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「アルハンブラ宮殿」の美しい演奏で始まった村治佳織さんの回。

スタジオに溢れる音と光のシャワーを浴びながら
うっとりと聴き入った方々が多かったのではないかと思います☆

【スピリチュアル・チェック】
☆ 趣味は？→日常の中で小さな偶然を見つけること。
☆ 自分の性格をひと言で→好奇心旺盛。人からは「負けず嫌いな部分もあるね」と。
☆ 恋人に求める条件→精神的、経済的に自立して、思いやりがあって、
それでも子供らしいやんちゃな面があると最高。
☆ 人生の転機→二つあって、ひとつは二十歳のときに

大変だったことは一昨年のある朝、突然右手が動かなり、三ヶ月間演奏をお休みしたこと。
☆ 将来の目標→こうしてギターを小さな頃から続けることができたので
日本と世界の架け橋と言っては大袈裟ですが、日本との行き来の中で
皆さんにいろいろなことを感じていただける活動をしてゆきたい。

愛用のギターを片時も離さないようになさっているかに見える村治さん。
国「最初から素晴らしい演奏を、どうもありがとうございます」
美「本当に良い耳のご馳走で」
村「お二人の前で演奏できて、本当に嬉しくて」
国「ちょっと待ってください、僕はその中には？☆
三人の前でという解釈でよろしいでしょうか？☆」
村「はい、ごめんなさい☆」

どうですか、美輪さんと江原さんを後ろにして演奏するというのは？」
村「昨日や演奏前は、すごく愉しみにしていて。ただ演奏しているときは、
普段どんな場所で弾いても音に集中するというような感じになっているので」
美「アーティストはそうですよね」
村「終わったあとに、『あ、聴いてくださっていたんだ』と、

国「なんだか切ない感じの音が…」
美「『アルハンブラ』ね」
村「スペインのグラナダに素晴らしい宮殿があって…」
美「王妃のために造られた宮殿。（アルハンブラ宮殿　スペインのグラナダにある
１３世紀に建てられた宮殿）」

村「先ほど弾いた曲は、音が細かく連なっているんですけれども、
『 噴水の水のしぶきを表現した 』という風にも言われているし」
国「オープニングからギターの音で、『本当にいい番組をやっているな』と…」
江「本当に贅沢ですよね☆」

美「本当に贅沢。音のひとつひとつがね、全部粒が揃って。
宝石でも真珠でも、粒がでこぼこだと値打ちがないのだけども、
ちょうど完全形の真珠の珠が綺麗に揃ったみたいにね」
江「柔らかい、丸い音霊（おとたま）なんですね、ギターって」
国「例え上手ですねえ☆」

美「ラテン系の地方から東欧にかけての音楽というのは、メロディラインが綺麗なのよ。
切なく胸がキューンとするようなメロディ作り。
シャルル・アズナブール（1924～　シャンソン歌手で俳優　両親はアルメニア人）は
アルメニアでしょう？やはりああいった人たちはメロディ作りが本当に素晴らしいの」
国「地方によっても変わるわけですか、メロディラインだったり…」
村「そうですよね」

美「だからハリウッドでも、『ゴッドファーザー』を作るのに、
アングロサクソンには音楽を作れる人がいないから、
ニーノ・ロータ（1911-1979　『ゴッドファーザー』『太陽がいっぱい』などの
映画音楽の名曲を手がける作曲家）をイタリーから呼んだのね。それであの曲ができたの」

国「この番組は観たことがありますか？」
村「はい、あります。もともとお二方のご本を読ませていただいていて…」
美「ありがとうございます、お得意さんですよ☆」
村「お二方のお話を一度にお聞きできるＴＶということで、初めてＴＶ番組の出演を、
これまで自分からお願いしたことはないんですけれども
『すみませんが、こちらからエントリーさせていただけないでしょうか？』とお願いしたら
叶ったんです」

