ネオ・ヴェネツィア戦線

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第4話 語られる真実





どこかへと向かう島崎


コンコン


ノックをして入る島崎



島崎「飯野警視、失礼します。」


飯野「入りたまえ。」


島崎は、飯野が座る机の前にと歩いてきた


飯野「で、私が聞きたいことだが・・・・。異形なものに数回接触して、何故君たちは生きているのか、そして異形な物と対立している男とあった話について聞かせてもらおうか」



島崎「はい。(・・・もう、昨日のことがバレている・・・。さすがにお偉いさんはすごいね・・・。)」



島崎は語り始める


島崎「我々が、異形な物と接触するたびに、あの男が現れて我々を助けてくれました。」


飯野「ん?それだけか?おかしいな、防犯カメラには結構長く話しているお前達の姿があったのだが?」


やはり、警視レベルともなると

情報網がしっかりしていて

なんでも、お見通しといった感じだ


島崎「あ、えっと・・・(それを語ってはいけないよな・・・)」



飯野「話せないのならいいだろう」


島崎「え?」


飯野「そのかわり、あの男と深くかかわるほど、お前は死に急ぐことになる。それだけは覚えておけ。」


言っている意味がよく分らない


島崎「(・・・警視・・・何かを知っているのか?!)」





その後、渋々顔で

島崎は、三谷と出かける



三谷「で、何聞かれたんすか?」

島崎「まぁ、昨日のことだよ」


三谷「警部・・・それは当たり前じゃないですか?」


島崎「だって、それしか聞かれなかったし」


相変わらず、どっか抜けた感じの島崎


三谷「聞いた僕が悪かったですね・・・」




数十分後


2人の乗る車は

美夏の住むマンションへとついた



ピンポーン


チャイムを鳴らす

三谷


美夏「はーい!」


返事をして出てくる美夏


美夏「あ、刑事さん。」


島崎「どーも。」




島崎達は、部屋の中に案内され

椅子に座るように言われた


そして、美夏はコーヒーを入れて持ってきた。



美夏「どうぞ、ミルク、砂糖、シロップはどうします?」


三谷「砂糖と、シロップください」


美夏「三谷さんて、可愛いですね」


三谷「え?あ、ちょっと苦いの苦手で・・・」

島崎「餓鬼だな・・・・。俺は、いいや」


妙なやり取りの後

皆、一口ずつ口にし


島崎が話し始める



島崎「実は、昨日我々も夜深に会った。しかも、異形な物のおまけつきで。どうやら、俺たちも運命に選ばれたそうだ」


美夏「え?刑事さんたちもですか?」

驚いた様子で美夏が言った


島崎「それに、君が言ったとおり10時前に現れた・・・。そして、夜深は奴らが完全体になりつつあると言っていた」


美夏「思ったんですが、異形な物達は闇が濃くないと出てこれなかったんじゃないですか?」


島崎「あぁ、そう思う。そして、完全体になりつつあるということは、完全体になれば、日が出ているときも出現できるということだろう」


三谷「そ、それって、やばくないですか?!昼間なんかに出られたら、これ以上民間に隠すわけには、いかないですよね?!」


島崎「そうなれば、奴らのことを公にせざるを得ない。そして、東京・・・いや首都圏を中心に避難命令が出され、ゴーストタウンとなるだろう・・。」


その時、ベランダに人影が



美夏「あ!!夜深・・・さん」


島崎・三谷「何?!」

美夏は、ベランダの窓の鍵を開ける


夜深「すまんな。ここに、お前らがいると聞いたんでな・・・」


島崎「(聞いた?誰にも言ってはいないが・・・)」


美夏「なんで、夜深・・・さんがこの時間に?」

昼間に夜深を見るのは勿論初めてだったので

驚いた様子で言った


夜深「俺のことは夜深と呼べ・・・。時期が来た。奴らが、完全体になる・・・。」


険しい表情で言った


島崎「そうか・・・なら話してくれるか?」


夜深「あぁ、そのためにここにいる。信じられないかもしれんがよく聞け」


美夏・島崎・三谷は息を呑む様にして聞いている


夜深「俺は、闇の胎動を止める使命を背負って生まれてきた。いや、背負うしかなかった」


島崎「背負うしかなかったとは?」


夜深「そうか、その説明が先だったな。俺は、東京の某所にある神社の神主の子だ。だが、その神社は表には存在しない。」


美夏「神社?」


夜深「その神社には、神刀が封印されている。いや、されていた。そして、神刀は9本あり、神刀には魔を封印してあった。神刀は、魔を拒絶する結界を張る役割もしていた。それゆえに、政府いや、当時は幕府か・・・。幕府の人間は封印がとかれたり、賊に盗まれぬよう、俺の家以外にある神刀を地中深くに埋めた。そして、それらの管理を俺の家に任せた。だが・・・」


