二万マイルの自遊時間♪

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ノロウィルス関連


 ノロウイルスによる感染性胃腸炎の大流行で、殺菌消毒剤やウイルス検査薬など関連医薬品の販売が急増している。明治製菓は12月の手洗い用消毒剤の売上高が前年同月の10倍以上になりそうだ。検査薬大手ではデンカ生研の11―12月のノロウイルス検査キットの販売数が前年同期の10倍以上に拡大。栄研化学では検査キットが品切れ状態で、各社とも増産を急ぐ。
 ノロウイルスには対症療法しかないため、手洗いやうがいなどの予防が重要で、殺菌消毒剤の需要が増えている。明治製菓の手洗い用殺菌消毒剤「イソジンウォッシュ」は12月の売上高が前年同月の10倍以上になる見通し。250ミリリットルの家庭用が中心だったが、今冬は外食産業向けなどに2リットルの業務用が売れている。増産に向け、同社は調達に時間のかかる製品容器の確保を急ぐ。
 持田製薬など薬用せっけんを扱う製薬会社も需要増を見込み、薬局などへの営業を強化している。
 一方、検査薬と検査器具がセットになった検査キットも売れている。ジャスダック上場のデンカ生研では今月に入って医療機関などからの注文が急増し、11―12月の販売数は1000キット(一キットで96検査分、価格8万円)に達しそうだ。来年1―3月も1000キットの販売を見込む。
 東証一部上場の栄研化学も検査キット(一キットで48検査分、6万円)の受注が12月は前年同月の約2倍に増えた。在庫が底をつき、21日まで出荷できない状況。「来年1―2月分は前年の2倍以上を生産する計画」(同社の渡辺裕之経営企画部長)という。
 医療機関から検査を受託する企業も受託件数が急増中。三菱化学ビーシーエル(東京・板橋)は11月、ノロウイルス検査の受託件数が前年同月の20倍に達した。ビー・エム・エル(BML)も12月の受託件数が同20倍に迫る勢いだ。

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