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第二五巻　癩王のテラス/LONG AFTER LOVE

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生死をさまよう事故から生還、知性に富んだ芸風で活躍される方がゲスト。

【スピリチュアルチェック】
☆　小さい頃なりたかった職業→…ボクサーですかね…
☆　人生の転機→１５歳でこの世界に入った時と、バイクで事故った時のような気がします。
☆　不思議な体験→そのバイクで事故った時に、ちょっと何て言うんでしょう…
不思議な、臨死体験って言うんでしょうか、そのような感じのことがありました。
☆　いま一番気になっていること→六年周期で長時間、長いスパンでパジャマを着る（入院）
という…そういうサイクルがやって来るんですけれども…はい、それが気になります。

国「さあ☆今の心境はいかがですか？」

国「それはもう、お二人に会うとすると☆」

千「しかもこの番組に出ました僕の先輩、東野幸治さん、僕、たまたま昨日一緒で
『お前、ほんまにズバズバ、びっくりするようなことを当てられるぞ』と。
かなりこう言われてきているんで…本当にドキドキしてます」
「オーラの泉・東野幸治さん」

国「美輪さんとは初めましてですか？」
千「いえ、何度か、あの…バラエティで…」
美「え？…すみません…」

千「いえいえ、とんでもないです。昔ですけれど、さんまさんが深夜でやられていた番組で
僕はちょっと出させてもらっていたので、それでお見かけした感じですけれど…」
国「どんな印象ですか？」
千「…そのままの、感じですね…『美輪明宏さん』っていう…はい…」

千「普段知ってるでしょう？国分君、全然違うでしょう？☆」
国「全然違います、今☆まさかそんな普通の答えが返って来るとは思わなかったですからね☆
江原さんとはどうなんですか？」
千「初めまして、よろしくお願いします」
江「よろしくお願いします」

千「…『江原さん』って☆」
国「あらーちょっとジュニアさん☆下みるか、僕みるかしかやってないですものね、
さっきからね☆」
千「何故かあんまり見れないですね☆」

国「どうなんですか、こういうスピリチュアルな世界というのに興味は…」
千「何て言うんでしょう…頭ごなしに信じる方ですね」
国「あ、そうですか☆」
千「『頭ごなしに信じる』？そんな言葉ないですね☆…自分も一回だけですけど
ありました。今、パッと思い出しました」

国「子供の頃ですか？」
千「子供の頃。お母さんに『豆腐を買ってきなさい』と言われて『わかった』と言って僕
買いに行ったんですよ。５歳とか６歳くらいだと思うんですけれども。

それで家を出たら十字路があるんですよ。十字路があって、こっちは車の板金屋さんで
空き地なんですよ。それで十字路で向こうから車が走ってきているんですよ、
こっちからも車が走ってきているんですよ。全然、離れているんですけれど５歳か６歳の僕は
『この車がぶつかるから、俺、ここにおったらあかん。下がっとかなあかんわ』と思って
下がっているんですよ、何故か。

ほんなら案の定、グワーンとぶつかって、グルグルグル、ドーン！と
その板金屋に突っ込んだんですよ。家を出たタイミングと、ドーン！という音が
どう考えてもおかんは『うちの息子が何か事故に遭った』と思ってバーッと出てきて
『大丈夫か！』と言うんですけど、俺はその頃には
『車と車がぶつかるのはもうわかっていたから、避けてた』と言うんですけど
『何言うてるの、あんた！』と言って。
『でも、ほんまに俺、わかってたもん』って思っているという…今、何故か思い出しました」

国「今、思い出したんですか？」
千「はい」
美「それは他にもあるのよ。いっぱいあるの。でも忘れているだけ」
国「あ、だから『不思議な体験はたくさんしているはずだ』と」
美「そうそう☆」

国「予知しているわけですか、今のは？」
美「予知もそうだし、悪運が強いから☆悪はいらないか☆」
国「なるほど。ちょっと楽しい回になりそうですね☆」

京都で生まれた千原ジュニアさんは、近所でも評判の変わった子だったそう。

自伝的小説「１４歳」で書かれた思い出
「幼稚園で絵を描いた。
みんな太陽を赤色やオレンジ色で描いた。
僕は紫色で描いた。先生に怒られた。
『太陽は紫色じゃない』と言って怒られた」

小学六年生で突然、猛勉強を始め、私立進学校に合格。
ところが学校に馴染めず、１４歳で引きこもりになったそう。

国「引きこもりというのは、どの位引きこもっていたんですか？」
千「中学二年生位の時からですね。あの…すごい進学校で、１時間の授業に先生が
黒板にいろいろ書く先生と、教室を見回る先生と、二人付くような、そんな進学校やったんですよ。
そこで友達もできずに…

もう…何かこのまま、この勉強を一生懸命して、その先にあるもの
何かそこでご飯を食べてゆくような気が、何かせずに
『あ、俺ここにおってもしゃあないな…でも何をしていいのかわからない』っていうので
部屋でずーっと悶々としている感じでしたね…」

国「でも引きこもる前は、結構やんちゃだっていう話を…」
千「何でしょうね…小学校の時、僕、みんなで悪さしたりとかしてるんですけど
その時に友達と待ち合わせをしていて、友達が来ないので友達の家に行ったんですよ。

お母さんが『居ない』と。
『あれ？そうですか』と帰ろうとしたときに
『あんた、まだあんな子と遊んでんのか！』みたいな声が聞こえてきて…
怒られているんですよ、俺と遊んでっていうのがバレて。ほんで俺、もう何か…
『ええ？…一緒に、遊んでるやん…』みたいな、何か変な感じになって…

それで田舎の町なので、普通の中学、高校は黒の学生服なんですけど
私立の中学、高校だけ、紺色なんですよ。だから道を歩いていたら
『あ、あの子はあそこの…頭の良い子や』というのがわかるんですよ。『ほんなら俺も…』

勉強もそれまで一切しなかったんですけど
ちょっとそこのお母さんを見返すために、じゃないですけど
『ちょっと俺、勉強する。塾行かせてくれ！』といきなり言ったら、おかんも
『えー！？あんたが塾って？』

それで探してくれて、行って、三ヶ月くらいずーっと勉強したんですよ。
それで入って、何とか幸か不幸か、合格してもうたんですよ。
『よっしゃー！』といって、その紺色の学生服を手に入れたと。

僕の中ではそれがゴールなんですけど、中学生活のスタートですよね？
そういう紺色の学生服が似合う人たちばっかりで…
『えらいとこに来てもうたな…やってもうたー…』っていう感じ…」

国「それからはもう、学校に行かなくなり…」
千「そうですね、あんまり行かなくなりましたね」

美「それはもう、無理ないですよ。だってね、劣等感を払拭するために
それだけ物凄く努力して勉強したわけでしょう？しかも入ったわけでしょう？
それだけ集中して、努力したものが『え？何だったの？無駄だった』ということになれば
それはがっかりしますよね。まして若い時代だから…」

学校に行かずに部屋に引きこもることにご両親は当然ながら心配されましたが
ご自身は違う考えを持っておられたようです。

「お母さん。
もう少しだけ待っていてください。
僕は少し人とやり方が違うだけなんです。
だから心配しないでください。
必ず答えを見つけるから。
そう想いながら部屋に入り、またカギをかけた」（「１４歳」　より）

続きます。

「オーラの泉の日記」

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