翠 の 風

翠 の 風

2006年05月09日
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テーマ: お勧めの本(8119)
カテゴリ: 今日読み終えた本
「キューバの空からペソが降る」ヒロコ・ファルケンシュタイン


著者:ヒロコ・ファルケンシュタイン
発行:デジブック
頁数:77
読みやすさ:3/5
おすすめ度:4/5

 40年以上も前に単身で渡米し、以来アメリカに住み着いて豪快な人生
を送られている”肝っ玉母さん”ヒロコ・ファルケンシュタインさんが、ご夫婦
と友だちのご夫婦と計4人で社会主義国キューバに”モグリ”の旅行をされ


 アメリカとは国交が断絶しているキューバへの旅行ですが、ツアー会社
が仕立てたものではなく、非公式でまさに”潜入”といった感じで、スリルあ
り、新発見あり、で、なかなか興味深い内容でした。
 キューバはアメリカからするとにっくき社会主義国家で「あそこはひどい
場所」としてさんざんな伝えられ方がしてあるようですが、実は、人々は貧
しいながらも案外明るく、生き生きと暮らしている様子が伝わってきます。
 街の様子も、葉巻、歌声、人々の熱気、外国人への好奇心などなど、ラ
イ・クーダーがプロデュースした 「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」 で見た場
面や音楽がそのまま目に飛び込んでくるような気がしました。

 また、キューバといえば「エルネスト・チェ・ゲバラ」という英雄がいて、フィ

心に大きな影響を与えています。彼はキューバでの成功による地位や名
誉をすべて投げ捨てて、次なる革命のため南米に行ってしまったという理
想に燃えた人物でした。志なかばでボリビアで逮捕射殺されてしまうので
すが、それがまた彼のカリスマ性に輪をかけています。
 社会主義そのものや、武力闘争を第一義とした彼の行動については、

神を貫いた人物として、未だに世界中の人々から尊敬を集めているのは
すごいことだと思います。

 ところで社会主義国というと、ついお隣の北朝鮮と対比してしまうのです
が、あそこは本当はどうなんでしょうか?キューバのように、ヒロコさんたち
がしたような”モグリ”の旅行ができそうな感じもないし、街中で音楽があふ
れているような明るいイメージもありません。(というか現実を知る方法もあ
りません)
 貧しいながらも食べるものが行き渡っているキューバと比べても、一部で
餓死者が出ているという報道もありますから、さらに暗い印象がつきまとい
ます。それがアメリカがアナウンスするキューバの事情と同じく、歪曲され
たものなのか、真実に近いのか、その判断をする材料もない状況です。”
潜入ルポ”なる報道も、マスコミの作戦もあるでしょうから、どこまで真実な
のかがわかりません。

 著者の ヒロコ・ファルケンシュタインさんのサイト からデジブックで入手で
きますので、皆様ぜひどうぞ!

ヒロコさんによるこの本の紹介が書いてある日記 にリンクしておきます。






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Last updated  2006年05月09日 23時08分53秒
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