろだ。写真に添えられたキャプションを読みながら、写真をしげしげと眺める。こんな贅沢があったろうか。ネット時代になって、出版業界の売れ筋もどうやら変化が出てきたようだ。メディアが流せない情報はネット上で公知の事実となっていて、それを出版物で確認する。メディアに流れないのは希少価値であり、したがってよく売れる。まずは、副島先生のあとがきを引用し、続けて、写真(これはさすがに再掲できない)のキャプションをいくらか引用しておく。これ以外にも、金融・経済界の欧米の超大物の写真も大写しで掲載されている。ぱらぱらと眺めて読むのにちょうどいい。ワルの顔に味わいがあるという、面白い企画だ。


(引用開始)

この本を出したあと、私に何が起こってもいい。その覚悟をしている。私の遺言書のような良い出来の本である。日本国民への私からの贈り物だ。

我ら日本人がバカにされたままのはずがない。中国を含めたアジア諸国を率いて、日本が先に世界の大きな真実を知り、自覚し、諸国に広め、そして対策を立てる…

…彼らは堂々と表に出ていて、思う存分、各国に愚劣なる政・官・財・電波…を育て、かつ操っている。日本もその例外ではない。

人間の顔は真実を語る。世界の超大物たちのワルい顔…

(引用終わり)


以下、写真のキャプションを抜粋。写真だけでは、多分、何もわからない。このキャプションこそ、本企画の目玉だ。

(引用開始)(★は引用者加工/●は引用者コメント)

★ロバート・ゼーリック「中川昭一朦朧会見を仕組んだ男」

…中川昭一の決断にアメリカが怒った
これにアメリカは怒った。すでに自分たちアメリカの金だと思っている、日本の外貨準備高1兆ドル(90兆円)のうちの1割をチェコやハンガリーを緊急で助ける資金として日本が分け与えてしまったからである…

…中川財務・金融大臣の左に座っている篠原尚之…財務官がゼーリックの命令で動いた。直接手を下したのは財務省国際局長だった玉木林太郎…であり、この官僚と「…関係」にある読売新聞経済部の越前谷知子…記者である。ワインに薬物を盛られて…後、日本は米国債買い(年間で21兆円)を再開した…

●これは本当にひどい話である。玉木そして越前谷が同じ日本人とは思えない。レゾンとラチオの力は認めるけれどもホーリスティックな魂を悪魔に売ってしまってはお仕舞いだ。


★ジョゼフ・ナイ…「学者のふりをした謀略家…今も鳩山・小沢政権打倒の黒幕」
子分・船橋洋一(朝日新聞主幹)…朝日新聞を決定的に堕落させた張本人で、極悪人…
「世界皇帝デイヴィット」の日本総代理人。山本正・日本国際交流センター理事長。恐ろしい…

…金融・経済とは別に、政治=外交=軍事…ナイは、2009年の6月、駐日大使として赴任してくる予定だった。ナイは、「私が、日本に赴任する前に、小沢一郎を片づけておけ」と米国務省の…CIA…の対日本の謀略部隊…に命令を下していたが、失敗した…

●副島氏が「恐ろしい」というのはどういうことだろう。西郷隆盛の系譜に属することはアジア主義者として全うなあり方だと思う。宮崎滔天をはじめ、まだまだアジア主義者は知られていない。大川周明や井筒俊彦なんてのももっと知られてもいいと思う。

★リチャード・アーミテージ…「CIA軍事部門の裏資金を背負ってきた恐ろしい男」
マイケル・グリーン…「この男には言う言葉がない」

…ジョゼフ・ナイと一緒になって、アメリカの軍事場面での年次改革要望書(対日圧力文書)である「アーミテージ・ナイ・リポート」を作成した…プロレスラーのような体躯堂々としている彼は元海軍中佐で、南米のコロンビアのコカインとかアジアの「黄金のデルタ地帯」の阿片…のカルテルと絡んでいる恐ろしい人物…

カウンターパート(子分)…前原誠司…長島昭久

●前原には京大の名前を汚してもらいたくない。こんなところに名前が出てくるなんてとんでもないことである。


★フレッド・バーグステン…「竹中平蔵の育ての親…」

…バーグステンが竹中にずっと目をかけて、アメリカに資金を貢がせる係として教育した…
…直接の教育係は、コロンビア大学教授のグレン・ハバードである…CFRの委員長だった…

竹中平蔵 がどんなひどい男であったかは、すでにどこかで書いた。こんな男を教授として迎える慶応大学って、何かおかしいと思う。小泉改革の顛末は、 とくらBlog がくわしく取り上げていた。

(引用終わり)

朝日の船橋がワルとして写真が掲載されている。デビッド・ロックフェラーと比べて、ジェイ・ロックフェラーの方が多少は若いので、小沢に勝機もある。しかし、本書で指弾されている、玉木林太郎と組んで中川昭一を陥れた越前谷知子記者はここまで名前と顔が知れて、どこでどんな暮らしをしているのだろう。非常に気になるところである。

繰り返すが、このような写真集が普通に本屋に置かれるようになったのは、すごいことだと改めて思う。ネット論壇と既存メディアのギャップを埋めるような存在である。ネットの議論がリアルに波及していくといつか書いたが、本書はまさにその象徴だ。副島先生の蛮勇に敬意を表するとともに、ジャパンハンドリングのシャワーから目覚めた日本人として、今後も歯を食いしばって行く決意を新たにした。

勝てなくてもいいから、負けないで行こう。勝負はこれからだ。


2010年3月7日 根賀 源三


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