闘魂 サバイバル生活者のブログ

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不労所得と財政赤字




財政赤字をもたらしたものがなんであるかをめぐる文章とそもそも財政赤字なんてなんの問題もないんだという文章。

2つの主張はかみあうはずもないが、どちらもハッとさせる文章だ。

財政赤字の原因は不労所得に税を課せなかったことにあって、それ自体、大きな問題を孕んでいるが、そうやって生み出された財政赤字をネタにして社会保障を削ってしまうネオコン・ネオリベは我々の生活を直接脅かす。

そういう意味で、財政赤字をネタにするのをやめろという主張も大いに傾聴に値いする。

不労所得がなぜいけないかについては正面切って論じた文章にお目にかかれていないけれども需給のバランスとは関係なく、契約に基づいて収奪する利子や賃貸料(地代)が持つ性質がエンデのいう時間泥棒を性格づける。

必要なモノを必要なだけ必要なひとに届けることでは満たされない過剰さを抱え込むことで経済は加速度的に歪められる。

いまや地球環境の危機が叫ばれているが、それは過剰な欲の制度化たる利子や地代が根本的な原因となっていると見る。

このラインで資料を探していく。ひとの意見を聞いていく。本を読んでいく。

そして日常生活に埋もれていた私にここまで考えさせてくれた文章をもとネタとして残しておく。

いかに自分の目が曇っていたか。新聞やテレビが報道する現実が唯一の現実だと妄信していて、トンデモ系といわれる主張を一顧だにしなかったのは行きすぎだった。

ネット時代のリアルである。(ネットのリアルと現実の接点、 森田実「自民党の終焉」(角川SSC新書) は読んでおこう)


2007年10月30日 根賀源三

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