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2026.07.06
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カテゴリ: 日々のこと

今日は朝一番で胃カメラの検査の日。

昨夜から絶食。朝起きた瞬間から、胃が「そろそろ何か…」と静かに存在を主張していた。

それでも、お弁当作りだけはいつも通りに進む。

炊きたてのご飯の湯気、焼き上がる卵の香り。食べられない自分だけが、少しだけ世界から外れているような朝だった。

味見は絶対にしない。

何度も自分に言い聞かせながら、菜箸を口に運びかけては「あっ」と止める。

危ない、危ない。

長年の習慣というのは、こういう日に限って牙をむく。

そして問題の瞬間は、お弁当がほぼ完成したあとにやってきた。

庭にプチトマトを取りに出る。

真っ赤なもの、少し傷のあるものを選びながら収穫。

そして「これは入れないでおこう」と思った傷のあるトマトを

気づけば、何の迷いもなく口に入れていた。

パクッ。

……え。

一瞬で頭が真っ白になる。

「あ、食べちゃった……」

今日、胃カメラの検査なのに。

よりによって一番やってはいけないタイミングで。

慌てて病院に連絡すると、しばらく確認のあと、看護師さんから静かに告げられた。

「トマトは赤いので、胃の中の炎症の色と区別がつきにくくなります。それに皮もすぐには消化されないので……」

少し間があって、

「このまま絶食を続けて、午後14時に検査を予約し直して来てください」

受話器を持ったまま、しばらく固まった。

たった一つのプチトマトで、午前の検査は延期。

自分のうっかりが、こんなに大きく跳ね返ってくるとは思わなかった。

お腹が空いていたから、とか、もったいなかったから、とか、そんな言い訳は全部意味をなさない。

ただ一言。

「やってしまった」

それしか出てこなかった。

時計はまだ午前の早い時間を指している。

結局この後数時間は何も食べられず、ただ静かに過ごすしかない。

たった一粒のトマトが、今日の朝をまるごと別の方向へ連れていってしまった。












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最終更新日  2026.07.07 15:15:06
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