ぎょう乃介雑記

ぎょう乃介雑記

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2006年05月07日
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カテゴリ: 雑記


いつたいそいつはなんのざまだ
どういふことかわかつてゐるか
髪がくろくてながく
しんとくちをつぐむ
ただそれつきりのことだ
  春は草穂に呆け
  うつくしさは消えるぞ
    (ここは蒼ぐろくてがらんとしたもんだ)

ただそれつきりのことだ
       (おおこのにがさ青さつめたさ)

             (宮沢賢治『春と修羅』)

まだ、僕が小さかった頃、ひとつ年上の従兄弟のS治君と、夏休みや冬休みを利用して遊ぶことがありました。S治君は頭がよくって、背も高く、いつも僕のほうがくっついて歩いています。
僕たちは両方とも一人っ子で、だから僕が弟のようでした。
でも、父の姉で、S治君のお母さんである叔母さんは苦手。ちょっと怖かった。

S治君の町は「花巻」。

僕たちが少し大きくなったころ、S治君から「宮沢賢治」のことを聞かされました。
「それっ、誰?」、「雨ニモマケズ 風ニモマケズ の人だよ。童話もあるよ。」
それで、「注文の多い料理店」を読みました。なんか怖かった。
そして、僕のライバル、S治君が羨ましかった。僕の町に有名人はいない。


怖い叔母の近くの病院に入院していた祖父を見舞って帰ってきたその夜に、祖父は亡くなり、怖い花巻に続けて行くことになりました。

それ以来、親類の付き合いは疎遠となり、S治君とも会わなくなりました。
以後、一度も花巻には行きませんでした。

「宮沢賢治イーハトーブ館」は、母が行きたいと言い出して、弟の車で行きました。
「ああ、俺は花巻に来たんだな」そう、花巻の町を見下ろしながら思いました。






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最終更新日  2006年05月07日 15時21分21秒 コメント(12) | コメントを書く


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