三谷「うぅ・・・複雑すぎる」


島崎「黙って聞いてろ!」



夜深「だが、関東大震災、東京大空襲、現在の治安の崩れた東京のせいで、地中に埋まっている刀が、多くの血を吸い魔が甦りつつある。そして、何よりも地下までも穿り返してしまったことで、地脈にまで影響を与えてしまった。それによって、奴らの手下が甦りやつらの復活に必要な血を集めている。だから、俺が復活する前に奴らを再び封印しようとしている・・・。」

淡々と語った夜深


島崎「つまりだ、東京は400年以上前から神刀で結界を張り魔を封印していたのだが、戦争や災害で流れた血が地中の刀にまで染みた事で、神刀に封印された魔が復活しそうだということか?で、神刀を守る役割を担っていたお前の家系がそれを止めるために動いている?簡単に言えばそういうことか?」




島崎は、やはり頭が切れるようだ



夜深「あぁ、そういうことだ。まだ、刀に封印された魔は血が足らずに封印が解けないでいる。だが、このところ奴らの手下が景気よく動き回っているせいで、相当数の血が流れた。それにより、封印が弱まりつつあり、手下どもは完全体になりつつある」


島崎「出現時間が早まったことと、完全体にやはり関係が?」


夜深「そう、奴らは光が苦手だ。それゆえに、闇を好み活動時間は闇が濃くなってからだったのだが、完全体になりつつあるせいで光に対する抗体が強くなってきている。」


島崎「なるほど・・・。ところで、お前が光に包まれる、あれは一体なんだ?」


夜深「あれは、変身だ」


美夏「へ、変身?!」


三谷「もしかして、仮面ライダーみたいに?!そ、そんなのって漫画の世界じゃ?!」


異形なもののことよりも信じられないといった様子の

美夏と三谷


夜深「あまぁ、普通はそうだ。それに、普通の人間にはできない」


島崎「なら、何故君はそういうことができる?」


夜深「俺は、一度死んでいる。神刀を守ろうとしたとき、奴らの手下に殺された。まぁ、正確には相打ちだった。」


島崎「それで・・・?」


夜深「気がついたときは、ベットの上だった。医者とも科学者ともいえない連中が周りにいて、成功だと言っていた。どうやら、俺は改造人間となってしまったようだと気がついた」


三谷「ほ、本当に仮面ライダーの世界かよ・・・」



夜深「それから、俺は研究所のような施設に入れられ、刀を媒介とした変身方を覚えさせられ、どのぐらい時間が流れたのかも分らない部屋で日々訓練と称した実験のようなものに付き合った。そして、ある日奴らを狩ることを条件で自由になった。」


男は、現在に至るまでの全てに近いことを語った。


島崎「(まてよ・・・警視のあの言葉・・・夜深を改造したのはもしかして?!)」


夜深「・・・ちょっとしゃべり過ぎたな。」


島崎「少しいいか?お前を改造した奴らについて分ることは無いか?」


島崎は、思いついた確信に迫ろうとしていた


夜深「場所などは分らん。ただ、時々警察の制服をきた奴らが何人かいた。確か、星野、中山、飯野、岡村・・・この四人は覚えている。常に、偉そうに話していた」



島崎の予想は確信となった


島崎「なるほど。分った。(おいおい!警視総監の星野、そして、飯野を含めた警視クラス・・・。お偉いさんは、絶対に何かを企んでいるな)」


三谷「か、仮面ライダー・・・・。そういえば、あの光が出たあと記憶が無いんだけど」


夜深「あの光には、記憶を消す力がある。どうやら、改造した連中は俺の姿を公開したくないようだ。」


島崎「(当たり前だ。異形な物のこともそうだが、こんな国家機密レベルをもらすわけにはいかない。ましてや、警察が異形な物に対抗できる人造人間(改造人間)を作れる力を保有しているなんて!)」



美夏「何か、すごいことに巻き込まれていますね私たち。」


黙っていた美夏が口を開いた

事実を知って怖がることも無く

平気な顔をしていた

夜深「女、お前は強いな。すでに運命を受け入れる覚悟だな」

美夏「まぁ、仕方ないでしょ。怖いから逃げろったって無理だし」


ちょっと笑って見せた


島崎「俺たちもいるし、運命共同体どうしなかよくやろうや。・・・と、もうこんな時間か。」


時計を見る島崎

時計の針は4時を刺し


夕方になろうとしていた


三谷「そろそろ帰りましょうか?」



その時、ベランダに現れる人影


美夏「あ、あれ!!」




男「見ツケタァ・・・」

窓に張り付き

不気味な微笑で、4人を見つめていた


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