書之時 華文字
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蝉の鳴く声にお互いの言葉が時折消えてしまう、私が日本を発つ最後の夏の日、「華ちゃん(私)は、桜の咲く頃に幕を下ろしたいって言うてるやろ、、そやけど、オレは、夏のジリジリと照りつける太陽の下で一生を閉じたいな。こうして蝉が嫌になるくらいにうるさく鳴いているのもいいな~蝉って腹の中にはなぁ~んにもないんやで。なのにあんなに鳴けるんやし、、エライ奴や、、夏の日に、命尽きたいな、、暑い夏やから、残された者はオレが死んでも感傷に浸られへんねん、、そやから、すぐに普通の生活に戻ることが出来ると思うねん、、わっはははは!あ~太陽をガンガンに浴びて、蝉の大合唱を聴きながら、幕を閉じる!な!ええやろ!!」私達がオランダに来るきっかけを持ってきてくれた、忘れられない恩人(友人)です。弟夫婦の仲人にもなってもらいました。若い仲人でした。幾度かの大病を乗り越え、いつも多くの人の世話をしつつ、激しくも温かな方でした。子供達も立派に成長していました。それは、彼の自慢でもありました。しかし、、ここ数ヶ月、闘病生活をおくられ、この夏、逝くにはまだ早い、その生涯を終えたという訃報がオランダに届きました、、、彼が幕を閉じたこの八月は、、蝉は鳴いてくれたでしょうか、、、太陽は降り注いでくれたでしょうか、、オランダは、八月なのに、ちっとも暑くありません、、蝉の声なんて聞いたこともありません、、だから、彼の言う「残された者はオレが死んでも感傷に浸られへん、、」は、私には、、ハズレでしたね、、、、うそつき、、、でも、、昨日と変わりなく「普通の生活」を送っています、、これは、当たり、、どうか、蝉のにぎやかな鳴き声に起されて、先に逝かれた優しい奥様と共に、すぐに、この世に生まれて来てくださいね、、 合掌。恩人(友人)を偲んで、虞世南の「蝉」を書きました。 蝉 垂糸委飲清露 (糸委)は一つの漢字。流響出疏桐居高声自遠非是借秋風 頭を低くして樹液を飲む蝉声が梧桐の周りに響き渡る響くのは高所にいるからで秋風のせいじゃない蝉は、高いところにいるから泣き声が遠くまで届くのであって、秋風に乗って遠くまで行くのではない。天下に名声が聞こえているのは、自身が志を高く持っているからであって、権力者の助けによるものではない。高潔な人物なら名声や評判は自然に生じる。中国では古来、蝉は高潔な人物の象徴とみられている。それは蝉が餐風飲露(風を食べ露を飲む)で、何も食べないことに由来しているという。 華しゃん、、その人がいなかったら、、アタイは、、華しゃんには、、あえなかったでふ、、 ↑ポチッ、、
2008.08.12