国「すごい形での出会いですね」
美「この番組はね、斉藤孝さんみたいに大学の先生から、クラシックの方から
芸術家からバラエティの人から、もうありとあらゆる方ですから。
色が豊富なんですよね、お客さまのレパートリーが豊富。ご守護霊も違えば、前世も違う」

村「そういう世界は、小さな頃は知らなかったんですけれども、
やはり音楽って目に見えないもの。楽譜は目に見えていても、
それを目に見えないものに表現するので、こういう世界もすんなりと、私は…」
国「入れましたか？」
村「はい。実際に、霊感などは全然ないんですよ」

美「演奏旅行で、いろいろ外国へいらっしゃるでしょう？そういったときに、
例えばギリシャとかローマとかスペインとかの風景を見たときに、
特別なことをお感じになることはあって？」

村「自分の望みとして『あ、ここに昔からいる神様たちが、
自分の演奏を聴いていてくれればいいな』ということはいつも思っているんですね。
『この場所に来させてくれてありがとうございます』とか、
そういうことを思っているんですけれども…」
美「普通、そういうことを思います？」
国「思わないですね。それはやっぱりちょっと。
もうお二人寄りにかかっているなという感じはしますね☆」

江「基本的に演奏家の方というのは、同じ曲を弾いていても、
毎回、毎回が違いますでしょう？よくおっしゃるのは
『今日は（神さまが）降りて来てた』とかね、
演奏家の方は皆さん、そうおっしゃるけれども…」
村「憧れなんですけれども、そういったことがないんですよね」

江「そうですか…でも村治さんって、そのときそのときに、良い悪いも含めて、
いろいろと小さな変化が多い方なんですよ」
美「根が豪快でいらっしゃるから☆ちょっとのことには動じない」
これまでほとんど声を出されなかった江原さん、何かをずっとご覧になっておられたのか、
言葉を選び選びお話になるのを、美輪さんがやんわりとフォローなさいます。

ご愛用のギター（ホセ・ルイス・ロマニリョス作）に出会われたのは高校三年生のとき。
村「かれこれもう１０年…」
国「このギターとの関係も面白そうですよね」
江「やはり一心同体なんです。楽器とかというのは、基本的に物。
物にはほとんどオーラはないんですね。生命を持つものだけがオーラがある。
あったとしても、白いぼやっとしたものしかないんですよ。

けれど、楽器というのは違う、物以上のものがあって。
ヴァイオリニストのヴァイオリンもそうで、まず 製作者の魂が入魂 されているということ、
またずっと使ってゆくうちに ヴァイオリニスト自身との一体化 になってゆくんですね。
体の一部分みたいな感覚になってしまう」

美「つまりエネルギーが集中されて溜まるということなのね。ヴァイオリンでいうと、
『 ストラディバリウス』とか『グァルネリウス 』とか名器があるじゃないですか。
それはみんなそうですよね」

江「ただ、このギターの場合は村治さんだから、持っていて、演奏して大丈夫だけれども、
ちょっと弱いエネルギーの人が使うとしんどいかもしれませんね。
何故かというと、作っていらっしゃる製作者の方の体が、割とお弱いということがあって。

『 自分の作った楽器を持って、いろいろなところで演奏して欲しい 』という思いの
御魂（みたま）だけで作られているようなところがあって。
村治さんのような豪快な方だから操れるけれども、
そうでない場合はすごく体に影響があるかもしれない」

村「この方はいまはもう作られていないんですよ、やはり体を、お病気で。
いまは息子さんが継がれていて」
江「だから、ひとつひとつを『 これが最後』『これが最後 』という感じで作ってきた」
村「ものすごく研究熱心な方で、『 演奏するよりも、きっとギターを作る方が難しいよ 』
というくらいの入魂さで…」
やはり持つに相応しい方のところに訪れた出会いなのでしょうね。

明日に続きます。

***
フリーページにこれまでの「オーラの泉の日記」リンクを作りました。よろしかったらどうぞ。

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